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雑記ノート


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2011.12.30「雑文:小説は神聖にして侵すべからず」

 岩崎夏海という作家をご存じでしょうか。『もしドラ』の作者と言えばわかりがいいでしょう。
『もしドラ』は話題になった作品なので読んでおこうかなあと思いつつも、第六感センサーが「やめとけ」と警鐘を鳴らすので読んでいなかったのですが、そんな折、興味深い記事をニュースサイトで見つけました。

http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?p=1&cn=1&dn=32817&md=1
(佐藤秀峰 日記 漫画 on Web)
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111225/1324797973
(ハックルベリーに会いに行く)
http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=32844
(佐藤秀峰 日記 漫画 on Web)

 私は最初、ニュースサイトでこの記事を見つけたとき、どうしても信じられませんでした。いくらなんでも物書きが「本は天から授かった借り物であり、破くべきではない」とか「一字一句正しく読むべきだ」などと書くとは信じられなかったのです。どうせニュースサイトが話題作りのために一部分だけ抜粋して曲解しているのだろうと思いつつ原文を読んだら、本当にそういう意図で書かれていたので驚愕しました。

 これが宗教家の発言なら構わないんですよ。よりにもよって表紙のイラストの力で売れただけの作家がこんなことを書くか? まして彼はドラッカーの経営学を基に小説を書いているのですよ。さっきから信じられないとばかり書いていますが、それ以外に表現のしようがないくらい信じられません(笑)
 もっと信じられないのは、こんなことを平気で書けてしまう人が『小説の読み方の教科書』などという畏れ多い本を出版しており、しかも佐藤秀峰氏に読めと薦めていることです。その自信はどこから来るのか。分不相応に本が売れたせいで、頭がおかしくなったのではないのか、この人は。

 これが個人的なポリシーの主張なら構わないんですよ。私は本は大切に扱うべきだと思うし、クリエイターなら、自分の本が破かれることに無感動でいるべきではない(佐藤氏は「破かれるのは辛い」とは書いていながら、結局はそれを容認する論調なわけですが、それに対して、辛いんだったら破かれないように努力すべきだ、と説得する)、という話ならわかる。ミシュランガイドが無料で配布されていた頃、ぞんざいに扱われているのを見て有料化したという話もありますからね。そういう努力を作家側も行うべきだという話なら、まあ、経営学関連の本を出した作者らしいし、いいと思うのですよ。
 しかし実際には、むしろ佐藤氏の方が商業としての作家業の実態を理解しているような書き方をしている始末。だいたい、よりにもよって、なぜ本を神聖視する方向に行く(笑)

 まあ、この「なぜ」への答えは明白で、実力のない作家は権力にすがるしかない、ということなのですけど。鬼のように実力のある作家ほど「小説なんてくだらない読み物だ」と言い、ヘタクソな小説家ほど「俺が文学を背負っていく」と言うのは世の常です。つまりこれは、岩崎夏海が本を聖書化しなければならないほどヘタクソであることを公言したのと同じで、それは同時に、私の第六感が正しかったことを証明した、ということでもあります。読まなくて良かった。

 だいたい、「あ」は「あ」としか読んではいけないとか原理主義を主張する人間が、文中に誤字を残してはいけないと思うんですよ。しかも、そう書いた直後にね。

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2011.12.24「雑文:あわてんぼうのサンタクロース」

 ネット通販でブツを買いまして、今日届きました。段ボールを開封して中身を見てみると、なぜか季節柄ぴったりなラッピング包装された箱がいくつか。大きさや個数からして、明らかに頼んだものとは違います。
 ――これは非常にマズイのではないでしょうか。

 頼んだ荷物と違う物が来たことはこれまでに2回ありまして、ひとつは色違い(初期型NSXの白とオレンジを頼んだら、どっちも白だった)、ひとつは他の人との取り違えでした。確か"Guitar Hero 5"のギタコン付きを頼んだら「モダンウォーフェア2」の限定版(ナイトビジョン付き)が来たという。こういう間違いは困るっちゃ困るのですが、私は1日や2日商品の到着が遅れただけでkonozamaとか言うほど心が狭くはないので、多少遅れても最終的に注文した品が届けば文句はありません(発売日に確実に商品が欲しいなら、そもそも通販なんか利用したらダメだと思う)。
 しかし、今回のはマズイでしょう。私はいいけど間違えられた人の方がマズイ。プレゼント間に合わないよ、これ。しかも、その通販ショップは土日休みなんですよね。メールは出しましたが、それを担当者が読むのはおそらく月曜、26日。
 年末商戦は忙しいので、こういう間違いも起こりやすいわけですが、それにしてもプレゼント用ラッピングした商品をクリスマスイブに誤配送するのは、あってはならないことですね。恐ろしい。

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2011.12.11「Xbox360:"The Elder Scrolls V: Skyrim"」

 スカイリム西端の砦、マルカルスよりお送りしております。
 こちらでは変な揉め事に巻き込まれて捕まり、銀鉱で強制労働させられておりました。いま脱獄したばかりです。ビッグエンプティでモルモットにされたばかりだというのに、今度は鉱山奴隷にされるとは、よくよくついていません。
 いやまあ、殺人犯に仕立てられそうだったので街の衛兵を56人斬り殺して逃亡し、濡れ衣を着せた張本人に復讐しに行ったのですが、モラグ・バルのメイスで何度殴っても死なないNPCだったので、イベントを進行させてそいつの不死フラグをはぎ取るために、仕方なく衛兵に捕まっていたんですけどね、ええ。おかげで私の首にかかった賞金額のログがものすごいことになりました。何年地下暮らしをしなければならんか、わからん額に。今まで殺害も賞金もゼロで清く正しく生活していたのに。
 マルカルスは、スカイリムにある9つの砦の内、最後に訪れた砦です。他の砦は、温度差はあるにせよ、いちおう歓迎されたものですが、マルカルスは着いた途端にコレですよ。こんな腐れた街はいっそ滅ぼしてやろうかとも思いましたが、その手始めに狙った獲物が不死NPCだったのが不幸なのか幸いなのか、あれで正気に返った感じです。首長の首を狙いに行ってたらどうなってたんでしょうね。豚のように血を流して死んだのでしょうか。ワクワクしますね。

 さて、そういうわけで、Xbox360版の『スカイリム』をプレイ中です。例によって序盤はずっとわけがわからないまま状況に流され、マップを開いたら妙に狭そうですし、もしかしてグラフィックに容量を取られて内容が『オブリビオン』よりスケールダウンしてないか? と危惧したのですが("RAGE"がクソ短かったという嫌な思い出もありますし)、ある程度プレイしてこの世界の内情を把握してみれば、そんなことは全然ない、ということがわかりました。少しプレイしただけなのでまだ全体像は把握していませんが、現時点でもイベントの質と量は確実に『オブリビオン』を越えています。おかげで止め時が見つかりません。この土日、咳の出ない程度の軽い風邪を引いて家に籠もっていたのですが、結局風邪が治るまでほとんど寝ずにスカイリムで冒険していました。風邪が喉から鼻に来て徐々に治っていく経過を堪能するという、珍しい経験をしてしまった。
 特にデイドラの王子の関わるイベントはかなり凝っていますね。前作のようにこちらから祠に行って「デイドラの王子様、私に何かください」とお願いするイベントだけではなく、気がついたら否応なく関わっていた、という悪魔的な演出のやつもあります。私は現在ハルメアス・モラとモラグ・バルの従者となっていますが、このふたつがそうですね。イベントを進行している最中は、まさかデイドライベントだとは思っていなかった。あとクラヴィカス・ヴァイルも、前作をプレイしていなければデイドラものだと気づかない可能性がありそう(と思ったら、ジャーナルのタイトルにデイドラとはっきり書いてあった)。
 逆に、ボエシアやアズラあたりは、最初からわかって関わることになります。まだ進行させてないのでどういう内容かはまだわかりませんが。
 一方でメインシナリオは全然進んでいません。山の頂上に住んでいるジェダイマスターの前でアナキン・スカイウォーカー的な才能を見せびらかしたきり放ったらかしです。実は、その辺から敵が強くて厳しくなってきたので、魔術師大学に行って魔法を教えてもらおう! と思ったのですが道に迷い、いつの間にかハルメアス・モラの策略に填っていた、というのが実情(笑) 前作では一番出会うのが難しかった(私としては)デイドラ王子なのですが、今作では真っ先に出会ってしまうとはね。

 難易度はかなり高め。『オブリビオン』のノリで冒険をしていたら、スカイリムでは生き残れません。現に私は何度もソブンガルドに旅立ちました。なんだ狼かよ楽勝さ! と思って襲いかかったら、なんか一撃で体力の半分を持って行かれたりとか、そういう不慮の事故が結構多い(その狼はアイスウルフという高位の狼なのでした。残念)。プレイヤーキャラの体力が低いんですよね。気を抜くとすぐ死んでしまう。今回魔法が即座に出せないので、瞬時に回復できる回復の薬は多めに持っておきましょう。
 あと、レベル差による戦力差も大きくて、ワンランク上の敵と戦うと、地形を利用するなりしないとまず勝てません。しかも、そういう敵に限って複数で襲ってくる。そういうこともあって、隠密と弓が結構活躍します。キャラメイクの関係で、隠密と弓術にはスキルポイントを振ってないのですが、それでも隠密からのキルショットのおかげで、どれだけ助けられたか知れません。次にプレイするときはこの辺のスキルを重視していくのもありかもしれません。

『オブリビオン』のチャチだった部分が改良されて、だいぶゲームとしてもやりごたえがあり、かつ演出面も強化されています。人によっては薪割りだけでも半日は遊べる……かも。こういう単純労働があるのはいいですね。『シェンムーII』も見習え、なんだあの荷物運びは(笑)

 そういうわけで、スカイリムに戻ります。キナレスの祝福あれ!

[2011.12.14 追記]
 難易度が高いと書きましたが、符呪スキルが上がってくると途端に楽になりますね。符呪の環境を整えるには、金と根気はもちろん、ダンジョンその他でお目当ての効果が符呪されたアイテムを入手しなければならないのでそんなに簡単じゃないのですが、一度軌道に乗れば鬼のように強くなる。しかも、符呪スキル上げのために作ったアイテムを売れば金にも困らないという。特に1秒麻痺剣に攻撃力アップ篭手、ブーツ、指輪、首飾りが揃えば、たいがいの相手は一方的にボコれるように。
 Lvを上げても上げても戦闘が苦しいので、キャラメイクを間違えたかと思っていましたが、鍛冶と符呪に重点を置いた結果がようやく実を結んできた感じです。
 あと、最初にクソむずいクエストを進めすぎた。序盤でいきなりハルメアス・モラのクエストなんてやるから酷い目に遭うんですな。

 ちなみにキャラメイクは、種族はブレトン。破壊(炎のみ強化)、回復、片手武器(攻撃力アップのみ)、軽装、鍛冶、符呪のみに能力ポイントを振っています。
 魔法と剣の両天秤キャラな上に、符呪と鍛冶スキルを鍛えようとすると鬼のように金を使うので序盤はかなり苦しかったですが、強くなってくると死角なし。特にブレトンだと、大公の石碑と絡めれば魔法耐性100%も実現できますしね。

 メインクエスト以外の細々としたクエストを消化しつつフィールド探険をしているのですが、マルカルスだけは相性が悪いらしく、ドゥーマー博物館で罠を作動させたら窃盗? 扱いになり、賞金額がたった5ゴールドなのに科料で済ませてもらえず、いきなり衛兵に斬りかかられて街から逃げ出す羽目に(バグなのか、それとも友好度か何かの問題なのか)。……やっぱりこの街は滅ぼそうか? でも鍛冶屋のオークとかには何かと世話になっているので、ためらわれるところです。なんとか罰金を払わせて欲しい。

[2011.12.16 追記]
 変態デイドラ王子の二強、サングインとシェオゴラスに立て続けに拝謁できる幸せに預かりました。前作は微妙なイベントでしたが、今作は強烈です。こいつら面白すぎる。あまり詳しく書くとお楽しみがなくなってしまうので控えますが。やっぱりデイドラ王子のイベントは全体的に個性が強くなっていますね。オークの過保護神マラキャスもいい味出してましたし。
 友好的なNPCを殺さないと進まないものは進めていませんが、これで一通りデイドライベントには遭遇しました。進めていないのはボエシア、メファーラ(スリ能力が低すぎて進めない)、ナミラ。逆らったのはヴァーミルナ。

 ところで、いろいろ腹の立つことの多かったマルカルスですが、意外にも首長から直々に謝罪があったので許すことにしました(笑) いやまあ、謝ったから許したわけではないのですが、窃盗? の罪が時効になったらしく、ようやく首長に謁見できたのですが、その時にいきなり謝ってきたからちょっとびっくりしました。
 逆に底の浅さを見たのはウルフリック・ストームクローク。メインクエストを進めて休戦交渉の会議を開いたのですが、終始わがまま言いたい放題で外交能力の無さを露呈しており、随分失望しました。うわべでは立派なことを言ってますが、中身はただの筋肉バカですね。あいつに政治は無理。戦争ばかりして国を疲弊させるクチです。帝国には処刑されそうになった恨みがあるし、サルモールは気に入らないのですが、あのバカを上級王にするのは問題です。帝国に付こうかな。もしくは内乱クエストを進めないか。
 あと、ブレイズの連中も話にならない愚か者ですね。仕えるべきドラゴンボーンに命令してくるとは。私の言うこと聞かないともう協力しない! とか何様だあいつ。協力も何も、結局お前は何もしてないだろ! あんまりバカなことを言う奴はボエシアに捧げるぞ(笑)

[2011.12.26 追記]
 ひととおり組織モノはクリアしました。最初にプレイした大学クエストが正統派だったので、他のも『オブリビオン』とほぼ同じタイプなのかな? と思っていたのですが、同胞団はアレですし、闇の一党や盗賊ギルドは壊滅寸前で、結構意外でした。前作はグレイフォックスやルシエン・ラシャンスさんなどのあこがれの先輩に付いていきつつ成り上がっていく感じのシナリオだったのに、今作は最初から主人公が一番使える奴だったりする。そういえばメインクエストも、前作はおいしいところをマーティンに持って行かれましたが、今作はいきなり伝説のドラゴンボーン呼ばわりですからね。結局、スカイリムで一番マトモな組織は大学なのかもしれない。
 同胞団はそもそもクエストとしても短いですし、いまいち盛り上がりに欠ける内容でしたね。例の能力を取るためだけにあるクエストといった感じです。前作の敵対組織との確執みたいに、もう少し凝ったシチュエーションにして欲しかった。
 盗賊ギルドは、シナリオはともかく、隠密しなくていいシチュエーションばかりで、ちょっとつまらなかったです。闇の一党も、シチュエーションそのものは面白いのに、肝心の内容が単純で簡単すぎでしたね。前作の「密室洋館連続殺人事件」や帝国地下牢への潜入などの手の込んだミッションがほとんどなかった。楽しいのはシセロとのひとときだけ。……そういえばシセロって、序盤にホワイトラン近くの農場で立ち往生してた奴ですね。母の遺体がどうこうとか言っていたので、闇の一党だとすぐわかりましたけど。
 内戦クエストは……なくても良かったような気がするぐらい、どうでもいい内容でしたね。せめて"Fallout: NV"のように、帝国もストームクロークも殺るという選択肢があってもよかったような。
 結局、長編クエストより単発のミニクエストの方が面白いシチュエーションが多かったような気がします。メインクエストと大学は良かったですけどね。

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2011.12.7「Xbox360:"Fallout: New Vegas Old World Blues"」

 NVのDLC第三弾"Old World Blues"が配信されたのでプレイ。"The Elder Scrolls V: Skyrim"の日本語版が発売される直前で、なかなか微妙な時期ですが。

 今回は"Dead Money"で少し触れられていた、マッドな科学者の実験場、ビッグ・エンプティが舞台です。プレイ感覚としては屋内の探索の比重が高い"Honest Hearts"といった感じですが、こちらは過去の遺物を探索するということで、より従来の"Fallout"に近いです。あと、シナリオの狂いっぷりがすごい。おしゃべり機能を搭載したトースターと会話していると、だんだん自分が馬鹿になったような気分になります。
 かなり強力なPerkを追加できるのと、ものすごく便利な自宅を入手できるのも特徴。

 難易度は、"Dead Money"と"Honest Hearts"の中間くらい。敵が結構堅くて嫌らしい。狭いところで複数の敵と戦うシチュエーションが多いので、防御力が高くないとかなりキツイはず。武器の持ち込み可で、スタート地点に収納スペースがあるので、遠慮せず重装備で向かった方がいいです。私はLv40の手ぶらで行きましたが、装備が整うまでかなりキツかったです。レムナントアーマーを持って来たら良かったと何度思ったことか。プレイ時間は、メインシナリオだけならかなり手早く済ませられそうですが、探索込みだと6時間程度です。かなりおしゃべりが多いので、それをスキップするならもう少し短くなるか。
 あと、弾薬の入手しやすさなどの関係でエナジーウェポンが主力になりがちなので、実弾キャラにとっては結構キツイDLCと言えます。実弾を使いたいなら弾薬はかなり多めにもって行くべきです。私はライオットショットガンの弾薬500発、.45オートサブマシンガン1000発を持ち込みましたが、結局途中で弾薬が尽きて、エナジーウェポンに切り替える羽目になりました(これは2周目の話です。初回は手ぶら)。Lv40ともなればエナジーウェポンにもスキルポイントを振っているので問題なかったですが、低レベルで突撃する人は特に注意。

"Dead Money"の伏線回収とともに、本来の6人目の運び屋、ユリシーズの足跡を見つけることができ、いよいよラストに向けて盛り上がってきましたが、その前に『スカイリム』が発売されてしまうのがなんだかなあではあります。
 というわけで、"New Vegas"の最後を飾るDLC第四弾"Lonesome Road"ですが、長らくリリース情報がなかったので、日本的にヤバいネタのせいで出せなくなったんじゃないかとドキドキしていましたが、とにかく出るには出るようでひと安心です。あとはちゃんとノーカットで出て欲しいものですが。これまでのリリース間隔からすると、スカイリムでの探索がひととおり終わった頃に出るような気がしますね。

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2011.12.2「文房具:シャーペン芯使い比べ+クルトガ」

 シャーペン芯の使い比べをしてみました。カメラで撮ろうとすると、フラッシュに反射して字が見えなくなるので、スキャナで取り込んでみました。結果はこちら!

 取り込んだ画像で見比べても、全然違いがわからねえ(笑)

 使用したシャーペン軸はグラフ1000xSTEIN 0.5mm。芯は全てHB。
 使い比べて分かったことは、濃さや折れにくさ、定着(指でこすった時の耐久性)といった基本性能は、どの芯も大差ありませんでした。
 顕著な違いがあったのは、PILOT neox GRAPHITE。今回試した中で最も黒く、また、蛍光灯の光をほとんど反射しません。他の芯の筆跡は見比べてもそうそう違いはわかりませんが、この芯だけは、光に当てれば一発で判別できる。
 折れにくさは、実用上はほとんど違いはなく、どの芯を使っていても折れるときは折れますが、比較的折れにくいのはぺんてるのフォープロで、折れやすいのはBlack Ainとグラファイト、といった感じです。

 しかし、書き味はメーカーによって個性があり、ここで好みがはっきりと分かれるような気がしました。PILOTは黒鉛鉛筆のような柔らかい感じで、三菱鉛筆は少し引っかかる感じのある硬さ。ぺんてるは金属質な硬さで、滑らかな感じです。
 同じメーカーの中では、ナノダイヤは硬めでややクセがありますが、Hi-uniはクセのない書き味。
 ぺんてるは、Black Ainはやわらかめで、Ain STEINはガチガチ(ぺんてる芯のくせに意外とナノダイヤに似てる)。フォープロは硬くて滑らか。Ain STEIN HARDはフォープロに近い書き味です。

 私はやっぱりフォープロの書き味が一番しっくり来ます。Ain STEINは、HARDはいいのですが、ノーマルタイプの書き味は、フォープロ使いにとってはちょっと残念な感じですね。三菱鉛筆の芯の感触はあんまり好きではないです。neox GRAPHITEは柔らかい独特な書き味ですが、これは意外といいです。筆跡の黒さとテカリの少なさも好感触。PILOTの芯にはいい思い出がないのですが、この芯に限っては文句なく素晴らしいです。

 ちなみに、ついでに比べた鉛筆については、マークシートペンシルの方が硬くて色は薄め。ブラックポリマーは硬いには硬いのですが、やや黒鉛鉛筆に近づけようと努力しているような書き味になっています。
 すぐ筆跡が太くなってしまうという欠点はありますが、鉛筆の書き味はやっぱりいいですね。

[2011.12.2 追記]
 そもそもシャーペン芯比べをしようと思ったきっかけは、噂のクルトガを買ったからなのです。クルトガに入っていたナノダイヤが結構クセの強い独特の書き味だったので、現行品でよく見かけるHi-uniやグラファイトはどうなんだろうかと。ぺんてるの芯(と、最初期はオ・レーヌを使っていた)しか使ったことがなかったので、メーカーでこうも特徴があるとは思わなかったんですよね。

 三菱鉛筆のシャーペンであるクルトガは、書く度にちょっとずつ芯が回ることで、芯の偏減りをなくした画期的商品です。偏減りすると書きにくいだけなく、芯が折れる原因にもなります。それがなくなることで書きやすさと芯の耐久性もアップさせるわけですね。
 ラインナップは0.3mmと0.5mm。高級品とスタンダードモデルがあります。あと、アルファゲルシリーズもクルトガエンジンを搭載しています。限定モデルもありましたが、私が買ったのはスタンダードモデルの青色。高級モデルはクリップが金属になって耐久性が向上しているのと、持ち手が見た感じだと金属になっているようです。パッケージに入っていて試し書きできなかったので、使用感の違いは分かりませんが、たぶん低重心なのでしょう。
 使ってみての感想は、さすがに方々で賞賛されるだけのことはあると思いましたね。偏減りしないだけでシャーペンの使い勝手はものすごく向上します。私は現在グラフ1000を使っているわけですが、持った時のフィーリングなどはグラフ1000の方が好みではあるものの、それを振り切ってでもクルトガを使いたくなるくらい優れています。欠点は、ひらがなの「あ」を書くときに回転機構が悪さして、変な書き味になることがありますね。しかしそれも、長所の素晴らしさに比べれば、たいした問題ではないでしょう。

 ただまあ、自分で軸を回せば、どのシャーペンもクルトガと同じ効果が得られるんですけどね。実際私は鉛筆にしろシャーペンにしろ、字が太くなってきたら回して使っていました。素早く大量に筆記する必要があるときに回すのが面倒に感じることはあったので、便利なことは便利ですけどね。

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2011.11.24「雑文:雀龍門でなしなし半荘初体験」

 毎年、ギタドラがオフシーズンになるとMJをやっていましたが、今年は『雀龍門』という基本的に無料でネット対戦できる麻雀ゲームを見つけたので、それで打っています。
 ネット麻雀をやるようになってからずっと、東風にしろ半荘にしろ赤ありのありありルールでやっていて、平均順位は2.45〜2.55位という平凡な記録しか出ませんでした。雀龍門でも状況は変わらず、二段になっては初段に落ちるという繰り返し。一時期運が良くて四段まで行ったのですが、その直後に20回連続3位4位を取って一級に逆戻り。
 いい加減嫌気が差してきたので、試しに赤なしのなしなし半荘を打ってみたところ、私の打ち方に合っているのか、妙に成績がいいです。まだ25回しか打っていないのであまり意味のないデータですが、平均順位は2.15位。
 赤なしで鳴きタンヤオなしだと、鳴いた相手の当たり牌も、あがられたときの点数も読みやすいんですよね。また、ルール的に攻撃よりも防御の方が重要になって、博打をうつメリットが減るのも、私にとってはやりやすいです。赤ありのありありだと、満貫クラスの手が簡単にできるので、危なくても行かざるを得ない状況が多いんですよね。その点なしなしだと、そもそも攻める価値のある手が簡単にはできないですから降りやすいですし、勝負手ができた時に攻めるメリットも大きいわけです。また、相手も基本的に堅い打ち方をしてくるので、攻めてきたら危ないこともわかります。つまり、何かと読みやすい。
 今までなしなしルールで麻雀をしたことがなかったのですが、後付けなしはともかく(そもそも滅多に後付けしない)、鳴きタンヤオがないだけでここまでプレイ内容に差が出るとは思いませんでした。なしなしなんて辛気くさい地味ルールだろと思っていましたが、実はその地味ルールの方が私の性に合っていたらしい(笑)
 ただ、なしなしだと一発逆転はそうそうできないので、東場にギャンブルに失敗して壊滅的打撃を受けた後の残り局がクソつまらなくなるのはあります。

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2011.11.7「文房具:モレスキンとダイソーノート」

 ダイソーがダイソージャパンと名を変えて、おしゃれになってリニューアルしたので立ち寄ってみました。
 品物の並べ方が高級志向になって、取扱商品自体も、見た目高級そうな物が並ぶようになった感じです。ビジネス用グッズのコーナーなんか、見た目には10倍くらいの値段が付いていてもおかしくないような商品が並んでいます。

 そのビジネスグッズコーナーの中で、面白いものを発見しました。モレスキンそっくりの手帳。レザー風の分厚い表紙もサイズもゴムバンドも全く一緒。違うのは紙質(ざらざらしている)と、ポケットがない点だけ。あと、ラインナップは6mm横罫のみで、無地や方眼はありません。綴じ方もしっかりしている。
 モレスキンは海外の商品ということもあって1890円(Amazonあたりで英語版を買えば900円前後。つまり輸入代や中間マージンなどで高くなっているのでしょうね)と高値ですが、こちらは驚きの105円。モレスキンに限らず、革風の表紙の付いた手帳なんて馬鹿みたいな値段が付いているものですが、コレは信じられないくらいの良心的価格。衝動的にたくさん買ってしまいました。

 家に帰って調べてみると、このダイソーの手帳はネットでは「ダイスキン」と呼ばれているらしく、結構有名な商品のようです。105円でこの品質なら、そりゃそうですわな。というわけで、文房具マニアに買い占められて、現在品薄だそうです。買えたのはラッキーだったらしい。


↑モレスキンとダイソーのノート。どっちがどっちかは秘密(笑)

 私は方眼罫のモレスキンを持っているので比較してみましたけど、はっきり言って実用上の差はないです。特に見た目は全く一緒。誰も105円の手帳とは気づかないはず(笑) 耐久性などは、使い込んでみないとわからないですが。
 紙質は、筆記具によっては引っかかって書きにくそうですが、パワータンクスマートHGを使っている私にとっては問題ありません(書き味は良くないですが)。方眼罫がないのは残念ですが、この値段なら6mm横罫でも我慢しますね。ポケットがない点も、ポケット付箋などを貼り付ければ代用できますし(モレスキンのポケットの方が何かと便利ですが)。


↑モレスキンのポケット。中に入っているのはミドリのカードメモ。

 ところで、いつの間にモレスキンなんか買ったんだ、という話ですが。
 私は今までB6かA5のキャンパスノート、もしくはA5のバインダーノートを外では使っていたのですが、これらは鞄に入れないと持ち運びできませんでした。A7のメモ帳ならシャツの胸ポケットに入るのですが、こちらはページを破りながら使っているので、情報の長期保存には向きません。
 持ち運びに便利なサイズで、表紙が堅くて(手に持って筆記するときにこの条件は割と重要)携帯するのに便利な手帳はないものかと探していたら、モレスキンのサイズがちょうど良かったのです。A6(文庫本サイズ)よりちょっと横幅が狭くて、ズボンのポケットにも入りますし。
 値段よりも「有名な創作家達が使っていたノート!(のコピー。モレスキンの原型となったノートはフランス産の名無しノート。モレスキンはイタリアのメーカーが復刻したもので、1997年生まれ)」とかいう仰々しい宣伝が物凄く気に入らないのですが、私の要求を満たす手帳がどうしても他に見つからなかったので買いました。買ってみれば、ポケットが意外と便利で気に入って使ってはいるのですけどね。ダイスキンを先に見つけていれば、ダイスキンを使っていた可能性が高いです。ダイスキンなら「有名な創作家達が愛したノートによく似た何かのパチモノ!」と叫んでも恥ずかしくないですしね(笑)

 ところで、ダイスキンにはA7サイズもあるのですが、胸ポケットにも入るA7サイズって、実はかなり使いやすいかもしれないですね。今度買って試してみよう。

 ついでに、写真に写っているミドリのカードメモも紹介。
 トレーシングペーパー並に薄い紙を使用した、名刺サイズよりひとまわり小さいメモ帳で、財布に忍ばせるのに最適です。普段はA7のメモ帳を使いますが、たまたまメモ帳を持っていないときに紙が必要になった際の緊急バックアップとして便利です。

[2011.11.8 追記]
 早速A7のダイスキンを買ってみました。これはもしかすると、ものすごく使いやすい携帯用ノートかもしれません。胸ポケットに入るサイズの上に、カバーが堅いから立って書くのに非常に便利。
 あまりに気に入ったので、思わず自作でポケットを作ってしまいました(笑)


↑例によって中に入っている黒いのはミドリのカードメモ。

 紙はコクヨの5mm方眼さらさらルーズのB5を使用。方眼罫は工作にも便利。モレスキンのポケットをそのままコピーした作りです。ぎりぎりまで大きくして95mm*65mmのサイズで作ったのですが、これだと広がったポケットの端が引っかかって閉じにくいです。ポケットを押さえながらバンドを閉じないといけない。95mm*60mmで作った方が良かった(よく見るとモレスキンも、閉じやすいように少し余裕を持たせた設計になっています)。

 参考までに、展開図を紹介しておきます(今回の反省を踏まえて95mm*60mmにサイズダウンしたものです)。自分用に作っているのでわりといい加減な図ですが。単位のない数字は1マス=5mmとなっております。組み立て方は……実際設計図通りに折ってみればだいたいわかると思います(笑)

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2011.10.30「本:『四つの署名』光文社文庫版」

 光文社文庫版の『四つの署名』(アーサー・コナン・ドイル・著 日暮雅通・訳)を購読しました。
 私の手持ちのシャーロック・ホームズシリーズは全て新潮文庫の延原謙・訳のもので、これはこれで特に不満はないのですが、『四つの署名』だけ持っていなかったので、せっかくなら別の訳の物を試してみようかと。

 私は学生の頃、翻訳ものを読むのが苦痛で、「文学部の学生だから有名な作品に目を通すだけはしておこう」という義務感だけで読んでおり、当然、内容はほとんど頭に入っていなかったのですが、最近、講談社文芸文庫から出た千石英世・訳の『白鯨』を読んで、翻訳ものを読むのが苦痛だったのは、金をケチって古い訳で読んでいたからだということに気付きました。
 私が今まで読んでいたのは、昔の岩波文庫の阿部知二・訳版(現在は八木敏雄・訳のものになっていて、これは読みやすい)と新潮文庫の田中西二郎・訳版ですが、これらが訳としてどうかは、原文を読んでいない私が論じるところではないですが、日本語としての言葉遣いが古くて、それだけで読むときに障害になっていたんですよね。
 古い訳は当然のように一昔前の日本語で書かれていますし、なにより新訳は、古い訳を踏まえて改良されているものです。多少高い金を出しても、なるべく新しく訳されたものを読んだ方が、結局はコストパフォーマンスがいいです。

 ホームズの話に戻って、私が『四つの署名』を持っていなかった理由は、訳が悪いというよりは、レイアウトの問題が大きかったように思います。図書館にあった古い本で読んだため、字が小さくて詰まっていたこともあって、内容が頭に入ってこなかったのです。そのため、つまらない作品と判断して、買ってまで手元に置いておく気にならなかったと。

 今回新訳版で読んでみると、本そのものが読みやすいレイアウトになっていることもあって、ずいぶん以前とは違った印象で読めました。もっとかったるい作品だと思っていたのに、意外と短編と同等のテンポで読めるものだったのですね。犯人の回想場面は相変わらず読み飛ばしたくなりましたが(ホームズの長編物は、犯人の回想シーンが長くてテンポを悪くしている印象が私にはある。事件とは直接関係しない箇所なので、興味が薄いんですよね)。
 あと、割と詳しい注釈が巻末に付録されていて、これが結構いい感じです。ホームズが麻薬をやっているのが違法行為なのかどうかは前々から気になっていたのですが、本書の注釈に麻薬に関する時代背景が詳しく書かれていたので、あのやりとりのニュアンスがかなり詳しく分かるようになりました。

 翻訳もので挫折した本があるなら、新訳を試すという手は意外と有効です。……まあ、どの訳で読んでもダメなものはダメということもありますけどね。

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2011.10.20「パソコン:マウス買い換え」

 長らく愛用していたM-BJ58から、ついにマウスを変えました。原因は、スクロールホイールの不具合。
 もともとは光学センサーあたりに不具合が生じて、マウスを動かしてもポインタが動かなくなったので、分解してホコリを取ったりしたのです。が、その際にホイールを保持しているバネパーツを付け忘れてしまい、ホイールが基盤と接触してささくれてしまったのです。そのせいで、バネを付け直してもホイールが基盤に引っかかるようになり、スムーズにスクロールしなくなってしまいました。

 そうでなくても、もう何度も修理して使ってきたマウスですし、そろそろ寿命が近そうな気はしていましたから、良い潮時かな、と。いつまでも骨董品に頼ってばかりというわけにもいかないですからね。

 というわけで、新しいマウスを買いに電気屋へ。条件としては、なるべく左右対称の無難な形状をしているワイヤレスマウス。
 私はマウスを斜めに持つので、手にフィットする形状のマウスは、かえって使いにくいのです。昔ならマウスの形なんてどれも同じだったので問題なかったのですが、今は各社競って使いやすいマウスの形状を追求した結果、かえって私にとっては使いづらいマウスが増えてしまいました。おかげでなかなか買い換えることができず、M-BJ58を何年も使う羽目になったのです。
 もうひとつの条件であるワイヤレスは必須ではないのですが、私は既にロジクールのワイヤレスキーボード、K270を使用しているので、せっかくだからマウスもワイヤレスにしようかと。

 近所でマウスの取り扱いが最も多い電気屋で3時間ほど吟味した末に選んだのは、ロジクールのレーザー式ワイヤレスマウス、M310。これならM-BJ58とほぼ同じフィット感で、要望通りワイヤレス。Unfylingに対応しているので、K270とレシーバを共有できるのもポイントです。

 買って帰って早速試運転すると、いろいろと問題が生じました。手に持った感じは、さすがに3時間も吟味しただけあって問題なかったのですが、今までのマウスに比べて感度が高すぎて、操作しづらかったのです。最初は単に動きが速くなった分、細かい操作がしづらくなったのだろうと思っていたのですが、使っている内にもっと違う、操作感にノイズが入っているような感じがするようになったのです。突然、何かに引っかかったように動きが鈍くなったり、予想以上に変な加速をしたり。
 なかなか原因がわからず、レジストリをいじってマウスの加速を調節したりまでしましたが(マウスの速度xとポインタの速度yを座標として入力することで速度調整するのですが、このとき、2点間の直線の傾きが「加速度」になるわけです。任意の傾きmを得るための座標を求めるために(y-y1)=m(x-x1)という例の公式を使うわけですが、一次関数の公式が実際の役に立ったのは、これが初めてだったりします。もちろん憶えているはずもなく、ネットで勉強し直したわけですが)、2日がかりでいろいろ試した結果、マウスパッドを敷いていないせいだと気づきました。
 つまり、M-BJ58に比べて読み取り精度が格段に向上した現代のマウスは、その精度の高さ故に、机の上ではときおり誤操作が起きてしまうわけです。普通の人ならそんなに気にならないのかもしれませんが、私は操作性に対してはものすごく神経質なんですよね。
 というわけで、ボールマウスを使っていた頃以来、久々にマウスパッドを買うことになりました。

 どれがいいのかさっぱりわからんので、とにかくレーザーマウスが正確に操作できることを謳っているやつ、ということで、エレコムのMP-108(青色)を選択。不規則模様と表面のざらざらのおかげでレーザーマウスが正確に読み取りができる、らしい。
 敷いてみたら効果てきめん。M-BJ58を使っていたときより約2倍の速さでポイントが動く設定になっているにも関わらず、正確に狙ったところにポインタを合わせられるようになりました。こうなってしまったら、半分の動作で正確に操作できる今のマウスの方がM-BJ58より使い勝手がいい、ということになってしまいます。しかもワイヤレスなのでケーブルに煩わされることもない。ようやく私のパソコン周辺にも、文明開化の時代がやってきたわけです。

 正直なところほっとしました。もし私がM-BJ58に慣れすぎたあまり、現代のマウスを扱えないロートル野郎に成り下がっていたとしたら、パソコンが使えなくなるんじゃないかという危惧は、ここ数年間わりと本気でずっと抱いていましたから。実際、マウスパッドが原因だと気づくまでは、キーボードだけでパソコンを扱えるようになるべきか、いっそ、パソコンを使わないで暮らしていける方法を模索するべきとか、タッチパネルを導入すべきかとか、かなり真剣に悩んでいました。今となっては馬鹿馬鹿しい悩みではありますが、インターフェイスがダメなら、どんな優れた機械も役立たずになるという事実を、改めて思い知った事件ではありました。

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2011.9.18「Xbox360:レイディアントシルバーガン」

 Xbox360のLive Arcadeにて『レイディアントシルバーガン』が配信されたのでプレイ。
 トレジャーが『斑鳩』より前に開発した縦シューティングゲームで、6種類のショットとソードによる近接攻撃を使い分ける点と、各ショットには経験値が設定され、スコア稼ぎをしないと強化されない点、そして、赤、青、黄色の敵が存在し、同じ色の敵を倒し続けることでチェインボーナスを獲得できる点が特徴。
 つまり、7種類の攻撃形態を使い分けないとダメな上に、スコア稼ぎをしないとショットが強化されないために後半ステージのクリアが困難になり、そしてスコアを稼ごうとすると出現する敵の半分くらいは撃ってはいけないという、妙なシューティングゲームなのです。

 操作系統に慣れてシステムを理解し、このゲームの面白味を理解するまでには結構な時間が必要で、私の場合、アーケードモードのVery Easyで20クレかかりました。正直言って1200MSPを損したと思ったことも何度かあった。無駄に複雑で馬鹿げたゲームシステムだとしか思えなかったわけです。しかもクソ難しい(スコア稼ぎをしてないからショットが成長せず、結果的に異常に難しくなる)。
 しかし、操作系統に慣れて、思った通りにショットが使い分けられるようになってくると、面白くなってきます。
 もともと本作はアーケードゲームなのですが、どちらかというと家庭用向きのような気がします。2000円突っ込んで、ようやくスタートラインに立てるようなシューティングゲームなんて、普通の人はやらないですし。

 ボスがやたらと多いのも特徴で、プレイの半分くらいはボスと戦っています。どこかで見たことのあるようなボスや、ふざけた名前のボスが多いのも特徴。

 アーケードモードと、たぶんサターン版で追加されたストーリーモード(アーケードモードでは途中でステージセレクトがあるが、ストーリーモードではどちらもプレイすることになる。また、経験値を持ち越してプレイすることが可能で、繰り返しプレイすることでどんどん簡単になっていく仕組み)の他、Xbox360版のみの仕様として、「斑鳩モード」が追加されています(360版「斑鳩」を購入して実績をひとつ解除していることが条件)。
 オリジナルモードでは、赤赤赤と倒した後に青を倒してしまうとチェインが切れますが、斑鳩モードでは赤赤赤、青青青と倒してもチェインが繋がるようになります。ただし、チェインスコアは最高25600点までに制限されます。
 シューティングゲームとしては斑鳩モードの方がわかりやすいですし、大量の敵を逃がさないといけないオリジナルモードは、システムを覚え切る以前にやる気を失わせる原因にもなりますので、本作に特に思い入れのない人なら、最初は斑鳩モードでプレイした方がいいように思います。

 とにかくこのゲームはファーストインプレッションが最悪で、なんでこんなに煩雑な操作系統なんだとか、なんで最初のステージから難しいんだとか、なんで敵を倒したらダメという意味不明なシステムにしたんだとか、マイナス評価ばかり渦巻いて最低な気分にさせてくれます。無駄に斬新なシステムを詰め込みすぎたクソゲーにしか感じられない。
 それが、我慢して2時間ばかり付き合っていたら面白くなってくるのだから妙なものです。

 斑鳩モードだと比較的スコア稼ぎがしやすく、つまりは経験値不足で激ムズ状態になりにくいので、とにかく最初はVery Easyの斑鳩モードでプレイするのをおすすめします。オリジナルモードをプレイするのは、一通り斑鳩モードでクリアして、操作系統の習熟とステージ構成を把握してからの方がいいです。

 なお、どう見てもコアなシューター以外お断りなゲームっぽいですが、ストーリーモードでちまちま自機を強くしながらちょっとずつ先のステージへ進んでいく楽しみ方ができるので、意外とシューティングが苦手な人でも楽しめる間口のあるゲームでもあります(普通のシューティングだと、どう遊ぶにしても腕を磨く必要があるが、本作のストーリーモードなら自機が強くなる上に1時間ごとに1機増えるから、腕が向上しなくてもちょっとずつ先に進める)。

 関係ないですが、このゲームのストーリーモードをやっていると、『アインハンダー』が360に移植されないものかと切に思います。
 ついでに『レーシングラグーン』もネット対戦可能で実現しないものですかね。オンラインでYOKOHAMAを走れたら最高なんですけど。夜の街を流していたら突然他のプレーヤーにパッシングされてバトル勃発とか……って、それって『テストドライブ アンリミテッド』で既に実現しているシステムですよね。

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2011.9.16「パソコン:パソコンが頻繁にフリーズします。。」

 文末に読点をふたつ付ける人には、どういう流儀や信念があるんでしょうね?

 最初に書いておきますが、これらの作業はOSの動作に重大な問題を起こす可能性があるので、自分でよく調べて理解した上で行ってください。この記事を参考にした結果、どうなっても私は関知しません。

 最近、パソコンを使っていると突然フリーズしたり、ひどいときには起動直後に何もしなくてもフリーズすることが多くなってきました。
 この症状は2年くらい前から度々あって、原因がわからずじまいで「Windowsだから仕方ない」と思って諦めていたのですが、最近突然頻度が高くなったので、もう少し突っ込んで調べてみることに。

 まずはProcess Explorerという、タスクマネージャの強化版みたいなソフトでプロセスの状況を監視してみることに。すると、どうも起動時にwuauclt.exeというプログラムが立ち上がっているのと、jqs.exeというプログラムが常駐して定期的に動いているのが気になる。
 調べてみると、wuauclt.exeというのはAutomatic Updatesというサービスに関連したプログラムだそうで、重くなってくると起動時に悪さをすることもあるようです。Windowsフォルダ内にあるSoftwareDistributionというフォルダの中身を一度全部消去してやると、起動時のパフォーマンスが改善されることもあるとのこと。
 Automatic Updatesサービスが起動中は消せないので、一旦サービスを停止させてから消去します。

 jqs.exeはjavaを素早く立ち上げるための常駐プログラムだそうです。フリーズの原因がこれかどうかはわかりませんが、いずれ全く必要ないので、これも常駐解除することに。コントロールパネル→javaを開いて、詳細→その他→Java Quick Starterのチェックを外せばOK。

 以上の作業を行いましたが、依然としてフリーズは解消されず。
 次に、イベントビューアでエラーログをチェックしてみることに。
 すると、フリーズ直前にnv……つまりnVIDIAのドライバ関連のエラーが1件と、DHCPのエラーが頻発しているのがわかりました。

 グラフィックボード関連のドライバがエラーを吐く原因はいろいろ考えられますが、一番多いのはホコリが詰まることによる熱暴走です。しかし、パソコン内部のホコリは数日前にエアダスターできれいに取っていたので、現状では考えられない。ということで、一応ドライバを更新してみることにしました。
 ただし、こちらのエラーは1件しかなかったので、フリーズの直接の原因ではなさそうです。それよりも問題なのはDHCPのエラーでしょう。

 DHCPがエラーを吐くということは、要するにIPアドレスの割り当てがうまくいってないのでしょう。それだけのことでいちいちフリーズするとはどうにも思えませんが、とりあえずIPアドレスを固定して、ルーター側のDHCPサーバのリース期限を無期限にしてみました。

 結果としては、まだ2日しか経っていないので何とも言えませんが、今のところ一度もフリーズしていません。本当にDHCPがフリーズの原因だったとすると、意外とつまらないことでフリーズするんですね、こいつは。

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2011.9.2「Xbox360:"Fallout: New Vegas Honest Hearts"」

 まずは役に立つ情報から。
 ハードコアモードをオンにしてDLCのシナリオを開始しようとすると、オープニングームービーが流れず真っ暗画面でフリーズすることがあります。詳しい条件はわかりませんが、私の場合、喉が渇いた状態で始めようとすると起きましたので、おそらく水、食料、睡眠不足によるステータス異常と関係があるようです。
 同じ症状が起きてプレイできないという方は、ハードコアモードをオフにするか、たっぷり睡眠&飲み食いしてから始めてみるといいでしょう。

 というわけで、DLC第一弾の"Dead Money"から半年。ようやく第二弾の"Honest Hearts"が配信されました。
 今作はザイオン国立公園が舞台で、プレイ感覚は前作の"Point Lookout"に近いものになっています(ザイオンは峡谷地帯なので、風景や地形は全く異なりますが)。メインとなるシナリオは存在しますが、これ自体はそれほど長くなく、探索がメイン。また、シーザーの元右腕、「バーンドマン」ことジョシュア・グラハムが登場するのが特徴です。
 あと、自家製でヌカ・コーラやサンセット・サルサパリラが製作可能になるなど、地味に嬉しいレシピの追加もあります。

 難易度はそこそこ。ヤオ・グアイをはじめとする強敵も多いですが、重量制限はあるものの武具の持ち込みが可能で、かつ、強力な武器や使い勝手のいい回復アイテムが簡単に入手できるため、そんなに厳しくありません。難易度HARD、Lv12のキャラクターでプレイしましたが、特に行き詰まることはありませんでした。ただし、ディス・マシンと強化コンバットアーマーMk2を装備して行きましたが。

"Fallout"らしいというか、なかなか笑えるのは、シナリオを一切プレイせず、手当たり次第ぶっ殺して地図を奪ってモハビに帰還するという、味も素っ気もないクリアの仕方が存在することです。せっかく購入したDLCなのに、イベントひとつ出会わずに数十分でクリアできてしまうという(笑)
 普通にプレイすると、シナリオと探索併せて4〜6時間くらい。"Dead Money"とは味付けが全く異なりますが、ボリュームとしてはほぼ同じと考えていいでしょう。"The Elder Scrolls"シリーズで緩くシナリオプレイをしつつ探索しているような気分に近い。

 シナリオクリア後はモハビとザイオンを自由に行き来できるので、シナリオクリア後にじっくり探索することも可能(ただし、主要キャラが全員いなくなり、イベントは発生しなくなる。ジョシュア・グラハムが売っている武器MODなどはガンランナーで販売される)。また、クリア報酬として各キャラクターのユニークアイテムがもらえるので、アイテム欲しさに無益な殺生をする必要はありません。

 気になる点は、探索がメインなのに、コンパスがアテにならないこと。未発見ポイントのマーカーが出たり消えたりして、かなり惑わされます。一部のポイントはマーカーが表示すらされず、探すのに苦労します。仕様なのかバグなのかはわからないですが。
 あと、たまにフリーズするので、セーブは忘れずに。建物の出入りをせず、フィールドをずっと歩くことが多いので、オートセーブせずに1時間くらい探索している、ということもままあります。それがフリーズでやり直しになったら、結構キツイものがあります。

 シナリオのデキは割と雑ですけど、とにかく探索が楽しいDLC、といった感じです。敵は強くて緊張感がありますが、"Dead Money"や"Point Lookout"のような重苦しい感じがないのがいいですね。採集アイテムも豊富にあって、キノコ狩りでもしている気分になります(しかし、なんで洞くつキノコはあんなに重いのだろう)。

[追記 2011.9.4]
 このDLC配信と同時に当たったパッチによって、メインシナリオや"Dead Money"にいくつか変更があったようです。目立ったものだと、キャンプ・フォーロンホープに派遣される第一偵察隊の位置が変わっていたり(屋内になった)、アイテムの重量の表示が、持っている数全ての合計値になっていたり。武器の性能もいろいろ変更されているっぽいです。
 特に"Dead Money"は仲間との会話選択肢が増えていたり、首輪を爆発させるラジオが追加配置されていたりと、大きな変更がいくつかあります。つまりは難易度が上がっている。ビッグ・エンプティやザ・ディバイドに関連する会話も増えていますね。会話の内容を考えると、DLC第3弾、第4弾をクリアした後に"Dead Money"をプレイすると、また違った台詞が聞けそうです。

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2011.8.3「文房具:最終兵器、5mm方眼ノート」

 A5のロジカルノートが売ってない、という話を以前しましたが、その後いろいろなノートを試した末、ロジカルノートを越える超使いやすいノートを発見してしまいました。
 それは……5mm方眼ノート。ロジカルルーズが売ってないので、代わりに何気なくコクヨのさらさら書けるルーズリーフの5mm方眼 B5を買って試してみたら、思った以上に使い易かったのです。
 昔からある罫線方式ですが、実は方眼ノートって、ロジカルノートやドットノートの機能を最初から全て備えているんですよね。最近では3.5mm方眼や6mm方眼なんてのも少数ながら存在するようなので、この辺を使えばそのまんまロジカルノート代わりになる。
 なお、無罫も試してみたのですが、字の大きさが不揃いになるうえ行がのたうって、ひどい有様でした(笑)

 ルーズリーフは、コクヨやマルマン、無印など、いろんなところから出ているので困らないのですが(ゲルインクを使うならコクヨのさらさらがおすすめ。罫線の色が薄くて一番邪魔にならないのはマルマン)、問題はノートが意外と少ないということ。ビジネス用の手帳やレポート用紙、メモ帳、リングノートなら比較的見つかるのですが、背綴じで30枚綴りくらいの普通のノートが意外に少ない。
 もちろん、学校用ノートで方眼ノートはあるのですが、あれは通し罫(紙の端まで罫線が続くタイプ)ではなく、しかも10mmごとに実線が入るのでイマイチ使いにくい。

 私が知っている限りでは、コクヨからはスリムB5とA4(B5は通し罫ではない)。無印良品ではB5サイズが売っていましたが、どうも廃番らしい(30%オフで投げ売りしてたことと、オンラインショップで売ってないことから推測)。ツバメノートからA5とB5。ただしこれは紙の色がクリーム色なので好みが分かれそう。ミドリのMDノートにもA5の5mm方眼がありましたが、こちらは88枚綴りでちょっと使いにくい(後に確認すると、MDノートの5mm方眼は通し罫ではありませんでした)。そして、エトランジェ・ディ・コスタリカからA4、A5、B5。

 MDノートは良さそうだったのですが、なにしろ私は厚いノートが苦手なのです。厚いと段差ができて、端の方で書きにくくないですか? 気にしない人が多いのでしょうか。むしろ、たかたが88枚で「厚い」という私の感覚が変なのか?
 というわけで、エトランジェのNB-23-02を選択。コクヨのスリムB5を切って「ほぼA5」にするのも考えたのですが、まあ、そんな手間をかけずとも、普通にA5が売っているならそちらを使えばいいかと。

 ところで、なんでルーズリーフがあるのにノートも使っているかというと、用途が異なるからです。ノートはメモ、落書き、講義メモ(学生の頃)、ゲームの攻略データなど、全部一冊に書いておいて、後で必要な情報だけルーズリーフに清書します。住所録やパスワードなど、書き換える可能性のある情報は、名刺サイズのカードに書いて、名刺ホルダーに保管。
 この方式で困るのは、学校でノートを提出しろと言われる時ですね。仕方ないので、提出するためだけのノートを作っていました。

[追記 2011.8.6]
 出先でのメモは、A7のポケット手帳とパワータンクハイグレードの組み合わせ。特に銘柄にはこだわっていませんが、たいがいミドリのダイヤメモを使用。最近ダイヤメモには5mm方眼タイプが登場しましたが、これだと横にしても使えるので、便利な時もあるかもしれません。
 机があるところならA5の雑記用ノートを使いますが、もうひとまわり小さいB6を持ち運ぶこともあります。最近「文庫本サイズ」として流行っているA6サイズは、学生時代から何度も使おうとしては挫折しています。ちょっとしたメモならA7で充分だし、少し込み入ったことを書くにはA6では狭すぎる。
 最近もC罫のA6を3冊買ったのですが、やっぱり使えなくて持て余し中(笑) たぶん最終的には、パソコンや受話器の前に置いているメモ用紙代わりや、ボールペンのダマを拭いたりする紙として使われることになるでしょう。

 そうそう。出先ではA7メモ帳を使いますが、家でのちょっとしたメモには、使わなくなったノートやルーズリーフ、カレンダーを適当なサイズに切ったものや、100均で買ったブロックメモを使用しています。意外とこのメモ用紙の消費量は多い。

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2011.7.23「文房具:売っていないロジカルノート」

 ナカバヤシのサイトを覗くと、スイング・ロジカルノートのA5サイズをオンライン直販していました。
 前々からロジカルのA5が出たら試してみたいと思っていたのですが、最近足繁く文房具屋に通っているのに、見かけたことがありません。見落としていたのかと、近くの文房具取り扱い店をいくつかまわったのですが、やはり見つからず。
 ロジカルのA5なら絶対需要あるだろうに、なんで仕入れないんだヴァカヤロウ! と、やさぐれていたら、とあるホームセンターでようやく発見。しかし、なんだか機能的なカバーが付いていて、600円もする代物。
 普通、カバー付きを仕入れておいて、カバー無しを仕入れないなんてことはまず考えられません。なのに仕入れなかった理由を考えると、答えはひとつしかない。
 ……もしかして、カバー付きしか売ってないのか?

 家に帰り、もう一度情報を良く確認してみると、確かにロジカルのA5ノートは「ロジカル カラーノート・カジュアルタイプ A5」という名前で存在するようなのですが、カタログにも載ってなければ、ほとんどの店で取り扱ってもいないようです。もっぱらナカバヤシのWeb直販で買うしかない。カバー付きの方は普通に売っているようですが。
 ただ、ロジカル カラーノートのリリース情報は確認できて、それによると、今年3月下旬に全国で販売開始されたらしいのです。
 つまり、3月下旬に販売開始したけど、あまりに売れなかったからもう廃番した? それとも、単に怠慢でカタログに載ってないだけ?

 ちなみに、ロジカルのルーズリーフもB5サイズのみ販売しているようなのですが、こちらも文房具屋で見かけたことは一切ありません。文具屋に置いてもらいさえすれば結構売れると思うのですけど(実際、もし見かけたら私は即買ってた。本当に欲しいのはA5 B罫のロジカルルーズですが)、置いてなきゃ認知もされず、売れるはずもないという。……営業で失敗したのでしょうか。ロザンの宣伝効果で放っておいても発注がくるわい! とか思ってたら全然来なかったとか。

 ナカバヤシの直販サイトは、税込2625円買うと送料無料。しかし、ノートとルーズリーフだけじゃ、なかなか2700円にならない(笑) しかもB5ルーズリーフは現在欠品中。A5のロジカルルーズがあるなら、もう少し購買意欲も出てくるのですが。
 まあ、どんなに使い勝手のいいノートでも、近所で気軽に入手できないんじゃ意味ないですね。

 ところで、ロジカルA5を探している最中に、コクヨの澪というノートを見かけました。キャンパスノートの上位モデルらしくて、ゲルインクボールペンに最適な紙質になっているのだとか。
 ロジカルは売ってないし、せっかくだからコレを買ってみようかなと思ったのですが、なぜか80枚綴りしか売ってなくて、こんなに分厚いのは使いにくいよ……ということでやめました。
 コクヨのサイトで調べると、どうもこのノートのA5は、一番薄くて80枚綴りらしい。せっかく紙の厚さを80%カットしても、80枚も綴ったら結局厚くなるという(笑) B5なら30枚綴りがあるようなのですが。
 このキャンパスノートの上位モデルにはもうひとつCYO-BOというのがあって、こちらは澪とは逆に紙が厚いらしいです。帳簿用紙を使っているので、水性ペンでも、筆圧が高くても裏写りしないのがウリだとか。

[2011.7.24 追記]
 よく見ると、ナカバヤシのWeb版カタログは2010年12月に発行されたようです。つまり、今年発売した新製品は載っているはずがない、と。
 ということは、文具屋で取り寄せ可能なのかもしれないですが、肝心のカタログに載ってないんじゃ、受け付けてくれるかどうか、なかなか怪しい。

[2011.11.26 追記]
 ロジカル カラーノート・カジュアルタイプ A5を取り扱い開始した店を確認しました。廃番ではなく、単に出回っていなかっただけのようですね。

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2011.7.21「雑文:予算を審議しない予算委員会」

 録画していたフォーミュラ・ニッポンを観ようとテレビを付けたら、国会中継をやっていました。相変わらず何の意味もない愚痴と文句と言い訳と野次の応酬をやっていて、こんな頭の悪い発言と下品で下衆な言葉遣いしかできない人間が選挙で選ばれる国民の代表なんだから話にならんよなと思っていたら、ふと、意外なテロップを見つけてしまいました。

「予算委員会」

 ……予算委員会って、予算を審議する会なんですよね、たぶん。では、なぜこの人達は予算を審議してないのでしょうか?
 早速調べてみたら、予算委員会ではどんな質問をするのも自由らしくて、昔から予算そっちのけでこんなことをしていたようです。私が今まで討論会か何かだと思っていたのは、みんな予算委員会だったのですね。どうりで借金が膨らむはずです。だって、この国ではろくに予算の審議をしていないのですから。
 これで、毎年のように予算がなかなか決まらない理由もようやく理解しました。野党がいらん質問ばかりして邪魔するわけですね。で、予算を通して欲しかったら言うことを聞けと脅すわけか。つまり、無責任な奴が審議妨害して強権を振るうことを公然と認めているシステムなのですね。授業中に騒いでいる奴を追放したり注意する権限を誰も持たないのと同じ状況。騒いだ者勝ち。国会議員に必要なのは知性や理性ではなく、人に迷惑をかけても平然としていられる人間性なわけです。よくこんな馬鹿なシステムで運営していますね、この国は。誰か改善しようと思わなかったのか?
 参考までに他の国ではどうなっているのか調べたかったのですが、ちょっとよくわかりませんでした。やっぱり予算を決める会議でスキャンダルネタに終始していているのか、それともきっちり予算審議は予算審議で分けているのか。

 日本は、赤字をどうするとか、エネルギー問題をどうするとか、細かいことを考える以前に、そもそも予算審議と自由討論会を別にすることを真っ先に考えるべきでしょう。予算の決定は国家の重大事であって、それを差し置いて他のことをやっている状況は全く信じられません。もっと信じられないのは、こんな状態で何十年もこの国が運営されてきたことですけど。……いや、私も国会中継を何度も観ているのだから、もっと前に気付くべきだったのでしょうけど、いくらなんでもそんなに馬鹿なことをやっているとは思っていなかった。

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2011.7.9「雑文:保守系の怪しい組織」

 久しぶりに変な勧誘がやって参りました。今回は「朝起き会」なる新顔です。
 なかなか勧誘方法が斬新でして、「朝起き会を知っているか?」との質問にノーと答えると、いきなりこうです。
「朝の4時から倫理についての勉強会を開いている会なんですけど……参加されませんか?」

 なんという直球勝負! 勉強会と称して謎の集会に勧誘する方法はエホバの証人と似てますが、あっちはもう少しごちゃごちゃ「あなたは聖書を読まれますか?」だの「聖書には人生の指針となる素晴らしいことが書かれている云々」だのという前置きがあるもんです。というか、たいがいの勧誘はそう。
 しかしこの朝起き会なる組織はそんな説明は抜きです。具体的に倫理の何を勉強してるかはさっぱりわからぬまま、朝4時の集会に誘ってくるのです(会誌によると、どうやら朝起会自体は5時に始まるらしい。でも、話では4時と言っていたような気がする)。
 あまりの剛速球に、バットを振るどころか身構えることすらできずに呆然としていると、「早起きは苦手ですか?」と訊いてくる。問題はそこじゃないだろっ!
 あまりに私の知っている倫理とはかけ離れた言動の数々に言葉を失っていると、どうやら相手は話にならないと感じたらしく(実際、何を言われてもろくに返事できなかった。あまりに倫理観が違いすぎて)、会報を置いて去っていきました。

 それによると、「朝起き会」の正式名称は「実践倫理宏正会」というらしい。会の記念式典には平松邦夫大阪市長や森喜朗元総理大臣をはじめ、多くの市長や議員が出席しているようです。自民党系が多い様子ですが、必ずしもそうでもないらしい。また、渡部昇一や童門冬二、齋藤孝など、知った名前が何人も寄稿していたりします。結構大きな組織らしい。
 一方で「わたしの体験」と称して、「私は家庭不和で不幸のどん底でしたが、この会に入会して人生が180度変わりました!」的な怪しい体験談が載っていたり、会長を教祖のように崇め奉っている感じが漂っているなど、いかがわしい雰囲気も強い。
 寄稿文や体験談を総合すると、この会は古き良き日本の価値観を復活させようとしているようです。つまり、この組織は保守系の共産系組織みたいなもののようです。……意味が分からないですか。
 共産党系の組織は、参加費の安い習い事サークルなどを運営して主婦を集めて、その人達を政治運動に誘ったり、赤旗を買ってもらったりといった活動をしています。それに近いことをやっている保守系組織がコレなのだろう、ということです。手口は異なりますが、私に言わせれば同じこと。なんにしろ、保守系にこんな組織があるとは知りませんでした。
 私は今まで、なんで共産系組織はあんな悪質な活動をやって人員と資金を確保してるんだろうと思っていたのですが、あれは何も共産系に限ったことじゃなかったのですね。結局、やっていることはみんな一緒。

 こうなってくると、幸福実現党なんかも、取り立てていかがわしい政党というわけではないと言えそうです。創価学会もエホバの証人もいかがわしくない。
 今度から、どんな訪問勧誘が来ても、もっと大らかな気持ちで機関誌だけもらってお帰りいただくことができそうです。……結局対応の仕方は変わらないってことですが(笑)

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2011.7.6「文房具:文具で散財Ain Black他」

 ぺんてるのサイトを覗くと、Ain Blackという消しゴムのリリース情報が載っていました。要するにAin(青)のゴムが黒いバージョン。本体の汚れが目立ちにくいのと、消しクズが黒くて目立ちやすいのが利点らしい。
 消しゴムはハイポリマーのレギュラータイプとFOAM ERASER Wを使っていて、特に困ってないのですが、なんとなく興味を惹かれたので、買ってきました。

 ……あれ?
 まあ、ともかくひとつずつご紹介。

 シャーペンはずっと0.5mmしか使ってなかったのですが、その理由は単に0.5mmしかないと思っていたからです(笑) そもそも私は鉛筆派であり油性ボールペン派だったので、シャーペンに興味が無かったのですね。
 というわけで、ものは試しで他の芯径も使ってみることに。

 GRAPH 1000 LIMITED 0.3mmのバイオレットは、品揃えがナイスで私が最も信頼している文房具屋(売り場面積は特に広いわけでもないのに、未だにジムニーライトやキャップ式パワータンク、シグノbitなどを販売している上に、スリッチなどの新製品もきっちり全サイズ全色揃っていたりする)で売れ残っていたので確保しました。
 鬼のように折れにくいフォープロ芯ですが、さすがに0.3mmになると結構ポキポキやってしまいます。こいつを使いこなすには、かなり力を抜いて書く必要がありますね。筆圧を下げる練習になるかもしれない(笑)
 GRAPH 1000は低重心などのギミックもなく、一見どうってことのない製図用シャーペンなのですが、妙に使いやすいです。他の製図用シャーペンとどう違うのか、私にも説明できませんが。

 三菱鉛筆のシフトは、可変機構でペン先を収納できるのが最大の特徴。グリップをひねってペン先を収納すると、内部のシャフトが露出します(写真のオレンジのところ)。これがえらく格好いい(笑)
 ただ、こういう機構は壊れやすくなる原因にもなるようで、売り場では既に壊れている物も紛れていたりするので、買う際は注意した方がいいです。
 ペン先の収納できるシャーペンをひとつ試してみたくて、本当はグラフギア1000を買おうと思っていたのですが、店頭で実際に持ってみると重心バランスが高めで筆記しにくそうな印象だったのでやめました。で、コレになったわけです。使用頻度は高くないのでまだはっきりとしたことは言えないですが、いまのところ使っていて不満はないです。0.7mmは、いい感じに丸まった鉛筆の書き味に近くて、元鉛筆派にはたまらんですね。
 0.5mmだとあまり差を感じなかったAin STEINとフォープロですが、この芯径になると書き味の違いがはっきりわかります(フォープロに0.7mmはないので、より正確にはブラックポリマー999とAin STEINの比較)。Ain STEINの方が明らかに柔らかい。ブラックポリマー999の硬質な書き味を期待すると、ちょっと残念なことになるかもしれません。ただまあ、ぺんてる鉛筆の利点である定着性の良さを残したまま普通の鉛筆に近い書き味になったわけですから、改良されたと言うべきなのかもしれません。ブラックポリマーの硬さに慣れ切っていると、この柔らかさは妙に落ち着かないんですけどね(笑)

 お次は、ニードルチップゲルインクボールペン。
 最近わかってきたのですが、ニードルチップは小さい文字を書くのに適しており、大きい字を書こうとしてペン先を素早く大きく動かしてしまうと、インクの出が追いつかなくて字の真ん中が擦れてしまうようです。
 私は今まで、この擦れが嫌いでニードルチップを避けていたのですが、筆記具の特性に合った使い方をすればいいということに最近気付きました。0.7mm油性ボールペンのようにニードルチップゲルインクボールペンを使おうとしていたのがそもそもの間違いなのです。
 ハイブリッドテクニカ0.4mmは、ニードルチップの中では抜群に書き味が滑らかで書きやすいです。ただし、後発のエナージェルやスリッチの方がインクの出や書き味は良い。
 ただ、エナージェルやスリッチは水性染料なのに対し、ハイブリッドテクニカは水性顔料を使用していますので、耐水性が必要ならハイブリッドテクニカを選ぶ理由はまだあると言えます。あとは軸の好みとか。

 シグノbitは、ニードルチップを採用したシグノのシリーズです。0.18mmという超極細ペン先があるのが特徴。私が買ったのは0.38mmですが。
 0.38mmだと、ニードルチップの恩恵はあまりないかもしれません。シグノ極細やシグノRTの0.38mmに比べると、インクの出方や書き味、筆跡などが神経質のような気がする。0.18mmを使って超細かい字を書くのがシグノbitの正しい使い方のような気がしますね。
 書き味は、ハイブリッドテクニカに比べるとやや抵抗があります。カリカリするほどではないので、どちらがいいかは好みの問題になりそう。
 シグノbit最大の利点は、軸ではないかと思います。かなり使いやすい。ペン先から遠いところでも近いところでも持てるようになっており、自分の筆記スタイルに合わせられる懐の深さがあります。
 申し訳程度についているラバーが役に立つのかどうかは謎ですが、いずれ、シグノシリーズの中ではこの軸が最も使いやすいと感じました。

 コクヨのカッターナイフ、フレーヌ。
 ゼブラのようなダサいネーミングが特徴的なこのカッターナイフは、刃に触れずに折ったり交換したり出し入れしたりできるのがウリです(刃を折って収納するための専用ケースが付いてる)。安全性を重視した設計、というわけですが、手で刃を触るとサビの原因にもなりますから、そういう意味でもいいアイデアだと思いますね。その上刃はフッ素加工しており普通の刃よりも耐久性が高いです。
 さらに、左利きにとって嬉しいのは、刃の出し入れをするスライダーが上部に付いているため、利き手を選ばずに使えること。最初は戸惑いますが、慣れてくるとこの上部スライダー方式はすごく使いやすい。
 そもそも左利きの人が右利き用カッターを使うときは、カッターを寝かせてスライダーを上部にもってきて出します。なので、最初から上部にスライダーがあると二手間省けるわけです。ま、右利きの人にはこの良さはわからんでしょうけどね。従来の方式でいいじゃんと言いそう。
 なんにしろ、超保守的だったカッターナイフ業界にこうやってユニバーサルデザインの元気の良い製品が殴り込みを掛けてくることはいいことだと思います。特に左利きの人にとっては。しかも、これだけアイデアを詰め込んでおきながらアイデア倒れになっておらず、ちゃんと使えるレベルに達しているところがすごい。

 コクヨのはさみ、エアロフィット ハサ-P210。
 そもそもこのはさみがヒットしたから、コクヨはカッターナイフ業界に進出する決意をしたのだろうと思います。
 ユニバーサルデザインであることと、グルーレス刃であることが特徴。
 従来のフッ素加工のはさみは、使っている内フッ素が剥がれてしまうという欠点がありましたが、このはさみは刃のデザインによってのりが付きにくくしているそうです。あまりに素晴らしいはさみなのでなんだかもったいなくて、ガムテープを切ったりするときには別の古いはさみを使用しているため、これがフッ素加工に比べてどの程度優れているかは比較できませんが。
 アイデアやデザインはもとより、そもそも基本性能が優れていて、この持ちやすさと切れ味の良さは素晴らしいものがあります。あまりの素晴らしさに現在私はコレを3つ所有しています。ちなみに写真のやつが3つ目。ハリナックスといいエアロフィットといい、最近のコクヨはなんだか輝いてますね。

 さて。で、ようやく本日の主役であるAin Blackです。ちなみにぺんてるにはBlack Ainというシャー芯があって、紛らわしいことこのうえないネーミングで困ります(笑) 比較のためにAinの青と赤も買ってみました。
 性能的にはAin(青)とほぼ一緒。異なる点は、Ain Blackの方はつやつやしていて、消しゴムというよりは緩衝材のように見える点でしょうか。個人的にはつや消しの方が見栄えが良かったような気がする。
 汚れが目立たないのはそれほど利点だとは思いませんでしたが、消しクズが黒いのは、掃除をするときに目立って便利です。
 ただ、消しゴムとしての総合的な性能を考えたら、生ける伝説の消しゴムFOAM ERASER Wが圧倒的に優位ですし、軽く消せようが何だろうが、とにかくガシガシ力を入れて消したい私のような連中には、ハイポリマーのレギュラーの方が合っています(ちゃんと軽く消せるだけの性能はある。ガシガシしないと消せないわけではない)。
 Ain(青)が好きな人がコレに乗り換えるのはアリだと思いますが、他の消しゴムを愛用している人が、黒いからといってこれを使う気になるとはあまり思えないです。まあ、文具好きなら試しにひとつは買うか。

 あと、写真に映っているAin STEIN消しゴム(緑)は、Ain STEIN発売記念限定品で、中身は単なるAin(青)。物珍しさに買っただけ。
 ハイポリマーレギュラーの小っちゃいのは、前々から欲しかったので確保しました。私が使っているのは100円の中型のやつで、これは広範囲を消すには便利なのですが、小さいのが使いたいときもあるわけです。

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2011.6.26「雑文:SUPER GTリザルト情報の落とし穴」

 東日本大震災以来、ニュースも新聞もほとんど見なくなり、いまや私は、本当にSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンしか観ていない状況です。
 震災の時、ニュースがひっきり無しに原発の状況を伝えていて、それを「素人の野次馬にリアルタイムで情報提供する意味なんてないだろ」と思いながら観ていたのですが、その時ふと、悟ったのです。「じゃあニュースなんて観なきゃいいじゃないか」と。
 よく考えたら、ニュースで得られる情報の多くは無意味なんですよね。原発の状況とか、被災地の状況とか、国会中継とか、そんなものを詳しく知ってどうなるというのでしょうか。情報は、必要な時に必要なだけ収集すればよく、受動的に得られる情報にろくなものはありません。
 菅下ろしの茶番など、新聞やニュースを毎日じっくり観ている人なら腹が立ってしょうがなかったのではないでしょうか? しかし、あの情報は結局、不信任案が提出されて、民主党内部にも賛成に回る動きがあったけど衆議院解散のリスクを負いきれなくて立ち消え、結局否決されたということだけ知っていれば問題ないのです。菅がどう言った、鳩山がどう言った、谷垣がどう言った、それについて自称専門家がこう言った、世論調査ではこういう結果だったと、詳しくも余計なゴミ情報を拾うから無駄に腹を立てることになる。

 話が横に逸れましたが、そんなわけでSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンしか観てない(モトGPやDTMなんかもちょろちょろ観てはいる)私ですが、このレースのいいところは、うっかり優勝チームを知ってしまうリスクがかなり少ないことです。F1だと、放送直前のニュースで優勝チーム名が報道されてがっくり、ということもしばしばあるわけですが、フォーミュラ・ニッポンなんて、中嶋一貴が劇的勝利を果たしても、ほとんど報道されませんでしたからね。F1帰りがなんぼのもんじゃと思ってましたが、あれだけ実力と結果を見せつけられたら認めざるを得ないです。一発勝負は苦手そうですが、レースマネージメントがものすごくうまい。あとはレース中にトラブった時に立て直せるだけの強さがあるかどうかが見物。
 ちなみに、フォーミュラ・ニッポンは全チーム同じマシンを使うので、セットアップやレース戦術、ドライバーの腕が強調されるレースとなっています。車メーカーの威信をかけたレースであるF1とはまた違った面白味があるわけです。

 というわけで気を抜いていたのですが……やっちまいましたよ。レースとは全く関係ないはずのニュースサイトで、SUPER GT第3戦のGT300優勝チームを知ってしまうことになりました(笑) まあつまり、初音ミクZ4がセ・パンで初優勝したわけですな。
 予選は生中継で観ていて、初音ミクZ4がポールを取ったのは知っており、さすがに今期はクルマ(このZ4は確かドバイ24時間で優勝したクルマをそのまま買ってきたはず)とドライバー(谷口選手)とアドバイザー(片山右京)をガチで揃えてきているだけあって強いなーとは思っていたのです。しかし、このチームが活躍することが、思わぬところで思わぬ情報を拾ってしまう可能性を作ってしまうことについてはすっかり忘れていました。……ついでに、ポディウム中央に立つ谷口、番場選手の図をチラ見してしまったせいで、2位、3位もどこだかわかってしまった(笑)
 まあ、GT500の優勝チームはまだ知らないので、まだ楽しみはあるんですけどね。あのチームが無風のままぶっちぎって勝つとかありえんだろう。絶対何か面白いことがあるはず(笑)

 ちょっと面白かったのは、このチームは個人スポンサーを募っており、スポンサーになるとフィギュアがオマケでもらえたりするのですが、個人スポンサーの二次募集をかける際、優勝記念ということで特別製のフィギュアを作ると発表したら、一部で非難が起こったらしいのです。
 まあつまり、フィギュアのコレクターにしてみればレースとかチームが勝つとか強くなるとかどうでも良くて、ただ非売品のフィギュアが欲しいわけなんですわな。で、新たに特別製のフィギュアが欲しかったら二重にスポンサーにならないといけないから「どんだけ搾り取る気だ」と。

 で、個人スポンサーって一体いくらなのかと思って調べてみたのですが、フィギュア目当てだと7000円から。フィギュアの値段は、同種の一般販売されているのが3000円くらい。まあつまり、4000円ほどがスポンサー料として上乗せされているわけですな。一番上は5万円ですが、これは傘やパーカーなどの定番グッズが付くくらいで、目玉となるフィギュアは一番安いスポンサー料でも付くようです。
 非難されるくらいだから最低でも2万円(×2回)は取るのかと思っていたので、むしろ安くて驚きました。だいたい、非売品モノが正規ルートで7000円で確実に入手できるなら、全く文句ないような気がする私は重度のコレクターなのだろうか(笑) 個数限定とか抽選とかよりよっぽどいい。

 あと、初優勝記念パーティーが参加料5000円らしくて、これも批判されていましたが、まあ、これもレースに興味があるかないかで反応は違うでしょうね。そもそもフィギュア目当てでスポンサーになった人なら、こんなパーティーに興味ないだろうし、問題ないような気もするのですけど。

 レースシーンを多少なりとも知っていれば、こういう対応はむしろ良心的に見えるのですが、逆に言うと、スポンサー料の下限を安めに設定しているからこそ、単にフィギュアを買うだけのつもりでスポンサーになってしまう人が増えて、こういう非難が起きてしまうのでしょうね。
 まあでも、フィギュアだけ欲しい人のために、既に個人スポンサーの人には4000円くらいでフィギュアだけ売るとか、むしろそのフィギュアを4000円で一般に販売するとか(利益はチーム資金になりますという形で。これはこれで資金集めに良さそう)、そういう制度があってもいいような気もします。

 ……今思い浮かんだのですが、もしかして2個買い3個買いを前提にしているから非難が起きるのでしょうか。私はこの手のコレクションものを複数買ったりしないので、その感覚はわかりませんが、コレクターの中にはそういう人も結構います。観賞用と保存用とか。となると、2個だと1万4000円、3個だと2万1000円。さすがに洒落にならなくなります。
 では、個人スポンサーに2個買い枠を設けるとか? ……でも、そもそもこのフィギュアって、あくまでスポンサー特典でありオマケなんですよね。つまり非売品なんです。フィギュアを売ってレース資金にしたいなら最初から一般に販売すりゃいいわけですから。でも、コレクターはそれを非売品だと思っていないから「高い」となるわけです。非売品を一般商品と同等と捉えるからおかしな事になるような気がする。いずれ、私が考えることじゃないんですけど。
 私が考えるべきなのは、今日見たことはなるべく無かったことにしてレース放送日を迎えることだけです。あと、録画し忘れないこと(笑)

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2011.6.26「文房具:パワータンクスマートHGとスリッチ」

 所用で出かけたついでに文房具屋を覗くと、パワータンクスマートのハイグレードモデルが売っていました。
 シルバーはいくつかの店で見かけたことがありますが、全色揃っているのは初めて見ました。というか、シルバー以外にもカラーバリエーションがあること自体、初めて知った。
 値段は1000円と高めで、リフィルもインク容量の少ない専用のものを使っているのですが、軽量小型で胸ポケットに差すのにちょうどいいサイズ。
 なによりライトブルーのカラーリングが妙に気に入ってしまい、うっかり買ってしまいました。

 ……こうして比較すると、パワータンクスマートのエントリーモデルがいかにスマートじゃないかわかりますね(笑) スマートエントリーに入っているリフィルは、それ単体で筆記できてしまうほど丈夫でぶっといため、軸の耐久性なども考えたら、これ以上細くできないのでしょう。これでも加圧式ボールペンの中ではかなり細い方です。
 しかし、ハイグレードモデルは看板に偽り無しのスマートさ。どうです、この何の面白味もないデザイン(笑) これが1000円するとは到底思えないでしょう。こいつは格好付け用のボールペンではなく、超実用型なのです。
 リフィルのSJP-7はSJ-7と互換性があるので、コレに目を付ける人の大半は、この軸を買わないと思います。リフィルだけ買って別のボールペンに入れているはず。買う人は互換性があることを知らなかったか、このどシンプルなデザインが気に入った変わり者のどちらかでしょう。実際「この軸を買うよりOHTOのニードルポイントにSJP-7を入れた方がいいんじゃ」と結構悩んだんですけどね。店頭でニードルポイントを見かけたことがなく、持ったことがないボールペンを通販で買うのもどうかと思ったのと、あとはまあ……軸がライトブルーなのが気に入ったのと(笑)

 ついでにぺんてるのスリッチ 0.4mm ブルーブラックも購入。本当はハイブリッドテクニカ(ノックではない方)を試してみたかったのですが、その店には置いていませんでした。替え芯を販売していないのが気に入らないので今までチェックしてなかったのですが、試し書きしてみたら異常に書き味がいいので、使いやすさと字の太さを比較検討した結果、0.4mmに決定。

 パワタンハイグレードよりも軸が細い。
 これは本当にすごく書きやすいです。0.25mmでも相当カリカリせずに書けますが、0.4mmだと0.7mm油性ボールペン並に使いやすい。ある意味ビクーニャ0.5mmの唯一のメリットを潰したような気さえする滑らかさ。……同じメーカーの製品同士で潰し合ってどうするんだ(笑)
 ニードルチップにはいい思い出が全くなく、先日のハイブリッドテクニカノックも相性最悪だったのですが、スリッチはなぜか問題ないです。むしろ、今まで触ったゲルインクボールペンの中では最も使いやすい印象です。
 替え芯販売無しの上に210円もするボールペンですが、それでも使いたくなる書きやすさ。……でも、インクの色はシグノRTのラベンダーブラックの方が好きだし、ブルーブラックならゼブラのJF芯のが好き(スリッチのブルーブラックも悪くはないですが)。悩ましいところ。

 ……といった話とは全く関係ないですが、ついでに撮影したジムニーライトZ-1もご紹介しておきます(笑)

 ジムニーライトにZ-1のリフィルを入れて、新油性の跋扈する新時代にも対応できるようになったカスタムモデルです。金色のペン先が復活・再生の証。Z-1自体が2本105円なので、入手先さえ確保出来れば、H-0.7芯を定価で買うより安く入れ替え可能です。しかし、このインクの正体は謎。

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2011.6.25「雑文:親知らずを抜く」

 親知らずを抜きました。
 私は親知らずが4本とも生えていたのですが、上2本は特に問題なく生えており、下2本のうち、ひとつは斜めに、ひとつは歯肉に埋没気味に生えていました。
 下の斜めになったやつは、2年前に炎症を繰り返すようになったので抜歯。2つに割って抜いていたように思う。
 で、今回抜いたのは下の残った、埋没気味のやつです。2年前の教訓から、一度炎症になったらもうあとは酷くなる一方だとわかったので、兆候が出た時点でさっさと抜くことにしたわけです。

 私の行きつけの歯科医は技術屋根性丸出しな人で、無駄な投薬や無駄な治療はしたがらないくせに、やるとなるといちいち巧かったりします。詰め物が取れたりなどのトラブルは今まで一度もなかった。
 というわけで技術的には信頼しているのですが、その精神からか鎮痛剤をくれないんですよね(笑) 炎症止めの薬しか出さない。半日我慢すれば治るからいらんだろってなもんです。なんという商売っ気のなさでしょう。くれと言えば出してくれるかもしれませんが。まあ、そういうわけで、ちょっと覚悟が必要なのです。

 数日消炎剤を飲んで炎症を止めてから再来院し、抜歯する手はずになったわけですが。
 ……麻酔の注射をした時点で、ヤバイなと思ったんですよ。あれほど必要最低限しか薬を使わない人が、妙に念入りにドクドク流し込むものですから。
 どうやって抜いたか知らないですが、えらく歯に圧力を掛けまくっており、顎の骨にゴリゴリ来る感触があったので、これは後で地獄を見ることは間違いないと悟りました。感触的には割って抜いたのか、もしくは歯の中心に穴を開けて、そこを軸に引き抜いたように思えたのですが、よくわからない。麻酔が効いていたので痛くはなかったものの、抜歯後は妙に疲れてぐったり。前回の寝ているやつの方がむしろ簡単に抜いていたように感じました。
 抜歯後、例によってくれたのは消炎剤2種類のみ。ウィダーインゼリーやカロリーメイトのゼリーなど買い込んでから帰り、布団の準備などして、あとは麻酔が切れるまでビクビクしながら待っておりました。

 前回、横になっている親知らずを抜いた後も、麻酔が切れた後5時間ばかりのたうち回ったのですが、それはまだ、ちゃんと傷口あたりが痛かったのです。
 今回はすごかったですね。肝心の下顎のところは全く痛みが無く、代わりに上顎からこめかみ、額にかけて、骨が歪んでるんじゃないかというような痛み方をしました。上の親知らずを抜いたんじゃないかと勘違いするような痛み方をするのです。
 ともかく、傷口や下顎が痛まないというのが恐ろしすぎます。要するにこれは痛覚神経がビジーで、下顎の痛みを表現するまで手が回らないわけなのですよ。つまり、前回のたうち回った痛みが消えてしまうほどに、今回のは痛いというわけです。たぶん。
 寝ても立っても痛いことに代わりはないのですが、それでもなるべく痛くない体勢を作ろうと試行錯誤するのは……まあ、食中毒の時なんかと同じ。
 そんなのたうち回っている最中に、雨が降ったから車を出せという父親からの電話があり、電話に出た母親がどう返事するかと訊いてきたので「バカメと言ってやれ」と返しておきました。通じませんでしたが。
 結局、5時間もすれば痛みは落ち着いたのですが……まあ、強烈でしたね。

 傷口をチェックしてみると、さすが技術屋というべきか、普通に生えている歯を抜いたようにしか見えません。前回の寝ている歯も、素人目からして結構抜くのが難しそうに見えたのですが、結局歯肉には(たぶん)一切傷を付けずに抜いたっぽいですし。

 医者からは特に注意されませんでしたが、傷口が安定するまでは固形物はやめておいた方がよかろうと思い、3日ほどゼリーとスープ、あとはバナナミルクセーキで過ごしました。
 ウィダーやゼリータイプのカロリーメイトは、栄養バランスとかはいいのかもしれませんが、腹持ちは良くない感じなので、パック入りのスープやミキサーにかけたバナナなどをストローで食すといい感じです。ただ、冷たいものを飲み過ぎて腹壊しましたけど(笑) ……今度からスープやウィダーは常温で食べよう。いやまあ、このまま上顎の親知らずにトラブルが発生せず、抜かずに済めばそれに越したことはないんですけどね。

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2011.6.24「雑文:蛍光スタンドから異臭」

 私はヤザワの蛍光灯スタンド、SDCH12を2つ使っています。ひとつは机用で、もうひとつは寝転びながら本を読む用。つまり、下から上に明かりを照らすわけです。このスタンドは蛍光灯カバーを回転できるので、こういう用途には便利です。……まあ、そういう使い方をしている人はあまりいないと思いますが。
 最初にくっついているのは東芝のネオボールZ、昼光色なのですが、私は昼白色の方が好みなので付け替えています。今使っているのはパナソニックのパルックボール・スパイラルD形。特にこだわりがあるわけではありません。

 あまり書き物をしなくなったので、机用スタンドはしばらく出番が無かったのですが、ここ最近はにわか文房具熱のおかげでずいぶん活躍しています。
 しかし、使っていてずっと気になっていたのが、変なにおいがすること。使い続けていると、基盤が焦げたようなにおいがするのです。最初は気のせいかと思っていたのですが、だんだん無視できなくなってきた……というか、なんだか電子工作でもやっているかのように気分が悪くなってきたので、原因を調べることに。

 まず、そもそもどこからにおいがするのかをチェック。すると、カバーではなく、どうも本体のソケット部分か、もしくは蛍光灯本体からしているような印象。両方とも壊れているとは思えないので、原因はどちらかにあるわけでしょう。
 次に、本を読む用のスタンドはにおいがしないかチェックしたところ、こちらは大丈夫のよう。何が違うのかと思ってスタンドに触れて、決定的な違いを発見しました。机用の方が明らかに熱いのです。
 蛍光灯のソケット部分はカバーで覆われていて、ソケットとカバーには隙間があるのですが、おそらくここに埃が溜まっていて、それが発熱の原因ではないかと推測。そこでエアダスターを吹いてみたところ、特に目立って埃が飛んだわけではなかったのですが、その後明らかに熱が下がり、においもしなくなりました。心なしか蛍光灯も明るくなった?
 ついでなので、今のところ問題のない本用の方も掃除しておきました。下手すると火事になるので、こういうトラブルは敏感に察知しないといけないですね。

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2011.6.23「文房具:A罫ロジカルノートと0.5mm新油性」

 ネットで文房具ネタを拾ってみると、細字の筆記具が好まれている傾向があることに気付きます。
 油性の0.5mmやゲルの0.38mmや0.28mmなど、私からすれば使いにくいとしか思えない細字を使っている。
 もっとも、ネットでわざわざ文房具ネタを書く人は変なこだわりがあるからこそ書くわけで、ネットで油性0.5mm愛用者の発言が多いからといって、即0.5mmが主流であると断じる訳にはいきません。実際、文具メーカーは明らかに0.7mmを軸に油性ボールペンをリリースしてますし。

 しかし、そういったこだわりのある人が極細字を使うには何か訳があるのだろうと、試しにジェットストリーム、スラリ、ビクーニャの0.5mmを買って、ここ数日いろいろ試していました。アクロボールを頑なに避けているような気がしますが、それはまあ、ジムニースティックと同様、あまりいい思い出がないので。
 でまあ、試して分かったのは、0.5mmの新油性ボールペンは、4〜5mmの字を書くのに適している、ということでした。

 私は普段B罫ノートを使っているのですが、これは6mm罫のノートです。B罫は罫幅いっぱいに字を書くことが多いです。その代わり行開けを多用することで読み易くします(6月5日の雑記の画像参照)。つまり6mmの字を書くわけですが、これに0.5mmを使うと、カリカリしたり字が擦れたりして都合が悪いのです。0.7mmを使うのが適している。
 一方、7mm罫のA罫ノートを使う場合は、罫幅いっぱいに字を書くことはありません。3分の1ほど行間を取って書く。ロジカルノートはこの行間を取りやすいように作られているわけです。字の大きさは、

 7mm÷3mm×2=4.66mm

 つまり、新油性の0.5mm、ゲルインクの0.3〜0.4mmは、A罫ノートに筆記するのに適している、というわけです。
 私はかつてロジカルノートのA罫を「使いにくい」と結論付けましたが、それは0.7mm油性ボールペンを使っていたからということに気付きました。0.7mmで4.66mmの字を書くと、太すぎて潰れてしまうんですよね。
 5冊セットで買って処置に困っていたロジカルノートですが、これでもしかすると、キャンパスノートに代わって使えるノートになる可能性も出てきたわけです。

 そこで、ロジカルノートA罫に書き込むことを前提にして、各ボールペンの使い勝手を試してみました。

 まずはジェットストリーム0.5mm。
 これは使い始めが最悪のボールペンで、とりあえずインクがちゃんと出るようになるまでに時間がかかります。ある程度使い込んでくると安定してきます(0.7mm、1.0mmではこういうことはない)。
 ダマは少し出ます。使いはじめの頃はダマによる筆跡の汚れが目立ちますが、安定してくればかなり気にならなくなります。油性でこれ以上ダマを減らすのは無理でしょう。
 書き味のカリカリ感は、0.5mmなので当然ありますが、我慢できなくはありません。

 次にスラリ0.5mm。
 使い始めは若干インクの出が悪いですが、わりと終始安定して使えます(これも0.5mm特有の問題)。
 ダマは出ますが、そんなに酷くはありません。まあ、これが許せないなら素直にゲルインクを使った方がいいですね。
 書き味などはジェットストリームとほぼ同じ。

 ビクーニャ0.5mm。
 これも使い始めは字が擦れるので、若干慣らしが必要です(この症状はビクーニャ0.7mmと共通)。
 書き味の滑らかさは驚異的で、ほとんどカリカリしません。0.7mmユーザーがなるべく書き味を損ねず0.5mmに乗り換えたいなら、コレが一番お薦めかもしれません。ただしその分、字は太めになってしまいます(ゲルインクの0.5mm程度)。ダマは結構出ますが、字が太い分、あまり気になりません。

 で、これらを比較して出た結論は、ゲルインクを使った方がいい、ということでした(笑)
 これぐらい細かい字を書く場合、筆跡の綺麗さはかなり重要になってきます。細かくて汚い字は本気で読めない。となると、油性よりも筆跡が綺麗になるゲルインクのメリットは大きいわけです。
 一方、新油性を使うメリットは見あたりません。ジェットストリームは、慣らして安定してくればゲルインクに近い使い勝手になりますが、それなら最初から安定しているシグノRT 0.38mmやサラサ0.4mmを使った方がいいような気がする。書き味もゲルインクに比べてそれほど勝っているわけではないですし。
 唯一メリットを感じるのは、書き味が異次元のビクーニャでしょうか。字が太めになる、ダマのせいで筆跡がやや汚くなるという欠点を圧して使うべきかは難しいところですが、まあ、私はゲルインクの方を取りますね。
 というわけで現在、ロジカルノートのA罫にはシグノRT 0.38mm ラベンダーブラックを使って書き込んでいます。
 このラベンダーブラックはかなり好みの色なのですけど、特殊な色なだけに、替え芯もなければ、そもそもいつ販売中止になるかもわからんのですよね(笑) ま、店頭から消えたらおとなしくJF-0.4のブルーブラックを入れて使います。


 参考資料。ロジカルノートA罫に筆記。ほぼ実寸大。もともと撮影するために書いてないので、字が乱れていますが。あと、罫の字を微妙に端折って書いてますが。一本足りない(笑)

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2011.6.15「Xbox360:"Portal 2"」

 Xbox360版の"Portal2"をプレイ。
 前作が奇蹟に近い完成度を誇っていただけに、"2"が発売されると知ったときは「大丈夫かよ」と心配しましたが、実際にプレイしてみると、いかにして「伝説的名作の続編」を作るべきかをよく心得た作りになっていました。
 シンプルかつコンパクトなパズルゲームであった前作から一変して、"Portal2"は、アドベンチャーゲームとしての側面を強調した作りになっています。つまりは謎解きをしながらストーリーを追っていくタイプのゲームになっているわけです。前作の最終チャプターの雰囲気を10時間ほどのボリュームで楽しめる、と言えば、前作をプレイした人にはわかりがいいかもしれません。実験大好き変態企業Apature Scienceの広大な地下施設を心ゆくまで探険できます。

 前作ではシンプルなパズルゲーと思わせておいて、タレットやGLaDOSなどの味のあるキャラクターや、良く練り込まれたストーリーも見所となっていましたが、今作もその辺は健在。重厚な背景設定を持ちながら、それを説明するくどいセリフなどはなく、セリフの端々や所内の状況などからさりげなく理解できる程度に留められている演出は素晴らしいです。……最近の日本の創作物は、説明過剰でくどすぎるところがあるので、こういうところは見倣うべきですね。
 特筆すべきは、タレットの製造や品質チェックの工程が見られる点でしょう。工場見学をしているようで、これだけでも楽しい。

 前作よりも仕掛けは凝っていますが、難易度は前作より若干低め。長時間行き詰まることはほとんどないはずです。
 操作性も相変わらずシンプルで、かつ、ポータルを通過するときにキューブが引っかかりにくくなったりと、細かいながら重要な改善点も多いです。前作よりもシビアな操作は必要なくなり、頭で攻略手順を理解しさえすればクリアできるようになっています。
 あと、殺人レーザーが即死でなくなったのも親切な点ですね。

 今作はクリア後に上級チェンバーが用意されていたり、タイムアタックなどのオマケ要素はないですが、様々な小ネタが仕込まれているので、繰り返しプレイしてその辺を味わうというプレイは可能です。パズルに夢中だと案外気付かないこともあるものです。CEOの肖像画がだんだん変わっていたりとか、変なタレットのセリフの意味とか。
 ちなみに、私が3周目にようやく気付いて思わず吹き出したのは「パラドックス」の時のキューブの挙動です。これはひどい(笑)

 フルプライスということで購入を躊躇する人もいるでしょうけど、前作が好きなら買って絶対に損はありません。
 なお、できるだけ前作をプレイしてから本作をプレイするのをお薦めします。Live Arcadeで配信されているものは英語版ですが、"The Orange Box"に収録されている"Portal"なら日本語字幕が出ます。もしくはWindows版の日本語版も出ています。

 ちなみに、本作は協力プレイモードがあるのですが(シングルモードを2人でやる形式ではなく、協力モード専用のパズルを解く)、1人で2人分操作してクリアすることも可能です。私は現在シルバーメンバーシップなので、一人で寂しくやってます(笑)
 実際に2人でプレイすると、2人とも攻略手順と役割を理解する必要があり、かつ2人の息を合わせなければならないシーンもあるので、なかなか難しそうです。むしろ1人でやった方が簡単な気がする。

 あと、クリアした人は是非、字幕の出ない歌の歌詞をネットで検索するのをおすすめします。


[2011.10.5 追記]
 無料DLCにて、シングルプレイ、協力プレイのチャレンジが追加されました。ネットランキングにも対応。今のところ序盤のチェンバーのみですが、今後のDLCで後半チェンバーも追加されていくと思われます。これでクリア後にも最小ポータル数チャレンジなどをしてやり込めるようになりました。

[2011.10.12 追記]
"Portal 2"の基本システムの説明をすっかり忘れていたので補足。ポータルガンという銃を使って、白い壁に青とオレンジ、ふたつのワープゲートを設置できて、片方のゲートに入るともう片方のゲートから出られる、という仕組みになっています。それを利用してパズルを解いていく主観視点型のパズルアドベンチャーゲームです。

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2011.6.12「文房具:ボールペン布陣全容」

 Surariを使ってみたよ! というだけの話だったはずが、勝手に一人で盛り上がり、大量のボールペンを買い込んでは分解して組み直して試し書きしては雑記を書き直したり追記したりして、ずいぶんひとり上手に楽しんでしまいましたが、とりあえず一段落したので、誰も知りたくないでしょうが、我が新ボールペン師団の陣容を紹介しようかと思います。

●出先用
 シグノRT軸 + SXR-7(黒)
 パワータンクスマート 0.7mm(黒)
●ノート書き用
 シグノRT軸 + SXR-10(黒)
 ジムニーライト軸 + ZA-0.7(黒)
 ハイブリッドテクニカノック軸 + サラサクリップバネ + EQ-0.7(赤・青)
●メモ・手帳・清書用
 G-knock 0.7mm(黒)[太字]
 G-knock 0.5mm(黒)[細字]
 シグノRT軸 + JF-0.5(ブルーブラック)[細字]
 シグノRT軸 + JF-0.4(黒)[極細]
 シグノRT 0.38mm(ラベンダーブラック)[極細]
 シグノRT 0.38mm(赤・青)[極細]

 ジムニーライト、ジムノック、ジェットストリーム、パワータンクしか無かった数日前と比べると、突然種類が増えました。
 なお、今回試用したボールペンはどれも問題なく使えるものばかりなので、主力から外したボールペンもインクが出なくなるまで使おうと思っています。

 今回いろいろ試して実感したのは、ボールペンも随分進化している、ということでした。10〜20年前は、使いやすいボールペンを見つけたらラッキーくらいなもので、いかにゴミの山から宝を見つけるかが文房具屋巡りの醍醐味でしたが、今は各社製品の質が底上げされていて、問題なく使える製品の中から、特に自分に合ったものを選べるようになったように思います。

 あと、試し書きするなら、メモ帳を自分で用意した方がいい、ということですかね。特にゲルインクボールペンは、筆記体勢や紙質によっては性能を充分に発揮できないことがあります。私は長年、ゲルインクを店頭で試してみては「なんでこんなクズボールペンが主流になってるんだ?」と疑問に思っていたのですが、あれはどうやら、筆記体勢と紙質の問題だったようです。
 私が今回ゲルインクボールペンを買ったのはSXRを入れるためだけの目的だったので、かすれようが何だろうが構わなかったのですが、実際買って使ってみたら、あれほど試し書きではクズっぷりを発揮しまくっていたボールペンがスラスラ書けるのでびっくりしました。
 で、どうすればボールペンの性能を店頭で理解しやすいかを考えた結果、いつも使っているメモ帳に記入する体勢がいい、という結論に到ったわけです。本当はきちんと机に向かって書きたいところですが、文房具屋でそれをするのはなかなか難しいですし。
 まあそもそも、私はあまり試し書きをしないんですけどね。持ち味を確認するだけのことが多いです。店頭で一番確認しやすい箇所ですし、そこがダメだと話になりませんしね。

 そういえばここ数日、文房具屋に入り浸っていたわけですが、持ち味を確認している人は見かけませんでした。試し書きしている人も少なかったです。一番多かったのは、ノックの確認をしている人。あれは一体何をしているのでしょうか。ノックの音や重さを重視している人が多いのか、それともペン先の形状なのか。どうやったらペン先を出し入れできるかの確認、という可能性もありますか。たまに変則的なやつがありますしね。クリップを押したら引っ込むとか、ノックのところを回したら引っ込むとか。

[2011.6.14 追記]
 出先用に使っていたサラサクリップ+SXR-7の組み合わせですが、出先で取り寄せなど依頼して大量に筆記する機会があり、その時やはりサラサクリップ軸だと太すぎて書き辛かったです。クリップを取るか持ちやすさを取るか悩んだ末、結局シグノRT軸+SXR-7の組み合わせに差し替えました。

[2011.6.18 追記]
 UK-0.7芯を入手したのでジムノックに入れて、Z-1との書き比べをしてみました。ZA-0.7はジムニースティックと同じ新油性インクではないか? という疑問が前からあったので。
 使ってみると、インクの色などは同じですが、やはりZA-0.7の方がダマができにくい気がします。私がジムニースティックを嫌った理由はボタ落ちとダマがありすぎるからだったのですが、UK-0.7にはやはりその気が見られます。一方、ZA-0.7はかなり落ち着いているんですよね。むしろEQに近い。
 これでUKと全く同じものだったらマヌケですが、まあ、少なくとも私が使用した感じでは、ZAはUKより優れたリフィルであろうと思います。

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2011.6.11「文房具:EQリフィルの互換情報」

[2011.6.29 改稿]
 あまりにもごちゃごちゃ書きすぎて有用な情報が埋もれてしまったので、抽出しておきます。後に試した組み合わせも少し追加。

■スラリ EQ芯
 ●サラサクリップ軸……◎
  ノックに少し違和感があるが問題なく使える。

 ●ジェットストリーム軸……◎

 ●ハイブリッドテクニカ軸……△
  バネの移植が必要。スラリのでもいけるが、できればサラサクリップのものがいい。ペン先が埋も
れ気味になるが使える。

 ●G-Knock軸……△
  スラリのバネを移植すれば使用可能。ノックの効きが悪いが、それ以外は問題ない。

 ●ジムノック軸……△
  適切な長さに切れば使える。

 ●シグノRT軸……×
  ペン先がほとんど出ない。

■ジェットストリーム SXR-5/7/10

 ●サラサクリップ、ハイブリッドテクニカノック、シグノRT軸……◎

 ●G-Knock軸……○
  少しペン先が飛び出すぎるが、それさえ気にしなければ問題なく使える。

 ●スラリ軸……×
  そもそもリフィルが入らない。

■ビクーニャ

 軸もリフィルも特殊な形状のため、基本的に互換性無し。
 無印良品の「なめらか油性ボールペン」というのがぺんてるのOEMでビクーニャと互換性があるので、シースルーの軸のほうがいい、という人はチェックしてみる価値があるかも。

■シグノ極細(UM-151) UMR-1
 ●PILOT G-3軸……◎
  一見リフィルの長さが足りないように見えるが、ペン先で固定するタイプなので問題ない。

 ●チューズ軸……◎

 ●ハイパージェル軸……×
  ハイパージェルは軸の底でリフィルを固定するタイプなので、長さが完全に合ってないとダメ。

■G-3 LGRF
 ●シグノ極細(UM-151)軸……△
  切らないとシグノ極細(UM-151)の軸には入らない。

 ●ハイパージェル軸……×

■スリッチ
 ●ハイブリッドテクニカ軸、ハイブリッド軸……◎
  スリッチはリフィルを販売していないのであまり意味はないが、軸が細すぎて使いにくいという人は一考の余地あり。

■サラサクリップ JF芯、ハイブリッドテクニカノック KFRN3/5/7、シグノRT UMR-83/85N
 ●サラサクリップ、シグノRT、ハイブリッドテクニカノック軸……◎

 ●G-Knock軸……○
  少しペン先が飛び出過ぎる。UMRは少しガタつく。KFRNはノックがしづらい。

■G-Knock LG2RF
 ●サラサクリップ、シグノRT、ハイブリッドテクニカノック軸……×
  どれもリフィルがペン先のところで引っかかる。ハイブリッドテクニカノック軸はぎりぎり通りそうだが、無理矢理通すと嵌ってしまい、引き抜こうとしたらインクが飛び散る危険性も。

■ゼブラ Z-1 ZA芯
 H芯と互換あり。つまり、ジムニーライトにもラバー80にもニューハードにも入る。
 ただしZ-1軸にH芯を入れようとすると、わずかにリフィルの太さが足りなくて固定できない。つまり、ZA芯の方がわずかに太いらしい。

(以下、原文)
 多分これは有益な情報だと思うので、追記扱いにせず新規で。
 SurariのリフィルであるEQ-0.5/0.7/1.0ですが、サラサクリップのバネを使えばテクニカノック軸に移植できます。
 Surariのバネを使っても移植可能ですが、バネの長さが足りないため、ペン先を収納しているときにカラカラと音がします(使う分には問題ない。ノックの感触に違和感があるかもしれないが)。ジェットストリーム軸のバネでもOKですが、こちらは長すぎてちょっとノックが重めになるのと、ペン先を出しているときのバネがいかにも無理してそうで気になるという欠点が(笑) サラサクリップのバネの長さが最適です。

 その他の組み合わせだと、サラサクリップ軸にEQリフィルは移植可能ですが、たまにノックが不調になることも(あまり意味のない組み合わせですが)。ジェットストリーム軸にEQリフィルも移植可能。
 逆に、Surari軸にSXR、JFリフィルは入りません。

 ビクーニャ軸は意外に使いやすいので、移植できるなら使いたいところなのですが、特殊な構造になっており、EQ、SXR、JFと、いずれも入りません。

 ハイブリッドテクニカノック軸は、軸の太さがいい感じなので使いやすいかなあと思っていたのですが、長く使ってみると、微妙にグリップからペン先までの距離が長いのが気になってきました。
 純正のテクニカノック0.7mmが使いにくいと感じたのは、このせいのようです。ゲルインクはペン先の角度がかなり重要で、グリップからペン先までが遠くてペン先が寝かせ気味になると、インクの出が悪くなるんですよね。
 試しにKFRN-7をサラサクリップ軸に入れて使ってみたら、かなり使いやすくなりました。使いにくかったのはニードルチップのせいではなかったのですね。テクニカノック軸は一見使いやすそうだったから、これが原因になっていたとは予想外でした。KFRN-7はJF0.7より字が細いですから、ノート書きなどに使うならKFRN-7の方が使いやすいと言えそうです。でも、KFRN-7の性能をきちんと発揮するには純正軸ではダメと。……ややこしい。
 ということは、KFRN-3(テクニカノック0.35mmリフィル)をサラサクリップ軸に入れたら、サラサクリップ0.4mmより使いやすいのかもしれない、ということですね。一度試してみよう。
 テクニカノックがダメとなると、また使いやすい軸を探さないといけないのですが、サラサはサラサクリップと異なりグリップが細めだったので、一度コレを試してみようかと思います。店頭で持った感じだと細すぎる気もしたのですが、使ってみたらいいかもしれないですし。

 いずれ、私の本当の希望としては、ジムニーライト軸が使いたい! ということです(笑) こうしていろんな軸を使ってみて思うのは、やっぱり私に一番合っている軸はジムニーライトだということなんですよね。問題はリフィルが旧式になっている点だけなので、H-0.7互換のエマルジョンインクリフィルさえ出てくれれば、こんなにいろんなボールペンを試す必要なんか全くなくなるのですが。いっそEQ0.7が入るように改造するという手もあるのですが、軸がぐらつかないようにちゃんと改造できる自信がない。
 ……と、これを書きながらいろいろ試していたら、Z-1に入っているZA0.7とかいうリフィルが、ちゃんとジムニーライトに入ることを発見しました。前回入れようとしたときはなぜかペン先が引っかかって入らなかったのですが……もしかすると、SXR-7と間違えたりしたか?
 ともかく、新油性と劣らぬ性能を発揮する(というか、もしかするとコレは新油性なのかもしれない)Z-1のリフィルがジムニーライトに移植できるなら、もう何も迷うことはないじゃないですか!
 正直言って、Surariやジェットストリームのインクの性能は驚異的で、新型インクの入らないジムニーライトはさすがに時代遅れかと半ば諦めかけていたのですが、これで一気に主力ボールペンの座に返り咲きですよ! もうEQ0.7を入れる軸に悩む必要もない! ……というか、ここ数日この雑記に書いてきた内容のほとんどが、私にとっては意味が無くなってしまったんですけど(笑)
 ただ、依然として問題なのは、Z-1がいつまで入手できるかわからないという点なんですよね。エマルジョンインクのH-0.7互換リフィルが登場するなら、それに越したことはないです。

 ちなみに、ジムニーライト以外だと、意外なことにビクーニャ軸が一番使いやすかったです。グリップが硬めなのでどうかと思っていたのですが、ペン先に向かうごとに細くなっていく形状が意外にはまるんですよね。カラーバリエーションも豊富なので、リフィルを入れ替えて使うには最適だったのですが……互換性に乏しいのがホントに悔やまれる。でもまあ、今となってはどうでもいいことですけどね(笑)

 本当はこの記事、EQリフィルの互換性についての情報だけのはずだったのですが、試し書きしたりリフィルを入れ替えたりしながら書いているものだから、話題が尽きなさすぎて、かなりグダグダになってしまいました。軸とリフィルの組み合わせ次第で、ダメボールペンになったり、突然使いやすくなったり、なかなか奥が深いです。おかげで徹夜しちゃったよ(笑)


[2011.6.11 追記]
 サラサは0.4mmだけ形状が異なり、リフィルも通常のJF芯とは互換性がないものになっているようです。0.5mm以上はサラサクリップと同じ太さ。0.4mmは、持った感じではジムノックより細いようでした。いずれ、SXRと互換性がないなら買う必要もないので今回は見送り。
 三菱鉛筆のシグノシリーズにはRTというモデルがあって、これがかなり持ちやすかったです。EQは長さが足りなくてノックしてもペン先が出てきませんが、KFRN、SXR、JFは問題なく入ります。ジェットストリーム用の軸はこれで決まりかもしれませんね。軸の色にもバリエーションがあって色分けしやすいですし。
 なお、シグノのリフィルであるUMR-85N(0.5mm)は、サラサの0.5mmより字が細めです。もちろん0.5mmの方が0.4mmや0.38mmよりペン先の滑りはいいですし、引っかかりも少ないですから、サラサの0.4mmを使うなら、シグノRTの0.5mmを使った方が使い勝手がいいかもしれないです(サラサの0.5mmは字が太めなので、このサイズのペン先に求められているであろう細かい字を書くには不向き。やはりサラサのベストは0.4mmだと思う)。ただ、サラサにはものすごく発色の良いブルーブラックインクがあるので、あれを使うなら、あえてシグノRTにJFを入れて使う選択肢もありだと思います。200円足らずでちょっとした万年筆気分を堪能できます(笑)
 UMR-83(0.38mm)とJF-0.4との比較だと、UMR-83はさすがに細すぎるのか、粗悪な紙だと破いてしまうことがありました(キャンパスノートくらいの紙質に下敷きを敷くなら問題ないですが、100均で買った安物手帳は全くダメ)。JF-0.4なら問題なし。

 PILOTのG-Knockの軸は、見た目がゴツそうですが、持つ部分がちょうどいい太さになっており、意外に書き心地は良いです。ただ、互換性についてはちょっと気むずかしく、Surariとテクニカノックは軸、リフィル共に互換性無し(テクニカノックに無理矢理LG2RF-8UFを入れたら、ペン先が嵌ってしまいました。引き抜いたらペン先が抜けてインクが飛び散り、大変なことに)。SXRやUMR-85N、JFは入りますが、ちょっとペン先が飛び出すぎる(気にならないなら問題ない程度ですが)。G-Knockは純正以外の組み合わせで使わない方が良さそうです。
 G-knockのリフィル(LG2RF)は、やはりPILOTらしいというか、書き味はカリカリしています。筆圧高めで、引っかかる書き味が苦手な私にはちょっと辛い。特に0.38mmは地獄。
 しかし、さすが万年筆メーカーだけあってか、黒インクの発色は抜群にいいです。字の太さはシグノよりもわずかに細いのに、インクが黒々としているからよりくっきりと見える。今まで気になりませんでしたが、このインクの色を見てしまったら、サラサやシグノの黒が薄いのがはっきりわかりますね。書き味がイマイチなのを我慢してでも使おうかなあと思わせるだけのものがあります。

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2011.6.10「文房具:ゲルインクボールペンの真髄」

 サラサクリップの0.4mmを購入してみました。
 前回の雑記の追記で書きましたが、私は紙にひっかかる感じの書き味が嫌いなので、その傾向が強く出る0.5mm以下のボールペンは使いません。PILOTのボールペンを使わない理由もその辺にあります(あのメーカーはカリカリ感をウリにしているような気がする)。
 なのにあえて0.4mmを買ってみた理由は、どうもネットで調べてみると、ゲルインクボールペンを好む人は、たいがい0.3〜0.4mmを使っているようだからです。

 で、実際使ってみましたが、ようやくゲルインクボールペンの真価を知ったような気がしました。ゲルインクはボテったまま書いているようだと書きましたが、あれはサイズが大きすぎたんですね。0.4mmになるとインクの出方がちょうど良くなって、かなり書きやすいです。なにより油性より字がきれいに見えます。新油性ボールペンはその辺が大幅に改善されていますが、比べるとやはりゲルインクの方がきれいです。
 あと、サラサクリップ0.4mmのいいところは、ペン先がニードルチップじゃないことですね。私はニードルチップとの相性がすごく悪いのです。ハイブリッドテクニカが全くダメだった理由もそれ。

 ただ、ペン先が細い分、筆圧のかけ方やペン先の角度などにはデリケートですね。筆圧をかけ過ぎたり、ちょっといい加減に扱ったりするとインクがかすれますし、かといって力を入れなさすぎると軸がブレて字が乱れます。小さい字をちょこちょこ書くのに向いているかもしれません。走り書きやB罫ノートに筆記するなら、油性の0.7mmの方が使いやすい感じです。手帳や卓上カレンダーへの記入向きなのかな。
 軸は、サラサクリップは太すぎる感じなので、やはりハイブリッドテクニカノックを使うのが私には一番合っていそうです。
 どういう用途のときにどの軸とリフィルの組み合わせが最適かなど、組み合わせを考え出すと悩ましい限りですが、まあ、こういう道楽に安価で興じられるのは、ボールペンのいいところですね。

 なお、懸念だった紙に引っかかる感ですが、そもそもこのボールペンをちゃんと使うには、紙に引っかかるほど筆圧をかけたり速くペン先を動かしてはいけないので、そういう意味では気になりませんでした。

 しかし、最近私の机の上に軸とリフィルを交換したボールペンが多くなりすぎて、最近自分でもどれに何が入っているのかよくわからなくなってきました。なにしろ3本あるハイブリッドテクニカ0.7mm軸(全部黒)に、それぞれSXR-10、JF-0.7、JF-0.4が入っているのですよ。あとは、サラサクリップ0.7mm軸と0.4mm軸にはSXR-7。サラサクリップ1.0mmはそのままJF-1.0。ジェットストリーム1.0mmと0.7mmにはKFRN7。
 SXR-10のつもりでJF-0.7を使っていて「あれ、ジェットストリームって思ったよりゲルっぽいな。雑記を書き直さないとダメか?」などと本気で勘違いしたこともあった(笑)

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2011.6.5「文房具:ボールペン比較」

[2011.6.6 ビクーニャ0.7mmを投入他、加筆修正]
 先日のボールペン話ですが、使ってみて分かったことなどもあるので再び。今回は筆跡の比較画像も作成しました。ほぼ実寸大です。

 まずはジェットストリーム。
 1.0mm以上の新油性ボールペンは、インクが出過ぎてダマができやすく、はっきり言って使い物になりません。唯一実用に耐えうるのがジェットストリームです。
 ジェットストリームは、新油性ボールペンの中では群を抜いてダマができにくいのが特徴です。かすれることはありますが、従来の油性に比べればかなりマシ。油性のくせに綺麗な字が書けます。
 欠点は、軸が太すぎて使いづらいのと、滑らかな書き味をウリにしているのですが、1.0mmは滑りすぎて逆に書きにくいことがあります。
 調べてみると、ジェットストリームのリフィルは、ゼブラのサラサシリーズ、ぺんてるのハイブリッドテクニカノック、PILOTのG-knockなどと互換性があるようなので、軸が気に入らないなら替えて使う手があります。いくつか試してみたところ、ぺんてるのテクニカノックが私にとっては一番持ちやすかったので、現在はこちらを使用。なお、本物のハイブリッドテクニカシリーズと私とは相性が物凄く悪く、ヒドイ字になってしまいます(笑) いずれにしろゲルインクは苦手ですが、まだサラサの方が使いやすかったです。

 次にSurari。
 新油性の宿命で、筆跡を見ての通り、1.0mmではかなりダマができやすいのが見て取れると思います。ジムニースティックに比べれば遙かにマシですが、ジェットストリームには敵いません。
 一方、0.7mmになると欠点が無くなり、従来の油性の0.7mmと同等の細字で、かつ綺麗な字を書くことができます。ジェットストリームはやや太字になるので、好みと状況に応じて使い分けるといいでしょう。私の感想としては、1.0mmならジェットストリーム、0.7mmならSurariの方がいい、という感じです。
 軸はまあまあ使いやすい方ですが、もう少しグリップが細い方がいいです。ジムノックくらいにしてほしい。

 ビクーニャは、かなり低粘度のインクを使っているのが特徴です。ジェットストリームやSurariは、なんだかんだ言っても油性を使っている感が強いのですが、ビクーニャはかなりゲルっぽい感じの書き味です。これを長所と取るか、「だったらいっそゲル使った方がいいよ」と思うかは難しいところ(笑)
 筆跡画像の「ク」のあたりを見てもらうとわかりますが、個性的なかすれ方をします。ちゃんとある程度使って、慣らしてから書いたのですが、この症状は消えません(追記・さらに使い込めば、この症状は消えました)。そんなに見苦しくはないですが。あとは、低粘度インクのせいか、ダマはちょっとできやすいかもしれない。
 繊細な感じのする筆跡になり、他のボールペンとは一種変わった雰囲気があります。その分、ダマができると他のボールペン以上に目立ってしまうという問題もありますね。
 軸はジェットストリームとは真逆の発想で、グリップのところで細くなるようデザインされています(三菱鉛筆は太い軸が好きなんですかね)。おかげでかなり持ちやすいですが、ラバーが入ってないので、長時間筆記すると辛いかもしれないです(追記・実は軸全体がラバーコーティングされていました。ぺんてるのラバーは硬めなことが多く、これも硬めだったため気付きませんでした)。

 その他のボールペンについて。
 パワータンクスマート0.7mmはグリップがラバーでないので長時間筆記には向きませんが、油性にしてはかすれが少なめで、なかなかきれいな筆跡になります。なによりコレは上向き筆記ができるのが一番の強みですね。筆跡が似ていることもあり、実はSurariと良い勝負しているボールペンだったりします。

 ジムニーライトは、キャップ式としてはこれ以上ない使いやすさを誇る軸です。何度もリフィルを替えて使い倒すと、グリップが劣化してきてキャップが締まりにくくなってきますけど、そこまで使い切りたくなるほど素晴らしい軸なのです。
 入っているリフィルは、ゼブラのスタンダードな油性リフィルであるH-0.7とほぼ同じものです(型番はLH-0.7で、ジムニーライトにしか入っていない)。ちょっとだけインクが改良されているらしいですが、はっきり言って違いはわからない。
 筆跡は……新型のボールペンと比較するのは酷というものです。まあ、この比較によって油性ボールペンの進化を見ることができるとも言えます。でも、製造年が2004年の上にインクを2/3ほど使ったリフィルとしては、かなりマシな方ではないでしょうか。

 そして、意外なる伏兵、Z-1 0.7mm。1.0mmもあるらしいですが見かけたことはありません。ジェットストリーム0.7mmと似たような筆跡、書き味で、しかも軸が細くてバランスが良く、実に使いやすいのです。百均ショップのみの販売で、2本105円。なぜゼブラはこれを普通に売らないのか、全く理解できません。ちなみにリフィルはH-0.7と酷似していますが太めで、ジムニーライト等に入れようとするとペン先が通りません([2011.6.11 追記]勘違いだったようで、もう一度試したらちゃんと入りました。……ということは、ジムニーライトにZ-1リフィルを入れたら、まだまだ現役でジムニーライトが使えるということではないですか!)。まあ、わざわざ移植なんかしなくても、純正の軸が既に使いやすいのですが。超実用重視の軸です。見た目で売ろうという気が全くない、今時珍しいくらい潔いデザイン(笑)

[2011.6.6 追記]
 ジェットストリームのリフィルを入れるためだけに買ったサラサクリップですが、取り出したリフィル(JF1.0, 0.7)を捨てるのも勿体ないので、ジェットストリームの軸に入れて、試しに少し使ってみました。
 昔のゲルインクは紙に染みまくるわ字がかすれるわインクが出過ぎるわ乾きが遅いわでいいとこなしだったのですが、さすがに現行製品はかなり改善されており、特に字のかすれやインクの出過ぎ、裏移りはほとんど問題ないレベルになっています。まあ、そうでないと、あんなに愛用者は増えないですわな。一時期は油性を絶滅させるかというほどの勢いでしたし。最近は油性も、文具屋の売り場面積を奪い返しつつあるようですが。
 ゲルインクは、油性でいうところのボテったまま書いているような筆跡や書き味になるので、油性慣れしていると、どうしても気持ち悪いです。また、細い字を書こうとすると、油性よりひとまわり細いペン先を使わないといけないのですが、私は細いボールペンの書き味が嫌いなのです。0.7mmが限界。
 なので普段の筆記には使いたくないですが、宛名書きや書類への記入などで、ジェットストリーム1.0mm以上の字の太さが必要な時にはいいかもしれません。
 ハイブリッドテクニカは、上にも書きましたが、私には全く合いませんでした。

[2011.6.10 追記]
 SXRの軸はテクニカノックでほぼ決まりかなあと思っていたのですが、出先ではサラサクリップのクリップが胸ポケットにしっかり引っかかってくれて結構便利だったので、SXR-7をサラサクリップに入れて出先で使うことにしました。メモ用はパワータンクで、サイン用にSXR-7入りサラサクリップ。本当は出先では、キャップ式のボールペンを使いたいんですけどね。

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2011.6.4「文房具:ぺんてる生産終了品」

 ぺんてるのカタログを検索していて、重大な事実を発見してしまいました。鉛筆の欄が消滅している上に、シャーペン替え芯のハイポリマーフォープロまで無くなっているのです。

 ハイポリマーフォープロが無くなったのは、おそらくAin STEINが新発売したからでしょう。CADの普及で製図用と銘打った商品の売れ行きが悪くなっているらしいので、ラインナップを整理しようということなのかもしれません。
 HB 0.5mm には無印の他にSOFTとHARDがあって、HARDがフォープロの代わりとなる……んでしょう、たぶん。無印のHB 0.5mmは使ったことがありますが、フォープロより若干折れやすいです。

 ちなみに私は現在、家ではグラフ1000×STEINの0.5mmにフォープロHBを入れて使用しています。出先では、大学時代からずっと使っているジムメカを使用(ペン先が収納できるので。もし壊れたり無くしたりしたら、グラフギア1000の0.7mmか0.9mmを使ってみようかなあと思っている。グラフ1000はペン先が収納できないが、グラフギア1000はペン先が収納できるので、出先で使うのに便利)。
 シャーペン自体あまり使いませんし、フォープロは5つストックしてあるので、まず問題ないはず。もし全部なくなったら、素直にAin STEIN芯に切り替えます。

 鉛筆が無くなったのは残念ですが、まあ、しょうがないですね。ぺんてるの鉛筆は文具屋の店先ではほとんど見かけませんでしたし、その割には良く持った方といえるでしょう。あの品質なら、きちんと宣伝しさえすれば、鉛筆業界でトップシェアを誇れたかもしれないのですけどね。私なんか一度マークシートペンシルを使ってしまったら、もう他の鉛筆には戻れませんでしたし。
 私はもう鉛筆をほとんど使っておらず(シャーペンもあまり使わない)、筆記はほとんど油性ボールペンなので直接困ることはないですが、いいものが消えていくのは本当に残念でなりません。まあ、今後は0.9mmあたりのグラフ1000とAin STEINで、かつてのぺんてる鉛筆らしい書き味を再現するしかないということですね。

[2011.6.8 追記]
 Ain STEIN 0.5mm HB HARDを見つけたので購入してみました。予想通りというか、よりフォープロに似た感じの芯となっているようです。書き味や折れにくさ、筆跡や色の濃さもほとんど同じ。どの芯が入っているかわからない状態で比べたら、たぶん違いが分からないと思います。もともとAin STEIN自体がフォープロに近い芯で、折れたりしないと分からないくらい似てましたしね。

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2011.6.3「雑文:SUPER公道耐久ツーリング2011 Rd.1 国道九号線 300km」

 5月21日〜22日、岡山でSUPER GT 250kmレースが行われている頃、私は国道9号線京都〜鳥取間300km、片道約7時間のツーリングに行ってきました。
 鳥取にはここ数年、毎年のように遊びに行っており、毎度のごとく高速を使わず一般道を走っているのですが、車がフィット(前回まではK11型マーチ)になってからは初走行となります。

 車種変更により排気量が1000ccから1300ccになった恩恵は、普通の街乗りではその差は全くわからなかったのですが、山道を走るとその差は歴然でした。マーチだと登りは結構踏まないと速度が出ませんでしたが、フィットは平地を走っているのとほとんど同じように踏んでも問題なく走ってくれます。これはまあ、排気量だけの問題ではないと思いますけど。
 あと、燃費の差も歴然。マーチはどんなに良くても14.5km/lくらいまでしか延びませんでしたが、フィットは行きの300kmの走行で20.6km/lを叩き出しました。鳥取で120kmほど短距離走行の繰り返し+朝に仮眠しようとしたら暑すぎてクーラーを効かせるために30分ほどアイドリングしたのを含めても、最終的には19.2km/l。今回のツーリングで計720km走行したので、使用したガソリンは37.5リットル。フィットのエンジンタンクの容量は42リットルですから、つまり無給油で往復できたことになります。鳥取は京都、大阪に比べるとガソリン代が高いので、無給油で戻れるのは嬉しいメリットと言えます。

 その他フィットの良いところは、後ろがフラットになるので、布団を斜めに敷けば足を伸ばして寝られるという点です。でこぼこしているので、下に何も敷かずに寝るのは辛いですが、敷き布団があればまず問題ない。私は荷物がかさばるという理由から、掛け布団を持ち込んで敷きました。掛け布団の厚さだと段差が若干気になりますが、シートを倒して寝るよりは随分マシです。
 高さも充分あるので、置き畳と折りたたみ式の机、あとは電池式の照明スタンドなど持ち込めば住めそうな予感すらします。無線ネットプロバイダと契約してノートパソコンを持ち込めば完璧。

 欠点というか、運転中難儀したのは、シートベルトがしっかり肩をホールドするため、4時間ほど運転していると肩が痛くなってきたことです。後半の2時間はシートベルトを外して運転しようかと思ったくらい辛かった。
 この点は調べてみたら、肩の負担を軽減するパットが販売されているようです。知っていたら現地で購入したのですが。

 一般道の長距離運転をすると、恒例となっているのが道に迷ったり間違えたりする儀式なのですが、今回は車にナビが付いているので、その点はかなり楽でした。ナビに搭載されている地図が5年以上前のものなので、新設された道のいくつかは登録されておらず、ナビ上では何にもない真っ白な部分を走ったりもしましたが、走っている周辺の状況がわかるのは非常に便利です。看板や標識が何を意味しているのかがわかりやすくなりますし、単に走っているよりも地理の理解がしやすいです。
 今までは、正しい道に沿って目的地に着くことはできても、今自分がどこを走っているのかはいまいち分かっていませんでしたが、地図を見ながら走ると、この道路は何県何村のどこで、近くに何がある、などの情報と共に記憶できるので、より道を覚えやすくなるし、応用も効きやすくなるわけです。これは特に鳥取の市街地を走るときに威力を発揮しました。今までは国道9号沿いからしか行けなかったアミパラ米子に、自在に適切な道路を使って行き来できるようになりましたし(笑)

 あと、いつもは真夜中に行き来するのですが、今回は帰りが昼帯になったため、今まで真っ暗で何があるんだかよく分からなかったところも見物することができました。
 兵庫県の道の駅、たぶん村岡ファームガーデンだったと思うのですが、ジェラートが売っていて、閉店間際で店じまいの準備をしているところに押しかけて買いましたけど、これが予想外に美味で得した気分に。
 牧場で売っているアイスは、無駄に濃厚でしつこいだけのものも結構あるのですが、これはむしろさっぱり目で素晴らしいバランスでした。近所にあったら贔屓にするのですが、それだけが残念。
 あと、但馬牛を使ったバーガーやら牛丼などを出しているレストランもあったのですが、食事時ではなかったですし、そもそも高そうなので断念。
 2年前に食べた道の駅はわいのカレーも美味かったですし、そういえば気になっていた梨ソフトとか梨カレーも食えず終いでしたし、昼帯に移動して食べ歩くのもいいなあと、ちょっと考えたりもしました。夜に移動すれば、そういう無駄遣いをしなくて済むというメリットもあるわけですけどね(笑)

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2011.5.24「音楽:リアルPop'n Music ADVENTURE」

 Pop'n Musicに使用されている"neu"のロングバージョンが聴きたくなったので、収録されているサントラを買おうと思い立つ。
 調べてみると、"neu"が登場したのは"15 ADVENTURE"とのこと。しかし、あいにく15のサントラはコナミスタイルでも他の店でも売り切れていました。コナミスタイルでは再販の予約をしている様子。
 3枚組で定価が3500円くらいだったので、1曲に3000円超のお金を出すのはなあ……と思い、他にどんな曲が収録されているのかと調べてみると、奇妙な事実を発見する。
"Pop'n Music 15 ADVENTURE"は「凜として咲く花の如く」が登場したバージョンで、この曲のロングバージョンがサントラに収録されているのですが、実はこの曲、MP3で持っているのです。
 あれ? じゃあ家にこのサントラあるのか? と思ってCD棚を探してみるも、発見できず。そもそもサントラを持っているなら"neu"や「天庭」なんかも聴いたことがあるはずなのですが、全然覚えがないんですよね。
 まさかコレ、どこか怪しいサイトから落としたものなのだろうか? と焦るも、使われているエンコーダーやビットレートを見るに、明らかに自分でエンコードしたとしか思えないのです。でも肝心のCD本体はない。売った覚えもない。

 どういうことだこれは? と、混乱しつつ、サントラの公式サイトを眺めていると、初回特典の情報が載っていることに気付きました。このサントラは予約するとオリジナルデザインのe-amusement passがもらえたようなのです。撫子ロックとニエンテのロングが収録されている上にe-passが付いてくるなら、予約すれば良かったなあ……と、今更ながら後悔してみたりしつつ、どんな絵柄だったんだろうと見ると、どうも見覚えがある……というか、現に今私が使っているe-passと全く同じ絵柄だったり。
 つまり、やはりサントラを私は持っている、ということです。でないと予約特典を持っているはずがない。
 ここに来て、宝箱の絵柄をしたやたらとでっかい箱に入っててCD棚に納まらない邪魔なCDがひとつあったことを思い出す。

 アレか! ということで、然るべき場所を探してみると、果たして、お目当てのブツが発見されたわけです。宝箱型のケースに入った"15 ADVENTURE"のサントラが。家の中でリアル宝探しごっこをしてどうするんだ(笑)

 そういえばこのサントラは、当時Pop'n Musicで盛んにプレイされていた「凜として咲く花の如く」をギターをプレイしながら横で聴いてて超羨ましく(当時まだギタドラには移植されていなかった)、アレだけ聴きたいという理由でわざわざ予約して買ったのでした。で、それだけMP3化した後、忙しくなって通して聴く機会を失い、その上予約特典として付いてきた宝箱型のケースが邪魔でCD棚に入らず、音ゲー関係のCDを置いている棚とは別のところに退避させているうちに、すっかりその存在を忘れてしまったのでした。もったいない話です。

 私はわりと本やCDなど、何を買ったかはよく覚えている方で、ここまで本格的にど忘れしてしまった経験は初めてです。しかし、予約特典のパスを使いながら、そのサントラを危うく2個買いしそうになったのですからマヌケにも程がある(笑)

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2011.5.16「文房具:最近の私のボールペン事情」

 ジムニーライトしか使っていなかった私のボールペン事情に変化があったので、久々の文具ネタ。

 今まで、上向き筆記(というか水平に近い筆記)でもお構いなしにジムニーライトを使っていたのですが、ついにというか当然というか、ギタドラXGのスキルをメモしようと筐体の画面にメモ帳を載せて筆記していたら、インクが出なくて困るという事態がありました。
 これはイカンということで、以前買ってあった加圧インクのパワータンク(昔のパワータンクにはキャップ式があったらしいが、現在廃盤になっている。私が持っているのはノック式)を使うことにしたのですが、このボールペンは軸が太くて使いにくいのです。
 もっと細くならんのかねと思っていた折に都合良く新発売されたのが、パワータンクスマート。要するに、ラバーグリップがなくなった分、軸が若干細くなったパワータンクです。一般的なボールペンとほぼ同じ太さに。これでグリップがラバーなら言うことないのですが、軸が太すぎるよりは断然いい。というわけで、現在、出先ではコレを使っております。
 字の太さは0.7mmと0.5mmしかありません(普通のパワータンクには1.0mmがある)が、アルミボディの高級版パワータンクスマート(1050円)には1.0mmもあります。店頭で見かけたことはないですが。
 私はそれよりキャップ式のパワータンクスマートが欲しいです。あれば1ダースは買うのですが。

 お次はゼブラのSurari。ジムニーライトが絶滅危惧種になったので、仕方なくジムノックを併用するようになった私ですが、そんな折に油性と水性を混ぜ混ぜしたエマルジョンインクを採用したSurariが発売されたので店頭で試してみました。
 私は水性やゲルは書き味や筆跡がどうも好きになれなくて(私の筆圧が高めなので、相性が悪いのもある)、かといって新油性は三菱鉛筆のジェットストリーム以外のやつは個性が強すぎて使い勝手が悪く、ジェットストリームは軸が気に入らないので使わず終いでした。
 結局油性ボールペン(というかジムニーライトとジムノック)しか使わないという、中途半端に時代遅れな筆記具事情だったわけですが(いっそもっと時代遅れで万年筆使いなら格好も付くでしょうが)、そんなオールドタイプにとってSurariは非常に使い勝手のいいインクになっております。
 本来、このボールペンのウリは、ジェットストリームを越えた書き味のなめらかさだそうなのですが、私はボールペンにそれを求めていないので、その辺のことはよくわかりません。
 それよりも、ほとんど油性ボールペンと変わらない書き味と筆跡で、かつインクのかすれが起きないのが素晴らしい。水性やゲルみたく、滲んだり紙の裏紙に染み過ぎたりせず、新油性のように筆跡が太くなったりネバネバしたりインクがドバドハ出過ぎたりすることなく、本当に普通の油性のように使えて、かつ、油性最大の欠点である、インクの出の不安定感がなくなった製品なのです。未だに油性に固執する時代に乗り遅れた人にとっては「こういうのが欲しかったんだよ!」と感涙にむせび泣く性能でしょう。そういうニーズがどれだけあるかは分かりませんが。ゼブラはこういう、無難なボールペンを作ってくれるから好きです。新油性のジムニースティックはアレでしたが。
 というわけで、家用の主力ボールペンの候補として、現在試用中です。後述するZ-1の性能が存外いいので、どちらを主力にするかはわかりませんが。

 最後に、ゼブラのZ-1。これは海外でのみ販売している安物油性ボールペンのようで、日本のカタログには載っていません。それを100円ショップが逆輸入している模様。要するに、ジムニースティックとほぼ同じの形状の軸に、油性インク芯が入っているだけのボールペンです。しかし、これが意外と使いやすい。要するにジムニーライトと遜色なく、むしろインクが改良されているためか、濃くてはっきりした字が書けて使いやすいくらいです。持ち手もラバーになっていますし、軸の太さもほぼ同じ。それでいて価格は半額(2本で105円)。ニューハードやラバー80を廃盤にして、代わりにコレを日本で発売すればいいのにと思わずにはいられません。……まあそもそも、未だにニューハードやラバー80を使っている人がいるのか疑問ですが。
 キャップ式の油性ボールペンにこだわる人以外にはどうでもいいボールペンでしょうし、そんな人はほとんどいないでしょうが、ジムニーライトの後裔を探していた私にとっては嬉しい発見でした。より安く、安っぽく、実用的になって生き残っていたんだね(笑)
 これが日本で普通に販売されているなら、もうジムニーライトにこだわる必要もないのですが、このボールペンの最大の問題は、普通には売っていない、ということです。100円ショップにたまに売っているだけ。文具店なら、わりと長いこと在庫が残っていたりするのですが、100円ショップは商品の入れ代わりが早いので、突然買えなくなる可能性が高いんですよね。

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2011.4.13「映画:"Idiocracy(26世紀青年)"」

"Idiocracy"を取り扱っているTSUTAYAを見つけたので借りました。人間の知性が劣化した未来を描いたSF作品です。もちろん『20世紀少年』とは何の関係もなし。

 お馬鹿映画だと思っていたのですが、むしろ風刺映画としての側面の強い映画でした。アメリカのコメディ映画は下ネタが多いんで、この映画もそれ系だと思っていたのですが、この映画はむしろ、下ネタで笑っているアメリカ国民を皮肉るために下ネタが使われています。
 ひたすら尻を映し続けるだけの映画や、ただ金的を喰らって痛がっているだけのテレビ番組、犯罪者を虐殺するショーなど、それ系ネタはたくさんあるのですが、それはみんな、それで笑っている未来人の知性の無さを表現するために描かれているわけです。でも、それはそのまんま現代アメリカの姿でもあるので、未来人のことをちっとも笑えない、という構図。

 下ネタ以外でかなりキツかったのは、FOXニュースチャンネルで、筋肉マッチョと巨乳バカがニュースキャスターをやっていて、ノリと感性だけで喋っているシーン。もちろんこれは「知性の劣化した世界でのニュース番組の風景」を描写したシーンに過ぎないわけですが、「ニュース番組とはそもそもこんなもので、これを観て鵜呑みにしている奴はバカだ」という制作者側のメッセージが透けて見えるようでした。……しかし、この映画の配給は20世紀FOXなのですが、大丈夫なのでしょうか、このネタ。
 その他、大統領がポルノスターでボクサーというのもすごい皮肉。あと、スポーツドリンク(明らかにゲータレード的な何か)を農作物に撒いているせいで塩害が起きているのですが、それを説明すると「だって電解質っていいんだろ? なんかよくわかんないけど」と繰り返すのみで話にならず、「実は私は農作物とテレパスで通じており、作物ちゃんはスポーツドリンクではなく水が欲しいと言っています」といういかがわしい説明だと納得するというのも、実は現代人とそんなに変わらなかったりします。

 このように、この映画のギャグネタは、すべからく現代アメリカに跳ね返ってくるようになっていて、全然笑えません。このままいったらアメリカの未来は本当にこうなるんじゃないかと思わせるようなリアルさがあって、むしろ恐怖映画のような様相を呈しています。
 日本人にとって、この映画の「痛さ」は少しピントがずれるわけですが、それでも充分背筋が寒くなるような気分は味わえるはずです。

 ネタそのものも痛々しいですが、それに拍車を掛けているのが未来人の演技。セリフのないモブ役からしてみんな妙にうますぎるのです。不明瞭な喋り方や、知性のかけらも感じられないマヌケ面、論理的思考が一切できなくて刹那的な快楽だけに気が行く性質などが妙にリアルに表現されているんですよね。馬鹿の演技をするのはそんなに簡単ではないと思うのですが、なんでこの映画は端役からして自然に馬鹿になり切っているのでしょう。なんだかよくわかりませんが、とにかく怖すぎます。

「こんなことにならないように、本を読みましょう」という、平凡すぎるメッセージが映画の最後に提示されるわけですが、それが切実に感じてしまうほどの説得力が、この映画にはありました。この手の教育モロ出しのメッセージをここまで深刻に感じさせた創作物は他にないです。

 映画としてはそんなにデキがいいわけではなく、退屈なシーンや展開も多いし、ナレーションで演出を端折っているのも気になるところです。シナリオもやっつけ感が漂っています。
 それでも、妙にリアルでお寒い未来想像図の描写だけで、観た価値はあったと思わせるだけのパワーがこの映画にはあります。

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2011.3.24「映画:"MEET THE SPARTANS(ほぼ300)"」

 TSUTAYAに行ってレンタルDVDを物色していたら、"300"のパロディ映画らしきものがおすすめみたく置かれてあったので、なんとなく借りることに。
 本当は"idiocracy(26世紀青年)"という馬鹿映画を借りたかったのですけど、私の行った店舗では取り扱ってなかったのでした。Xbox360でもゲイツポイントで1日権を購入して観られるんですけど、どうも日本語音声版しかないらしいんですよね。英語字幕版があったらそれでも良かったのですけど。
『20世紀少年』と何も関係ない"idiocracy"に『26世紀青年』などというタイトルを付けてしまう配給会社のセンスはヒドイですが、"300"のパロディ映画に『ほぼ300』という邦題を付けたセンスは良いような気がします。
 実際内容の方も邦題から推測されるとおりのもので、比較的オリジナルに忠実なパロディ映画となっておりました。この手の映画は原作とはかけ離れた内容のものが多くて、眠くなるほどつまらない作品が多いのですけど、その中ではかなりマシな方です。一応ストーリー通りに話が展開しますし、名シーンはきっちり再現されています。いろいろ間違ってはいますが。

 原作の"300"はスパルタとペルシャとの史実の戦争をモチーフにしながら、アメリカ民主主義国家と中東独裁国家との戦いにしか見えない内容(しかもペルシャ軍が怪人集団)で、どうよコレと疑問に思ったものですが、"MEET THE SPARTANS"はアメリカ内輪ネタ満載(芸能人を片っ端から穴に落としたり、ゴシップネタやアメリカのTV番組ネタを多用していたり)の内容に仕上がっており、これを"300"の批判として見ると、なかなか興味深いものがありました。中途半端に史実を元にするより、ここまで徹底してアメリカナイズされていたら、かえって娯楽映画としては安心して楽しめるような気がします。戦場に明らかにキャンプ場らしき看板が立っていたり、スパルタ兵がゲータレード飲んでいたり、ペルシャ軍がストリートダンサーだったりと、もはやアメリカ以外の何者でもないし(笑)

 映画としては、原作のパロディ部分は面白いのですが、それ以外の部分(芸能ネタや余計な下ネタなど)がかったるくて、そこは残念です。いっそパロディに徹した方が良かったような気がする。逆に言うと、原作を観ていないと、どこが面白いのかさっぱりわからん映画だろうと思います。「ああ、これって原作のあのシーンなのか」とわかって、初めて笑えるネタも結構ある。
 あと、そもそもあんまり期待しすぎるのはダメです。基本的にはヒドイ映画なので(笑)

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2011.3.16「Xbox360:"Fallout: New Vegas Dead Money"」

[2011.3.27 改稿]
 配信されて若干日が経ったので、もう少し内容に踏み込んだ話を加えておきます。未プレイで情報を遮断して楽しみたい方は注意。

"Fallout: New Vegas"のDLC第一弾"Dead Money"が配信されたのでプレイ。元B.O.S.エルダーのエリヤに首輪を付けられて、廃墟と化したカジノ城下町(?)でパシリをやらされる内容です。全装備持ち込み不可なので、"Fallout 3"の"The Pitt"と似たような感じ。基本的に一本道ですが、3人の仲間やエリヤとの関係次第で若干結末が変わるようになっています。
 なお、このDLCを導入するとLv上限が35になります。DLCは4つ配信予定なので、1つにつきLv5ずつ増加して、最終的にLv50まで行くんじゃないでしょうか。

 入り組んだ地形の上に、体力を奪われる毒雲と、首輪に干渉して爆発させてしまうラジオのせいで落ち着いてじっくり探索するのが難しいのですが、そのくせ鬼のようにトラップが多く、出てくる敵も強いので、無計画に走り回るとやっぱりあの世行きという、かなり嫌らしいゲームバランスになっています。また、味方が死ぬと自分の首輪も爆発して巻き添えを食ってしまうので、仲間にも気を配っていないといけない(ハードコアモードでなければ、仲間は気絶するだけなので、もしかすると大丈夫かもしれません。試したことがないのでわからない)。難易度HARD以上だとLv30以上でもきつく、もはや"Fallout"のシステムをパクった別ゲーを新規でプレイしているような気分です。Lvも装備も充実して、モハビ砂漠がぬるく感じられるようになってきたプレーヤーにとっては、この辛口難易度は攻略しがいがあっていい感じではあります。ただ、ラジオは死にながら配置を覚えていく死にゲーっぽい要素になっていて、死なないようにロールプレイしたい私としてはちょっと鬱陶しかったです。あと、画面がずーっと暗いのも鬱陶しい。部屋の電気を消してプレイするか、ゴーストサイトというキャッツアイの代わりアイテムを多用してプレイしないと、敵が闇に紛れてどこにいるのかちっともわからんです。

 とにかく装備をはじめとする物資が不足しているので、ミッションを遂行する前に、街を探索して物資を整える必要があって、この辺はサバイバルゲーらしくていい感じです。スカベンジングこそ"Fallout"の醍醐味ですからね。あとは仲間を最大限利用して、弾薬を節約するなどの工夫も必要。この辺は、素手武器や近接武器が得意なキャラだと若干楽なのかもしれません。
 あと、シエラ・マドレで流通している通貨がキャップではなく、カジノのコインと戦前のお金になっているところは、大いに評価したい……というか、そもそも"NV"はかくあるべきだったような気がします。本編では、せっかく複数の通貨が存在するのに、結局どこでもキャップで買い物ができるので、全く意味のないシステムになっていましたからね。

"Fallout 3"のDLCに比べるとかなり充実した内容で、6時間程度のボリュームとなっております。行動によって変化する仲間との関係や、スカベンジングして物資を調達するなど、"Fallout"らしさを充分に残しつつもタイトなゲーム性で面白いです。
 あと、クリア後に金庫室以外の場所に全部戻れるのも親切設計でいいところですね。しっかりと取り損ねたアイテムの回収などをしてからモハビ砂漠に帰れます。

 新規追加された武器は、どれも微妙な性能ではありますけど使い勝手はいいです。特に実弾主体の私としてはオートマチックライフルが目玉。ただ、フルオートの銃としては破格の性能ですが、フルオートは命中率に信頼性がないんで、結局はセミオートの方が使えるんですよね。"Dead Money"本編では、弾薬が足りなくてあんまり活躍の機会がなかったですし(弾薬に余裕が出てきた頃には、ぶっ放す相手がほとんどいないという)。
 ホロライフルは、Energy Weaponsが36しかない私のキャラでは、手ぶれがひどくて使い物になりませんでした。

 プレイしていてちょっと気になったのは、本編で思わせぶりに語られる割に、話に全く絡んでこなかった「もう一人の運び屋」の話が出てくることです。「次回に続く」的な展開で、面白いっちゃ面白いのですが、真のストーリーっぽいのが有料追加配信でお目見えというのは、道義的にどうなのかと思わないではないです。だって、あの語りの感じからすれば、明らかにフーバーダムの戦いよりザ・ディバイドでの戦いの方がプレーヤーにとって重要っぽくないですか? それが本編をプレイしても出てこないのはどうなんでしょう。

 その他、小ネタとしては、その他字幕をオンにしておくと、クリスティーンのジェスチャーが文字で表示されるようになります。他のキャラは連れていると、ときおり「基地に帰りたい〜」などと言っていたりしますが、クリスティーンは喋れないですし、本当にジャスチャーをするわけでもないので、字幕をオンにしないと何が言いたいのかわかりません。
 これはエリヤの一部聞き取れない(聞き取りにくい)通信会話でも有効です。結構重要なヒントが聞き取りづらかったりしますので、字幕オンにしておくと初回プレイは特に恩恵に与れるはず。

[追記 2011.3.24]
 チャレンジの「すべて悲しき物語」について。たぶん本来はエリヤ+仲間3人からひとつずつ話を聞く必要があるのだろうと思うのですが、ドッグでどうやってもフラグが立ちません。平常時の会話はドッグ/ゴッド共にもちろんこなした上で、出会いの時の選択肢と花火打ち上げ装置の選択肢、それぞれ考えられる組み合わせは全部試したつもりなのですが。
 ちなみに、警察署でゴッドから鍵のありかを聞き出した後にゴッドを檻に閉じ込め、花火打ち上げ装置の前でINT 7のスピーチチャレンジを成功させれば、厨房でゴッドの人格を殺し、ドッグを残すことができます。

 ただ、何度も繰り返しプレイしている内に、一応達成方法が見つかったので書いておきます。金庫室でのエリヤの会話で「すべて悲しき物語」のフラグが立つ会話がありますよね。あのフラグが立つ直前に選択肢があったと思うのですが、フラグが立った後に同じ会話を繰り返し、選ばなかった方の選択肢を選んでやると、もうひとつフラグが立ちます。ドミノとクリスティーンでひとつずつ立てておけば、この時点で計4つとなりチャレンジ達成となります。正規の達成法ではないような気もするのですが。ちなみに報酬は経験値100だけ。あんまり根詰めてやる価値のあるチャレンジとは言えません。

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2011.3.7「パソコン:Active Desktopのオフで安定化?」

 Windows XPを使っていると、突然アプリケーションが起動しなくなる時があります。プロセスを確認すると、プログラム自体は立ち上がっているのですが、肝心のウインドウが表示されない。
 この状態になると再起動もシャットダウンも受け付けなくなり、リセットボタンを押すしかなくなります。
 この症状はXPを使い始めた当初からあったのですが、ずっと原因がわかりませんでした。特定の操作をしたときに起きるわけでもなく、長く起動していたから起きるわけでもなく(電源投入直後に起きることもある)、何の脈絡もなく突然ダメになるので、特定のしようがない。

 しかし、最近この症状が起きてリセットを押すと、デスクトップに「Active Desktopの修復」なるページが表示されるようになったので、妙な気がしていました。そもそも私はActive Desktopなんか使っていない。壁紙すら使ってないですし。
 調べてみると、どうもWindows XPはOSにActive Desktopが組み込まれているらしいのです。で、レジストリをいじったらオフにできるとのこと。
 Active Desktopなんてシステムを不安定にするだけでいいことなんかありません。早速試してみることに。
 ちなみにやり方は、レジストリエディタを開いて、

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
新規→DWORD値 名前をNoActiveDesktopにして、修正→値を1にするだけ。再起動すると適用されます。

 いちおうお約束なので言っておくと、本文章を参考にレジストリをいじった結果、何が起きても当方は責任を負いません。
 なお、Active Desktopをオフにすると、gif、jpgやpngの壁紙が使えなくなります。bmpに変換すればOK。

 オフにしてから数日使っているのですが、今のところ不具合なし。ただ、それがたまたまなのかオフにした恩恵なのかは不明。
 それよりも意外だったのは、ルータへのアクセスの不具合が無くなったことです。私はコレガの有線ルータCG-BARFX3を使っているのですが、最近ルータへのアクセスが物凄く不安定になっていたのです。ブラウザでデフォルトゲートウェイのアドレスを打ち込んでも「接続できません」と出ることが頻繁にあった。それでいてネットへのアクセスには何の問題もないのです。ただルータの設定画面に行けないだけ。ルータを再起動すると一時的に症状が改善されるのですが、少し経つとまたアクセスできなくなる。
 私はこれをルータの寿命かと思っていたのですが、Active Desktopをオフにしたら、その症状が消えたのです。どういう因果関係があるのか全く分かりませんが。

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2011.3.6「音楽:にわか編集屋」

 Dream TheaterのメンバーにTony Levin(ベーシスト。King Crimsonに在籍)が加わってジャムっているインストアルバムがあることを知り、購入しました。名義はLiquid Tention Experiment。2枚(John Petrucci抜きのLiquid Trio Experimentを含めると4枚)リリースしていて2枚とも買ったのですが、1枚目の方は98年、2枚目は99年発売なので、結構前の作品です。たぶんDTファンなら当然知っているのでしょうね。
 新品ですが、輸入盤なので、買ったときからケースが割れていたりするのはお約束(笑) なんとなくパッケージからインディーズかと思うようなチープさが漂っていますが、いちおうMagna Carta Recordsからリリースされているようです。

 少なくとも1枚目の方は中身の方も妙にインディーズくさいデキで、曲そのものや録音状態、ミキシングなんかは特に文句ないのですが、曲の最後が不自然にブツ切れだったり、組曲形式のTr9〜Tr13に到っては、繋がっているのに繋がっていないのです。
 ……えーとつまり、曲と曲の間が繋がっているのってありますよね? AngraやRhapsody of Fireなんかが最初の曲でよくやるアレです。Dream Theaterだったら"Metropolis Part2"。あれの曲どうしがちゃんと繋がってないんです。
 曲と曲の間がブツ切れになっているだけでなく、そもそも明らかに別テイクかつ演奏そのものが異なっていたりします。ドラムパターンが違うとか、フレーズが違うとか。その上次のトラックが、前のトラックの終わりの半小節前から始まっていたりする。つまりCDプレーヤーで通して聴くと、いきなりブツ切れで終わったあげく、中途半端なところから巻き戻って聞こえるわけです。いまどき自主制作でもこんなヒドイCD作らんぞ(笑)

 気になってしょうがないので、ACIDを使ってTr9〜Tr13を繋げることにしました。単に同期させて切り貼りすればいいと思っていたのですが、Tr9とTr10が、それぞれドラムの入り方が違うので、なかなか自然に聞こえなくていきなり苦戦。ドラムの音が入っている素材は、リズムがちょっとでもズレたらすぐわかるので、融通が利かないんですよね。ちょっとずつ聞きながら調整して、Tr10の出だしを何小節か削ったところで、ようやく音楽的に問題ない繋がり方に。
 あと、Tr12とTr13は、一見そのままくっつければ繋がりそうでいながら、Tr12の最後のギターの音の入っている箇所の長さが若干足りなくて、どうやっても音楽的に自然にならないという大問題が。結局その合わないギターの音の入っている2拍を削って無理矢理自然に聞こえるように調整しました。おかげでギターフレーズもリズムもオリジナルから少し変わってしまいました。2拍だけとはいえ。
 編集し終わったのをレンダリングして聴いてみたところ、どこで切れているか全然わからないほど自然に繋がっていて、自分でやっておきながら結構驚きました。特にギターの音を削ったところなんか、どうなることかと思ったのですが。しかしこれって、リスナーがやることじゃないですよねえ(笑)

 ついでなので、他の8曲もすべて、できる限り自然に聞こえるように調整しました。中途半端なところでブツ切れしている曲もあって、それに関してはどうしようもないのですが(最後をちょっとだけフェードアウトさせるくらいしか手がない。ブツ切れよりかはいくらかマシ)、キーボードのストリングスを伸ばしてフェードアウトするような場合は、最後の音を切って貼って延長してからフェードアウトをかけ直せばなんとかなります。
 なんだか久々に音楽関係の作業をやったような気がしますが、おかげで2枚目がまだ聴けていません。2枚目は編集する必要がないと有り難いのですが。

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2011.3.2「パソコン:Youtubeでプチプチノイズ」

 YouTubeで動画を観たら、プチプチとノイズが入るようになりました。
 パソコンで音声を再生する際にこういうノイズが入る原因は処理落ちです。CPUにSempron 3000+を使っていたときは、ネットサーフィンしながら音楽を聴いていると、よくCPUがビジー状態になってノイズが入ることがありました。今の構成になってからはこういう問題は起きていなかったので、実に久しぶりです。

 CPUの使用率は問題ないので、サウンドドライバ、ブラウザ、Flash Playerあたりが怪しい。Windows Media PlayerやASIO対応の音楽プレーヤーソフトでかなり重めの動画、音楽を再生しても問題が起きないので、ブラウザの問題か、Flash Playerの不具合の可能性が高いかなあ、という予想。Google ChromeもFlash Playerも最近アップデートしたので、それで変な不具合をもらってきている可能性がある。

 まず、ブラウザのキャッシュをクリアしてみましたがダメ。次にサウンドドライバの設定をいじって、バッファサイズを大きくしてみましたが直らず。最後はFlash Playerのチェックですが、設定を開いてもイマイチ何がなんだかよくわからない(笑) とりあえず、キャッシュサイズ制限を変えられるっぽい設定など、いろいろいじってみましたが、一向に改善する気配はありませんでした。試しにIEの方でも再生してみましたが、全く同じ症状が出ます。
 あとはFlash Playerをダウングレードする、という手ですが、セキュリティに問題が生じる可能性があるので、これをやるくらいならYouTubeを利用しない方がまし。

 結局直らず仕舞いでしたが、観ようとしていた動画もそれほど重要なものではないですし、そもそもYouTubeを利用すること自体それほど多くないので、もう放っておくことに。

 で、寝ることにしたのですが、その前に一応、デフラグを仕掛けておくことにしました。
 Windows XPは待機状態の時、自動でデフラグをする仕様になっているのですが、私はレジストリをいじって、これをオフにしています。意味もなくHDDに負荷をかけるのはどうかと思いますし、OSがXPになってからは、デフラグして効果を実感したことがないですし。そういうわけで、1年以上デフラグしていませんので、もしかするとこれが原因の可能性もあるのかなあ、と。正直言って全く期待していませんでしたが。

 3HDD、総容量2TBをデフラグするには相当時間がかかりまして、結局半日以上パソコンが使えませんでした。あまりにも時間がかかるので、途中でやめときゃ良かったとも思いましたが、処理が終了してから件の動画を開いてみると、ノイズが乗らなくなりました。ついでに、最近妙にモタつくことが多かったシーケンサーソフトの挙動も改善された。
 今時のパソコンでも、デフラグしないと問題が起きることがあるんですね。  

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2011.2.18「雑記:中古カーナビ説明書無し」

 昨年のクリスマスイブのこと。家のマーチが交差点で、右折してきた車に横っ腹を当てられまして、修理額が高すぎて廃車にすることになりました。そのとき運転していたのは私だったのですが、相手が一時停止線で一時停止しそうな気配だったので、てっきりこちらを確認したものだと思ったわけです。とはいえ、フェイントをかけていきなり飛び出してくる馬鹿はいるものなので、右に2メートルばかり避けながら交差点に入ったのですが、相手はそのマージンも食い潰して、ノーブレーキで助手席ドアに突っ込んできやがりました。ブレーキを踏んでいれば接触しなかったか外装だけで済んだろうに、車体フレームから歪んで助手席ドアが開かない+すきま風が入ってくる大ダメージを受けることに。
 最初、わざと当ててきたのかと思い、変なドライバーが降りてくるんじゃないかと身構えましたが、実際はおばちゃんドライバーがぼーっと運転していただけ。中学生か高校生くらいの子供が降りてきてバス停に向かっていたから、学校かどこかに送る途中だったらしい。いずれにせよ、こんなクリスマスプレゼントは要りません(笑)

 その時点でマーチは約8年、7万km走っておりまして、まだ使えるので修理してもいいような気がしたのですが、両親は車の寿命は7年くらいだと固く信じているらしくて、ことあるごとにもうダメだから買い換えようと言い続けておりました。というわけで、家の車はマーチ(K11)からホンダのフィット(GD1 1.3W)に。

 このフィットにはオマケが付いていました。前のオーナーが純正オーディオを外して、カーナビのイクリプスAVN7702Dを取り付けていたのです。カーナビ機能としては地図が5年以上前のものの上、DVDソフトを挿入していないと使えない前時代的なものですが、CD、DVD、MDが使えて、しかも8連CDチェンジャー付き(これは前のオーナーがオプションで取り付けたもの)という豪華なオーディオ機能は有り難いところです。しかもオーディオ選択画面を見ると"VTR"という項目があって、つまり、外部入力端子も取り付けられるようなのです。つまり、FMトランスミッターなどという面倒くさい小道具を使わなくても、MP3プレーヤーに入っている曲をカーステで流せるわけです。でまあ、最初は喜んでいたのですが。
 一通り機能を使いこなそうと、いろいろいじっていたら、すぐさまこいつが重大な問題を抱えていることがわかりました。タッチパネルがズレまくっている、という。
 特に画面下がもうどうしようもなく、単にズレているだけでなく、真ん中からやや右寄りのところは100回くらい押してようやく1回入るという、非常に気まぐれな有様になっているわけです。で、そういうところに限って重要なボタンが並んでいる(笑)
 おかげで、DVDの設定画面には入れないし、ナビの自宅登録はできないし、とにかく何をするにも決定ボタンが押せないしと、不便きわまりない。
 なんとか根性で自宅登録だけはやってみたのですが、その時は1時間も不自然な姿勢のまま画面を連打していたせいで、腰を痛めてしまいました(笑)

 車の保証はナビについては対象外になっているので、タッチパネルを交換すると有償になるわけですが、これがネットで調べると、1万5千円〜6万円と、あまりにも幅のある修理価格。
 いっそオーディオ専用機とみなしてしまえば、タッチパネルを触る必要はほとんどないのですが、いかに大昔の地図しか入っていないとはいえ、せっかくナビ機能があるのに使えないのもなんだかもったいない気もするわけで、しかし、あまり使わない機能のために、10年前のカーナビを何万も出して修理するのはどうなんだろうという気もする。
 とりあえず見積もり次第で話が変わるので、店に相談してみるか……と、近くのオートバックスに行って、駐車場に駐めたとき。
 ふと、ハンドルにマイクらしき物がくっついていることに気付く。
 さらによく見ると、ワイパーのレバーのある後ろに、用途不明のボタンが付いているのです。

 実はこのフィット、買ったときに説明書が何にも付属していませんでした。せめて車の説明書は欲しいということでメーカーに取り寄せを依頼している最中なのですが、おかげで、まだ完全には使い方を理解していないのです。
 で、この謎のボタンはずっと謎のままだったのですが、もしかするとこれは、カーナビの音声認識機能ボタンなんじゃないかと思い、試しに押してから「セット」と言ってみました。

 ポン♪ 『目的地をセットしました』

 ……こんな抜け道があったとは。

 これでパネルの交換は必要なくなったわけですが、せっかくオートバックスまで出張ってきたので、外部入力端子を取り付けられないかを相談。ケーブル類が約4千円の工賃約4千円で取り付けられるというので、取り付けまで頼むことにしました。自分でダッシュボードのカバーを外して取り付けりゃいいわけですけど、やったことがない上に説明書がなく、しかも前のオーナーがどうしているかわからんので、リスク回避のために4千円払うのは高くないだろうと判断しました。その代わり、ピットの側の待合室の窓にへばりついて、作業工程をじっくり拝見することに。

 結局、作業の邪魔だったのか、CDチェンジャーを一旦取り外したりするなど、予想外の工程がいくつかあったので、やっぱり頼んで良かったような気がしました。説明書もないし。あと、工具も使わないでカーナビを外していたので変だなあと思っていたら、ねじが付いてなかったらしい。どうも前のオーナーは自分でCDチェンジャーを後付けしたらしいですね(GPS、アンテナ、音声認識装置などの取り付け方からして、カーナビ自体は販売店に依頼したと思われる)。で、今後また取り外したりするとき面倒だからねじを外したままにしていた、と。説明書は無くすわ、ねじは外したまんまだわ、どんないい加減な奴なんだ(笑)

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2011.1.30「Xbox360:"Forza Motorsport 3"購入」

 今更ですが"Forza Mototsport 3"を購入。このゲームが発売された頃は他にやるゲームもあったし、足回りのセッティングをちまちまと出すのが億劫なくらいにクルマゲーから心が離れていたので注目していなかったのですが、最近中古車ショップにちょくちょく顔を出していたせいか、唐突にこの手のゲームをやりたくなったのでした。
 相対的に日本車や日本のコースが充実しているであろう"GT"シリーズの方が、日本人的にはいいような気がするのですが、PS3本体を持っていないのと、ネットでの評価がイマイチなのと、Forza 3のアティメットエディション(過去のDLC全部パック。ただしVIPカーパックが手違いで未収録)が異常に安かったのでこちらに。

 プレイしてみて感じたGTとForzaの大きな違いは、Forzaはかなりライトプレイヤーでも遊べるように作られている、という点です。走行ラインの表示の有無に加えて、適切なところで自動減速してくれる機能まであって、ラインに沿うように操作してアクセルを踏みっぱにすれば、ちゃんと走れてしまいます。また、シングルプレイのレース中はリワインド(巻き戻し)が可能で、ミスったらコーナーの手前まで巻き戻して、何度でも再挑戦できます(リワインドを使用することによるペナルティは無い)。
 私は最初、コースがわからないので走行ラインありで走っていたのですが、走行ラインがあるとそればっかり見てしまい、かえってコースが覚えられなかったので、今はオフにしています。

 あと、洋ゲーでは当たり前に実装されている仕様ですが、ダメージ表現もきっちりあります(オンオフ切り替え可能)。オーバーレブしまくるとエンジンブローする(らしい。壊したことがないのでわからない)し、思いっきり強くタイヤバリアに突っ込んだりすると、足回りがイカれてまっすぐ走らなくなったり、ギアが入らなくなったりします。ただ、実車よりはかなり丈夫ですし、ピットインすればものの数秒で完全修復してくれます(レース中にごろんと一回転してギアが死んだので、リタイヤするつもりでピットに入ったら、当然のように足回りからエンジンまで修復したのでゲームながらにびっくりした。いっそ頭からピットに入れて修復してくれたら面白いのにと、ちょっと期待しましたが)。ただし、パンパーなどの外装は取り替えてくれません。

 デカールなどを好きに貼れるのも特徴ですね。私はとりあえずパーツメーカーのデカールを貼るだけに留めています。

 懸念の日本車の収録数は、GTシリーズと比べれば圧倒的に少ないですが、主要どころは押さえてあります。細かい年式やグレード違いはなし。たとえばNSXだと、NA1とNA2のType-Rは収録されていますが、クーペやType-S Zeroなどはなし、といった感じ。
 日本のコースは、筑波、鈴鹿、もてぎ。あと、富士見街道という、架空の某頭文字D的な峠コースがひとつ。筑波があって富士スピードウェイがないのが意外でしたね。

 リワインド機能のおかげで、レースは出ればまず1位を取れるので、そこを目標にすると飽きの早そうなゲームです。やはりこのゲームの醍醐味は、セッティングを煮詰めてタイムアタックをすることでしょう。というわけで現在、レースもそこそこにイタリアのアマルフィ海岸沿いでLotus Exigeのセッティング出しをやっております。
 初心者でも遊べるようになっているゲームだから、パーツを入れただけである程度適切なセッティングになるのかと思っていましたが、どんどん馬鹿チューンになっていくだけでした。バネを入れたら跳ねるし、デフを入れたら曲がらないし。やっはり手動での調整は必要らしい(自動で目標クラスまでチューニングしてくれる機能があるので、あれを使えば調整まで自動なのかもしれません。使ったことがないのでわからない)。

[2011.2.16 追記]
 本やネットで調べても、クルマのセッティングの手順って、明確には書かれていないんですよね。で、この手のゲームをやるたび「なんではっきりしたマニュアルがないんだ」と思うわけですが、ある程度わかってくると、こう思うわけです。「これはマニュアル化できないわ」と(笑)
 実際のクルマがどうやっているかは知りませんが、私のやり方はこんな感じ。
 まず、タイヤの空気圧を調整してテスト。レースカーなど、最初からほとんど仕上がっているクルマは、これだけでちゃんと走ってくれるようになることも多いです。けっこうきついアンダーやオーバーも、フロントとリアの空気圧調整だけでわりと直ります。一番重要かつお手軽な設定項目。
 次に、エアロパーツの調整。エアロは比較的簡単にクルマの挙動を調整できます。ちなみに、エアロパーツが破損したら悲惨なことになるのが、エアロパーツに頼っているクルマの悲しいところ(笑) 敵車に当てられてフロントが破損した瞬間、全く曲がらなくなったことが何度もありました。
 これらを調整して、どうしてもクルマの挙動が気に入らないなら、デフとホイールアライメントを調整(デフとアライメントでクルマの性格がだいたい決まる)、それでもダメなら走り込んでちょっとずつ設定をいじっていくことになります。この段階になると、どこをいじればどう、ということはあんまり一口には言えなくなる。今アンダーが強すぎるのはどの項目が原因なのかというのは、結局のところ、乗ってみた感触と実際にいじった感触で確かめないと分かりません。何をいじっても曲がらなかったクルマが、ダウンフォースを思いっきり下げたらいきなり乗りやすくなった、ということもありました(ダウンフォースが強すぎて、クルマが地面に押さえつけられていたから曲がらなかった、ということ。わかってしまえば、そりゃあバネとかいじっても直るはずないわとなりますが、これが案外気付かないわけです)。
 とにかく言えるのは、バネ、ダンパー、スタビをいじり出すとかなり面倒なので、できるだけタイヤとエアロでなんとか調整してしまいたい、ということです。

 なお、セッティングをどういじっても挙動が安定しない場合は、パーツ構成に問題があることを疑った方がいいです。エンジンパワーにタイヤやボディ剛性が負けていたり、ダウンフォースが足りない(市販車にくっつけられるエアロとレースカー用のエアロでは、ダウンフォースが大きく異なる)場合が結構あります。
 たとえば、ランクCのクルマをR3まで上げたりすると、もう車体そのものがパワーについて行かなくなる感じがします。こういう場合はエンジンをデチューンしてランクを下げた方がいい。

 たまにエンジェルカーかと思うほど恐ろしくニュートラルなクルマに仕上がることがあって、そうなるとめでたいわけですが、普通は速さを犠牲にして乗りやすさを重視するか、乗りやすさを犠牲にして速さを重視するかを選ばなければなりません。私はパッドでプレイしているので、微妙なペダルワークが不可能に近く、踏みすぎるとリアの出る設定にすると非常に乗りにくくなってしまうのです。仕方なく、多少コーナーリング性能を犠牲にしてでも、よりリアを安定させる方向で調整しています。

 使ってみたクルマの中で、特に速くて扱いやすかったのはMosler MT900S。鬼のように良く曲がってよく加速します。あとはRadical SR8 Supersport。こいつもえらく扱いやすい。
 一番よくいじっていたのはLotus Exige CUP 240とHonda S2000。これはまあ、単なる趣味ですが(笑) ただ、こいつらはエンジンパワーが物足りなくて、レースで使うと辛いんですよね。
 レースでよく使っていたのはDodge Viper SRT10 ACR。なんだか知らないけど、私のドライビングスタイルに妙にぴったりはまったクルマでした。扱いやすいし、パワーもあるし、ドラッグもオーバルもいけるし。あと、下位クラスではFR化したHonda Civic 1.5 VTi(EG4)をよく使ってました(EG6は収録されていない。代わりに北米仕様のSi Coupeがあるのが、アメリカのゲームらしいところ)。FFのままだと結構シビアなクルマですが、FR化すると物凄く乗りやすい車に大変身。FRレイアウトのシビックという夢のマシンが簡単に実現するんだから、このゲームは素晴らしいです(笑)

 なお、オンラインにて最大8人でレースができますが、はじき飛ばしても何のペナルティもないせいで、非常に殺伐としていたのでほとんどやりませんでした。

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2011.1.26「Xbox360:"Fallout: New Vegas"キャラメイク最終調整」

 年末にパッチが配信された影響でメインキャラのSurvivalが100から98になってしまったので、プレイし直しました。せっかく苦労して取ったNinjaが素手と近接武器にしか効果がないことも判明したことですし。

 最終的なパラメータは、
 SPECIAL: 7,6,9,5,10,7,7
 Traits: Small Frame, Good Natured
 Perks: Instance Traning Lv3(LUK+2, END+1), Educated, Comprehention, Bloody Mess, Hand Loader, Jury Rigging, Living Anatomy, Fineness, Better Criticals, Silent Running, Strong Back, Toughness Lv2

 Perksは何回かプレイした経験から実用的なのを厳選してあります。最初はPerksが15個しか取れないのはずいぶん窮屈だと思っていたのですが、慣れてくると15もあれば充分過ぎるように感じてしまいますね。FinenessやSilent Runningなど、それほど重要でないPerksを取る余裕すらありました。
 Pack Ratが取れればかなり荷物の持ち運びは楽になりそうなんですが、Barterにポイントを振るのはちょっともったいない気がする。
 インプラントはSPECIAL各+1とDT+4。もちろんINT+1インプラントはLv1の時に済ませてあります。崖にへばりついてデスクローを躱すのも、フィーンドとNCR兵を戦わせて死体からプラズマライフルを剥ぎ取ったり、ヴァン・グラフの死体からコンバットアーマーを回収したりして資金繰りするのも、もう何度もやっているので慣れました。

 SkillはGuns, Lockpick, Medicine, Repair, Science, Speech, Survivalが100で、残りのポイントはExplosivesとSneakに均等に振っています。ただし、パッチが当たってから放置されたBOSバンカーに入れなくなり、スキル本が1冊手に入らなくなっているため、現状ではRepairは96のまま。バンカーはDLC第一弾のイベント開始地点だそうなので、DLCが配信されれば再びスキル本も手に入るだろうと見込んでおります。
 使用武器はオール・アメリカン、ディス・マシン、アンチマテリアルライフル、パルスガン。長らくライオットショットガンを主力として使っていたのですが、ディス・マシンとオール・アメリカンがあれば特に必要ないので外すことに。その関係で今回はShotgun Surgeonを取っていません。
 主力はオール・アメリカン。それほどDAMも高くないので、なんでこんなの使うの? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、長射程かつ連射できるのは意外と便利で、複数のザコ(特にカサドレス)を相手にするときに真価を発揮します。
 JSP弾を込めたディス・マシンは、デスクローの群れに突っ込んでも切り抜けられるほどの強力な銃です。主にオール・アメリカンではダメージが通らない時に使用。もし一挺だけしか銃を携行できないなら、この銃を選びます。
 アンチマテリアルライフルは、弾丸が重いので悩んだのですが、ここぞというときの遠距離狙撃用に弾を40発だけ携行して運用することに。スナイパーライフルはやっぱりちょっと弱体化しすぎて頼りにならなくなってしまいました。普段の狙撃はオール・アメリカンで。
 パルスガンは対ロボット&パワーアーマー専用。今作ではロボットもパワーアーマー装備の敵もほとんどいないので使いどころは少ないですが、あると安心。弾薬はバルクを100〜150発程度携行して運用。
 防具はレムナント・パワーアーマーとT51bパワーヘルメットの面白くもない鉄板装備です。

 キャラのリメイクをしながらパッチによる変更点を確認しましたが、あまり重要でない部分のセリフも細々と追加されていました。Mr.ハウスに最初に会うとき先にザ・トップスに行っていると「ザ・トップスに乗り込んだせいで出会いがさらに遅れた」みたいなことを言ってきたりなど。演出面で大きく変化している部分は見あたらなかったです。

 今回のキャラリメイクで"NV"のプレイは一段落したので、DLC配信まで一時休止です。

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2011.1.5「雑文:初過失」

 部屋の掃除をしていると、昔作ったマイベストCD-Rを見つけました。
 MP3プレーヤー隆盛の時代なので、もしかすると説明する必要があるのかもしれないので説明しておくと、昔は自分のお気に入りの曲を選りすぐってカセットテープやMD、CD-Rなどに録音して、車の中で聴いたりしたものなのです。
 カセットやMDは上書き可能なのでベスト用のカセットは数本あれば済むのですが、CD-Rは焼き直しできないので、調子に乗って作っていると、どんどん枚数が増えてしまうのでした。

 懐かしいのでちょっと聴いてみようと、CDプレーヤーに入れて聴いていたのですが……中盤あたりのトラックから、激しく音飛びするように。どうやらCD-Rの寿命らしい。
 このCD-Rを焼いたのは13年ほど前のこと。CD-Rの寿命は5年〜20年くらいと聞いたことがありましたが、本当にそんなものなのですね。これだったらカセットテープの方がまだ信頼できるというものです。

 聴けないマイベストCD-Rなんて無用の長物なので、全部破棄することに。
 でまあ、素直に捨てておけば何も問題なかったのですが、データを読み込めないように傷を付けてから捨てようと、カッターナイフを取り出したのが運の尽き。
 音楽データしか入ってないんだし、しかも音飛びするんだから、そのまま破棄しても大きな問題にはならなかったのに、律儀にサクサクと盤面に傷を入れていたら、左の親指までサクサク切ってしまいました。指の腹から側面までばっさり。まあまあ深くやってしまいましたが、爪の付近を切らなかったのは幸いといえます。

 切る数瞬前、この左手の位置はヤバイなあと感じてはいたのです。だったらなんとかすればいいものを、そのままやってしまったのだから、是非とも指を切りたかったのだと言われても仕方ありません。
 なぜ人は、近い未来の悲劇を察知していながら、その行為をやめられないのでしょう? やめなきゃ察知しても意味ないし(笑) 人間には生まれながらに自滅プログラムが組み込まれているとしか思えません。ともかく、自分の馬鹿さ加減に愛想が尽きました。なんでこんなどうでもいいところで出血サービスしてるんだか。
 止血している間中、全身の震えが止まらず、意味もなく笑いがこみ上げてくるという、なんとなくマズイ状況もありましたが、とりあえず今のところ血は止まって、絆創膏一枚でなんとかなっています。

 しかし、少し落ち着いて考えてみると、切った位置が変なのですよね。
 私は本来、カッターナイフは左持ちなのです。実際、数年前にデザインナイフで指を切ったとき、怪我をしたのは右の人差し指でした。今でも傷跡が残っているので間違いない。
 左手でカッターを持ちながら左の親指を切るのはなかなか難しいわけで、つまり今回右手でカッターを使っていたことになるわけですが、その理由がさっぱりわからないのです。左手がふさがっていたわけでもないのに。
 そもそも慣れない右手でカッターを使っていたから、こんな初歩的なミスを招いたわけで、左手で持っていれば、まずこんなことにはならなかったと思うわけです。なぜあのときに限って、当然のようにカッターを右で持ったのでしょう? 謎です。

[2011.1.6 追記]
 箸や筆記具は右持ちなんで、そんなに問題ないかと思っていましたが、親指の腹が使えないのはさすがに不便です。特に私は案外左利きなので、歯ブラシを持ったり、トイレットペーパーを切ったり、服を着替えたり、手を洗ったりと、日常的な動作の多くが、左手が不自由だとうまくできなかったりします。そもそも止血や傷絆創膏を貼るのにこんなにてこずった経験は未だかつてありません。もしかすると、左手が不自由なシチュエーションは今回が初めてなのかもしれません。骨折、点滴、切り傷などで右手が不自由することは何度かあったのですが、ここまで不便と感じたことはなかったです。
 まあ、マウスは右持ちなので、パソコンを使う分には不自由しないのですが。

 あれから何度か右手でカッターナイフを持ってみたのですが、やっぱり右で持つと違和感があります。力が入り辛い。
 面白いことに、左で持とうとすると、無意識に右手の親指は引っ込めるのですが、右で持つと、意識しない限り左の親指は出したままなのです。親指を切った理由はまさにコレ。要するに、それだけ右で切って左で支えるという役割分担は私にとってイレギュラーだったということです。これで切りづらいCD-Rの盤面を切ろうとしたのだから、そりゃ事故が起きるというもの。

 あ、あと、この雑記のオチを書くのを忘れていました。後で手を切ったときに破棄作業をしていたCD-Rが何だったか確認すると、聖飢魔IIのマイベストでした。妙に納得。

[2011.1.7 追記]
 絆創膏(キズパワーパッド)が足りなくなったので、クレラップで代用。そもそも傷口を保護する分には、わざわざ高い絆創膏を買わずともラップで充分らしいですけどね。医療用テープで貼り付けてやれば、粘着力の強い絆創膏よりもきれいに剥がせますし。

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