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雑記ノート


■カテゴリ別表

■ゲーム:アーケード
2008.11.23「赤ネーム到達」
 (GFDMV5)
2008.6.19「ギタドラV5稼働」
 (GFDMV5)
2008.5.13「麻雀に人生を見る」
 (MJ4)
2008.4.26「"MJ4"初プレイ」
 (MJ4)
■ゲーム:Xbox360

2008.12.29「ゲームのレンタルと中古販売」
2008.12.27「ゲームの表現規制」
2008.12.22「バベるゲームコミュニティ事情」
2008.12.20「新型360投入&ゾンビゲー祭り」
2008.12.14「360ご臨終」
2008.12.3「ある意味ゲーマーとしての最大の危機」
2008.12.1「謎のハイテクカルト軍隊」
 (Command & Conquer Red Alert 3)
2008.11.2「ソロキャリア・コンプリート」
 (Guitar Hero3)
2008.10.28「ギターパーツ購入」
 (Guitar Hero3)
2008.10.23「泥臭い戦略ゲーム」
 (Catan)
2008.5.21「360退院」
2008.5.7「死の赤リング」
2008.3.21「操作系アセンブル」
 (アーマード・コア フォーアンサー)
2008.2.29「360コントローラー買い換え」
2008.1.11「傭兵生活11日目」
 (CALL OF DUTY4)


■プラモ
2008.9.14「オラタンプラモ登場」
 (HBV-502-H8 ライデン[DNA])
2008.3.17「デルタ入手」
 (クレストCR-C75U2 デルタVer.)

■時事
2008.9.29「スピード辞任大臣」
2008.7.2「劇物ワゴンセール」
2008.4.29「オリンピックの縮図」
2008.4.7「殺人衝動を誘発するゲーム」
2008.3.20「交渉能力」
2008.3.17「読売新聞に神が降りた」
2008.3.14「日本ユニセフ協会って何?」
2008.2.24「KY語の矛盾」

■小説
2008.12.31「奥泉光『モーダルな事象』」

■雑文
2008.11.24「分かりやすいメーカーオーダー」
 (SUPER GT)
2008.11.18「最適なノートのサイズ」
2008.10.14「謎の閲覧履歴」
2008.9.24「お店のBGM」
2008.8.31「24時間メンテ 根性はパソコンを救う?」
2008.8.24「宝くじ初当選」
2008.7.23「スピーカーの慣らし運転」
2008.4.14「長引く風邪の原因」
2008.4.6「うそブログ形式」
2008.4.5「第三の選択」
 (漫画 ドラゴン桜)
2008.3.7「知識の連鎖」
 (文学)



2008.12.31「奥泉光『モーダルな事象-桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活-』」

 4ヶ月前、行きつけの本屋を物色していると、奥泉光の『モーダルな事象』がぽつんと入荷しているのに気付きました。最近の氏の作品らしく、やたら分厚い文庫です。
 奥泉光の本なんて、入荷したって誰も買わないだろうよと思いつつも、もし買う人がいたら面白いので数ヶ月観察してみたのですが、案の定売れず。結局私が引き上げることにしました。

 私は小説を買ってもすぐ読まない傾向があるのですが、それはたいがいの場合、冒頭を読んで嫌気が差して放り投げるからです。たとえ文字の密度がスカスカな娯楽小説であろうと、たいがいのものは最初の数行を読んだら面倒くさくなって一旦やめます。『スレイヤーズ』ですら数行読んでほったらかして、次に読んだのは2年後でした。そんなに読むのが面倒なら、なんで買うんでしょうね(笑)

 というわけで習慣に従い、買ってすぐ、一応最初の数行を斜め読みして、ああ、今回も順調に積ん読しそうだぜと思って次のページをめくった瞬間、衝撃が走りました。
 娯楽小説とは一線を画する文字密度で、見るからに読むのが億劫になりそうな文字の固まりの中に、太字のゴシック体で強調された「だが、太宰ならいける」という一文を見つけたからです。
 小説内の重要単語を太字にするのは、小学生にでもできるお手軽強調手段であり、今時ライトノベルでさえお目にかからないくらい稚拙な手法です。つまり、文学とは縁遠い娯楽小説家でさえ、太字で言葉を強調するなんて、あまりに安直すぎて恥ずかしいと思っているわけです。それを、曲がりなりにも文学小説家である奥泉氏が使っていたのだから、これは大事件と言わざるを得ないでしょう。彼の身に一体何があったのか!? ついに狂ったか(笑)

 あまりの意外さに夢中になって読み進めていく内、さらに恐るべき事実が発覚したのです。文章そのものも今までとは比較にならないくらい軽くなっていて、あまりに軽すぎるためその辺の娯楽小説と大差なくスルスル読めます。そりゃ、小説なんて読みにくいより読みやすいほうがいいに決まっていますが、ここまで読みやすいとかえって心配になる(笑) 内容の方も、半分ギャグ小説に足を突っ込んだような軽さ。序盤はひたすら主人公格である助教授のダメっぷりが延々と綴られているのですが、この書き方は娯楽小説と変わらないくらい下衆で軽い。
 どうも奥泉氏は、もう文学としての体裁なんかどうでもいいじゃんと開き直ってしまったようです。下衆で下品でどうしようもない文体で、お偉い批評家どもから「クズ」の評価を受けても、面白くて売れる小説を書きたいんだというシャウトが聞こえてきそうな弾けっぷり。私は読んでいて、氏の諦観というか自暴自棄というか頭がおかしくなっちゃった感というか、そういったものを感じましたね(笑)

 そもそも、ギャグのネタにしているのも文学とその周辺事情で、どうでもいい事象を描写する時に限ってフーコーだのシニフィエだのという大層な単語が飛び出したり、誰が見ても駄作としか思えない無名のクズ作品がなぜか売れる有様を描いたりと、徹底的に文学を馬鹿にする方向で書かれています。でも、それを読んでより笑えるのは馬鹿にされている文学者だというのが皮肉です。

 文学的に分析すれば、この作品は文学を文学的に馬鹿にするために書かれたものだと言えそうです。それが文学的に価値のある試みなのかどうかは分かりませんが、結果的に奥泉作品の中では一番読みやすくて面白くてゲスな作品になっています。ぶ厚い割にすぐ読める。
 普通の作家なら面白ければオールオッケーなのですが、奥泉氏は一応文学作家なので、本当にここまでプライドを投げ捨ててしまっていいものだろうかと不安になるのがアレですが。

 しかし、せっかくプライドを擲って読みやすくて面白い小説を書いたのに、結局一般向けに宣伝しなかったため、(たぶん)いつもくらいしか売れてないのは本末転倒のような気がしてならないのですが。『バナールな現象』なんかは、いくら宣伝しても売れないと思いますが、ここまでバカな小説なら、ちゃんと宣伝すれば売れると思うのですけどねえ。それこそ小説内に出てくる無名のクズ童話作品のように、有名人に絶賛してもらって、「芥川賞作家が放つ、渾身の奇書! 読んで(あまりのくだらなさに)泣け!!」とか広告打ちまくればよかったのに(笑)

[追記 2008.12.31]
 文学的な体裁を繕っていないことに衝撃を受けすぎて、そのことばかり書いて肝心の内容についてあまり言及していなかったので補足。
 本作は、基本的には王道ミステリーモノとなっていて、ちゃんと殺人が起きて死体があって素人探偵が捜査して意外な真犯人がいたりして……というベタなストーリーになっています。と同時に、文学事情を馬鹿にしたギャグを中心に、SF、オカルトもの等を詰め込んでいて、詰め込みすぎたせいで最後にはグダグダになるところはいつもの奥泉作品らしいところ。
 ただ、本作はお得意のメタ・フィクション的なテクニックは控えめで、文学的になんとなく高級そうに見せかけることによって体裁を取り繕おうとする姑息な手段は使っておりません。つまりは言い訳できないほど本当にグダグダなわけですが、その辺の外連味のなさは、かえって正直でいいんじゃないかという気がします。
 というわけで、純粋なミステリー小説として読むと、ご都合主義的な展開とラストの煮え切らない終わり方に本を投げ捨てたくなること請け合いですが、ジャンルを気にせずただ面白おかしく読んでおけば問題ないんじゃないかと思いますね。
 特にクズ小説を無理矢理誉めた解説文や、その小説を読んで感動した人たちのお手紙など、文学周辺に関するブラックなネタは妙にリアルで爆笑モノです。

 ちなみに「モーダル」とは、モード・ジャズで使われるモーダル・スケール(コードに縛られずに自由なソロプレイをするために使う)、もしくは、可能性や必然性を含む命題を扱う論理学であるモーダル・ロジックから来ていると思われます。両方引っ掛けているのかな。
 前者の意味で言えば、文学的なコードから離れて、自由な作風で仕上げている点が該当しますし、後者の意味なら、本作に度々登場する、夢や幻想や異次元空間への来訪といったオカルト的内容を、読者が真とするか偽とするかによって、本書の謎に対する解が変化するように作られている構造のことを指していると言えます。
 つまり、アレを事実とみなすか単なる幻とみなすかは読者の自由となっており、それによってちゃんと解が変わるように作られているわけです。この辺は何気に高度で、やはりその辺の二流作家には真似できない技法だと言えます。

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2008.12.29「ゲームのレンタルと中古販売」

 海外のプレーヤーのゲームプレイ履歴を見て常々思っていたのが、「こいつら無駄に金あるなー」ということでした。信じられないくらいたくさんのタイトルをプレイしているのですが、そのほとんどがエンディングどころか、最初のプロローグが終わった辺りで放ったらかしたままだったりするのです。こいつら一体どれだけ積みゲーしてるんだと。
 何人かに1人、そういうのが紛れているならまだわかるのですが、そういう連中がむしろ大多数を占めているんですよね。

 こいつらの資金源は一体どうなってるんだと疑問に思っていたのですが、最近ようやく謎が解けました。アメリカやヨーロッパではゲームのレンタル店があるんですね。つまり、短期間借りて試しに遊ぶことができるわけです。で、ちょっと遊んでみた結果、合わないゲームはそのまま返却するから、結果として序盤しかプレイしていない実績が残る、と。
 昔のアメリカのゲームがやたらと難しかったのは、レンタル期間中にクリアされたら売れないから、という理由もあったのだとか。もしかすると「実績」というシステム自体、レンタルでちょろっとやって終わりにさせないために設けられたシステムなのかもしれないですね。最初見た時は何のためのシステムなんだと思っていましたが、つまりは、もっぱらアメリカのゲーム会社の権益のためのシステムだったと。奥が深いぜ(笑)

 ゲームの中古販売撲滅運動が一時期起こっていたとき、海外では中古販売はない、という大義名分らしきものを聞きましたけど、何のことはない、あっちには中古買うよりもっと安くプレイできる環境があった、というわけですね。そりゃそうだわな。
 レンタル制度があれば、クソゲー掴む確率が減ってこっちとしても嬉しいところだし、中古販売と違ってメーカーにも収入があるのだから悪くないような気がするのですが、なぜか日本ではゲームのレンタルは定着しないんですね。近年コーエーが試験的にゲームのレンタルサービスをやっていたそうですが、早々に撤退してしまったそうです。

 結局日本では高めの価格設定にしておいて、初動の売り上げでがっつり稼ぐ方式が合っているということなのでしょうかね。日本のゲームソフトはアメリカに比べると2〜4000円高いですが、この差額は早い時期に中古屋に売れば相殺されます。つまり、中古屋に流れた時のマージンが最初から上乗せされているとも言えます。
 中古屋を利用しない人が一方的に損をするシステムだとも言えますが、金持ちやコレクターからより多く取るのは特に不平等だとは思いませんねえ(笑) 値段分満足しているからこそ中古屋に売らないわけですし、そこで損だの何だのという文句が出るとも思えませんしね。

[2008.12.30 追記]
 本文では単純に、中古売買マージンを上乗せしているから日本のソフトはアメリカより高い、と書きましたが、おそらく一番大きい理由は、日本よりアメリカのゲーム市場の方が大きいことでしょう。よりたくさん売れるから安くできるわけです。

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2008.12.27「ゲームの表現規制」

"Fallout 3"をプレイしていて、ふと気になったことがあります。モンスターやスーパーミュータントなどをショットガンやミサイルで撃つと、ときおり景気よく肉片になって飛び散るのですが、人間だけはなぜか手足ひとつ千切れ飛ばないのです。
 最初の内はそんなことを気にする余裕も無く、相手の死に様がどうだったかなどに神経が行かなかったのですが、最近になってようやくその事実に気付きました。

 調べてみると案の定、自主規制によって修正された部分でした。原作では人間でも例外なく千切れ飛ぶ時は千切れ飛ぶようですが、日本版では人体損壊描写を削っているとのこと。その他日本版では核爆弾を起爆できるイベントの削除と、アイテム名がひとつ変更されている、とのことでした。
 あの核爆弾、調べたら起爆させるような選択肢が出ていたはずですが、日本版では結局あれを選んでも起爆しないんですね。起爆させる気すらなかったから気付かなかった……というか、むしろ起爆装置の解除に失敗して大変なことになりやしないかと、かなりビクビクしながら解体したのですが(笑)
 人体損壊描写を削ったからといって、結局無抵抗の人間をいきなり殺したりすることはできるわけで、はっきり言って意味のない規制だなーと思わずにはいられませんが、まあ、その程度の細かい修正をしさえすればOKというなら、そのくらいは妥協しても構わないんじゃないかとも思います。人間が千切れ飛ぼうと飛ぶまいと、ゲーム的には何の影響もないですし。核爆弾起爆イベントも、どうしても固執しなければならないほど重要なイベントとは思えませんしね。もちろん、起爆できたほうが作品に深みが出るとは思いますけど。

 日本の表現規制はだいたいにおいて的外れですが、的外れである分、表面的におとなしく従っておけば本質的な部分で譲歩しなくて済むという利点もあります。変なところで労力を使うよりは、うまく妥協した方が利口というものですね。


 余談ですが、そもそもこのゲームがZ指定(18禁)だということにも今更気付いた次第です。もしかするとZ指定ゲー初体験か? ……と一瞬思いましたが、そういや"The Orange Box"もZ指定だったか。それでなぜか"BIOSHOCK"と『オブリビオン』はD指定なんですね。わけわからんぞ(笑)
"BIOSHOCK"はともかく、『オブリビオン』は"Fallout 3"よりイロイロと人道的に問題のあるイベントが多かったような気がするんですけどねー。「闇の一党」の一連のイベントは、やってると本当に心が荒んできましたけど(笑)
 いずれ、"Fallout 3"における犯罪行為は現実社会並にデメリットがあるわけで、青少年に悪影響を与えそうなものでもないと思うのですけどね。単に街の警備隊に総攻撃を食らうという直接的なデメリットもありますが、それ以上にキツイのが、ラジオ放送で自分の悪事についてボロクソに言われたりすること(笑) 悪党を貫くのも楽じゃありません。
 もっとも、どっちを向いても危険だらけなあの世界は、擬似的な戦争体験に近いものがありますから、変なトラウマができないよう、小さい子供はプレイしない方がいいのも事実ですけどね。

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2008.12.22「バベるゲームコミュニティ事情」

 遊んでいる時間帯が近いのか、360でネットプレイをしていると、ドイツの人と当たることが多いです。
"E4"などのこぢんまりとしたゲームだと結構イギリスと当たっていたので、つまりはヨーロッパのプレイ時間とちょうど重なっているということでしょうか。
 しかし、私がプレイしている時間帯はたいがい17:00〜23:00。ヨーロッパでは朝から昼にかけてだと思うのですが、こんな時間帯にゲームやってるのって、どういう人達なんでしょう(笑) 学生にしろ社会人にしろ、一番忙しい時間帯のような。それともあっちの国では朝働かないのか?
 逆に、日本人は滅多に見かけません。20:00〜23:00は、もっと居てもいいような気がするんですけどねー。絶対数が少ないんでしょうね。

 単に遊ぶだけなら誰だろうと構わないのですが、相変わらず質問やら協力要請のメールが結構来るので、その度に言葉の壁を痛感します。確実に言葉が通じる同国人を頼ればいろいろ簡単だと思うのですが、なんでわざわざ私なんでしょうねえ?
 日本語のメールや掲示板の投稿でさえ、ニュアンスや伝わり方などを考えていたらあっという間に時間が過ぎて、気がつくと数行書くのに数時間もかかっていることがよくあるのに、さらに英語で書かにゃならんのでかなり大変です。自動翻訳機は全然アテにならないし。

 そんなこっちの苦労も知らずに、とあるドイツ人がしつこく「ドイツ語できないの?」と聞いてきやがったので、「I don't understand German. I want you to write English at least. ところで、あなたこそ日本語できないの? こっちとしては日本語できると助かるんですけどね」と返事打って黙らせるという一幕もありました。ドイツ人が英語使うより、日本人が英語使う方が大変なんだよ! わざわざ英語使ってやってるんだから我慢しろ馬鹿(笑)

 まあしかし、ドイツ語は英語と文法法則が結構異なるからか、あっちはあっちで苦労しているらしいことが伺えます。イギリス人やアメリカ人のメールよりも明らかに文法的な欠損が多く、大まかな意味は分かっても、ニュアンスがはっきりしない場合がままある。英語で苦労しているのは、なにも日本人だけじゃないのね。

 もっとも、ドイツ人に限らず、アメリカ人でも意味のわからん文章を書いて寄越す人はいます。これはつまり、意味不明な日本語を書く日本人がいるのと一緒ですね。ネイティブが書いた文章だからといって、必ずしも読解可能な文章ではないわけです。当然といえば当然ですが、それに気付いた時にはちょっとした驚きがありましたね。なにしろ、私達が学校で習う英文は読解可能なものばかりでしたからね。あの感覚を引き摺っているから、「英文は必ず読解可能、読めないのは自分のせい」と考えがちですが、現実にはそうでもない、と(実際には、とんでもない悪文を入試試験に出したりする大学もあるので、学生時代に出くわす英文が常に美しい文章だとは限りません。国語の教科書にヒドイ論説文が載ってたりすることがあるのと一緒)。

 つまり、アレですよ。あっちの人も英語圏じゃない国の人にメール送る時は、せめてちゃんと文法的に正しい文章で書く配慮は欲しいもんですね。通じないのは、こっちのせいばかりじゃないのよ。

 ……逆に言えば、日本人が外国人に日本語で話す時も、できるだけセンテンスを短くして、主語や目的語、接続詞などを省略しないほうがわかりやすいのでしょうね。日本語の文法法則は気が狂いそうになるほど省略や例外だらけですから、勉強する人は大変ですわな。だいたい日本人の間でさえ、「よろしかったでしょうか」や「千円からお預かりします」が正しくないだのなんだのと、たびたび議論が持ち上がるくらい、いい加減なものですからねー。読点の正しい打ち方なんか、もはや誰にもわからんですよ(笑)


[追記 2008.12.25]
 この雑記を書いたそもそもの動機は、とあるゲームについての感想を聞かれたので、「操作が独特で難しい」と返事したら、"but thou hast this game , or have you said"という返事が来て、どう受け取っていいものか困った、という経緯があります。
 訳すと、「だけど、汝はそのゲームを持っている。もしくは、(持っていると)言っていましたよね?」という感じになると思います。

 問題は、これはケンカを売っているのか否か、ということです(笑)
 わざわざ私がそのゲームを持っていることを念押ししてきた事といい、"thou hast"などという古語を使ってきたことといい、普通に取ればどうもケンカ腰なんじゃないかという気がします。要するに、「操作系が変だって? でもお前まだそのゲーム持ってるんだろ? 持ってるって事は、結局のところ『いいゲーム』だと思ってるからだろ?」というニュアンスを感じる文ではあります。自分の好きなゲームにケチを付けると、いきなりキレる連中は結構いるものです。
 しかし逆に、「合わないゲーム掴んじゃってお気の毒だね」という風に取れなくもありません。もっと単純に「まだ持ってるんだよね?」という確認とも取れます。

"thou hast"という古語は、皮肉的な使い方とも取れますが、ドイツ語の格変化の名残で使っているだけとも取れるのが難しいところです。日本人が通常使っている漢字が、中国にとっては古い字体なのと似たような関係。

 英語圏の人が書くなら、前後にニュアンスを伝える文がもう少しくっつくはずで、それによって雰囲気が伝わるのですが、お互い母国語でないため短く簡潔な文章になりがちで、そのためニュアンスが伝わらないことが多々あります。

 結局、よくわからんので返事出さなかったのですが(Yes, I said "I have this game".などという返事を出すのも、ものすごいマヌケのような気がしたもので)、その後は特に何もなく、普通にCO-OPやったりクリスマスメール出したりしております。

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2008.12.20「新型360投入&ゾンビゲー祭り」

 いろいろ中古屋に売るなどして金を作り、360を購入しました。今回購入したのは、当然最も安いアーケード。昔のコアシステムと異なる部分は、コントローラーが無線になっていることと、『パックマン』等のLIVEアーケード用ソフトが5本収録されたソフトが付属すること、512MBのメモリが付属することです。360コアパック発売当初からメモリ付けて売っておけば、もっと好印象で迎えられたはずだったのですけどね。
 遅きに失した感はありますが、ともかく、ようやくマトモなセット販売をしてくれるようになったと言えるでしょう。これで19800円なら納得かも。

 新型360は外見上コアシステムと全く変わりありませんが、放熱効率が段違いに改良されているようで、長時間プレイしても全く熱くなりません。赤リング修理後の初期型は、修理前よりかなりマシになっていたとはいえ、やはり若干背部ファンの周辺がじんわり熱くなっていたのですが、新型は触ってもほとんど熱を感じないです。

 付属のソフトは、LIVEアーケードで販売しているソフト5本のオムニバスですが、信じられないことにメモリやHDDにダウンロードしてプレイすることができません。つまりLIVEアーケードのゲームなのに、いちいち360にソフトを挿入して、うるさいDVDドライブのアクセス音を聞きながらプレイせねばならないのです。
 いまや一般のタイトルでさえHDDに取り込んで静音プレイができるようになっているのに、この仕様はいただけない。ほんとマイクロソフトは変なところでマヌケというか、ユーザーフレンドリーじゃない部分があるんですよね。


 新型360のレビューはこれくらいにして。360が壊れている間に2本の新しい体験版が配信されていたのですが、偶然にもそのタイトルは『バイオハザード5』と"LEFT 4 DEAD"。どっちもゾンビゲーですよ。
 私ははっきり言ってゾンビゲー大嫌いなのですが、そのくせ『バイオハザード』は1〜3までやって、その上『オーバーブラッド』やら"HARF-LIFE 2"やら『バイオショック』やらを「俺はこんなゲームしたくないんだああ」とか泣き言を呟きつつ、なぜか買ってまでプレイしてるんですよね。今プレイしている"Fallout 3"も下水道にゾンビの群れが巣くってたりしますし。

 というわけで、嫌いなくせにゾンビゲー経験豊富な私は、嫌いなのに2つとも落として体験してみましたよ! 何考えてるんでしょうね。
 面白いことに、『バイオハザード5』も"LEFT 4 DEAD"も、両方とも大量に襲いかかってくるゾンビをなぎ倒していくタイプのゲームでした。つまり、「出てくるかな、出てこないかな……うわ、やっぱりいた!」という感じのホラー要素に振ったタイプではなく、ゾンビを次々となぎ倒すアクション要素の強いやつ。穿った見方をすると、"LEFT 4 DEAD"は『バイオハザード5』と真っ向から戦うために、わざわざ近い発売日でぶつけてきたような気さえします。


『バイオハザード5』は、従来(3までしか知らないが)の場面ごとにカメラが固定された三人称視点ではなく、普通のビハインドビュー(TPS)になっていました。要するにプレーヤーの背中が見えているやつですね。
 が、かなり独特なビハインドビューになっていて、主人公が画面の中央ではなく、左側にいるのです。しかもカメラがかなり主人公に近い位置にいる。おかけでものすごく位置関係が分かりづらく、今自分がどういう状況に置かれているのかがなかなか把握できません(カメラ視点の正面と、主人公の正面がずれているため、移動、旋回する時違和感があります。「ここに行きたい」という方向と、微妙に違う方向・位置に移動してしまう感じ。距離感も掴みにくいし、照準合わせる時もなんか変なんですよね。何度もプレイしたけど結局慣れなかった)。

 また、主人公によって左側の視界が遮られて狭苦しい印象を与えるし、主人公に対して左側の敵が見えないので、すぐ側面攻撃を受けます。
 本来、ビハインドビューの利点は、主観視点よりも側面の視界が広いことにあります。主観視点だと真横にいる敵が見えないですが、ビハインドビューだときっちり見える。つまり、実際の人間の視界に近い感度でプレイできるのです。
 しかし『バイオハザード5』のそれは、1人称視点よりもむしろ視界が狭い(笑) これだったら素直に主観視点の方がまだプレイしやすいんですけど。
 ゾンビゲーが嫌いとかいう以前に、このインターフェイスは終わっていると思います。制作スタッフは本当にこれでいいと思って開発してるんでしょうかね? 信じられません。

 カプコンといえば、『モンスターハンター ポータブル』や『デビルメイクライ4』のカメラ視点が不親切だったことが思い出されますが、『バイオハザード5』のこの仕様を見ていると、そもそもこのメーカーはカメラ制御のセンスがないのかもしれませんね。
『バイオハザード』シリーズは、代々ストレスのないカメラワークで驚異的だった(「監視カメラ視点」のゲームとしては最高峰だった)のですが、王座にあぐらをかいているうちに、すっかりダメになってしまったようです。アクションゲームの老舗も、今は昔なのでしょうかね。


"LEFT 4 DEAD"は、"HARF-LIFE"シリーズを開発しているVALVE社のゾンビゲー。こちらは伝統的な主観視点シューティング(FPS)となっております。無難ですが分かりやすいですな。
 ゾンビが群がる街を生存者の4人が協力し合って脱出するゲームとなっております。脱出ルートは何通りもあり、自分で選べる模様。ゾンビの配置も毎回若干異なっているかな?

 オンラインプレイをかなり意識した作りになっており、キャンペーンモードを4人で協力してプレイしたり、対戦ではゾンビ側でプレイすることもできるようになっているようです(体験版ではできない)。『バイオハザード5』でも2人協力プレイができますが、どう考えてもこっちの方がすごい。……ホント、『バイオ5』を潰すためにぶつけてきたとしか思えない仕様(笑)
 4人協力プレイはなかなか熱く、"CALL OF DUTY"等の戦争ゲーよりも、より戦場の雰囲気に近い感じが得られます。お互いの背中を守り合ったり、はぐれた仲間を助けにいったり、瀕死の仲間を治療したり。モチーフはゾンビゲーですが、どちらかというと、敵陣で孤立した部隊が自陣まで撤退する様を体験しているような感じです。結構燃えますよー! 言い換えれば、1人でもグズがいたらチーム全体が危機に陥るわけで、オンラインで知らない人同士とプレイする場合、腕に自信がないと気が引けるかもしれないですね。できれば知り合い同士でやりたいところ。絶対盛り上がるよな、これ。
 すごく良さげなゲームなのですが、怖くないとはいえゾンビゲーなので、私はやめときます。もうゾンビと戦うのは疲れたよ……

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2008.12.14「360ご臨終」

"Fallout 3"をプレイ中、モヒカンチンピラどもを火炎放射器で消毒していたら、突然画面がサイケデリックなトリップ状態に。
"Fallout 3"はしばしばフリーズするゲームなので、またかよと思いつつ、セーブしてタイトル画面からダッシュボードに戻る。
 ……と、ダッシュボードの画面でもサイケデリックな色味が全然変わらない。本体のGPUの不具合だろうか?
 一旦電源を切って入れ直すと、ちゃんと起動して、音も鳴っているのに、画面が表示されなくなってしまう。画面表示設定のリセット(起動時にLT+RT+Y押しっぱ)や、余っていたコンポジットケーブルでブラウン管に繋いでみたりするものの、全く効果なし。
 どうやら本当にGPUがお亡くなりになってしまったようです。南無。……というか、この金のない年末に勝手に死ぬな馬鹿(笑)
 赤リング修理で基盤総取り替えして、たった6ヶ月の命でした。買ってからは1年半。まあ、中古で買った初期型ですし、こんなもんですかねえ。

 360の修理費用は一律12075円。現在の本体定価は19800円(一番安いセット)。その差約7700円。この手の電気機器は一回ケチが付くと、何度修理してもすぐダメになるもんなので、このくらいの価格差なら買い換えた方がいいだろうと判断しました。『パックマン』とか"UNO"とか付きますしね……って別にいらないけど。

 まあ、そんなこんなで計画したのはいいのですが、もうひとつ、そもそも手元に2万円ないという問題があるんですけど(笑)

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2008.12.3「ある意味ゲーマーとしての最大の危機」

 Xbox360は世界中のプレーヤーと遊ぶことができるハードです。たいがいのゲームでは言葉を発する必要が無いので問題ないのですが、たまに質問やらなにやらで、知らない人からメッセージが届いたりします。その多くは英語です。もはやゲームをやるにも英語くらいできなければどうにもならん時代になったのですねー。恐ろしや。
 英語ならまあ、辞書など引きつつ解読すればたいがいなんとかなるのですが、たまにドイツ語とか文字化けして読めないのとかも届きます。世界共通語である英語ならまだしも、なんで日本人にドイツ語でメッセージ送ったりするのでしょう。大学で初等ドイツ語を履修しているので辞書を引きまくれば全く読めないことはないのですが、下手に読めるだけに、かえって逆の意味に取りそうになったりしてむしろ危険です(笑)
 日本語で送れとは言わないから、せめて英語にしてくれよ! ……とか思っていたのですが、つい先頃、さらなる試練が私を襲ったのでした。

 ──英語のボイスメッセージ。

 録音メッセージは日本語ですら聞き取りにくいもので、鍵となる単語が聞き取れなかったら何と言っているのか全く理解できないこともしばしばです。聞き返すこともできません。その上英語ときたもんだ。
 たたでさえ普段英語を聞き取ることなんかないのに、さらに聞き取りにくい録音音声。口語なので文法通りに喋っているわけではなく、平気で主語やらなんやらが抜けたり、なんかよく分からないスラングが登場したりします。

 ヘッドホンを使って大音量で何度も聴いてみたのですが、Helloと自分の名前を名乗っているところだけ聞き取れて、肝心の本題の部分がよくわかりません。achievementがどうこうと言っているから、どうやら実績関係の話題?
 仕方ないので"I don't catch what you say."(英語的に正しいかは知らないけど、言わんとしていることは通じるだろう)とメールで送ったら、その返信がまたボイスメッセージ。聞き取れねえと言ってるんだからテキストで送ってくれるものと思ったのだが、甘かった(笑)
 そのメッセージをさらに聞き取り解析した結果、マルチプレイ関係の実績を取りたいけど人がいないから協力して欲しい、みたいな意味らしいことがわかってきた。でまあ、時間があったので協力すると返事を出したわけですが、この間実に1時間もの時間がかかっているわけです。テキストで送ってくれれば5分もかからないというのに……
 いちいち返事に時間がかかる私のヘタレっぷりを目の当たりにして、さすがに懲りただろうと思ったら、次の日やっぱりボイスメッセージが(笑)
 えー、今度はなんか長いメッセージでして、"message me back"と言っているのが聞き取れるので何か返事しないとダメらしいのですが、肝心の部分がやっぱり聞き取れずに悶絶中です。たぶん、「またマルチプレイするならメッセージ送って」みたいな意味だと思うんですけど。うーん。

 そういえば、アメリカの人はボイスチャットを使いたがる傾向があるようで、結構ボイスチャットしよう、というお誘いが来ることがあります。私は英語の聞き取りができない云々以前にヘッドセットを持っていないので、「ヘッドセット持ってない」と返信することになるのですが(最近それも面倒になってきたので、自己紹介のところにその旨を書いている)、仮にあってもまともに話ができるとは思えません。通じなくてもいいから適当にワイワイやるというならともかく、質問等の用件は頼むからテキストでお願いしたいところです。ホント。

 しかし、幼稚園の頃から約10年も英会話教室に通っててコレなのが痛い(笑) なにしろ英検4級止まりですしねえ。文章はともかく、会話はやっぱり日常的に使ってないと全然ダメですな。

[追記 2008.12.6]
 毎回ボイスメッセージでコンタクト取ってくる人が、ついにテキストメールを送ってきました。いちいち返事の遅い私に、ついに我慢の限界が! ……と思いきや、単にヘッドセットを付けてなかっただけだったらしく、途中からまたボイスメッセージに。懲りない人だなあ。

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2008.12.1「謎のハイテクカルト軍隊」

 Xbox LIVEに"Command & Conquer Red Alert 3"のデモが配信されていたのでプレイ。
"C&C"シリーズは有名なRTSゲームですが、その割に日本版がなかなか発売されなくて、遊ぶ方としては難儀します。最近はネットのおかげて海外版を買いやすくはなっていますけどね。本作は、とりあえず日本語説明書付きのがWindows版で出ている模様。

 Red Alertは冷戦をテーマにしたシリーズで、"C&C"の中でも特にヘンテコ兵器が多数登場します。今作は米ソの他に第三勢力が追加されるというので、「前作追加パッケージのユーリ軍(ソ連のサイキック部隊が反乱を起こして独立した勢力)みたいなものかな?」と思っていたのですが……。

ほぼオープニングデモと同じトレーラー(YouTubeより)

 いやもう、久々にゲームのデモで笑わせていただきました。これは予想外(笑)

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2008.11.24「分かりやすいメーカーオーダー」

 SUPER GTの最終戦がGyaoにて配信されていたので観る。
 レギュレーションによって意図的に混戦になるようにされているだけあって、今年もGT300、GT500共に結構な混戦模様。特にGT300の方は、チーム優勝はMOLAでほぼ決まりでしたが、ドライバーズランキングの方は混迷していてどこが勝つか予想の付かない状況でした。しかもレース本番は雨上がりの曇りという非常に難しいコンディションで、何が起きてもおかしくない状況。

 ……が、実は私はこれを観る前に、とあるところでうっかり、No.46 MOLAレオパレスZがシリーズタイトルを取った、という話を聞いてしまっていたのです。なんとかそのことは聞かなかったことにしてレースを観ようとしていたのです……が。

 GT300のドライバーズポイントリーダーはNo.43 ARTA Garaiyaで、No.46とは2ポイント差。同点だと優勝回数でNo.43の勝ちになってしまうため、No.46が勝つにはNo.43より3ポイント多く取る必要がありました。
 レース中盤辺りでNo.46がNo.43を抜いたので、「ああ、これでこのまま勝つんだねー」と思っていたのですが、レースがあと2周になってもNo.46は7位を走行しており、No.43は9位。このまま終わると同点でNo.43が勝ってしまいます。No.46があと一台抜くか、No.43が1台抜かれるかすれば優勝しますが、No.46の前のNo.81 ダイシン ADVAN Zとのタイム差を考えると抜けそうではなく、No.43も後ろとは10秒以上離していて、抜かれそうでもありません。つまり、No.43にマシントラブルなどのよほど重大な問題が発生しない限り、もうNo.46が勝つことなどあり得ない、という状況。
 あれ、もしかしてあの情報はチーム優勝のことで、ドライバーズランキングのことじゃなかったのかな? と思っていたら、予想をはるかに超えるスーパー奇蹟が目の前で展開されたのでした。

 なんと、最終ラップでNo.81 ダイシン ADVAN Zが突然スローダウン(笑)

 よくよく考えると、MOLAとダイシンは同じZ。Zはニッサンのクルマ。で、MOLAのドライバーの一人が星野一樹選手なのですが、これが超偶然にも、今戦GT500で優勝したことでNo.38 ZENT CERUMO SC430のシリーズ優勝を阻止し、No.23 XANAVI NISMO GT-Rを勝利に導いた立役者である、No.12 カルソニック IMPUL GT-Rの監督、星野一義氏の息子さんなのです。
 なんというか、あまりにも素晴らしく偶然が重なりすぎですね〜。これはもう、ニッサンが星野一義氏への活躍の見返りとして、No.81にメーカーオーダーを出したとしか思えません(笑)

 当然ARTAは抗議したのですが却下され、現在控訴中。当のNo.81は「おそらく燃料系のトラブル」とコメントしております。


 私は特定のチームを応援していませんし、結果に関心はありません。メーカーオーダーがレギュレーション違反ならもちろんダメですが、特にそれを禁止するルールはなさそう(?)ですし、手段を選ばず勝つのも、それはそれで戦術のひとつだとは思います(汚く勝つことはファン離れを招くなど、それなりにリスクがある)。本当にカルソニックの活躍の見返りとしてのオーダーだったとしたら、それはそれで理に適っているというか、ある意味で美談のような気もしますし。
 しかしあれはなんというか、さすがに露骨すぎる失速でしたねえ。やるにしても、もう少しうまくやれなかったものなのか。10周前からコンマ5秒ずつタイムを落としていくとか、プロなんだからもっとスマートにやり切って欲しかったです。

 まあ、本当に燃料系のトラブルだった、というオチもなくはないのですが、だとすると、ニッサンやMOLAにいらぬ疑惑を与える結果となったのですから、むしろ最悪です(笑)


 そんなドロドロした戦いとは関係なく、SUPER GT参戦以来4戦目にしてついに本戦で走れることとなったNo.808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4は、デビュー戦にしていきなり路面温度10度&ウエットコンディションの上ピットスタートというデンジャラスな状況下でスタートしたにも拘わらず、無事18位で完走したのでした。完走扱いは20台なので、2台も抜いております。
 ほとんど注目されることもなく、他のクルマの背景としてしか映っていませんでしたが、なぜかあのクルマが映る度にドキドキものでした。ホント、よくあの荒れたレースで完走できたものです。絶対どこかで止まると思ってた(笑) 実際、マシントラブルやクラッシュ等で、結構な台数が途中で止まっていましたからね。
 なにしろBMW Z4は他に使っているチームがないためデータがないはずで、単にプライベーターという以上に条件は厳しかったはず。正式参戦の第6戦 鈴鹿1000km以来、出る度にどこかトラブルを抱えて走ることすらできず、ほとんど展示車両で晒し者状態だったのも仕方なかったわけです。
 普通のZ4なら同情もされたでしょうけど、あの外見で出る度出走すらできないんじゃ、ただの笑い者だったでしょうからね〜(笑) いやホント、完走できて良かった。

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2008.11.23「赤ネーム到達」

 ついに『ギターフリークス』にてスキル1300突破。GFマイスターの証、赤ネームになりました。誰に恥じることなく上級者と自称しても、とりあえず文句言われない高みへと上り詰めたのです。
 さあ、そんな涼格の今の心境やいかに……!

 ──全く実感ありません。むしろたまに自分が赤ネームだったことを忘れます(笑)

 赤ネームになったことは頭では分かっているのですが、なんだか全然たどり着いた気がしないんですよね。本当に、自分でも信じられないくらい嬉しさも安堵もなくて、ただ、残り8ptに迫ってからここ数日にあった、手段を選ばず0.01ptでも上げようとする執念が抜け去った、というだけ。
 たぶん戦争か何かで、何日にも渡って死線をくぐり続けてきた後だと、こういう感じになるんじゃないでしょうか(笑) それくらい私にとって、1200ptから1300ptへの道のりは長く険しかったとも言えます。緑や黄色ネームに到達した時は、それはもうきゃっほいと喜んだものだったのですがねえ。

 それほど厳しい道のりになった理由は、全体にパフェ率が低く、繋いでもスキルが思うように延びない、という枷があったからに他なりません。たぶん同レベルの人が私のスキル表を見れば、まだまだ余裕があるように見えると思います。この人、あんまり本気で詰める気無いんだな、という感じ。でも、私にとってこのスキル表は本当に現状でのギリギリいっぱい、ここ4日は、スキル対象曲からスキル候補曲まで全部詰め直して、それでも足りないから必死の形相で「ツミナガラ〜」を4連奏して24.62から24.70(どちらも達成率98%)へ詰めていたほどジリ貧だったわけです(笑)
"Electric Lady"(94% FC 21.56pt)なんか何度やったか知れません。繋がるのに何度やっても上がらない。あと0.5ptで1300になるという土壇場に来て、序盤ミスった時にパフェ率92%が出た(96%くらいまで詰まる見込み)日には、もう発狂するかと思いましたよ。残った理性で台を蹴るのだけは何とか抑えましたが、ともかくこんなスカスカのスキル表の裏側は、それはもう地獄だったわけです。まあ、発狂した末何かが降臨して、「赤い鈴」が93%とか出たりするわけですが。

 ともかく、V3の時から続いた、赤ネームを目指してスキル詰めの9ヶ月間は、ついに幕を閉じました。銀ネームはさすがに無理だろうと思うし狙う気も全然ないので、必死になって『ギターフリークス』やるのはおしまいでしょうかね。
 ……なんか本当に実感がないな(笑)

[追記 2008.11.23]
 2007年1月に1200になったわけだから、1年10ヶ月間が正しいですね。一体どこから9ヶ月という計算になったんだ(笑)
 うわー。約2年がかりですよ。しかもこの間ずっとスキル詰めしていてコレ。こんなに苦労して燈から赤になってる人も珍しいでしょう。そりゃ頭もおかしくなるわな。

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2008.11.18「最適なノートのサイズ」

 最近はA5サイズの大学ノートが流行しだしているようで、100円ショップや文具店でもよく見られるようになりました。実際、使ってみると持ち運びに便利なサイズで、私もしばらく使っていました。
 その割にA5サイズの下敷きが手に入りにくいのが世の中の不思議ではあるのですが。下敷きを使わない人が多いのでしょうか? 私は筆圧が高く、下敷きを使わないと紙がボロボロになってしまうので必須です。伝票用下敷きにA5サイズがあるので、どうしても見つからないという人は大型のホームセンターなどで探してみるといいかもしれません。……まあ、B5下敷きをカッターで切れば簡単に自作できるものではありますが。

 そんなわけで、A5サイズのノートを使い出して三冊目なのですが、最近になって気付いたことがあります。それは、殴り書きするにはスペースが狭い、ということ。
 既にできあがった情報を整理する分にはA5サイズでも充分なのですが、たとえば小説や雑記の構想だとか、ゲームの攻略中にいろいろメモしたりしようとすると、A5ではすぐページが埋まってしまうのです。
 次のページに書きゃいいじゃん、といえばまあそうなのですが、見開きはともかく、ひとまとまりの情報がページをまたいで存在すると、情報が分断されてまとめづらくなるんですよね。たとえば、どの街にどのアイテムが売っているかをまとめていたとして、同じ街の情報がページをまたいでしまうと、後で読み返すときものすごく使いづらい、というのはなんとなく分かってもらえると思います。A5サイズのノートを使っていると、同様のケースが結構多くなるわけです。
 あと、横のスペースの不足も気になるところ。B5を使っている時はあまり気にならない……というよりも、むしろ「横に長過ぎ」と思われたあのスペースが、A5を使っていると恋しくなるんですよね(笑) つまり、B5を使っているとき感じられる余分な間延びが、実は余白スペースとして、後でいろいろ書き加えたりするのに便利だった、というわけです。
 A5は無駄のないスマートなサイズなのですが、であるがために、情報量の決まっていない雑多なメモには不向きでもあったのですね。

 考えた末、雑記用のノートをB5サイズに戻すことにしました。地図など書き込んで持ち歩くために使っているバインダーノートはA5で据え置き。

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2008.11.2「ソロキャリア・コンプリート」

 プレイ開始から約3ヶ月。ついに"Guitar Hero3"のキャリアEXPERTクリアですよ〜!
 かなり長い間"Before I Forget"で行き詰まってて、もうクリアは無理なんじゃないかと思っていたのですが、いやホント、やってたらなんとかなるもんですね〜
 ……でも、実はそれほど練習していたわけでもなく、"Guitar Hero"自体も熱心にプレイしていたわけでもないんですけどね。ある日突然できるようになってた、というのが実際に近い。

 私は『ギターフリークス』でも二色押さえの真ん中抜きが苦手なのですが、"Before I Forget"ではこの真ん中抜きが左右に移動する譜面が延々続くところがあるのです。

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↑コレ。

 これができなくて2ヶ月も放置することに。

 キャリア攻略を再開したのは1週間前くらい。きっかけはEXPERTの"Impulse"をクリアしたことでした。
 というのは、かつてCO-OPでEXPERTキャリアのセットリスト全曲5つ星獲得の実績を持っている人とプレイしたことがあったのですが、その人が"Impulse"をクリアできなかったことが印象に残っていたからです。キャリア全曲で5つ星取る人でもクリアできない曲をソロでクリアできるんだから、今ならキャリアクリアも夢じゃないのでは? と。

 まあ、"Impulse"は初期ドリームシアターに近いプログレメタルで、キャリアモードには無いタイプの曲。なので、これができるからキャリア攻略に有利ということはないのですが。

 そんなわけで2ヶ月ぶりに"Before I Forget"をプレイしたのですが……何の盛り上がりもなく一発でクリア(笑) 苦手譜面なのに変わりはないのですが、以前とは比べものにならないくらいゲージが減りませんでしたね。練習もしてないのになんでだろ。

 続く"Calt Of Parsonality"は、終盤の鬼のような速弾きソロに難儀しましたが、何回かやってクリア。"The Number Of The Beast"、"One"、"Cliffs Of Dover"もそれほど苦労なくクリア。
 残りは2曲! ……なのですが、この残った2曲がまあ、どちらも極悪曲なんですな(笑)

 Slayerの"Raining Blood"は、序盤に出てくる高速階段を突破できるかどうかが全てです。"Before I Forget"で行き詰まる人がどれくらいいるかは知りませんが、こっちは"mosh1"のパート名で有名な難関箇所です。

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 見た目は単なる階段ですが、やたら速いです。しかも途中でさらに速くなるんですよねー。ちなみに、本物ギターでも似たような運指ですので、「なんだこのクソ譜面はー!」と言えないところが残念です(笑) 弾く方は必死なのに、聴いている分にはどうってこともないという、全くもって報われないマゾいパート。
 単にこれだけでも厳しいのですが、私にはさらに特殊事情があって難易度が跳ね上がります。
 この階段地帯に入るまでに2回スターパワーを溜められる地帯があって、そこでパワーをチャージしておかないとかなり厳しい(今の私の力では突破不可)のですが、私のギタコンはスターパワーの発動判定がやたらと甘く、ネックを水平よりちょっと立てるだけで発動してしまうのです。
 スターパワー暴発を避けるためにはネックを下に向けてプレイしなければならず、そのために変な体勢で弾くことを余儀なくされます。具体的には、右脚で立て膝をついた体勢(ギターは膝に乗せない)が比較的楽なようですが、弾きづらいし、腰に来ます(笑)

 攻略方法はネットにていくつか紹介されていますが、参考にしてやっても全然ダメでした。結局は自分のやりやすいようにするしかない感じがしますね。
 私はとにかくリズムを覚えて、階段の出だし(青と燈)とコード弾きだけはきっちり合わせる、という方法で行きました。ノートのほとんどがプリングオフ可能なので、頭のリズムさえ合っていれば、残りの階段部分は適当にバラッと弾いても結構入るもんです。
 あと、オーディオでFXを0にしてプレイしたのも、特徴的と言えば特徴的かもしれない。観客の声などの雑音が入るとリズムが取りづらかったので、消してみたらかなりやりやすくなりました。
 あの地帯は速いから難しいのではなく、リズムが取りづらいから難しいのだと私は思います。途中でBPMが変わったり、リズムの頭が変わったりしてますからね。あと、錯視で階段と階段の間が詰まって見えたり広がって見えたりするのもリズムを崩しやすい要因のひとつでしょう。

 この曲で3日行き詰まりましたが、2ヶ月に比べれば可愛いものかもしれません(笑)


 で、ついにやってきたオーナーとのギターバトル。
 ……コレ、完全に運ですよね? 一回でもDoublenoteかLeftが来たらオワリ(特に、一発目にダブルノート食らったら絶対無理)。なんとか凌ぎきって後半戦に突入できたら勝ち。
 悪魔パートの最後に速弾きソロからメロディを弾かされるので、そこで自滅しない程度の実力は必要ですけど、クリアできるかどうかは実力より運要素の方が強いような気がしますねえ。
 ギターバトルもEXPERTのスラッシュ戦までは面白いと感じましたけど、この最後のオーナーとの対決はちょっとないよなあ、という気がしました。ともかく何度も挑戦した末、ついに相手の攻撃がワーミー、ハサミ、点滅だけの回が登場。あとは反撃パートで溜めておいたアイテムを連続発動して瞬殺してやりましたとさ。
 ……結局2時間ほど、ずっとオーナーと戦ってた(笑)


 とりあえず当面の目標はクリアしたので、当分のんびり好きな曲だけやっていようかと思います……って、ここ2ヶ月ずっと好きな曲しかやってなかったんですけどね(笑)
 最近は"Ernten Was Wir Saen"と"All My Life"ばっかりやってます。"Ernten Was Wir Saen"は、最初聴いたときは「何この中途半端なテクノっぽいロックは」と思ってたのですが、なぜかプレイしてるとめちゃくちゃ楽しいんですよねー。
 ダウンロード曲なんで、なかなかCO-OPで遊べないのが残念です。

『ギターフリークス』ももうちょっと譜面を素直にして、ゴリゴリ弾いているだけで楽しいようにして欲しいんですよねー。同じコードを刻んでいる時に押す位置が変わったり、同じリフなのに毎回運指が変わったりする必要ないです。

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2008.10.28「ギターパーツ購入」

"Guitar Hero3"をプレイしていたある日のこと。フレンド登録していたドイツの人がCO-OPプレイを所望してきたので受けることに。メールによると1000 note streak(コンボ)の実績を解除したいらしい。選曲はLACUNA COIL"Closer"のHard。ギター、ベース共にフルコンボでぎりぎり1000越える曲。
 Midiumの"One"あたりをプレイした方が楽に取れるんだけどなーと思ったものの、それを英文で伝えるのも面倒だし、まあ、譜面自体は比較的簡単なのでなんとかなるだろ、というわけでそのまま挑戦。

 特に問題なくストリーク数を積み重ね、あとは最後の8分刻みリフだけ。
 ふっ。今の私にかかれば、この程度の曲など障害ではないわ! と、余裕たっぷりにゴリゴリ弾いていると……、予想外の事態が発生。

 ストラップが外れる(笑)

 幸い譜面の前後に指の切り換えが無かったので、ボタンを押さえたまま左手と脇で固定して、なんとか落下は阻止。そのまま弾きながらゆっくりと立て膝を付いてギターを乗せ、その状態のままプレイしてなんとかノーミスで終了。

"Thankyou!!!"というメールを見ながら「ふっ……このくらい朝飯前よ」とうそぶくものの、終わって2分くらいは膝付いたまま動けませんでした(笑)


 ギタリストにとって最悪のアクシデントのひとつが、ストラップが切れてギター落下、修理代ン万円コースというやつなのですが、いくらギターシミュレーターだからって、なにもこんなとこまで忠実に再現しなくてもいいだろと(笑)
 いつストラップが外れるかもしれない状態でプレイするのは心臓に悪すぎるので、その後すぐに楽器屋に車を飛ばし、ストラップロックを買ってきました。

 今回購入したストラップロックは、Jim Dunlop #7036。お値段1個315円(2個必要)。プラスチック製の簡易品で、本物ギターで激しいプレイをするにはちょっと不安の残る代物ですが、ギターヒーローのコントローラーにはぴったりでしょう。そもそも、ギターヒーローのコントローラーはストラップピン自体を交換することができなさそうなので、この手のタイプしか使えませんし。
 装着は簡単。ピンに取り付けてツマミを回して固定するだけ。こんなもんひとつでストラップ脱落地獄の心配がなくなるのですから安いもんですね。
 注意点は、結構個体差が大きく、ツマミが回りにくいものがあったりすること。できれば店頭で試してから買いましょう。

 いやーしかし、こんなつまらない買い物とはいえ、本物ギター屋で本物ギター用のパーツを買うと、なんだか本当にギタリストになったような気分がしていいですね。ストラップの脱落の恐怖を経験してストラップロックを買うなんて、まさにギター小僧らしい一幕じゃないですか。俺もついにその境地に到ったんだなあなどと無意味に感慨に耽ってみたり(笑)
『ギターフリークス』をプレイしていて本物ギターをやりたいと思ったことは一度もなかったですが、『ギターヒーロー』はその気にさせる雰囲気が漂っているように思います。エントリータイプの小型で使いやすそうなギターが売っていたのを危うく買いそうになりました(笑) 金がなかったのでどうせ買えなかったのですが、下手に持ってたら大変なことになっていたかもしれない。

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2008.10.23「泥臭い戦略ゲーム」

 Xbox Liveに『カタン』があるのに気付いて、早速購入してプレイしております。前々からやりたかったボードゲームなのですが、遊べる人数が集めにくいことから手を出しづらかったのです。オンラインゲームなら、その辺の問題が解消されますからね。

 交渉ありのゲームなので、あんまり知らない人とプレイするのはどうなんだろう、という心配もあったのですが、『カタン』の交渉はシンプルな分、ビジネスライクにできてスマートな印象。これなら問題なさそう。
 CPUと何度か練習試合をして、ある程度コツを掴んだら、早速対人戦へ。

 最初の数戦は特に問題なく進行し、なかなか白熱した戦略ゲームでいいなあ、などと思っていたのです……が。
 とある試合で、一人が途中で試合を放棄し、退席したままほったらかしにするという事件が勃発。途中でゲームを中断したり回線が切れたりすると、代わりにCPUが入るようになっているのですが、ほったらかしにするとそのまま、いちいちその人の番になると持ち時間いっぱいまで他のプレーヤーは待たねばなりません。大迷惑。ゲームにならないので途中で抜けるしかありませんでした。その試合から変にケチがつき始めることに。

 序盤に複数の家を建てて頭ひとつ飛び抜けたプレーヤーが、当然のごとく他のプレーヤーから集中的に泥棒に狙われたのですが、それに腹を立てたらしい彼は、わざとサイコロを時間いっぱいまで振らない上、ひたすら泥棒を怒りの対象に向けて派遣するというプレイをしだしたのです。私はたまたま泥棒を動かす機会がなく、そのプレーヤーの攻撃に晒されなかったため、あっという間に有利になり、2〜3ターンで暫定のダントツトップになったのですが、それでもそのプレーヤーは泥棒を他のプレーヤーにばかりぶつける始末。呆れて他のプレーヤーはみんな去っていきましたが、私はなにしろ勝っているので、なんとか踏ん張りたいところ。……と思っていたら、フリーズして結局無駄になるというオチまで付く(笑)

 まあ、こんなこともあるさと思いつつ次の試合に赴くと、今度は、さんざん手持ちの鉱石と他の資源との交渉をやったあげく、即座に収穫カードで鉱石を総取りするというプレーヤーが登場(笑) それで10点取れて勝てたならともかく、ゲームの序盤でそんなことをやってるわけです。単に切り札を浪費するだけでなく、他のプレーヤーの心証を悪くするというダメ戦術。使い回し、産地偽装で一時的に儲けたけど、バレて倒産したどこぞの老舗のようなやり方です。
 私はこの時までは、なるべくビジネスライクにこのゲームをプレイしよう、どんなに嫌らしい攻撃を受けても、戦略上の損得のみを考えて戦うべきだ、と思っていました。しかし、詐欺師と仲良くするのは、それこそルール違反でしょう(笑) しかも私は被害者ですし(木2個と鉱石2個を交換した)。
 というわけで、それ以後そのプレーヤーとの取引を一切しなかったのですが、案の定そのプレーヤーも私も負けて、勝ったのはCPUだったという。

 その後も、4番手になった瞬間に抜ける人や、泥棒をたった1回差し向けられただけで抜ける人など日常茶飯事。普通に勝った(というか、他のプレーヤー同士がなぜか邪魔し合った結果、簡単に勝てた)だけで悪評を入れてくるプレーヤーや、レンガが欲しいという理由だけでトップ争いに全く絡まない私に泥棒を差し向けてくるプレーヤー(しかも、その時レンガを持っているプレーヤーは誰もいなかった。Xbox360版カタンは、LBボタンを押すと、場にある資源の総数を確認することができるので、出目などを記憶していなくてもわかる)など。
 様々なプレイを見てきて思ったのは、このゲームって思った以上に泥臭いんだなあということでした。クールなゲームなのかと思ったのですが、全然クールじゃない。何がきっかけで嫌がらせされるかわからないから、単に合理的な理由だけで泥棒を動かすわけにもいかないという。何人かのプレーヤーが序盤に泥棒を動かすとき、誰も取っていないマスに置いてるから「なんでだろう?」と思っていましたが、つまりはそういうことなのですな。

 つまりこれは経済ゲームではなく、政治ゲームなんですね。単にビジネスライクな損得勘定だけで成立するゲームではなく、プレーヤーの性格や心理なども考慮に入れたプレイが必要なわけです。「隣国の王様は気性の激しいお方だから、なるべく序盤はご機嫌をとっておこう。どうせあの性格では早晩他国ともめ事を起こして没落するからな。両国が争えば自然と我が国が勝利するであろう」とか「奴に木とレンガを大量に売ってやるのだ! 奴が道路賞(5マス以上の一番長い道路を作ると+2点)を取れば他のプレーヤーは奴を警戒する。奴に泥棒が集中すれば、奴の領土と隣接する他国にも被害が及ぶ。儂は一人で安泰だ。道路賞は最後に取り返せばよい。儂には潤沢な道路資源があるのだからな!」とか。

 実は"CALL OF DUTY"のような戦場で殺し合うゲームよりも、よっぽど血生臭いゲームなんですねえ(笑)
 このゲームではCPUがかなり強い印象があるのですが(特に対人戦に混ざると顕著)、その理由の一端は、この辺にあるのかもしれません。CPUは感情に左右されませんし、考慮をする必要もありませんから。人間に泥棒を差し向けられて腹が立つ人でも、CPUだと「CPUに怒ってもしょうがない」となるんですよね。

 しかしホント、目先の数字や感情が先走って、理性でものを考えられなくなる人間って多いんですねー。なにしろゲーム上ですらコレですから。そりゃあ戦争も、変な宗教も、怪しいダイエット法もなくならないわけだ(笑)

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2008.10.14「謎の閲覧履歴」

 現在このサイトは、平均して一日に50人の閲覧者がいて、120ページビューくらいあります。その大半は文字精錬研究部のレポートページで、「人称」「プロット」といった検索キーで訪れる人が多いです。

 しかし今日、アクセス解析を確認すると、妙なページに閲覧が集中していました。なにかというと、プロフィール。プロフィールのページは誰も読まないだろうと思って好き勝手にやっています。実際閲覧者はほとんどなく、たまに「ブラックポリマー」あたりのキーで迷い込む人がいるくらい。それが、今日に限って50人以上の閲覧者がいるのです。つまり、このサイト全体の一日分(笑)
 一体何事かとリンク先を調べてみると、いくつかの足跡に"ime.nu"の文字列が。これは2ちゃんねるで使われている転送用URLです。つまり、2ちゃんねるのどこかで、あのページにリンクを張られた、ということです。

 サイトを公開している以上、自分の知らないところで書いた記事が話題にされることは当然有り得ます。それをいちいち気にしていたらサイト運営なんかできません。なのでまあ、その辺で気に病んでいるわけではないのですが。
 ……よりにもよって、なぜあのページなのでしょう。それだけは気になる(笑)

 他のページならまだわかりますが、あのページだけはどういう文脈で張られたのか全く想像が付きません。もちろん資料性はないですし、笑いの種にするにも弱い。大日本帝国万歳とか書いてるわけでもないですしねえ。
 2ちゃんねるの検索エンジンを使えば、どこがリンク元なのか一発でわかる(ので、そもそも"ime.nu"でリンク元隠してもほとんど意味ない)のですが、あれ、有料なんですよね。金払ってまで知りたくもないなあ。アンケートに答えるなどしてポイントを集めれば一回くらいの検索代は溜まるみたいですが、それもなんだか。俺は面倒が嫌いなんだ!
 そもそも、2ちゃんねるにリンク張られながらたった50人しか来ないようじゃ、大したネタとして提供されたわけではないとも推測できるわけですしね。

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2008.9.29「スピード辞任大臣」

 もうあんまり政治について書かないでおこうと思っていたのですが、少し興味のある事柄が出てきたので、たまにはね。

 麻生内閣が発足してたった5日、総理の所信表明が為される前に中山成彬国土交通大臣が辞任してしまいました。歴代2番目のスピード辞任記録だそうです。
 これを知ったとき一番最初に思ったのは、「所信表明で熱い決意を語った直後に燃え尽き辞任した某総理よりはずいぶんマシなのかもなぁ」という、ものすごく低いレベルでの比較だったあたり、私もずいぶん毒されてきているような気がします。仕事する前に辞めるくらいなら、最初から大臣なんかなるなよ! ……というのが本当ですな(笑)

 最近の流行に倣って、失言による引責という形で辞任したとのことで、当然気になるのは失言の内容なのですが、インタビューにて次ようなことを言ったのが問題となったようです。


1.成田空港問題について
「ごね得というか、戦後教育が悪かったと思いますが、公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでもというのが無くて、自分さえよければという、そういう風潮の中で、なかなか拡張もできなかった(『読売新聞』2008年9月28日付朝刊 39面より抜粋)

2.民族について(観光振興についての発言の中で)
「外国人を好まないというか、日本は随分内向きな、単一民族といいますか、やはりまず国を開くというか、心を開かねばなりません(同)」

3.日教組について
「大分県の教育委員会の体たらくなんて日教組(が原因)ですよ。日教組の子供なんて、成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い(同)」
「今の日本、このままの状態でバトンタッチしていいのか。やはり教育に問題があった。特に日教組、と言っても全員ではない。中には一生懸命やっている先生もいるが、一部の方々が考えられない行動をとっている。一昨年の教育基本法改正の時も、何百人という先生が国会議事堂を取り巻いて、改悪反対と。何より問題なのは道徳教育に反対していること。人に迷惑をかけてはいけない。それだけでも教える教育でないといけない。とにかく日教組は解体する。小泉さん流に言えば、日教組をぶっ壊せ。この運動の先頭に立ちたい(同)」

 中山氏はこのうち、「ごね得」「単一民族」と表現したことについては後に撤回していますが、日教組については撤回せず、むしろより強烈に日教組批判を行っているようです。つまり、失言のハットトリックを決めてスピード辞任に至ったわけですな。

 この中で、特に国土交通省に関係があるのは、成田空港問題についてでしょう。
 地域住民の一部が過激派を招き入れて暴力的な運動を行ったことは事実ですし、未だに立ち退こうとしない人たちによって、政府から見れば「なかなか拡張できなかった」のは確かだろうと思います。
 しかしこれは、そもそも政府が地域住民と折り合いを付けず空港建設を強行したことに端を発する問題です。「むしろ政府が『自分さえよければ』の精神だったんじゃないか」と言われたら反論できないでしょう。
 今日の空港建設は、成田空港問題の教訓を基に行われています。反対派をきちんと説得してから建設に着手したり、騒音被害の出にくい海の上に建設したりしているわけです。国土交通大臣の発言としては軽率でしたね。
 しかし、発言内容に対してきちんと反論した上で大臣の発言を批判するならともかく、ただ「ごね得」という言葉のみを取り上げて非難するのはどうもいただけないです。

「単一民族」と発言したことについては、この三つの中では大したことのない問題でしょう。微妙な問題だから迂闊に口にすべきではない、と言う意味では大問題ですが。この発言で言えることは、中山氏自身が島国根性の持ち主で、もっと心を開くべきだ、ということです(笑)

 で、本人が最もヒートアップしている日教組に関しては……そもそも国土交通省の仕事と関係ないんですけど(笑)
 今回の辞任劇(もう、ホントこうなったら劇ですな)に私が興味を惹かれた理由は、これなのです。大臣として不適格な発言をして辞めるということなら、ここ数年で数多くの大臣が辞めており、もはや珍しくも何ともありません。しかし、大臣としての仕事と関係ない部分で過激な発言をし、それが元で辞任するというのは珍しい。教育問題に口出しして国土交通大臣を辞任するというのは、なんだか筋が通らない気がします。普通なら、文部科学大臣あたりが「管轄外のことに口出しするな」と諫めておしまい、というのが妥当なところじゃないでしょうか。それだけ日教組の力が強いということなのだろうか? と、勘ぐってみたくなる一幕でした。

 いずれ最近の大臣は、口も軽ければ首の価値も軽いなあと、しみじみと思った次第です。政府の重責にある人の首が次々にすげ替えられるのは、日本社会において人の価値が暴落していることの象徴のような気がしますね。大臣の首が軽々しく飛ぶ国なのだから、労働者が端金で使い捨てられても何も不思議じゃないです。


 ちなみに日教組批判の内容についてですが、日教組に問題があるのは事実としても、文部科学省に問題があるのも事実で、大臣が口を出すなら、まず先に自分達の組織について言及するのが先決だと思いますね。むしろ文部科学大臣を歴任した人が、文部科学省の問題に言及することなく、ただ日教組を諸悪の根源として批判するのは、単なる責任逃れのようにも聞こえます。
 しかし、この発言をもって国土交通大臣辞任というのは、やっぱりどう考えてもおかしい。 

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2008.9.24「お店のBGM」

 新聞に入っていたチラシを物色していると、コーナンでA4サイズのカラーボックスを安売りしているのが目についたので買いに行くことに。カラーボックスは安くて手軽な収納棚として重宝しますが、標準的なサイズだとA4のファイルなどが入らないため、本棚代わりに使うには多少不便な面があります。横置きすればいいわけですが、それだと今度はちょっと上が余ってスペース的に勿体ない。そこでA4サイズのカラーボックスがあるのですが、規格外だからか若干割高なんですよね。それが普通のカラーボックスと同じくらいの価格まで値下げされていたので、買うなら今しかないと。

 目当てのものは早々に見つけて、ついでなので他のメタルラックなども見ていると、妙に印象的なイントロが耳に入ってきました。これは……Guns N' Rosesの"Welcome To The Jungle"!
 もちろん本物ではなくて全部シンセ打ちのインスト、カラオケのBGMのような例のアレなのですが、それ系のCD屋じゃあるまいし、なぜに店内BGMがメタルなのでしょう。落ち着いて物色できないじゃないか(笑)
 コーナンだけでなく、スーパーや100円ショップなどでカラオケのBGMらしきアレを流しているのはよく聞きますが、洋楽メタルは初めて聞きました。あれは有線か何かなのでしょうか。それとも、カラオケメーカーあたりと契約して、店が好きな曲が流せるようになっているのか。もしや店員にメタルマニアがいるのか?

 こうなってくると、当然気になるのは次に何が流れるか、です。会計も終わって用事は済んだのですが、何気に居座って待ってみることに。この流れでいけば、ニルヴァーナとかアイアンメイデンあたりが来る可能性がなきにしもあらず。"Smells like teen spirit"ならまあBGMとしては無難なとこだけど、"Number of the Beast"だと店内が異様な雰囲気になりそうだな……などと期待をふくらませていると。

 ……John Lennon"Stand by Me"でした。
 映画の主題歌シリーズだったのね。

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2008.9.14「オラタンプラモ登場」

 コトブキヤから、『バーチャロン』のプラモが発売されることとなりました。しかも、ラインナップは無印とオラタンから!
 バーチャロンのプラモはなかったわけじゃないですが、今手に入るのはハセガワのフォースくらい。しかもこのキットが、ちゃんとカラーリングを再現するには難易度高かったりするんですよね。
 コトブキヤなら、色プラでほぼカラーリングを再現してくるでしょうし、塗装しやすいように分割も配慮されているでしょう。この辺の心配をしなくていいのが嬉しいところです。

 第一弾はオラタンライデン(DNA)。12月発売予定で定価8190円となっております。最近の原油価格高騰の煽りを受けて結構なお値段ですが、オラタンプラモを10年来待ち望んでいた人々にとって、値段なんか問題じゃないですわな(笑) デキに関しても、サンプルの画像を見る限り、CGをそのまま立体化したような文句の付けようのないものです。

 ……さて。でまあ、それはそれで喜ばしいこととして、私にとって肝心なのは、バル・バドスが出るのか、ということなんですけど(笑)
 オラタンのプラモはアーマード・コア以上に待ち望んでいる人は多かったと思いますし、売れる要素はあるとは思うのですが、値段が値段だけにどうなるかわからんのですよね。テムジン、フェイ−イェン、アファームドでおしまい、ということも充分考えられる。
 まあ、この際バル・バドスなどと贅沢は言いませんから、せめてスペシネフは出て欲しいと思う今日この頃です。

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2008.8.31「24時間メンテ 根性はパソコンを救う?」

 パソコンのHDDの残り容量が少なくなったので、より大容量のものへと交換することに。
 最近は全然パソコンパーツの付け替えなどしておらず、情勢がわからないので一応事前に調べてみましたが、基本的にHDD周りの仕様は大きく変化していないようでした。SATAにSATA2という規格ができており、これが現在の主流っぽいですが、ケーブルも同じで下位互換有りなので特に気にする必要もなさそう。

 ということで、買ってきたのが日立のHDP725050GLA360(500G SATA2/300)。で、私の使ってるマザーボードはASUS A7V880。知る人なら知る、超有名な相性問題がものの見事に直撃したわけです(笑)
 VIA系のSATA2未対応チップセットはSATA規格を完全に準拠していないため、下位互換がうまく働いてくれません。なので、工場出荷時にSATA2モード(転送速度3.0Gbps)になっているHDDを使う場合、手動でジャンパスイッチでSATAモード(転送速度1.5Gbps)に切り換える必要があります。が、日立のHDDはHDD業界の中では珍しくジャンパスイッチがなく、専用のソフトウェアからでなければ設定を変えられないのです。
 BIOSで認識しないHDDを、ソフトでいじれるわけがないじゃないかっ!

 事前に下調べをしておきながら、トラブルのただ中に巻き込まれる。これぞ涼格流(笑) 似たような性能のHDDならいろいろあるのに、惹き付けられるかのように最悪の組み合わせを掴んでしまう剛運には我ながら呆れ果てるばかりです。A7V880などという不具合のフルコースのようなマザーボードを掴んだ時点で、すでに修羅場への片道切符を手にしたとも言えるわけですが。

 で、どうするか考えた末、親のパソコン(eMachinesのJ3064)にHDDを繋いで認識させ、専用ソフトウェアで設定をいじるという策を採用。
 さっそくHDDを繋ごうとすると……SATAのコネクタは4つもあるのに、SATA用の電源を取るところがないことに気付く。電源供給できなきゃ意味ないじゃん! 一体どんな謎仕様なんだ!
 しょうがないので、私のパソコンから電源を引っこ抜いて、J3064に一時的に移植して使うことに。……と、書けば簡単な話に見えますが、これをやると実質、2つのパソコンの配線を全部繋ぎ直す作業になるわけですな(笑)

 なんとか繋ぎ終えて電源を投入すると、狙い通りHDDはBIOS、XP上共に認識されることを確認。早速日立のサイトから専用ソフト、Feature Toolを落としてCDに焼き、CDブートでソフトを立ち上げる。
 が、ここでまたもや問題発生。ソフトが立ち上がるとまずHDDを検索するのですが、肝心のSATAを検索するときにフリーズしてしまうのです。具体的には"detect IDE PCI Controler 0 Master"と出たところで動かなくなる。
 このクソソフト、全然役に立たねぇじゃねぇか! 素直にジャンパスイッチ付けろよ日立! と暴れ回りたいところですが、すでに深夜すぎ。
 その後もいろいろ試してみましたが結局どれもうまくいかず、私は指を噛みながら日立に呪いの言葉を唱えつつ、パソコンケースを抱え込むように眠り込んだのでした。

 結局、手持ちの材料では問題解決は無理と判断、パソコンパーツ屋でSATA→UATAコネクタ変換機(システムトークス製スゴイアダプタ SATA ……って、改めて見るとなんて怪しいパーツ名なんだ)を買い、それを使ってFeature Toolに認識させた上で設定変更を行うことで、ようやく使えるようになりました。
 その後HDDをフォーマットして、退避させたデータを入れ直して、いろいろいじったりしておかしくなったBIOSの設定などを元に戻して、ようやく使えるようになった時にふと時計を見ると、昨日HDDを買ってきて開封した時間と同じだったという。

 テレビから流れる『サライ』が、なんだか私を祝福しているようだぜ(笑)

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2008.8.24「宝くじ初当選」

 今年のサマージャンボで、我が宝くじ人生初の末等でない当たりをゲットしました! ……1万円ですが。

 3000円単位で投資する宝くじで1万円当たって喜ぶのもどうか……というより、そもそもギャンブルを一切しない私が宝くじを持ってたこと自体が不審なわけですが、それには深い事情があります。
 あれは7月のことでした。何気にTSUTAYAのTカードのサイトを覗いてみると、夏のキャンペーンなどやっていて、Tカード提携店3店舗で買い物をすると、抽選でサマージャンボ宝くじ20枚が当たる企画をやっていました。
 確認すると既に3店舗(TSUTAYA、ファミマ、BOOK OFFだったはず)で買い物をしたことになっており、せっかくなので応募してみたら、すっかり忘れていた7月末頃に書留が届いて、何かと思えばこの宝くじだったわけです。

 つまり、抽選で当てた宝くじが当選するという離れ業の末にゲットした当選金だったわけですが、そんなミラクルを果たした割に1万円というのは、なんだか運の無駄遣いのような気もして微妙です(笑)
 元手がかかってない分、普通に当てるよりは利益が出ているのも事実なのですけどね。

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2008.7.23「スピーカーの慣らし運転」

 修理に出したり、自力で直したりして騙し騙し使ってきたVICTOR MX-MD550のCDドライブが全く使えなくなったのが約2年前のこと。ピックアップを調整してもレンズを拭いても全然CDを読み込まなくなったのです。完全に昇天されました。
 CDだったらパソコンやゲーム機でも聞けるし、買い換える必要ないかなと思っていたのですが、CDを聞くためにわざわざパソコンやXbox360を起動させるのは微妙に不便だということに最近気づき、ついに新しくミニコンポを買い換えようと決断したのでした。

 3万以下でMD付いてなくて音質のいいミニコンポがあればいいのにな〜などと都合の良いことを考えつつ家電屋を物色していたら、DENONのD-MX11が本当に条件ぴったりだったので即決。
 今って、ONKYOやDENONのミニコンポが2万円台で買える時代なんですねぇ。昔はアイワとかしかなかったような。

 普通、ミニコンポを買うときは音を聞き比べたりするものですが、今回は一切試聴しませんでした。予算等の都合で選択の余地がなかった、というのもありますが、ONKYOやDENONといった音響専門メーカーのオーディオシステムなら、価格から期待される以上の性能であることはわかりきったことですしね。もちろん、メーカーや機種によって音のキャラクターに差はありますが、私はそんな細かいところにこだわるほど神経質でもない。

 というわけで、早速設置して、RUMBLIN' ORCHESTRAの"SPARTACUS"をかけて、接続と音質のチェックをすることに。クラシック、ロック、ジャズの要素が混合したこのバンドの曲は、音質テストには最適でしょう。まあ、本当にテストしようというよりは、単に新しいオーディオで音を鳴らしてみたいというだけのことですが。

 ……が、イントロ曲が鳴り始めた瞬間、はっきりと違和感を感じました。妙にひとつひとつの音がバラバラになっている感じを受けたのです。高音部のエッジが鋭すぎ、低音もやたらと重い。DENONのミニコンポは低音が良く出る、という評判を聞いたことはありますが、これは良く出るとかいう問題以前です。単にキツすぎるだけ。
 スピーカーの性能が良すぎて、耳が付いていかないのでそう感じてしまう……という可能性はありません。私はヤマハのモニタースピーカーMSP5を日常的に使っているので、むしろクリアなサウンドには慣れているのです。いくらなんでもD-MX11のスピーカーがMSP5よりいいということはないでしょう。だいたい、MSP5の音を初めて聞いたときだって、こんなに変な印象は受けませんでした。
 当然、こういう時に考えられるのはイコライザ関係の設定が入っていることですが、チェックしてみるとすべてオフになっています。もちろん、コードの接続も何度も確かめましたが、間違っていませんでした。

 ──もしかして、試聴しないで買ったの失敗だったか?

 しかし、DENONほどのメーカーがこんなダメスピーカーを作るとは思えません。もしかしたら私の耳がDENON音に慣れてないのではないかなどと楽観的に考えることにして、手当たり次第CDを引っ張り出してきては聞き流すことに。スピーカーの正面で真剣に聴かなければ、案外違和感もほとんど感じなかったので、そのままBGMとして流し続けることにしました。

 ……で、今日で買って4日目。最初2日くらいは、ゲームをやっていても効果音がやたらとはっきり聞こえすぎて違和感があったのですが、なぜか今日になって、その辺が気にならなくなってきたような気が。
 そこで、試しに"SPARTACUS"で再度挑戦してみることに。すると、明らかに初日聴いた音のバランスと全く違うのです。要するに、変に突出した部分もなく、普通にバランス良く聞こえるように。
 この違いは、私の耳がDENON音に慣れたとか、そういうレベルの問題ではありません。私もそんなに音の聞き分けに自信を持っているわけではありませんが、それでも明らかに違うと言い切れるほど全く別物でした。


 音響機器に慣らしが必要だという話は聞いたことがありますが、はっきり言ってオカルトの世界だと思っていました。慣らすまでに3年かかるとか、慣らし専用の音を再生し続けないとダメだとか、どう考えても怪しい話が横行しているからです。仮に本当に効果があるとしても、オーディオマニアのような音にうるさい連中が聞き分けられる程度の問題で、一般リスナーに関わりがある話ではないだろうとばかり思っていたのです。
 まさか自分で慣らし効果を体験してしまうとは思ってもみなかった(笑) MSP5は、最初から全然違和感なかったのですけどね。

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2008.7.2「劇物ワゴンセール」

 少し前の話ですが、あまり利用していない本屋にふらっと立ち寄ると、新刊書や話題作のコーナーに小林多喜二の『蟹工船・党生活者』が平積みで4列も並んでいるのを見かけて、思わず腰から崩れ落ちそうになりました。
 なぜ「蟹工船」? ここの店主は共産主義者なのか? というか、本屋で売ってるの初めて見たぜ!
 プロレタリア文学は、現代文学史においては劇物扱いで、取り扱いには厳重な注意が必要な作品群なのです。そんな危険物が平積み4列! これはもう、ドラッグストアでモルヒネが「痛み止めに最適!」などいうPOP広告付きでワゴンセールしているかのような衝撃的な光景です(笑)
 しかし、レジ打ちしている店長らしき人をどう観察しても、かつて大学に立て籠もって闘争していたような人には見えません。そもそもその店は某大型書店のチェーン店で、個人経営の本屋のように趣味丸出しの偏った品揃え、というわけでもなかったのです。不思議なこともあるものだと思いながら、私は何にも関係のないアガサ・クリスティの『予告殺人』など買って帰ったのでした。

 その件はそれきり忘れていたのですが、今日、TSUTAYAに立ち寄ると、やっぱりあったのです。新刊・話題作コーナーに『蟹工船・党生活者』が平積み2列。
 大型書店で二回も見かけたのですから、これはもう偶然ではないでしょう。なんだか知らんけど今、「蟹工船」が熱いらしい。
 そういえば、かつて読売新聞にそんな記事があったような気もしますが、その時は「どうせ大げさに書いてるんだろう」くらいに考えて本気にしていなかったのです。あれ、本当だったのね。

 しかし、大型書店で平積みされるほど売れまくっている割には、労働争議と称して建物を占拠した派遣労働者と警察が正面衝突、といった類のニュースは聞かないんですよね。代わりに起きたのは秋葉原での無差別殺人という、見当違いもいいところなものでした。
 あれだけ扇動的な、毒の強い小説を読んでも立ち上がろうとする人が出てこないのは、いいことなのか悪いことなのか、なんとも微妙です。劇物であるあの小説を、読者がうまく利用できているということなのか、もう劇物にすら反応しないほど末期的なのか(笑)

 少なくともこの現状は、小林多喜二にとって敗北であるのは間違いないでしょう。あの本を読んで共感しておきながら、誰一人として立ち上がろうとしないのですから(笑) まあ、新聞に載らないような細かいところで、労働争議が頻発しつつあるのかもしれないですけどね。

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2008.6.19「ギタドラV5稼働」

 ギタドラV5が稼働したので、さっそくプレイ。付近のゲーセンで一斉に稼働開始したこともあってか、私が行ったゲーセンではギターをプレイする人はあまりおらず、じっくりとプレイすることができました。
 V5もV4と同じく"ROCK"の名をサブタイトルに冠したバージョンですが、V4が大御所曲からの選曲が多かったのに対し、V5は比較的最近のメタル曲が選ばれています。特に、ギタドラに不足気味だったゴリゴリカッティングしまくる曲が増えて私は大満足ですよ! 繋がらないけど(笑)

 邦楽メタルは知名度の関係か、アニメの主題歌等で使われた曲が多いですが、なかなかいい選曲です。「絶望ビリー」がフルサイズで弾けるのは失神モノ。「創聖のアクエリオン」は、ギタドラに収録するには無理があったような気がしてなりませんが(笑)

 洋楽では何と言っても、ついに収録されたプログレ曲"Hocus Pocus"! オランダのプログレバンド、FOCUSのナンバーです。もうこの一曲だけでV5は私の中で過去最高のバージョンになりました(笑) 今聴いても全然色褪せない、とんがった変態的ギターフレーズではありませんか。とても約40年前に作られた曲とは思えません。でも、できればキーボードマニアでやりたかった。
 あと面白いのは、As I Lay Dyingの"The Sound Of Truth"が収録されていること。本当はアメリカのメロコアバンドなのですが、この曲だけ例外的にメロスピなのです。この曲を聴いて「アメリカでもこんな曲やってるバンドがあるのかー!」と興奮してアルバムを買うとたぶんがっかりします(笑) 素直にヨーロッパのメロスピバンドの曲を収録すりゃいいじゃんと思ったりもしますが、版権が取りにくいのでしょうか。なんにしろギタドラでは貴重なメロスピなので大歓迎です。

 コナミオリジナルでは、明らかにあさき曲らしき"Mannequin"のギターフレーズが変態的でいい感じ。でも"Hocus Pocus"に食われた気もする(笑) あと、Long曲の"CHIMERA"がネオ・クラシカル系の全編ギター弾き倒しインストで燃えます。特にイントロのフレーズがイングヴェイっぽくて素敵(笑) 意外とこういう曲はギタドラになかったですね。

 今回は版権にしろオリジナルにしろ、いい曲が揃っているような気がするのですが、"Hocus Pocus"の印象が強すぎて、案外他の曲がどんなだったか思い出せないです(笑)

 難易度に関しては、譜面そのものは変に難しくしているものはなかったと思うのですが、Lv70以下の曲はLvと難易度の体感差が大きい感じがしました。従来の+5〜10くらいで考えた方がよさそう。Lvが上がるにつれ体感差は縮まってきて、Lv90付近になるとほぼ適正になる感じ。
 また、「秋風」や"MAD BLAST"のように、運指だけ、オルタだけ、というタイプの譜面はほとんどなく、たいがいは複合型の譜面になっており、苦手があると繋ぎにくいです。Lv30台で、すでに結構しっかりしたオルタ+運指力を必要とする曲もあったりして、「これ、自分が青ネームの時だったら死んでたな」とか思ったり。
 まだ新曲が出きってないのでなんとも言えませんが、今作も赤ネーム狙うには結構厳しい道のりが待っているような気がします。

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2008.5.21「360退院」

 マザーボードがお亡くなりになり、入院していた360が帰ってきました。実際に帰ってきたのは14日。入院期間7日でした。保証期間の延長告知から月日が経っていますし、混み合っているということはなかったようですね。

 段ボールを開けてみると、送った箱と本体の他、Live Arcadeのゴールドメンバーシップ1ヶ月分が入っていました。修理期間中使えなかったゴールドメンバーシップ権の埋め合わせ、ということでしょうか。ちょっと得した気分です。……まあ、当然といえば当然の配慮とも言えますが。
 また、修理報告書を見ると、マザーボード、アルゴンボードの交換の他、ディスクドライブも交換した様子。ディスクドライブは死の赤リングとは関係のない項目のはず。なんだかよくわかりませんが、タダで新型ドライブに交換してもらえたのだから超ラッキーと言うべきでしょう(笑)

 まあ、マイクロソフトとしても、「ディスクドライブだけ有償です」などと請求して、客の心証を悪くしたくないのでしょう。そもそも「死の赤リング3年保証」はユーザーの不満を回避するための策なのに、そのためにかえって不満を募らせていたら意味がないですしね。

 しかし、マザーボード、アルゴンボード、ディスクドライブの交換って、中身総取り替えってことですねー。もうこれは修理したというより、新品と交換したのと同じですね(笑)

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2008.5.13「麻雀に人生を見る」

"MJ4"をプレイし始めて4週目に入りました。特別昇格はしなかったものの、C3から連続で昇格を果たし、ようやく東風Bリーグに参加です。段位は三段。

 Cリーグより腰の重い打ち手が多くなるのかと思ったらそうでもなく、相変わらず打撃戦が多いです。他家が勝手に打ち合った結果、オーラスで跳満ツモしないとトップになれないなどの絶望的な状況になったりして、自然と私の順位は2位、3位……というパターンばかり(笑)

 なんだか麻雀って、他家を巻き添えにするシチュエーションが多いですよね。牌を絞ると、絞られた人だけでなく自分もテンパイ速度が落ちて不利になりますし、高い手に振り込めば、自分もダンラスに落ちますが、他の2人にとってもトップ狙いが難しくなります。4位確定のアガリも、トップ狙いの2位、3位にとっては大迷惑。
 もちろんこれらはルール違反ではなく、やられたからといって文句を言える筋合いではありません。悪意があってやっている人は、まあ、普通はいないですし(たとえば4位確定のアガリは、リーチかけて高めが出れば2位になるばずだったのだけど、安めが出てしまった。リーチした後だし、追っかけられて振り込んだらトビになるのでそれは避けたいから仕方なくアガった、など、それぞれの事情があったりする)。

 麻雀でトップ取ろうと思ったら、技術的な面ももちろん大事ですし、配牌やツモの運もありますけど、「いかに他家に足を引っ張られないか(いかに他家が自分にとって有利な行動をしてくれるか)」という意味での運要素もありますね(笑) 自分一人で頑張っても、どうにもならない状況がものすごく多い。なにかこう、麻雀に人生の縮図を見たような気がします。

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2008.5.7「死の赤リング」

 5月3日未明。『アーマード・コア フォーアンサー』の、PAのダメージ軽減効果を調べるため、二分割対戦でデータ取りをしていたところ、突然戦闘中にフリーズする。
"ACFA"はよくフリーズするゲームなので、特に慌てることもなく、再起動の手順を踏む。

 いきなり電源オフでもまず問題は起きませんが、最近のゲーム機はデリケートなので、できれば穏便に再起動したいものです。
 というわけで、ガイドボタンを押して電源オフ処理を試みようとしましたが、反応せず。仕方ないので電源ボタンを直接押して電源を切りました。

 数秒待って再び電源を入れると……360のロゴが出たところで止まってしまう。
 見ると、電源ボタンの周りに配置されたリングライトが3つ、赤く光っているではありませんか。
 ついに来ました。360ユーザーおなじみ、死の赤リングです(笑)

 私が持っている本体は発売記念パックの最初期型なので、壊れるならさっさと壊れて無償修理で放熱強化してもらった方がいいな〜、ついでに基盤やGPUも最新型に交換してもらえるとか、いっそ新品と交換してくれたりしたらいいのにな〜などとは思っていたのですが、なかなかナイスなタイミングではありませんか。
 買ったのは去年の今頃ですから、ちょうど1年で壊れた、というわけですね。

 HDDその他のアクセサリを全部抜いた状態や、少し休ませてから起動しても起きるかどうかのチェックと、電源ランプの確認(電源ユニットのランプが緑でない状態でエラーが出る場合は、電源ユニットが壊れている)を行い、シリアルナンバーと保証書に書かれてる購入日も控えて準備万端。朝になったらサポセンに連絡するぜ〜!

 ……よく考えたら、今日から連休じゃん。


 というわけで、ゴールデンウィークを悶々と過ごした後、今日ようやく連絡を取りました。
 予定通り無償修理となり、明日引き取りに来てもらうことになっております。

 死の赤リングは熱による本体の破損が原因で、360の構造上の不備が原因だと言われています。マイクロソフトもそれを認め、このエラーが出た時に限り、保証期間を1年から3年に引き延ばすと発表したわけです。
 私はパソコンでさんざん熱に悩まされた経験から、360はメタルラックの上に横置きしていました(放熱には縦置きの方がいいという情報もある。でも縦置きするとディスクに傷が付く可能性がある、とも言われている。どないせいと言うのだろう)。メタルラックは熱対策にかなり効果があるようで、パソコンもメタルラックに置くようになってから熱トラブルが起きなくなりました。なにしろ全方位遮蔽物なしですからね。
 その上、24時間連続稼働などの無茶な使い方もほとんどしていませんでしたし("E4"の1京点アタックの時だけ)、それでも壊れたのだから、やはり製品に何らかの不備があるんでしょうね。

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2008.4.29「オリンピックの縮図」

 諸外国から入ってきたニュースで噂には聞いていましたが、長野の聖火リレーの中継模様は非常に面白かったですね。オリンピックに興味はないのですが、ついニュース番組をはしごして中継を見続けてしまいました。
 沿道に中国の旗が並ぶ中、大勢の警備によって囲まれた聖火ランナーが笑顔で走る図というのは、なんともシュールな光景でしたね。チベット問題に関して中国を支持する気など全くありませんが、中国が図らずもオリンピックというイベントの本性を端的な絵面で暴いてしまったことに関しては「よくぞやってくれた」と思わずにはいられません(笑) もともと、ここ最近のオリンピックは利権がらみの問題が顕著になってクリーンなイメージはなくなりつつありましたが、今回の件でとどめを刺されたように思います。

 オリンピックは国際社会の平和と融和の祭典という名目で開催されており、政争の具として使ってはならない、とされております。しかし、どうでしょう。暴動が起きている国で「平和の祭典」が開かれようとしているのは、ずいぶん妙な話だと思いませんか?
 チベット派の連中が妨害活動を行ったり、フランスやアメリカでボイコットを呼びかけている運動が起きているのは、オリンピックの精神から言えば正しいことだと言えます。オリンピックが「平和の祭典」だというなら、平和でない間は開いてはならないのです。

 これがたとえばサッカーのワールドカップやF1等なら、仮に妨害活動があったにしろ、ここまでひどくなかったでしょうし、妨害した者に対して厳しい批判が寄せられていたはずです。サッカーW杯やF1は単なるサッカーやF1カテゴリの世界選手権であり、「平和」とは無関係ですからね。翻って言えば、オリンピックは決して純粋なスポーツ大会ではなく、政治問題とは切り離せないものなのです。


 しかし、チベット民族の弾圧は50年くらい前から続いている問題で、今に始まったことではないのですが、ここに来て突然脚光を浴びたのも妙な話ですね。北京オリンピックとチベットでの暴動鎮圧のニュースが重なったのに加え、イラク事情を問題にしたくないアメリカ周辺の思惑もあってのことなのでしょうけど、いずれチベットにしてみればようやく運が向いてきた、と言えるかもしれません。なにしろ今までは、ダライ・ラマが何か訴えても新聞の片隅にも書かれないような扱いでしたからね。
 北京オリンピックで一旗揚げようと思っていた選手や、聖火ランナーの人たちにとっては不運ではありますが、チベットにしてみれば、国際社会を動かすには今しかない、という思いがあると思います。
 原則的にはスポーツ大会を利用して政治活動するのは誉められた行為ではないですが、今回のはやむを得ないでしょう。もし妨害活動を行わなかったら、相変わらずチベットの弾圧は国際社会に無視され続けていたでしょうから。

 もっとも、これがきっかけでチベット民族が独立、もしくは待遇の改善がなされるかというと、難しいのではないかと思いますけどね。中国というお国柄を考えると、外部の批判によって政治方針を曲げることはないでしょう。だいたい自国民にすら甘い顔しないのに、他民族を尊重するはずがない。中国から独立しようと思ったら、武力で勝ち切るしかないと思います。

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2008.4.26「"MJ4"初プレイ」

 近くのゲーセンに"MJ4"が入ったのでプレイしてみる。
"MJ"シリーズはこれが初プレイ。入荷しているゲーセンが少なかったり、あっても環境が悪かったり(タバコの煙で霞がかっているなど)で機会がなかったのです。

『麻雀格闘倶楽部』との主な違いは、ゲームオーバー条件がタイム制になっている点。長考したりアガられるとタイムが減って、タイムが無くなるとゲームオーバー(クレジット追加でコンテニュー)となるのですが、アガるとタイムが追加されるので、よっぽど失点しない限りタイム切れすることはないようです。『麻雀格闘倶楽部』はアガってもスコアは増えないので、かなり好調で、かつ全く振り込まなくてもスコア切れすることがあるんですよね。プレイ費用は"MJ4"の方が安く済むかも。
 その他、オプションで自動理牌のON/OFFを切り換えられたり、ツモ切りの牌が暗くなっていて一目でわかるなど、細かい部分で親切な設計になっています。

 特に私にとって嬉しいのは、敵のロン牌を止めると評価点が加えられるところ。仮に三、四着になっても、ロン牌を止めまくれば段位を決める経験値の減点が緩和されるのです。
 麻雀は攻撃に回れる局より、守勢に立たされる局の方が多いので(単純に考えて、全員がノーミスだった場合、アガれる確率は4分の1以下)、防御はかなり重要です。一回も攻撃の機会がないまま3位、4位になるのは、単に運が悪いだけで、技術的な問題ではありません。
 が、ずっと守備に回っていると、なんとなく自分がヘタクソなのではないかという気分になるんですよね。プロの対局などを見ていても、ちっとも手が来なくてオリてばかりいると、なんとなく下手っぽく見えます。それよりは、無理にでも手を作って勝負している方が見栄えする。
 その点"MJ4"の仕様だと、ロン牌を止めた時に「止めた」ことが明示されるのでそれなりに格好が付くし、その上わずかながら実利も得ることができます。防御重視の打ち手が脚光を浴びる時がついに来たのです(笑)

 というわけで、今後は麻雀は"MJ"で打つことにします。とりあえず現在、初段まで上げて、東風リーグに挑戦中。

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2008.4.14「長引く風邪の原因」

 むかし風邪薬のCMで、着ぐるみの「かぜくん」が花束だか菓子折りだかを持って「今年もよろしく」とか言っていると、「風邪は社会の迷惑です!」という大勢の声が聞こえてきて、かぜくんが悲しげに手にしていたそれを落とす、というものがありました。
 子供だった私にとって、そのCMは大変ショックでした。姿の見えない大勢によって個人が弾圧されるという、社会の暴力的構造を見てしまったからです。あのCMは、社会にとって迷惑だと認定された個人になら、姿を隠したまま一方的に集中攻撃を加えても許される、ということを暗に示していました。いじめの構図と一緒なのです。
 まあ、幼稚園にもいかない頃だったので、そこまで深く考えたわけじゃないですが、いくら風邪とはいえ、公開いじめするのはヒドイだろと思ったわけです。ついでに、そのヒドさを泣きながら家族に訴えたら、子供らしい可愛い発想だねって感じで全然相手にされなかったことも、一種のトラウマとして残っています(笑)

 あの時かぜくんに同情してしまった報いなのか、私はだいたい年1回くらいのペースで、夏か冬に風邪で寝込みます。もはや誕生日や正月よりも年間行事らしい様相すらある(笑) しかし、ここ1年半はひかずにいました。
 ひかないのは結構なのですが、それはそれで落ち着かず、夏や冬が来る度、そろそろ危ないんじゃないかとドキドキするという変な現象が。しかし、今年も何事もなく冬が過ぎ、なんとか乗り切ったか……と思っていた矢先にひいてしまいました。よりにもよって『斑鳩』配信日の9日に(笑)

 風邪をひくときは、たいがい疲れが溜まっている時に人混みなどに行ってもらってくるのですが、今回はちょっと変わっていました。
 8日に『賭博堕天録カイジ』の13巻を購読し、予想を遙かに超えた社長の輝きっぷりに何度も読み返しては笑い転げ、笑い疲れた末に風邪をひいたという。小物とばかり思っていましたが、13巻の社長は瞬間的に鷲巣様を超えていました。ありがとう。てめえのせいで風邪ひいたじゃないか馬鹿(笑)

 というわけで1年半ぶりの風邪、しかも私にとっては珍しい春風邪なのですが、症状も今までにない変わったものでした。喉の痛みの他、悪寒、関節痛があるのに、発熱しないのです。普通、悪寒や関節痛がしたら発熱するものなのですが。
 風邪の時に発熱するのは身体の防衛措置なので、発熱しないのは困りものです。おかげでズルズルと長引くことに。現在も、症状はほとんど残っていないのですが、頭が重い感じだけが残って、本調子ではありません。

 風邪は通常、3日もすれば治るのですが、今回の私のように軽い症状がズルズルと残る場合は、別の症状を併発している可能性があります。この季節だとアレルギー系の病気も考えられますが、私の場合はたぶん急性副鼻孔炎でしょう。風邪のウィルスが副鼻孔に感染して、なかなか治らないやつです。だからちゃんと熱出してとっとと治したいんだよな。

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2008.4.7「殺人衝動を誘発するゲーム」

 茨城県の駅構内で8人を無差別殺傷した事件が起きたのは、記憶に新しいと思います。
 犯人がゲーマーで、自首当時に忍者ゲーム(『天誅』シリーズでしょうか?)を持っていたこと、秋葉原のゲーム大会で準優勝した経歴があることを報道しておりました。

 マスコミが無差別殺人とゲームの関連付けを行いたい、という意図は見え見えでしたが、いつものことなので「見え透いた手口だなぁ」と思うだけで特に気には留めていませんでした。事件そのものも、特に新奇性はなかったですしね。変な人が意味もなく殺人を犯すのは、もはや珍しいことでも何でもありません。

 そういうわけで、私の記憶からはほとんど消えかかっていた事件だったのですが、数日前、ふと、殺人犯が準優勝したという大会のゲームがバレーボールのものだった、ということを耳にしました。どこのニュース番組だったか、もしくは読売新聞の記事だったのか、具体的な出所は忘れてしまいましたが、ネットではなかったはずです。ネットだったらその場で検索して信憑性を調べていたはず。
 殺人との関連でゲーム大会の経歴が出ているのだから、てっきり『鉄拳』か『バーチャファイター』か、ともかく格ゲーだとばかり思っていたのですが、よりにもよってバレー?

 あまりにも肩すかしな話だったので調べる気もなかったのですが、この雑記ノートのレイアウトを考えながらネットサーフィンしている時に思い出して、確かめてみることにしました。ネットって便利だね。
 で、掴んだ事実は以下の通り。
 犯人が出場した大会はXbox Championship Vol.2の関東地区決勝大会で、種目は"DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball"。

 うーん。アレが昂じて盗撮に走ったとかならまだしも、殺人と関連付けるのは無理があるんじゃないですかねー。
 と同時に、マスコミが何のゲームの大会だったか報道しなかった理由もまあ、はっきりしたと言えます。持っていたゲームについては「忍者ゲー」と言いながら、大会についてはジャンルを特定していなかったので違和感は感じていたのです。これが仮に猥褻関係の犯罪で捕まっていたら、「女性の水着姿を楽しむビーチバレーゲーの大会で準優勝」と報道したでしょう(笑)


 ちなみに、所持していたゲームとは『ニンジャガイデン ドラゴンソード』だったそうで。これはこれでなんだかがっかりですよ。
『天誅』や『アサシンクリード』、あるいは同じテクモにしても『刻命館』シリーズなど、暗殺ゲーをやっていて無差別殺人に走るなら説得力があると思っていたのですが、『ニンジャガイデン』って割と普通のアクションゲームじゃないですか。必殺も血飛沫も肉片も死体もないんですよ。人を背後から刺し殺したりできないし、敵を斬っても発光エフェクトが出るだけだし、倒したら消えちゃうんですよ。あんなの忍者ゲーじゃねぇよ(笑)

 無差別殺人犯のゲーマーだというからよっぽどコアなラインナップなのかと思ったら、むしろライトなゲームばかりで、変な意味でびっくりしました。本当にゲーマーと言えるほどディープにゲームやってたんでしょうかね。それすらも疑う。
 マスコミも、殺人をゲームのせいにしたいなら、もうちょっと素材を選ぶべきですね。いくらなんでも説得力がなさすぎ。

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2008.4.6「うそブログ形式」

 雑記ノートの仕様を改良してみました。前々から自分の過去の記事がどこにあるかわからなくて不便を感じていたので、今まで全く無意味だったカテゴリ分類をちゃんと活かして、サーチ可能なように改良……って、これってほとんどウェブログと同じ形式だったりして(笑)
 最初はレイアウトも一般的なブログと同じく、表を使って左にカテゴリ別分類、右に本文という形で作っていたのですが、私の使っているホームページビルダー2001は、表の中に多量の文字を詰め込むと、文字を書いたり消したりする時に遅延が生じて、快適に文章を書けないんですよね。

 ここまでやるならいっそ本物のブログに移行しちゃえばいいのに、という感じですが、レンタルブログはなんか嫌ですし、かといって私が使っているスペースにはCGI等が置けないのでブログツールは使えない。というわけで、このような果てしなく面倒くさい方式を採用した次第です。
 過去のノートも分類したいところなのですが、こんな手作業を数年分にも渡ってやるのはボールペンコウジョウ並の地獄を見そうなので断念(笑)

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2008.4.5「第三の選択」

 タイムリーでもなんでもなく、ただふと思い出したのですが、『ドラゴン桜』にこんな感じの心理テストがありました。

 幅約20Mの川がある。深さは腰の下くらいで流れは緩やか。ただし周囲に橋は見あたらない。向こう岸に渡りたいとして、君ならどうするか?

 これは、何を面倒くさいと考えるかを試すテストだそうで、たいがいの人は「そのまま渡る」と答えるそうですが、東大生なら渡し船を探すなど、「濡れないで渡る方法」を探してみる、と答えるのだそうです。
 前者は手段を考えたり情報収集するのが面倒だと感じ、後者は「濡れて渡る」ことを面倒だと感じる、というわけです。要するに肉体労働派か頭脳労働派か、ということでしょう。

 で、これに私がどう答えたか、というと。
「これだけの情報では決めようがない」

 つまり、こうです。向こう岸に渡りたいのはわかるけど、どのくらい時間をかけていいのか、濡れてまで渡る必要があるのか、むしろ濡れてはダメなのか(精密機械の運搬等の目的ならダメだろう)、川の深さや流れの情報は確かなのか。
 また、この川があるのは何処なのか。日本のどこかなら、橋や渡し船が見つかる可能性は高いし、前人未踏の未開の奥地なら期待できない。
 手段は目的や状況に合わせて決めるもので、これだけの情報では手段の講じようがない。つまり、答えようがない。

 私のように考えた人も少なからずいると思うのですが、こう答えた人は一体何に属するのでしょう? 東大生も真っ青の超面倒くさがりなのでしょうか(笑) 『ドラゴン桜』ではそんな回答は想定していなかったようで、書かれていません。
 ずっと疑問として心に留まっていたのですが、今日ふと、思いついたのでした。これは、心理テストで与えられた情報のみで「回答を出せる人」と「出せない人」に二分すればいいのではないか、と。

「回答を出せる人」は、情報が不足している状況下で行動できる人だと言えます。「川を渡る」と答える人は、現状で考えられる最良の手段で即行動に移すわけですし、「別の方法を探す」と答えた人は、自分のアイデアの成功を信じて行動するわけです(それが徒労に終わるリスクをあえて冒す勇気があるのか、もしくはリスクがあることに思い至らない楽観主義なのかはわかりませんが)。
「回答を出せない人」は、それをしない、あるいはできない。直接川を渡るにせよ、別の方法を探すにせよ、リスクとリターンを天秤にかけ、最も分のいい手段を選びたがるわけです。いわば、無駄なリスクを冒すのを面倒と感じるタイプ、と言えます。良く言えば思慮深い、悪く言えばアドリブが効かない。

 そんな私がどうやって大学に入ったかというと、志望校に入るのに推薦入試が最も楽だということを突き止め、それ専用の勉強だけをやって合格しました。本当に推薦入試で点取るためだけの勉強をしていたので、もし推薦落ちてセンターや一般の二次試験を受けることになってたら100%受からなかったでしょう。それくらい極端な勉強法だった。
 端から見れば決死の強行渡河ですが、私からすれば綿密な打算に裏打ちされた、最も楽で安全な渡河作戦だったわけです。ただ、万が一失敗した時に取り返しが付かないというだけで(笑)

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2008.3.21「操作系アセンブル」

『アーマード・コア フォーアンサー』を購入。
 自分だけのメカを組んで戦い抜くという、メカ好き御用達ゲームの最新作。
 早速私も、メカ組み立てやエンブレム作成やカラーリング調整やらで楽しく頭を悩ます……

 ……前に、キーコンフィグで3時間ほど頭を悩ますことに(笑)

 このシリーズは初代以来、操作系の複雑なゲームとして有名ではありましたが、4になって洗練されるどころかますます複雑化(笑) 前作でもキーコンフィグには相当悩まされたのでした。
 4の時に使っていた割り当ては以下の通り。

LT……ブースト
LB……左武器切換
RT……オーバードブースト
RB……右武器切換
L……移動/視点キャンセル R……旋回/ロック固定  Y……肩武器発射
  B……クイックブースト
X……左武器発射
 A……右武器発射

 初代からのAC乗りにとってなじみやすく、主に使う指は3本だけという低負荷型の割り当て。
 もちろん今作でも真っ先にこれを試しており、実際使いやすいのは使いやすいのです。
 しかし、動作テストでネクストと模擬戦していてわかったのですが、どうも今作は難易度が上がっており、旋回しながら攻撃や回避をしたい場面が結構多いのです。
 前作は、コツさえわかればシリーズ最易なゲームだったので、それほどシビアな操作を必要としなかったんですよね。今作は移動、旋回、攻撃、回避がいつでも瞬時に繰り出せる割り当てを作らないといけないのです。

 初期設定のB操作だと、トリガーでブースト、LRBで攻撃となっており、この条件を満たすのですが、6本の指を使いこなさなければならず、その上なんだか使いにくいという問題があります。指が全部バラバラに動く人ならいいのでしょうけど、私はLTに左中指を添えると、人差し指と親指が思うように動いてくれないのです。

 で、いろいろ試した末、たどり着いた割り当てがこれ。

LT……ブースト
LB……オーバードブースト
RT……右武器発射
RB……左武器発射
L……移動/クイックブースト R……旋回/肩武器発射  Y……右武器切換
  B……左武器切換
X……ロック切換
 A……視点キャンセル

 移動系は全部L、攻撃系は全部R、あまり使わない補助機能を全部ABXYボタンにまとめた割り当て。同じ系列の機能は全て同じ手で操作するため混乱しにくく、かつ、私の苦手な左手操作が指二本だけで済む仕様です。
 両手マシンガンなどにしない限りは、RTとRBは右人差し指のみで使用。つまり、基本使用指4本、両手武器撃ちっ放しの時だけ5本使います。
 武器切り替えのY、Bの配置が見た目左右逆になっていますが、何度か試したところ、この方が使いやすかったので。


 とりあえず私にとっては違和感もなく、必要最小限の動作で充分な操作性が得られるベストな配置なのですが、唯一欠点なのは、L押し込みの多用で親指が痛くなり、長時間操縦できないこと(笑)
 クイックブーストをRに変えれば問題解決なのですが、それだとなぜかやりづらい。仕方ないので、たびたび休憩しながらプレイしてます。さすがネクスト、ノーマルとは比べものにならないくらいパイロットに負担をかけてくれます(笑)

 私と同じくキーコンフィグに頭を悩ますリンクス達は多いと思いますので、参考までに。

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2008.3.20「交渉能力」

 今日、飯食いながらテレビを観ていると、一般視聴者から身近な苦情を募集して、それを番組で紹介するというコーナーをやっていました。たぶん関西テレビの『痛快! エブリデイ!』だったはず。
 そのなかのひとつで、小学校のテストで子供が用紙に名前を漢字で書いたら、先生が「『窪』という字はまだ習ってなくて、漢字で書いたらみんなが読めないからひらがなで書け」と言われた、というものがありました。
 当然のごとく「先生が悪い」という話になって、その先生の批判やら学校教育に対する批判やらがコメンテーターから出たのですが、誰一人として、この件を簡単かつ円満に解決する方法については言いませんでした。

 私ならこう言います。「ふりがな付けたらいいのでは」


 名前を漢字で書いたらダメというのはまあ、確かに頭の固い教師だとは思います。しかし、公立学校の教師はそもそも公務員でお役所仕事で頭の固い連中ばかりなので、いちいち彼らの頭が固いことに文句を付けていたらきりがありません。
 あちらが固いなら、こちらは柔軟に搦め捕ってやればいいのです。

 名前を漢字で書くことを禁止されることが、その子供の成長に悪影響を与えるかというと、私は必ずしもそうだとは思いません。「教師」という、子供にとって絶対的存在に対して不信感を抱く機会は、むしろ成長には必要だと思います。と同時に、いくら不信感を抱いても、今の立場や能力では教師に逆らえないという現実を直視し、服従する経験も必要です。
 もしどうしても我慢できないというなら、教師を論破する能力か、校長あたりに直訴する実行力を身につけてから、ですね。

 でもまあ今回の場合は、親が「今度書く時はふりがな付けろ。文句言われたら『ふりがな付いてるからみんなも読めるよ!』と言ってやれ。それでもまだ文句を言うなら、何が問題なのか紙に書いて寄越すように親が言ってたと言え」と入れ知恵するだけで解決するとは思いますけどね。


 今の国会なんかモロにそうですが、日本は交渉能力を軽視している傾向がありますよね。「正しいことを言ってるのになんで通らないんだ!」と嘆くだけで、自分の意見を通す工夫を凝らそうとしない。とにかくこの意見は正しいんだから認めろと言うだけ。
 しかし、交渉の場で意見が通る条件は、「両者が合意する」か「何らかの力を背景に押し通す」かのふたつで、「意見の正しさ」は何の関係もありません。

 現在の国会において、自民党は力押しで意見を通せる状況にありません。かつ、与党という立場のため、国会が空転することに対して民主党よりも重い責任を持ちます。パワーバランスは民主党の方が上なのです。
 なのに、まだ自分達が優勢だと勘違いして、自分達の「正しさ」を力押しで通そうとするからダメなのです。
 もちろん、民主党も自民党と同じくらい交渉能力がないからこそ両者の交渉が進まないわけで、要するに今の政治家は力でゴリ押しするしか能のない連中ばかりだということですね。

 しかし、それも仕方のないことです。長らく日本の国会は、ゴリ押しだけで運営されていたのですから。与党が圧倒的発言権を握っていて、野党の意見なんかゴミだったのです。だから与党は野党の言うことなんか聞く必要はなかったし、野党は意見に責任を持つ必要はなかったのです(どうせ通らないのだから)。政治家に交渉能力など必要なく、金と権力と面の皮の厚さと毛の生えた心臓だけあればよかったのです(笑)
 営業能力の必要ない、総務部あたりで長年やっていた人が、突如として営業部にまわされ外回りに放り出されたような事態が、国会では起きているわけです。だからまあ、政治家の無能ぶりを批判しすぎるのもかわいそうだとは思いますが。

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2008.3.17「読売新聞に神が降りた」

 今まで何度か読売新聞を批判した雑文を載せてきたことがありました。同じ類の批判ばかりになるのでいい加減しつこいと思い、最近は「またこの新聞変なこと書いてるよ」と思うことはあっても、いちいちこちらに書くことはありませんでした。
 特にここ数年は、シャーロック・ホームズやポワロシリーズなどを読んでいて、「イギリスの新聞も『アテにならないもの』というイメージなんだな。日本に限らず、新聞ってのは全世界共通でこの程度のものなんだろうね」と悟ってしまい、新聞に対する批判熱も冷めていたのです。

 しかし、今日の読売新聞の社説は、読んだ瞬間戦慄が走りました。読売新聞がついに新境地に一歩踏み出してしまったのです。
 よっぽど新境地到達おめでとう記念に全文引用したいところなのですが、それは大変ですし意味がないので要点のみ。

 タイトルは「イラク戦争5年」、大見出しに「米国の力の低下が心配だ」となっており、前半の概要は、イラク戦争は「大義なき戦争」だと批判されてきたが、もともとイラクのフセイン政権が国連査察を拒んだことに原因があるのだからフセインが招いた戦争だと言えるんだ、という趣旨となっております。今回の件にとってこの辺の記事は重要でないので省略するとして、問題は後半の記事。


  甘かった戦後の見通し

 ブッシュ米政権は、異なる宗派、民族によるイラク国内の歴史的な確執を軽視し、すべてを軍事力で解決できると過信していた。
 昨年の米軍増派によって、治安悪化にはひとまず歯止めがかかった形だ。だが、14万人の駐留米軍の存在が依然として治安の要である状況に変わりはない。米軍駐留は長期化する可能性が高い。
 問題は、イラクの混迷が、国際社会における米国の指導力低下を招き、世界の安定に影を落としている点にある。(中略)
 イラク戦争の影響は、東アジアの安全保障にも及んでいる。日本にとっては深刻な問題だ。(中略)

  日米強化が大事だ

 米国がイラクに足を取られ、東アジアでの影響力が減退していく状況は、日本として看過できない。米国の軍事力を背景にした圧力が、北朝鮮に核廃棄の決断を迫る重要なテコとなる。米国の力が弱まれば、北朝鮮は核廃棄に動くわけがない。
 日本は東アジアの安定と繁栄をどう確保していくのか。そのためには緊密な日米関係を維持すべきだ。この地域での米国の力の弱体化は、日本の国益を損なう。
 東アジアの重要性について米国と認識を共有し、日米の連携が地域の発展に役立つことを確認していかなければならない。
2008年3月17日付『読売新聞』朝刊14版3面 社説

 読売新聞に何があったか知りませんが、なにか神が舞い降りて記者に書かせたかのような凄絶な社説です。一読していただければ説明の必要もないような気もしますが、それではあまりに素っ気ないので僭越ながら解説いたします。

 この社説ではまず、アメリカはイラク戦争の処理に追われて、国際社会における指導力の低下を招いている、と書いているのです。東アジアでも影響力が低下してきて、それが日本にとって深刻な問題だというのです。
 アメリカの力が低下して、その軍事力を背景にした恩恵に日本は与りにくくなってきた。そんな現状を鑑みて、どうすればいいか?
 社説はこう答えます。「緊密な日米同盟を維持すべきだ」

 アメリカの、東アジアでの影響力が低下しつつある、と書いているんですよ? なのに、なぜその「力を失いつつある」アメリカの「力」を頼って、「緊密な日米同盟を維持すべき」だという結論になるのでしょう? 頼るべき力が低下しつつあるのを問題視しているのに、その力に「より頼るべき」と主張するとは、なんとも自虐的というか無策というか、笑える論旨です。
 いくら締め切りに追われる稼業とはいえ、文章の構成が変だと気付く人は一人もいなかったのでしょうか? なんというか、ついに行くところまで行ってしまったという感じですね。
 要するにこれは、日米同盟に賛同する読売新聞がどうひいき目に見ても、日米同盟による旨味が少なくなりつつある現状を認識せざるを得ない、ということなんでしょうね。この社説は、自社の主張の限界を暴露してしまったと言えます。内ゲバですね。もしくは自爆。

 しかしこの記事の危険性は、ただ読売新聞の主張の怪しさを明かすだけに留まりません。むしろ重要なのは、結論ありきで記事を書いている、新聞の記事の仕組みそのものが浮き彫りになっているという事の方です。
 つまりこの社説は、最初から「日米同盟を強化すべきだ」という結論にしたかったのです。私は最初に結論部分を書いたと推測します。なにしろ最後の部分とそれ以前の部分で文脈が繋がっていないですからね。で、その結論に合うように材料を持ってきて書いたわけです。
 しかし今回に限って、どうやっても結論に繋がるような記事にならない。本来ならここで、結論そのものをボツにするか、整合性らしきものが取れるよう、全体にうまく表現を書き換えるなどの工夫をすればよかったのですが、締め切りか何かの都合でそのまま完成原稿とした、というところでしょう。

 新聞は確かに事実の一側面を書く媒体ではあるけど、それは「結論」というフィルターを通した事実のみであって、公正でも公平でも客観的でも何でもない、ということです。新聞には、彼らにとって都合のいい事実しか書かれていません。
 普段はうまくその辺の臭いを隠して書いているから気付かれにくいですが(もちろん敏感な人にはすぐバレれる程度のものですが)、今回の社説はその仕組みをむき出しのまま掲載しちゃった、という感じですね。いやあ恥ずかしい。

 私だったらせめて、「アメリカの力は確かに低下しているけど、それでも全く頼りにならないというわけではなく、そもそも日本は独力で東アジアの安全保障を確保するのは難しい状況だから日米同盟を軽視していいわけではない」くらいの記事には仕上げますね。というか、いつもの読売新聞ならその程度には仕上げているはず。この社説書いた人は、新人か馬鹿正直な人か、本当は日米同盟に失望していて、その気持ちを隠しきれない人か、なんでしょうかね。


[2008.3.18 追記]
 今回の雑記では、社説の内容そのものには言及しませんでしたが、「フセインが悪い」説に関して言うことがあるとすれば、「日本としてはそう言わざるをえないけど、あまりおおっぴらに書くのは恥ずかしい」ということでしょうか。
 日本はアメリカの大義に乗っかって戦争に賛同してしまっているので、イラク戦争についてアメリカを非難する資格もなければ、その大義の信憑性について議論する資格もありません。「フセインが悪い」というアメリカの説に乗っかるしかないのです。
 もしくは、「日本はアメリカに騙されていた! 大量破壊兵器があるというから賛同したのに〜!」と開き直るかですが、どちらにしろ恥ずかしい話であり、恥を知るものなら小声で言うに留めたい、というのが本音でしょう。
 読売新聞のように社説全面使って、しかも大きくなった活字で堂々と書くのはさすがに痛々しいです。

 日本の論者の中には、「あの戦争には大義なんかなかった」と無責任に言い切る人もいますが、もしそれを認めるなら、その論者も「大義なき戦争に荷担した」罪を背負うことになる、という点については無頓着なように思います。少なくとも、日本が「大義なき戦争」に荷担するのを知っていながら止められなかった罪があり、その罪はむしろ、無知ゆえに小泉前首相に付いていった国民よりも重いです。
 その重責を負い、切腹した上でそう言うのなら、現代における日本のイエス・キリストとして、素直に賞賛したいとは思いますが(笑)

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2008.3.17「デルタ入手」

 ついにコトブキヤより、四脚ACのプラモキット、「クレストCR-C75U2 デルタVer.」が発売となりました。
 ゲーム中では「こんなのいたっけ?」なスキュラですが、このプラモのおかげで知名度も飛躍的に上昇、いまや注目の的ですよ! でも、注目されるのは脚ばかりで、どこで出てたかはやっぱり忘却の彼方な人も多いだろうな(笑)
 いちおうプレーヤーの僚機の一人として登場してたのですが、エクレール(AC:ラファール)が目立ちまくってたこともあって影が薄いんですよね。

 もちろん迷わず即刻接収。これでついに、私が搭乗していた四脚ACを再現できるようになったわけです。残る問題は、地面を滑るように走っていたAC2AA以前の四脚を組むか、AC3以降のアセンブルにするか。

 AC2AAまでは、地面を走る分にはブーストを吹かさないため、ほとんどエネルギーに気を遣わなくてもよく、仮に切れても移動にほとんど影響しない脚型でした。
 が、AC3以降は高機動で動き回れるようになった反面、神経質なエネルギー管理を強いられるように。特に肩武器を使う際、接地してないと照準が決まらないのでブースト吹かしながら水平移動するのですが、攻撃に気を取られてうっかり吹かしすぎ、エネルギーが切れて大ピンチというパターンがありがち。
 また、四脚は武器を多数装備することが多いので、火器管制も課題のひとつ。常に的確に武器を選択できるよう、ボタンを押した時に切り替わる武器の順番をきちんと把握していないといけません。
 二脚に比べると複雑で神経質な操縦を強いられる脚型ですが、その煩雑さを乗り越えさえすれば、高機動で高火力、豊富な火器を駆使してオールレンジで戦えるACになるのです。平地戦では敵なし……って、そんな話はプラモとは関係ないか。

 必要なパーツを買って来なきゃならんな〜とか、何色に塗ろうかな〜とかいろいろ考えつつも、とりあえず組まなきゃ話にならんよねということで箱を開けてみると……

 なんだこのランナーの数はっ!

デルタのパーツ全容
↑内容物確認作業中の風景。全ランナー数41個。

 そもそもコトブキヤの『アーマード・コア』シリーズはパーツ点数多めなのですが、それにしてもこの多さは予想外。箱開けた瞬間めまいがしましたよ(笑)
 普段は内容物の不備がないか確認する時、ざっと見るだけで済ますことが多いのですが、今回は点数が多すぎて把握しきれないので、ちゃんと説明書にチェックを入れながら確認しました。今までのランナー数はだいたい30個前半くらいだったのに、今回はついに40個台突入です。
 まあ、よく考えたら二脚に比べて脚が2本多いのだから、パーツ点数が増えるのは当たり前なんですけどね。

 仮組みするだけでも大変そうですが、これで色塗るとなるとなんだか恐ろしいことが待っているような気がしてなりません(笑) もちろん、こうなったら組むしかないんですがね。

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2008.3.14「日本ユニセフ協会って何?」

 どこの番組か忘れましたが、児童ポルノの単純所持に罰則規定を盛り込もうと、自民党がなにやら動き出しているらしい、というニュースを最近観ました。
 なんでもユニセフが先導切って署名運動などやって活動しているらしく、マイクロソフトとヤフーがこれに賛同しているらしい。

 ユニセフって政治運動なんかする団体なの? 思ったよりいかがわしい組織なんだなーと思って観ていると、なぜかアグネス・チャンがユニセフの大使ということでなにやら呼びかけている映像が。
 アグネス・チャンって、いつのまに親善大使になったんだ? キティちゃんが親善大使なのは知ってるけど(笑)

 なんか変だなと思って調べてみると、国際連合児童基金(UNICEF)とは別に日本ユニセフ協会という組織があって、これはユニセフ本部の下部組織でもなんでもなく、ユニセフと協力規定を結んでいる民間組織なのだそうです。
 よく考えてみれば、国連の補助組織が日本の法律に直接干渉したら大問題であり、まずありえないですわな(笑)

 しかし、いくら単なる民間組織とはいえ、仮にも「ユニセフ」の名を預かる団体が、法律の改正を呼びかけて署名運動までするのはやりすぎじゃないかと思いますね。今回の件で「国連組織が日本の内政に干渉してきた」と勘違いする人は結構いると思いますし、そういう誤解を招くのはユニセフ本部にとって迷惑なはずです。
 正義を貫くのは結構ですが、まずは仁義を通して欲しいもんですね。


 それとは別に児童ポルノの単純所持の罰則に関してですが、これが成立すれば児童ポルノの需要が減るでしょうから、一定の効果はあると思います。
 ただ、持っているだけで違法となれば、罪に陥れたい人のHDDにこっそり児童ポルノ画像を突っ込んで密告すれば、いくらでも罪を捏造できるという側面もありますから、性質の良くない法律だとも思いますね。
 また、これまで合法だったものが、突然持っているだけで違法になるのはいかがなものだろう、という問題も起きてきます。今時焚書はないだろと思うのですが。

 さらに、架空の人物や18歳以上の人物が18歳未満を演じているポルノ作品を「準児童ポルノ」として、これも禁止にしようという動きもあるようですが、これは「ポルノ作品に出演させられる子供達を守ろう」という本来の趣旨からは外れています。
 だいたい、ここまで拡大解釈してしまうと、日本は犯罪者で溢れてしまいます。適当に密告しても結構な確率で捕まえられるんじゃなかろうか。


 アメリカは児童ポルノの単純所持を禁止しているのですが、それでも児童の性犯罪被害は減っておりません。それを「日本が児童ポルノを野放しにしていて、それがアメリカに流入するから効果が上がらないんだ」と責任転嫁してきたのが今回の法改正への動きの発端です(米外相が単純所持禁止の要望を出したというのは、去年の6月か7月くらいに報じられていたはずです)。
 世界中で害悪をまき散らして反省ひとつしないくせに、こういう時だけ被害者面するアメリカの面の皮も見事なものですが、なんでもアメリカ様の言うとおりにほいほい法律を変えようとする日本の政治家の意志のなさもこれまた見事です。
 彼らは児童の幸せなんかどうでもいいのです。アメリカ様の機嫌を損ねたくないだけなんですよね。

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2008.3.7「知識の連鎖」

 本棚の整理をしている時に、ふと、大学の時に使っていたバインダーが目に付いたので読み返してみる。
 私はノートを緻密に取る方ではなく、大学のノートはほぼ全て、一冊のCampusノートに殴り書き(このノートはメモ帳も兼ねていたので、フランス語の発音表記表とヘーゲル哲学の概要と一週間分の昼食代の覚えが同じページに書かれていたりするカオスなものだった)。後に重要そうな部分だけ整理してルーズリーフに書き込み、バインダーで保管するという方式を取っていた。
 大学を卒業してから何度か読み返したことはあるのだが、いままでは「ほとんどノート取ってなかったんだなー」という感想くらいで、あまり目を惹くようなこともなかった。

 が、今回めくっていると、とある一般教養の授業で、不可逆変化とエントロピー増大の法則についての解説が書いてあるのを見つける。ずいぶん眠気を誘う授業で、意識を失いそうになるのを堪えつつ必死でノートを取ったという、いわく付きのやつ。なにしろ当時、私は熱力学なんて何の興味もなかったのだ。
 一般教養の単位を取るためしょうがなく選んだ講義で、とはいえせっかく受けるんだから前向きに行こうということで、「文学者だって科学について知ってなきゃね」と当初は勢い込んでいたものの、なにしろ本当のところは興味がない上、難しくてだんだん何言ってるかわからなくなってくるし、かといって寝たら本当にわけがわからなくなって単位落とすのは明白なので、とにかく必死でノートだけでも取ってたという。
 しかし、今ノートを読み返すと、思うのである。「うわー、今だったら眠くならずに受けてるのに」と(笑)

 未だに熱力学そのものには興味ないのですが、「エントロピー」という概念はかなり応用範囲が広くて、他の科学分野でも登場しますし、文学的な思索の中にも何度か出くわすのです。熱力学の用語だというのは知っていたのですが、実際に「熱力学」として大学の講義でやったことは覚えてなかった(笑)

 大学にいる頃、「全ての学問は関連している」と教授からさんざん言われており、実際にそうであろうことは知ってはいたのです。しかし、具体的に熱力学がどう文学と繋がるのかは全然わからなかった。だからどうしても興味が持てず、半分寝そうになりながら聞いていたわけです。いくら頭で「どんな勉強もおろそかにしてはいけない」と繰り返し念じても、それが具体的に自分とどう関わりがあるのかが見えないと身が入らないという典型例でしょう。

 この講義に限らず、他の授業に関しても、ノートを読み返すと信じられないくらい面白講義が目白押しに見えるのです。こんな講義が毎日のようにあるなんて、パラダイスにしか見えない(笑) それは、全ての講義と私の専門分野との関連が「見える」からです。一見専門外のどうでもいいような事柄についての講義が、どのように自分の専門と繋がるかがわかる。つまり、何らかの形で使える知識だと推測できるから、積極的に知ろうとできるわけです。
 しかし大学在籍当時には、そんなものは全く見えないから、半分くらいは退屈に時間を過ごしていたのです。

 勉強のありがたみに後で気付くというのは、こういうことなんでしょう。かといって、当時もっと真剣に勉強しときゃよかったと反省するかというと、別にそんなことはありません(笑)
 今までの経験の蓄積があってこそ今の心境に到るわけで、その経験の中には「大学で半分くらいの授業を退屈に過ごした」ことも含まれているのです。それを否定しても始まらない。
 まあ、本当に反省するなら、今から本でも買って勉強すりゃいいだけの話です。

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2008.2.29「360コントローラー買い換え」

 Xbox Live Arcadeにて、『トリガーハート エグゼリカ』が配信開始しました。
『斑鳩』と共に、いつ配信になるかと楽しみにしていたソフトだったのですが、待っている内に"CALL OF DUTY4"、『オブリビオン』、"Rez HD"、"BIOSHOCK"、と、他にやりたいソフトがたくさん出てきて、今配信されてもやる暇ない状態が続いていました。
 が、ちょうど"BIOSHOCK"の攻略が完了して(ハードで復活なし&死んだら最初から縛りに挑戦していた。実績は付かない)手が空いた直後に配信が始まり、私としてはナイスなタイミングでした。

 ウワモノがアレなのでキャラゲーっぽいく見えますが、中身は普通のシューティング。ストーリーらしきものもあるにはあるのですが、いまどきのシューティングからすると、むしろ「ないも同然」なほどあっさりめで、ゲームをやっている分には何が何だかよくわからないし、わからくても全く問題ありません。キャラゲーと思って買うと、あまりのあっさり風味にがっくりすることでしょう(笑)
 とりあえずシューティングが好きでなければ全く面白くないであろうゲームです。

 普通のシューティングと異なる点として、敵にアンカーを打ち込んで捕まえて、盾にしたり投げ飛ばしたりできるシステムがあります。投げ飛ばす際には敵をぶん回すために回転操作が必要。
 私はゲーセンのスティックだと正確な移動ができないので、シューティングはたいがい家庭用でやることにしてます。なので十字キーでのプレイの方が馴染みがあるのですが、十字キーだと回転がうまく入力できないので、このゲームに限ってはスティックを使ってプレイすることに。
 が、プレイしていると問題が発生。なんか、自キャラが勝手に前に行くんですけど〜(笑)

 そういえば『オブリビオン』をやっている時、スティックに触れていない状態でもゆっくり前進してしまうことがあるなーとは思っていたのです。しかし、前進するといっても忍び歩き程度の非常にゆっくりとしたもので特に支障はなかったので気にしていませんでした。
 しかし、縦シューで勝手に前進するのは致命的です。弾幕に自ら突撃されてはね(笑)
 コントローラーを分解して確認しましたが、自力で直すのは無理と判断。

 仕方なく、『ルミネスライブ!』用に購入したホリパッドを使ってみる。スティックがやや高めでクセがあるのですが、入力には問題なく、案外使えるかなー……と思っていたら。
 今度は2面中盤で右の人差し指の側面が痛くなってプレイできなくなる(笑)

 360版ホリパッドは独特の形状をしていて、持ち方がほぼ限定されてしまいます。両手の人差し指と中指がLT、LB、RT、RBボタンに添えている時に持ちやすい形になっているのです。
『ルミネスライブ!』など、十字キーとABボタンしか使わないゲームの時は、浅めに持つことで問題なく使えるのですが、今回のようにスティックを使い、かつ、LRボタンを必要としない(デフォルトではボムがRTに設定されていますが、私はBボタンに変更してプレイしている)ゲームで遊ぶ時、必要ないからとLRに指を添えずにプレイすると、ちょうどグリップの出っ張りが指に当たって、じわじわと痛くなってくるのです。

 是非もなく、純正の有線コントローラーを買い直すことに。
 コントローラーは消耗品ですし、私の360コントローラーは中古本体に付属したものの上、短い期間とはいえ酷使したので、仕方ないといえば仕方ないのですけど。
 また十字キーを改造せにゃならんのかと思うと面倒くさい(笑)

 いい加減、純正の十字キーが改良されるとか、ロジクールあたりが使い勝手のいいコントローラーを発売してくれるとか、海外で出回っているJOYTECH製かMicroCon製のコントローラーが日本でも買えるようになるとか、日本の360インターフェイス事情が改善されるニュースが飛び込んでこないものかと切に願ってやまないです。

 ところで最近気付いたのですが、なぜかパソコン用USBキーボードだけはプロテクトがかかってないらしく、どこのメーカーのでも360で動くんですね。
 シューティングとかで十字キーを使う場合はダメというかかえってやりにくい気がしますが、RPGでコマンド選択する際などは、十字キー操作だけUSBキーボードから入力するという手もアリかもしれませんね。
 というか、『オブリビオン』等がキーボード対応になって、ショートカットキーが使えるようになるとものすごく便利なのですが。

[2008.3.1 追記]
 USBキーボードの件ですが、どうもダッシュボード内しか使えないようです。ゲーム中には"Windowsボタン"によるダッシュボード呼び出しと、名前等の入力時にしか反応しない。
 キーボードで『ルミネスライブ!』ができたら快適だろうなと思っていたのに、ちょっと残念。

 まあ、ゲーム中にキーボードが反応するんだったらPC用ゲームパッドも反応するはずで、プロテクトの意味がないっちゃそうなんですがね。
 マイクロソフトが変なところで儲けに走ったせいで、ゲームにとって最も肝心なインターフェイスの選択肢を狭めてしまったのは本末転倒としか言いようがないですね。格ゲーソフトは売っていても、アーケードスティックが絶版で輸入しないと買えないとか、もはやギャグの世界ですよ。

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2008.2.24「KY語の矛盾」

 親が突然"KY"という言葉を使うようになって、なぜだかものすごく不愉快な気分になったのが昨年末のこと。
 気付けば、いつの間にか安倍前首相の退陣が「KY退陣」などと呼称されるようになり、「KY語」なる名称が生まれ、ついにはKY語の辞書的要素も持つ『KY式日本語−ローマ字略字がなぜ流行るのか』という本まで誕生してしまいました。

 私は、言葉に正しさを求めるのはナンセンスだと思っていますし、言葉は日常使われている故に、常に変遷するものだということも知っています。なので、言葉の乱れに対してはかなり寛容なスタンスを取っています。そんな私をしても、"KY"という言葉が一部マスコミの間で飛び交うのは不愉快でなりません。しかし、なぜなのかは長いことわかりませんでした。ここ二ヶ月ばかり、『オブリビオン』をやりながらずっと考えていたのです(笑)

 最近出回っている"KY"という言葉の意味は「空気が読めない」の略です。単語の頭文字を取る手法そのものは新しいものでもなんでもなく、非常にポピュラーです。組織名や製品の略称によく見られます。
 もちろん私は、USAやOPEC、あるいはNHKなどの略称を見ても不愉快とは思いません。つまり、それら略称とKY語には、同じ手法で作り出された言葉でありながら明らかな違いがあるのです。
 何が違うのか? 形だけ見ていてもちっともわからなかったのですが、使われる状況を想定すると答えが見えてきました。
 普通、一般の略称は主に、省略するために用いられます。正式名称で呼ぶと長くて、書くのも呼ぶのも面倒だから短く略すのです。では、KYはどうなのか? というと、「意味を隠蔽するため」に省略するのです。つまり、「あいつは空気が読めないよね」とおおっぴらに言うと、本人やその仲間にうっかりそれを聞かれてしまった時に気まずいことになるので、意味がわからないように略語を使うのです。つまりは一種の暗号だと言える。身内にしかわからない言葉を使うことで、話している内容が外部に漏れないように使われているのが、いわゆる「KY語」なのです。一般の略語には、意味を隠そうとする意図はありません。「石油輸出機構」のことを指しているのがバレないように"OPEC"と略している人は誰もいません。

 ここまでわかると、KY語が公共の場で使われることへの不愉快さの理由も明らかになってきます。まずひとつは「馴れ馴れしくするな!」ということ。
 KY語は身内で使う暗号なのですから、それを使って呼びかけるのは「私はあなたの身内です」という意味合いが含まれることになります。マスコミが「KY」という暗号を使うのは、新聞がタメ口で書かれているのと同じ効果があるのです。
 もうひとつは、「暗号は、解読されたら暗号の意味がなくなる」ということから来る気まずさ。もともと意味がわからないように略語を使っているのに、それがマスコミで報道され、辞書までできたりして、大々的に「KYとは空気が読めないの意味です」と世間に認知されてしまったら、その瞬間その言葉は意義を失ってしまいます。つまり"KY"は既に死語であり、今更使うのは非常にダサくて恥ずかしいことなのです。
 そういう意味で言うと、『KY式日本語−ローマ字略字がなぜ流行るのか』は本当にバカな企画だなあと思いましたね。辞典なんか作ったらその瞬間、そこに書かれている言葉は使えなくなるんですよ。本末転倒もいいところ。著者がそれも承知であえて作ったのかどうかは、読んでないのでなんとも言えないところですが。
 マスコミ連中は「KY語はナウなヤングにバカウケ!」とか本気で思って使ってるんでしょうけど、たぶんもう、実際には廃れているか、さらに意味のわからない言葉へと進化しているのではないでしょうか。解読された暗号をそのまま使うバカはいないと思いますね。


 関係ないですが、KY語という言葉を聞いて真っ先に思い浮かんだのが「コーナーの秘訣は3つのK」でした。もっとも、アレは意図とか意味とかいう概念を超越した、単なるバカ台詞ですが。
 意味のわからない人は検索しましょう(笑)

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2008.1.11「傭兵生活11日目」

 今年からXbox LIVEに会費払ってゴールドメンバーシップになり、"CALL OF DUTY 4"のオンラインバトルに参戦しております。
 360では有料会員のゴールドメンバーシップになると、ほぼ全てのオンライン対戦が可能になります(一部、さらに別の会員にならないとプレイできないソフトもあるらしい)。
 1ヶ月だと819円で、13ヶ月だと5229円。年払いすると半額以下になるのですが、そんな5000円も払うほど面白いものなのかねーと非常に疑問ではあったのですが……いや、これはやり過ぎに注意しないといけないですわ(笑)
 身内で固まってチームを作ることもできるのですが、たいがいは私のように一匹狼の傭兵で、どんな奴かはおろか、言葉もわからん連中と一緒に戦うことになります。なんとか即席連携を取って戦ういきあたりばったり感が案外楽しい(笑)
 また、戦闘経験をこなしていくと階級が上がって使える武器やスキルが増えるのですが、このカスタマイズもまた面白い。初期装備でも充分戦えるのですけど、欲しいスキルや銃がロックされていたりすると、その階級までがんばって上げるぞーという気分にさせてくれます。

 最初の内は、アサルトライフルや軽機関銃で建物や物陰に立て籠もって、中距離から狙撃したり撃ち合ったりする戦い方をしていましたが、この手の「動かない」戦法は、ちゃんと陣地が築かれて初めて機能するもので、味方との連携の取れない状況ではいまいち役に立たないのに気づきました。すぐ背後に回られてナイフでぶっすりと刺されてしまう。
 また、私は狙撃する際、変に神経質にサイトを合わせようとするため、一瞬のチャンスをモノにするのが苦手だという事もわかってきました。同じ隠れて不意打ちするにしても、遠距離狙撃より死角から忍び寄って必殺の一撃を近距離から叩き込む方が性に合っているようなのです。つまり、ゴルゴ13ではなく必殺仕事人向き(笑)

 なので、最近はミニウージー片手に戦場を動き回って拠点の制圧や防御を行う特殊部隊へと転向。狙撃大好き野郎の経験を活かし、狙撃屋が好きそうな建物や茂みに忍び寄っては無防備な背中に銃弾を叩き込んでおります。もしくは味方の拠点や、味方のスナイパーのいる建物に潜んで、ノコノコやってきたハンターを不意打ちするか。
 ただ、この戦い方はあくまで味方を有利にするためのサポートであって、個人戦績そのものはあんまりぱっとしなかったりするのが辛いところではあります(笑)

 チーム全体とは言わずとも、せめて2人で組んで攻撃と援護を分担して戦えば、相当このゲームでは有利になりますね。実際、仲間内で部隊組んでる相手と戦うと、ちゃんと陣地を構築するので手も足も出ません。どこから攻めても守備隊がいて、側面を取れない。

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2008.1.1「年明け戦線」


 2008年の始まりに、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 私はハイジャック犯鎮圧作戦に参加中です。血管の切れそうなゲームをプレイして年を越してるあたりがなんとも(笑) うきーとかイーとか奇声を発しつつコントローラーを噛んだりしている内にいつの間にか年が開けちゃったという感じです。ヤな年明けだな。

 というわけで、新年だからといって取り立てて何か書くことがあるわけでないですが、同じく発狂してコントローラーを噛んでる同志のために、"CALL OF DUTY 4"の攻略情報をまとめてみました。はっきり言って真面目に攻略する価値のないゲームというか、そういう遊び方をするもんじゃないとつくづく思っている最中だったりしますが、それでも実績1000を目指すという志高き人の役にわずかでも立てばいいかなーと思います。私は半ば挫折気味(笑)

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