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雑記ノート


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2012.12.16「雑文:SUPER公道耐久300km 2012 in 国道9号」

 以下は2012年6月に、この雑記に掲載した……つもりだったが、今頃になって抜けていることに気付いた記事である。間抜けすぎである。


 SUPER GT第3戦がセパンで行われている頃、私は京都〜鳥取米子間の300km耐久ツーリングに参戦してきました。参戦者はゼッケンナンバー1番、前回優勝者の涼格withフィット。以上。
 2年連続でSUPER GTの開催日と重なりましたが、別に狙っているわけではありません。

 昨年は車がフィット(初期型)に変わってから初めての長距離走行だったのですが、それだけにトラブルも多く、シートに違和感を感じたり、シートベルトが肩に当たって痛くなったりと、苦労しながらの走行となりました。
 今年はシートベルトにパッドを装備したので肩が痛くなることはなく、シートの違和感については、シートポジションをかなり前にすることで解消することがわかっています。前過ぎて窓開閉スイッチが押しにくいのですけどね。これは車乗りの常識なのか、真逆なのかはわかりませんが、少なくとも私がフィットに乗るときは、疲れているときほどシートを前気味にした方が楽です。その他、今回は折りたたみ机と寝袋、漫画や小説なんかも用意して、車内での待機がより快適に。

 また、これに先だって5月末頃、ピケ8というせんべいを買うためだけに三重県の伊賀市まで往復約100kmの距離を走ったりしていたので、長距離運転のブランクが少なく、運転そのものが比較的楽でした。変な車とも出会わず、これといって書くほど面白いトラブルがなかったのは、いいことではあるのですがつまらなくもある(笑)
 ただ、全く問題が起きなかったわけでもありません。

 前回のデータからすると、単純に往復640kmを走るだけなら京都府内の安いガソリンスタンドまで帰ってから給油しても間に合う計算なのですが、米子での移動の他、今回はさらに島根県松江市への観光も予定しており、そうすると約100kmほど移動距離が伸びるため、鳥取県内で給油する必要が生じました。
 給油先にSpeedpassの使えるところを選びたいので、ネットで検索したところ、鳥取市桜谷にあるガソリンスタンドの位置が都合良かったのでナビにセットしました。9号線から鳥取市内へ入るルートか、それに準じるそこそこ安全な道を教えてくれるものだと思っていたのですが、このバカナビは雨滝街道を通るルートを設定したのです。
 何も知らない私は深夜3時頃、ナビを信じてのこのここの道を通ったのですが、これが街灯も無ければガードレールもなく(当然、コースアウトしたらもれなく崖下に転落)、真の意味で車一台分しか道幅のない真っ暗な山道でして、本気で死ぬかと思いました。引き返したくても転回するところがない。対向車が来たら絶体絶命でしたが、まあ、深夜にあんな道を走るバカは他にいないですわな。
 私は一時期、意味もなく奈良や大阪の山の中にある似たような道を走る練習(?)をしたことがあったのですが、まさかあの馬鹿な行為が役に立つ時が来るとは思いませんでした。おかげで生き残れた。
 ただ、この地獄道を行かされたのも悪いことばかりではなく、道を抜けた先の国府町のあたりは河原沿いを走るルートで眺めが良く、ここを夜明けと共に走るのはなかなか気持ちの良いものでした。もう二度と通りたくないですけど(笑)

 今回2日間の総移動距離は723km、使用ガソリン40.2L、燃費17.98km/L、運転時間は約16時間。フィットのタンク容量は限界まで入れることができれば42Lらしいので、一応無給油でも走れた計算です。実際には、帰りの京都の山の中でガソリンメーターがEを指して、しかもそういうときに限ってなかなか開いているガソリンスタンドが見つからず、結構ヒヤヒヤものではありました(ガス欠警告灯が付くところまではいきませんでしたが)。

 今回昼食を食べたのは琴浦町の国道9号線沿いにある中華食堂香味徳。地元ではそこそこ有名な店らしいのですが、行ってみたら、よくある国道沿いのうら寂れた食堂のようなたたずまいで、はっきり言って全く期待せずに入店しました。こういう店って、通りすがりの客相手に細々とやっているだけで、特に旨いから生き残っているわけではないことも多いんですよね。
 しかし、ラーメン500円(大盛り550円)という、餃子の王将並みの値段で提供しているラーメンを食ったら想像以上に旨くて、ものすごく残念な思いをすることに。なにが残念かって、この店が近所にないことですよ! 6〜7時間かけてここまで来なきゃ食えないんじゃ、せっかく旨い店を見つけても通えない(笑)

 国道9号線は妙にうまい店が多くて、どこで食べるか迷います。前にも書きましたが、道の駅はわいにある、どう見ても味なんか期待できそうにない外観の食堂のカレーが異常にうまかったりしますし。

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2012.11.21「文房具:クルトガシャープ用替芯」

 クルトガシャープ用替芯のHB 0.5mmを購入。
 私はクルトガを一本持っていて、グラファイトのHBを入れて使っています。クルトガについては一度雑記で書きましたが、ひらがなの「あ」を書くときなどに違和感がありますが、総じて使い勝手のいいシャーペンという評価をしております。
 ただ、最初に入っている、おそらくナノダイヤと思われる芯は苦手なので、グラファイトに入れ替えて使っているわけです。

 三菱鉛筆のシャー芯は外側が硬くて中が柔らかいのが特徴で、角っこで書くときにシャリシャリと独特の感触があります。これが好きな人は大好きなのですが、嫌いな人は大嫌いで、ネット上の評価を見ていると、ぺんてる芯好きは三菱芯が嫌いで、三菱芯が好きな人はぺんてる芯が嫌い、という傾向があるみたいです。

 クルトガ専用シャー芯は、クルトガ用に開発されたシャー芯で、外側が柔らかく、中が硬いようになっているそうです。つまり、三菱シャー芯の特徴であるシャリシャリがなくなったシャー芯なのですね。実際クルトガに入れて使ってみましたが、これが本当に三菱芯なのかというほどいい書き味です。当然クルトガとの相性も良く、従来の芯では、芯が一周して均一に角が取れるまでは、芯が回るたびに書き味が変化するのが気になるところがあったのですが(ひらがなの「あ」を書いた時の違和感はこれのせい)、専用芯を使うとそういった違和感なく、ずっと一定の書き味で書き続けられます。また、中央が硬いようにできているため、強度も確保されている。
 実は、この書き味の違和感は前から気になっていて、それもあって結局よく使うのはグラフ1000だったのですが、この芯の登場によって、クルトガを主力として使うのに何ら支障がなくなったと言えます。

 書き味そのものも、なめらかですが適度な信頼感もあって、もしかすると今まで使ってきた芯の中では一番好きかもしれません。

 シャリシャリ好きな三菱芯ファンがどう評価するかは知りませんが、私はこの芯は、Hi-uniを凌ぐ三菱芯の傑作ではないかと思います。クルトガに入れる芯はこれで決まり。この芯を入れるだけで、クルトガエンジンがアップグレードされたかのような快適な書き味に大変身します。

 0.5mmで20本200円という値段だけがネックですかね。Hi-uniより高い。でもその価値はある。文句なく買ってよかったシャー芯です。クルトガを持っている人は絶対買って損はありません。

[2012.11.21 追記]
 ……と、めちゃくちゃ興奮したのですが、しばらく使っていると、やはり例の違和感が出るようになりました。つまり、外側の柔らかい部分を使いきって、中心の硬い部分に達した時に、三菱芯特有のシャリシャリが出てしまうわけですね。……いっそ、全部柔らかい芯を作れば良かったんじゃないのか三菱鉛筆。それだと強度に問題が出るのでしょうか。

 この件でわかったことは、クルトガは柔らかめで、硬さが均一な芯が合っているみたいです。というわけでAin STEINのBを入れてみることに。すると、最初だけ書きにくいですが、後はずっと快適に使えます。いくら「あ」を書いても問題ない。

 つまり、クルトガエンジンにはBより柔らかい芯が合うということですね。HBでは硬すぎる。

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2012.11.20「映画:アルゴ」

 映画『アルゴ』を鑑賞。
 本作は1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件で起きた実話を元にした作品で、イラン人がアメリカ大使館を襲撃した際、カナダ大使の公邸に逃れた6人の職員がいて、彼らを救出するためにニセSF映画をでっち上げて、職員をスタッフに偽装して帰国させようという作戦を立案、実行するというストーリーになっています。フィクションのような話ですが、これが実話だというから面白い。

 観る前はもう少しコメディタッチの作品なのかと思ったら、どちらかというとスリラー寄りのシリアスな作品でした。もちろん、ニセ映画の安臭くてダメそうなストーリーやビジュアル、映画業界の内輪ネタなど、笑いどころはいろいろあるのですが。特に、めちゃくちゃ緊迫した状況で超くだらない映画の内容を説明するシーンは、笑いなんか一切ないどシリアスなシーンなのですが、にも関わらず、笑いを堪えるので大変だったりします。
 しかし、映画のベクトルとしては、そっち系というよりは救出作戦をドキュメンタリタッチで描くことの方がメインといった感じです。職員やカナダ大使などの容貌は本人そっくりに造形され、フィルムのざらつき感やニセSF映画の衣装や着ぐるみ、ロケーション、音楽、ニュース映像など、当時の雰囲気を忠実に再現しようとしています。たぶんこの映画の一番の見所はこの辺でしょう。なお、エンディングロールに比較映像が流れます。ホントそっくり。

 史実があまりにもできすぎているため、それだけで充分見応えがあるのですが、そのせいで、かえって映画的演出が鼻につくのが難点といえば難点でした。主人公であるCIA職員と救出対象の大使館職員との対立と和解とか、タイムリミットぎりぎりの綱渡りの作戦遂行とか、わりと中途半端に描かれる親子愛とか夫婦愛とか、あんな見え透いた脚色は必要なかったような気がする。スリラーものとして見たら平凡です。

 純粋にフィクションとして観てしまうと面白くないでしょうが、ドキュメンタリ半分、脚色半分の映画だとわかっていて観れば、なかなかの良作だと思います。 

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2012.11.19「Xbox360:Borderlands 2」

 最近あまりゲームをプレイしていなかったのですが、10月はプレイしたいゲームが集中してリリースされました。"Dishonored"、"Forza Horizon"など。
 しかし、どのタイトルも長期にわたってじっくりプレイしたいものばかりで、複数買っても中途半端になりそうだったので、1本に絞ることに。それで選んだのは"Borderlands 2"でした。
 ……しかし、今から考ると、Amazon専売の"Dishonored"を真っ先に買っておいた方が良かったような気がしています。専売だと値段下がらないでしょうし。専売だと知らなかったのですよね。

"Borderlands 2"は、最大4人プレイ可能の、FPS型ハック&スラッシュです。ハック&スラッシュとは要するに、レベル上げて敵を倒してレア武器をゲットしてニヤニヤするタイプのゲームですね。海外のRPGに多いです。あと、プレイしたことはないですが、たぶんオンラインRPGはこのタイプのはず。モンハンとかもこの類と言っていいでしょう。

 マトモな人間がほとんどいない、濃ゆいキャラクターが特徴で、プレーヤーキャラ、敵味方、ザコに至るまで、いちいち印象深いセリフを吐きまくります。前作からのキャラも多数登場していますが、新キャラがまたそれに輪をかけて濃い。
 ゲーム自体も良くできていて、そこそこシンプルにまとまっていながら、プレーヤーによって好みのキャラメイクができるようになっています。

 ローカライズが秀逸で、確か前作は英語音声の日本語字幕だったと記憶しているのですが、「前作も日本語音声だったっけ?」と思ってしまうほど違和感がありません。
 原作はアメリカ人にしかわからんパロディネタが満載みたいなのですが、ローカライズする際、日本人向けにパロディネタが改変されているあたりが素晴らしい。字幕の出方が変なのが難ですが、あそこまで吹き替えが良くできていれば、あまり気にならないところ。

 難易度は、前作より高め。特に中盤がキツイ印象です。各キャラクターのスキルが機能しだすと楽になってくるのですが、Lv15前後の頃は中途半端で、かなり苦しいのですよね。2周目は敵はやたらと強くなりますが、各キャラの戦術が機能するようになっている分、かえって楽です。

 私は最初はZer0でプレイして、こいつはすでに2周クリアしてLv50。他のキャラはだいたいLv25程度で1周目後半あたり。その時点での各キャラの印象を。

 まずZer0は、超接近戦か狙撃の両極端なスキルを持っているわけですが、そのスキルは多人数戦で、誰かが正面から撃ち合っている間に後ろから狙撃したり、背後から奇襲をかけたりするときに真価を発揮するものが多くて、ソロだとどちらも活かすのに工夫が必要です。 
 ソロで5秒間ステルス状態になるデセプションを活かそうにも、デセプション中は1回しか攻撃できませんし、デセプションが切れると10秒は再びステルス状態にはなれませんから、仮にデセプションで敵に接近して暗殺に成功しても、次の瞬間敵の集中砲火を浴びて大ピンチなわけです。
 というわけで、長らくデセプションの使いどころがほとんどない状態、かつ、スキルの多くが接近戦向けだったりキルスキル(敵を倒すと発動するスキル)だったりして、なかなか辛いものがあったのですが、Lv31になってクナイ爆弾が投げられるようになると、状況は一転します。ステルス状態のまま、安全に大ダメージを与えられる攻撃手段を得るわけですからね。
 私の場合、ラスボス手前くらいでクナイ爆弾が投げられるようになったわけですが、あれはZer0を使っていて報われたと感じた瞬間でした(笑)
 あと、Zer0のちょっとした長所として、ダッシュしまくってもハアハア言わないので静かでいい、というのがあります(笑)。

 私のZer0の、Lv50、ソロでのスキルポイント振り分けは、カニングツリーがファストハンドLv2、カウンターストライクLv5、アンブッシュLv5、ライジングショットLv5、デスマークLv1、アンフォーシーンLv5、インナーベイトLv5、デスブロッサムLv1。ブラッドツリーがキリングブローLv5、グリムLv5、フォロースルーLv5、エグゼキュートLv1。
 スパイMODとクールダウンレリック、グリムで、とにかくデセプションの回転を早くし、ピストルのLaw、シールドのOrderを装備して、クナイを投げまくり、敵を殴りながらライフを回復していくスタイルです。
 突っ込むとヤバそうな戦況では、SMGとスナイパーライフルで応戦。そのためのライジングショットとファストハンドです。
 もちろんスナイパーとして育てても優秀で、スナイパーを極めると、その辺のSuper Badass程度ならデセプション中のスナイパーライフルのクリティカル一撃で仕留めるくらいの壮絶なダメージを弾き出します。ただ、ソロプレイの場合、落ち着いてスナイプできる状況を作り出せているなら一撃死に拘る必要もないので、スナイプスキルに振っていないだけです。隠しボスを倒すときはスナイパーに転身しますけどね。

 Axtonは、前作のRolandと似たタイプのキャラですが、前作のイマイチなタレットと違い、今作のタレットはやたらと火力が充実していて、なかなか頼りになります。
 Gaigeを除く他のキャラは中盤がかなり辛いのですが、Axtonはタレットのおかげでだいぶ楽。特にLv16でスコーチドアースを取って、タレットにロケットを積んだあたりから調子が良くなる感じです。

 Mayaは、多人数戦ではヒーラーとして貴重なクラスとなるはずですが、ソロだとアクションスキルのフェーズロックが基本的に一対一用ということもあって、結構辛いキャラです。Zer0以上に辛い。このキャラもLv31くらいまで上げたら報われる日が来るのだろうか? 現時点ではよくわからん。
(結局Lv31を超えてもまだ辛いです。他のキャラは1つのツリーに特化しても、そこそこバランスよくまとまるのですが、Mayaはあるツリーを特化した時に想定される戦い方にとって必要なスキルが、別のツリーにあることが多くて、かなり悩ましいです。多人数なら迷うことなくハーモニー特化で決まりなのですが。Lvをもっと上げて、スキルポイントを増やさないとキツイ)。

 Salvadorは、携行弾数が少なく、耐久力も低い序盤こそ、アクションスキルのガンザーキングが全く活かせず辛いですが、中盤以降、シールドや携行弾数に余裕が出てきたあたりから一気に楽になるキャラです。ガンザーキングの二丁銃の火力は圧倒的。スキルは、序盤はブロウンに振って防御重視でもいいですが、Lv20くらいになったらランページツリーを強化してガンザーキング中心の戦闘スタイルで決まりでしょう。ガンザーキングの使い方をマスターしたらクソ強い。

 GaigeはDLCで追加されたキャラということもあってか、おそらく5人中最強です。他のキャラは中盤辺りでかなり辛い時期があるのですが、Gaigeは序盤から終盤までずっと強い。
 アクションスキルで召喚する自律戦闘型ロボのデストラップが素のままで充分強いですが、レベルが上がってスキルを振るごとに、デストラップ、ないしはGaige自身の過激さは跳ね上がります。
 Gaigeは大きく分けて、ベストフレンドツリーでデストラップを強化するスタイルと、オーダーツリー(マガジンを使いきってリロードするごとに、銃の精度が落ちる代わりに弾の威力が上がっていくという変わったスキルツリー)+クロースイナフ(跳弾スキル。跳弾した弾は威力が半減するが、正確に敵に向かって飛んでいく)で弾を乱射しまくるスタイルの2タイプに分かれると思いますが、どっちにしても強いです。デストラップを強化すれば、自分は何もしなくても勝手にどんどんデストラップが敵を倒してくれますし、オーダーツリー+クロースイナフを強化していくと、もはや照準を合わせなくても、適当に撃ちまくればどんどん敵が倒れていきます。
 キャラもなかなか濃ゆいですね。Zer0以外のプレイヤーキャラの戦闘中のセリフは比較的おとなしめなのですが、GaigeはすっかりPandora暮らしが板についている感じです。爆弾魔のTiny Tinaあたりと気が合いそう。

 Gaigeは現在Lv41(2周目)で、装備やスキルはまだ中途半端な状態ですが、オーダーツリーには手を付けず、デストラップの強化を重視してスキルを組んでいます。ベストフレンドツリーでデストラップにシールドを付けた後は、トラブルツリーを強化中。今のところ一回も死んでません。強いよ。


[2012.12.5 追記]
 全キャラ2周クリアしました。2周目はどのキャラも、レベルと装備が適正レベルに準拠していない内はめちゃくちゃ厳しいですが、装備を整えてレベルを上げさえすればさほど苦戦せずにクリアできる印象でした。一番体感難易度に影響を与えるのはシールドのレベルだと思いますが、2周目は敵の属性に合ったエレメンタル攻撃をしないとダメージが通りにくいので、その時々で適正レベルのショック属性、コロッシブ属性、もしくは青か紫のエクスプローシブアサルトライフルを入手できるかどうかでも大きく難易度が全く変わる印象です。
 ただし、Mayaはルイン、Axtonはスコーチドアース+ダブルアップ、Zer0はデスブロッサムがあれば、武器が揃ってなくてもスキルアクションで切り抜けられますし、Gaigeは素のままのデストラップでもその役割を十分に果たしてくれます。インタースパース アウトバーストをLv1でも取っていればさらに楽。装備が整っていないと本気でどうにもならんのはSalvadorですね。

 2周クリアしての各キャラの印象は、Axtonはタレットの火力と自身のシールド性能の高さを活かして戦っていくタイプといった感じです。ライフにダメージが行くとちと辛いので、なるべくシールド性能を高めて、シールドが破られそうになったらすぐ退避するのが良さそう。
 スキルとMOD次第でグレネードを大量に持てるのも特徴で、ボスキャラを高火力グレネード連投とタレットで瞬殺することもできます。火力も防御も充分で、全キャラの中で最も扱いやすいでしょう。前作のRolandとは比べ物になりません。Rolandはどちらかというとサポートキャラとしての位置付けが強くて、火力不足が否めなかったですからね。

 Mayaは、多人数戦なら間違い無くハーモニーツリーを強化してヒーラーになるところですが、ソロだとルインを取るとかなり楽になる印象でした。敵を一時的に味方にするソートロックは、一見便利そうなのですが、あれを取ると基本的にフェーズロックをダメージ源にできなくなってしまうのが結構痛いです。だいたいGoliathのヘルメットを取れば、ソートロックと同じ事はできますしね。
 Mayaの難しいところは、防御面を考えるとウォードやスウィートリリースには何ポイントか振りたいのですが、そうするとひとつのツリーに特化できないため、最終スキルの習得が遅くなるという点です。Lv50まで行けば問題ないのですが、中途半端なレベルの時の振り分けが一番難しいキャラという印象でした。他のキャラだとひとつのツリーに特化してもやっていけるので、Lv31になったら迷わず最終スキルを取れるのですけどね。
 ルインさえ取れれば、クールダウン速度を強化してフェーズロックしまくればどんどん敵が倒れていくので、意外と楽なキャラのような気もしました。そこに行き着くまでが火力不足で辛いのですが。
([2012.12.18 追記]高レベルのTediore製銃があれば、フェーズロック→リロード投げで大ダメージが与えられることに気付きました。MayaはTediore製SMG装備で決まり。拘束できない大型ボスに使えないのが痛いところですが)

 Salvadorは、先にも書いたように、装備さえ整っていればガンザーカー無双ですが、特に2周目はシールドと武器を常に適正レベルのものにしておかないと大苦戦するキャラという印象です。
 防御面を強化するブロウンツリーと、主にガンザーカーの能力を強化するランペイジツリーのバランスで悩むキャラですね。最終的にはブロウンツリーの最終スキル、カムアットミー(ガンザーカー中にライフ全回復、一時的にダメージ軽減)は絶対欲しいのですが、そうすると火力面がやや物足りなくなる。
 ガンラストツリーは、ダウン中にガンザーカーが使えるダウンノットアウトはかなり魅力的ですが、クセが強くて扱いが難しいです。あのツリーを鍛えるなら、専用の装備を整えないとダメそう。

 Gaigeは、たまに思うように戦ってくれないこともありますが、基本的には超便利な囮兼ダメージ源のデストラップと、高性能跳弾スキルのクロースイナフが強みのキャラですね。特に散弾タイプのユニーク武器の性能を極限まで引き出すなら彼女しかいません。
 アナーキー+クロースイナフは一見強力そうですが、アナーキーを溜めるのは結構大変ですし(マーカスの射撃場で溜められるのですが、ゲーム開始の度にいちいち400だか600まで溜めるのは面倒)、火力が上がっても精度が下がりすぎると、結果的に総合ダメージは減ってしまいます。結局、アナーキー400か600+クロースイナフよりは、素直に狙って撃ったほうがいい気がする。オーダツリーのディスコードやブラッドソークシールド、ロボットランページなどのスキルは魅力的ですが、オーダーツリーに振るならどうしてもアナーキーによる精度低下のことを考えずには組み立たないわけで、そうなるとなかなか手が出ません。
 クロースイナフは、散弾武器を使わないならいらないですが、使うなら是非欲しいところ。
 Gaigeの最終スキルはどれも使えるのですが、それよりもトラブルツリーのインタースパース アウトバースト(Lv1でもLv5でも追加ダメージ量は変わらないみたいなので、ダメージのことだけ考えるならLv1でいい。Lvを上げるとスラグ確率は上がるかもしれない)と、ベストフレンドツリーのエクスプローシブクラップが強力で、この両方を是非とも取りたい私は、Lv50で最終スキルを取らない変則的なスキル振りをしています。
 具体的には、ベストフレンドツリーは、クロースイナフLv5、クッキングアップトラブルLv5、ファンシーマテマティカLv5、アンストッパブルフォースLv5、ポーテントポニーLv3、エクスプローシブクラップLv1。
 トラブルツリーは、マイリンLv5、ショックストームLv4、ザ ステアLv1、ショックアンドアアアア!Lv1、エレクトリカルバーンLv4、ワイアーズトンドトークLv5、インタースパース アウトバーストLv1。

 Zer0は、重い一撃を繰り出せるキャラですが、逆に打たれ弱いキャラでもあって、仲間に囮役をやってもらっている間に後ろからグサリとやる、もしくは遠距離からズドンとやる戦法が得意です。ソロの場合、アクションスキルのデセプションでオトリを出せるのですが、5秒間しか持続しないのが辛いところ。
 射撃スキルは単発のクリティカル狙いに特化したスキルになっているので、クリティカルを狙っていける腕がないと使いこなせませんし(前作のスナイパーであるMordecaiは、さほどクリティカルにこだわらなくても良かったのですが、Zer0はクリティカルダメージのみを補正したり、発動条件がクリティカルヒットであるスキルが多い)、近接攻撃は近接攻撃でハイリスクですから、状況判断が大事になってきます。ダメージ軽減スキルやシールド強化スキルなどがあれば楽なのですが、使い勝手のいい回復、防御系スキルがZer0にはないんですよね。ダメージアップスキルばかり充実してる。完全に殺るか殺られるか状態。そして"Borderland 2"の敵は、ザコからして結構堅くて、そうそう一撃では死んでくれないわけです。しかもソロだと多対一が基本。暗殺者稼業は楽じゃありません。Zer0でプレイしていると、NPCのRoland達の支援が心底有難いです。
 ただまあ、戦術がハマると一番爽快なキャラでもあって、残り体力1/3のTerramorphousをエグゼキュートの一撃で沈めた(キリングブローのLv5+MODのブーストLv5で、つまりダメージ+1000%だった。それにカウンターストライクLv5だのアンブッシュLv5だのクナイ爆弾のゼロマークだのが重なった結果そうなった)時が私のZer0のハイライトでした(笑)

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2012.10.29「パソコン:Windows 8導入」

 2年前にAthlonII 250 X2を導入した時は「これで涼格はあと10年は戦える」と思ったものですが、なぜかパソコンを新調することになりました。

 というのは、親が使っているパソコンが未だに名機Athlon XP 1600+を搭載したモデルでして、ついに遅さに限界が来たそうなのです。
 で、新しいのが欲しいけど、さほど使うわけでもないから新品を買うのはもったいないので、私がいまパソコンを新調する気なら古いのを引き取るという話になったわけです。

 今の構成に全く不満はないのですが、2年後にXPのサポートが切れますし、せっかくなら買い換えてもいいかなと。

 買ったのは、パソコン工房のLesanceシリーズ。自分で組むつもりだったのですが、Windows8発売記念とかで普段より構成パーツがグレードアップして売っており、こちらを買う方が安かったので完成品に。
 構成はこのような感じ。

OS: Windows 8(64bit版)
CPU: Core i7 3770
Memory: 16GB
SSD: 120GB
HDD: 1TB 2台
Video: GeForce GTX 650 1GB

 ただし、この構成はオリジナルのままではなく、メモリを8GBから16GBに換装し、HDDを1台追加しています。

 当初はもっと性能を抑えて安く組もうと思っていたはずなのに、なんだか知らないうちにアホみたいに高スペックなパソコンを買ってしまった。ベンチマークソフトでは、前使っていたパソコンの3倍のスコアを弾き出しました。

 Core i7はクソハイスペックなCPUですが、普段はパワーセーブしており、1.5GHzくらいで稼働しているみたいです。SSDも駆動音はありませんし、おかげで今までに比べるとめちゃくちゃ静かです。パソコンとはぶぉーんぶぉーん言うものだと思っていた私にとっては衝撃的な静かさ(笑)

 まあ、私がどんなパソコンを買ったかよりも、Windows 8の使い心地を書いた方が、時期的には有益でしょうね。

 結論から言うと、インターフェースはたいしてXPと差はありません。スタートページがModern UIとかいうアレに変わっただけ。
 ネットで見かけたWin8に対する記事はネガティブな内容が多かったですが、あれだけぶっ叩かれまくるほど酷いものでもなく、逆に革新的なものでもなかったです。目新しさはなかったですが、変わりすぎて使いにくい、ということもない。XP以降のOSを使っていた人なら、1日もあれば慣れるはずです。
 OSの安定性は、今のところWin8の方がいいです。XPには謎のフリーズや最新版Chromeがフリーズしまくって全く使えないなどの不具合がありましたが、そういうのがなくなったのは私としては嬉しいところ。あと、IE10は結構快適に動きますね。……もしやこれはCPUやSSDのせいでしょうか(笑)

 Modern UIはアイコンがデカ過ぎて、大きい画面では扱いにくいですし、デフォルトでピン留めされているアプリケーションがことごとく使えないものばかりで鬱陶しいですし、ピン留めしたオブジェクトの配置変更も、少数ならともかく大量になると面倒ではありますが、懸念していたほどマウスで使いにくいということはないです。

 なお、32bit版XPから64bit版Win8に移行して使用できなくなった製品は、今のところUA-4FXのみ(そういえば、Motif-Rackはまだ試していない)。思ったよりレガシーなソフトでも問題なく動きました。UA-4FXについては、Win8用ドライバが出ることを祈ります。

 SSDを使っているのに、デフォルトで定期的にデフラグをするようになっていたりなど、いろいろ恐ろしい初期設定になっているので、その辺のチェックと変更手続きは、SSDをOS用に使う人にとっては面倒ですかね。でも、これはどのバージョンのWindowsでも同じでしょう。

 本当はユーザーフォルダごとHDDに移動させたかったのですが、レジストリをいじったところ、どうもいじりすぎて起動しなくなってしまったので(ログインできなくなり、ログインページから先に一切進めなくなった。買って1日で再クリーンインストールすることに。おかげでデフォルトで入っていた体験版ノートンやらパソコン工房の宣伝リンクみたいなものも全部消えてすっきり)、ブラウザのキャッシュファイルやユーザーライブラリなどだけHDDに移動するように設定しました。

 特にWin8にしなければならない理由はありませんけど、敬遠する理由もないかなと思います。無理してOSを更新する必要もないでしょうけど(XPのサポート切れの場合は除く)、パソコンを新調される方がわざわざWin7にしなければならないというほどでもないです。
 もっとも、不具合はこれからいろいろ出てくるのでしょうけどね。

[2012.10.30 追記]
 UA-4FXのWin8用ドライバがリリースされました。思ったより早かった。これでWin8でも音が鳴るように。
 ところで、なんとなくほめてみたIE10ですが、使っているとなぜか異常終了して再起動することが多いです。システム自体を巻き込む問題ではないですし、そもそもIEはほとんど使っていないのでどうでもいいのですが。

[2012.11.4 追記]
 本当に余談ですが、Intel製CPUを使うのは10年以上ぶり、Pentium II以来となります。

[2012.12.16 追記]
 シャットダウン後の起動時にKP41エラーが出て再起動することが頻繁にあって(起動した瞬間にシャットダウンして再起動する。その後は問題なく使える)、エラーログを調べてみたところ、どうやらWin7だか8あたりから導入されたという高速起動が不具合を出しているらしいことが判明。高速起動をしないように設定を変えたところ、エラーは出なくなりました。
 高速起動をオンにしたときとオフにしたときの起動時間の差は10秒もなく、高速起動をオフにした場合、ネット接続が確立するのに1分程度かかるという問題はありますが(オンにすると、起動した瞬間に接続が確立している。エラーが出て再起動しなければ、ですが)、いちいちエラーを吐かれるのも鬱陶しいのでオフのままでいくことに。
 便利機能が増えるのはいいのですが、そのせいで余計なエラーを吐くなら、デフォルトではオフにしておいてほしいものです。

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2012.10.16「文房具:ツイストリングダイヤメモ」

 ミドリのダイヤメモが51年目にして、まさかのリヒトラブとのコラボを果たしました!

 ……嘘です。自作しました。

 ツイストリングメモ帳を使っている人なら、誰でも一度は考えたことのある改造でしょうし、実際やっている人もいるでしょう。MD用紙+ツイストリングという、無敵のメモ帳です。
 ツイストリングノートのリフィルは105円ですが、ダイヤメモは126円(左のダイヤメモプレミアムは189円)。ダイヤメモのリングを外す手間さえ惜しまなければ、こういう選択肢もありなわけですね。

 注意する点は、ダイヤメモの紙幅はツイストリングメモ帳より少し大きいため、このままではA5やB5などのツイストリングノートにこのメモ用紙を挟むことはできない点です。どうしても挟みたいなら左右を少し切らないといけない。
 ツイストリングメモ帳最大の利点が潰れてしまうので、あまり意味のない改造のようにも思えるかもしれませんが、メモ帳単体で使うなら、ページの切り離し、入れ替えが可能なメモ帳はそれだけで便利です。紙質もいいですし。

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2012.10.11「文房具:シャーペン覚え書き」

 さして使わないくせに、最近やたらとシャーペンの軸や芯を買ったり試し書きしたりしていました。
 なぜシャーぺんをいじりだしたのかとか、何をどういう理由で買って、どうだったのかなど、ちゃんと文章化すると冗長になりそうなので、分かったことだけ箇条書きにて。

●シャーペンの軸が重いほど、書き味がなめらかになる。重量級のSHIFTやS10のなめらか度はすごい。重くて疲れるが。
●シャーペンの軸が重く、芯径が太くなるほど、芯の銘柄による書き味の差が縮まる。芯ソムリエをしたい人は軽量級シャーペン軸を使った方がいい。
●三菱鉛筆の芯は、独特のシャリシャリ感がある。Hi-uniは角が取れるとなめらかな書き味になるが、ナノダイヤは割とずっとシャリシャリ。この独特の抵抗感が好きな人も多いらしい。ぺんてる派の私にはこの良さは分からないが。
●ぺんてるの芯は、金属のような硬くて滑らかな感触で、定着はいいが薄い。製図用品メーカーらしい仕様。ぺんてる芯は他社より一段階硬くて薄いと考えた方がいい。他社でHBを使っている人はぺんてる芯ではBを使うとちょうどいい。Ain STEINのHBがイマイチと感じる人でも、Bを使えばその評価は変わるのではないかと思う。
●neox GRAPHITEは、定着が若干悪いが蛍光灯の光をほとんど反射しない。書き味だけなら現行品では最高。もうHi-uniもフォープロもいらん(笑) 定着や強度を重視したいときだけAin STEINか。
●PILOT S3に最初から入っている芯はneox GRAPHITEではない。多分だいぶ昔のPILOT製芯。シャリシャリして蛍光灯の光もばっちり反射して折れやすい。ただし、新発売した新色軸はグラファイトの可能性が高いのではないかと思う。店頭で見かけないので不明。筆跡を蛍光灯の光に当てれば判別できる。
●0.4mmの芯の折れやすさは0.5mmと大差ない。0.5mmがすぐ太くなって困る人は0.4mmを使うといいかもしれない。問題は0.4mm軸が少ないことか。

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2012.10.3「雑文:マクドナルドの罠」

 こんばんは。ジャンクフード店評論家の涼格です。皆さんはジャンクフード、ガツガツ食ってますか? 私はこの半年で4回も行きました! ドトール1回、ケンタッキーフライドチキン1回、モスバーガー2回。……ドトールがジャンク屋かどうかは諸説ありそうですが、サンドイッチを売ってる店はジャンク屋であることにします。

 ジャンクジャンキーな涼格は、日々ジャンクな情報を収集しているのですが、非常に気になる情報を2つキャッチしました。
 ひとつは、ウェンディーズが日本再上陸を果たしたらしいとのこと。アメリカのバーガー屋であるウェンディーズは、メニューのほとんどはどうでもいいのですが、イモだけはバカウマで、私などポテトのみ食うために自転車で片道2時間も走ったことがあるくらいなのです。
 しかし、ウェンディーズ本社がゼンショーに対して契約金をふっかけ、ゼンショーがそれを断ったため、ウェンディーズは日本から撤退してしまったのでした。
 そして今度はウェンディーズが直々に日本に出店を開始したらしいです。現在は東京にのみあるそうで、私には関係のない話ではありますが。

 もうひとつは、マクドナルドでマックフルーリーのキットカット&ストロベリーが期間限定で販売開始になったことです。
 マックフルーリーは出始めの頃、キットカットとオレオの二種類があったのですが、なぜかよりうまい方のキットカットだけが無くなり、何を考えているんだバカマクドはと憤慨したものです。まあ、大人の事情があったのかもしれませんが。
 でまあ、そのうまかった方のキットカットがストロベリーを伴って復活したのであれば、これは行かねばなるまいと、久々にマクドナルドに立ち寄ることにしたのです。……下手すると1年ぶりかもしれない。

 マクドナルドはいつの頃からか、客にプレッシャーをかけて注文ミスを誘おうとする小汚い接客方法がマニュアル化し、メニューもお得な物ほど見つかりにくいようになっている極悪ジャンク屋と化していることは、当然ジャンク屋評論家である私は熟知しているので、「ポテトMとマックフルーリー・キットカット&ストロベリー」と破邪の呪文を繰り返しながら入店。
 颯爽とレジに向かい、注文をしよう……とした瞬間、恐ろしい物を目にする。

 今までマクドナルドのレジにはメニューが置いてあって、それを見ながら注文できたのに、それが無くなっており、代わりに「ここでオーダーする者は上を見よ」との聖句が刻まれていたのです。
 上を見ると、そこにはセットメニューのバーガー類が表示されているのみで、マックフライポテトの単品や、あろうことかマックフルーリーすらも見あたらないではないか!

 これはどうしたことか。この10月からマクドナルドはメニューが代わり、セットメニューしか出さなくなったのか! ここではマックフルーリーを取り扱っておらぬのか!
 身の危険を感じた私は、そのまま踵を返して店から逃げるように出たのでした(並んでいる客が誰もいないとき、あまりぼーっとレジの辺りで突っ立っていると「こちらに来てオーダーせよ」と店員に脅される)。

 一体マクドナルドに何が起きたのか? 家に帰り、ネットで調べた私は愕然としました。なんと10月からマクドナルドは、デスクメニューを撤廃するという暴挙に出たのだそうです。
 つまり、レジ上に表示されていない単品メニューが欲しければ、その存在と価格を丸暗記して店員に告げなければ買えないのだとか(メニューを出せと言えば出してくれはするらしい。だが、客を急かすことにかけては一流の、あのマクドナルドのレジ前でゆっくりメニューを物色するのは至難の業である)。なんという接客サービス! なんでたかがポテトの単品を買うのに裏メニューの注文みたいなことをせねばならんのか!

 この日、私は心に誓いました。ちゃんと全商品の一覧が載っているメニューをわかりやすいところに掲示しない限り、二度とマクドナルドには行かないと。
 私は素速く美しく流れるようにオーダーすることに無駄に命を懸けているので、「その商品は当店では取り扱っておりません」と言われてその場でオーダーを組み直したりするのは嫌なのです。メニューにない商品をあえて頼むときは、プランBを用意しておきます。オーダーで手間取った後の私の不機嫌ぶりは、それはもう自分でも馬鹿らしいほどです。そんな私が、ポテトの単品すらメニューに掲示されていない店でオーダーしたらストレスで死んでしまう(笑)
 サブウェイはオーダー方法が複雑ですが、予習できるようにチラシがありますし、スターバックスも敷居が高いと言われるのを気にしてか、オーダーの仕方をネットで掲示しているのに(そもそもスターバックスは凝ったオーダーをしなければ問題ない)、マクドナルドはむしろ敷居を上げようとしているわけです。単品の注文を減らし、セットメニューを注文させるためにですよ(これは憶測ですが、そうとしか思えん)。潰れてしまえこんな狡(こす)い店!

 ……で、代わりに近くにサブウェイが出来たらものすごく嬉しいのですが。


[2012.10.3 追記]
 とあるスーパーの中に出店しているマクドナルドを通りすがると、デスクメニューが置いてありました。おそらく、メニューを掲示するスペースのない小さな店でデスクメニューをなくすと、本気でメニューがわからなくなるので撤廃しなかったらしい。
 しかしこうなると、大きな店ほどメニューが分かりづらく、小さな店ほど分かりやすいという意味の分からない構図ができあがってしまうわけですが。

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2012.9.30「パソコン:CoolNovo導入」

 Operaが細々と使いにくいので、できればGoogle Chromeに戻りたいと思うものの、Chromeをインストールして起動すると、やっぱりOSを巻き込んで問題を起こします。最新版でも未だに直ってない。

 そこで試しに、CoolNovo(旧ChromePlus)を導入してみることに。
 CoolNovoは、オープンソースのChromiumを利用した中国のMaple Studio製のブラウザで、基本的な仕様はGoogle Chromeと同じです。Chromiumは現行Google Chromeの一世代前の仕様になっていますが、その代わり、サイドバーや広告をブロックできる機能など、いくつかのオリジナル機能が追加されています。

 そんなことより重要なのは、ハングアップしないことです。本家Google Chromeは問題を起こさなければラッキーなくらいにハングしまくり、特に最新版では設定画面にすら入るのが困難なほど不安定なブラウザになりましたが(1ヶ月経っても改善されないところからすると、私の環境に特有の問題なのかもしれません)、CoolNovoは今のところかなり安定してます。

 なぜ、本家のGoogle Chromeは不具合ばかりで、その成果を元にオープンソース化したChromiumベースのブラウザが安定しているのかは謎ですが、とりあえず今のところ、CoolNovoとOperaを併用して使うことにします。

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2012.9.27「文房具:ダイスキン ダイアリー登場」

 ふとダイソーに立ち寄ると、ダイアリーコーナーが充実してきていたので物色。去年はA5サイズのものが多かったような気がしましたが、今年はA5はなくなり、B6サイズのものを多く取り揃えているようです。こういう変化を見ると、ダイソーは結構ちゃんとマーケティングしてるんだなと感心したり。

 しかし、今年の目玉はなんといっても、ダイスキンのダイアリータイプでしょう。ついに出たか。
 サイズはA6とB6。外見はダイスキン(黒)と同じです。特に表紙に"2013"などと印字されているわけでもないので、帯を外してしまうとノーマルダイスキンと区別が付きません。
 紙質は改良されてざらさら感が少なくなっています。ダイスキン(白)(赤)と同程度の紙質ですが、紙の色は白ではなくクリーム色。
 ダイアリーは見開き1ヶ月のブロックタイプ、1月始まり12月終わりです。

 もちろん買いましたよ。この価格でこの品質なら文句ないでしょう。すでにダイアリーは買いましたけど、こっちのダイスキンダイアリーはギタドラ手帳にでもしようかと(笑) ギタドラをやっていると何かとメモすることが多いんで、専用の手帳があってもいいかな、と。B6の方は家で使います。

 しかし、ダイソーのダイアリーやカレンダーは充実しすぎですね。単に安いだけでなく、私が欲しい仕様そのままのやつが結構売っているんですよ。卓上カレンダーも、かれこれ4年ほどダイソーで同じタイプのものを購入しています。これも「こういうカレンダーが欲しいなあ」というそのまんまが売っていたのを見つけて買ったのがきっかけで、毎年この時期になると「今年も売っていてください」「私が買う前に売り切れになりませんように」とお星様にお祈りするくらいなのです(笑)
 ちなみにこんなの。

 何の変哲もない卓上カレンダーにしか見えないと思いますけど、これが絶妙な仕様なのですよ。
 2013年からデザインが若干変わって、カラフルで見栄えが良くなった代わりに上のメモ欄がなくなってしまったのが少し残念でしたが、このサイズ、このデザインのカレンダーそのものが無くなってしまうよりはずっとマシです。

 ちなみにダイソー以外のダイアリーだと、ニーモシネダイアリーの月間タイプや、リヒトラブのツイストリングを使ったダイアリー(コロモガエ・ダイアリー)が気になっていました。

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2012.9.21「雑記:正露丸のはなし」

 正露丸は胃腸薬のことで、軍が開発したクレオソート丸がルーツ。日露戦争の時に脚気に効くと勘違いし(森鴎外の汚点のひとつとして有名)兵士に支給され、脚気は治らなかったものの下痢などは治ったこともあり「征露丸」と呼ばれたけど、物騒な名前なので戦後に「正露丸」と名前が改められた、というようなことは、前から知っていました。

 しかし、「正露丸」という名称が商標として認められておらず、複数のメーカーから「せいろがん」と呼ばれる薬が出回っている、ということは、今日初めて知りました。

 というのは、キョクトウというメーカーが「正露丸糖衣キョクトウ」という商品を販売し始め、それに対し大幸薬品が「セイロガン糖衣A」と類似している、という理由で訴えたものの、大阪地裁に棄却された、というニュースをネットで読んだからです。

 何も知らなければ、こんなものどう見てもパクリ商品だろ、と思いますよね。なにしろ「セイロガン糖衣A」と「正露丸糖衣キョクトウ」ですよ。しかも黄色のパッケージその他、外見までそっくりなわけですよ。棄却される理由がないように思える。

 しかしこの件についてよく調べてみると、大幸薬品は「正露丸」という商標を登録したものの、「正露丸」という名称はクレオソート丸に対する一般的な名称(愛称)であり、固有の商標としては認められないとして、最高裁に商標の取り消しを言い渡されているようなのです。仮に大幸薬品がクレオソート丸を開発し、かつ軍に支給しており、それが「征露丸」と呼ばれたのであれば正当性はあったのでしょうけど、そういうわけではないですからね。
 なぜか大幸薬品の商標権は未だに取り消されていないものの、最高裁の判決によってその効力は認められていません。

「正露丸」という名前は誰が使っても良くて、「糖衣」というのは薬を飲みやすくするために包む膜のことで、これまた一般的な名称。となると、「正露丸糖衣キョクトウ」という名称が問題になる理由は、確かにないわけです。

 さらに調べてみると、「せいろがん」と名の付く薬は他にもたくさんあって、「元祖征露丸」「イヅミ正露丸」「松葉正露丸」と様々です。そしてまあ、どれもパッケージが似ているわけです。
 しかもよく見てみたら、ウチで昔使っていた正露丸は大幸薬品のではなく、実は日本医薬品製造株式会社の「元祖征露丸」であったことがたった今判明しました(笑) 「ラッパのマークのせいろがん〜」というCMのイメージだけで、なんとなく正露丸=ラッパのマークと思い込んでいましたけど、実際私が子供の頃からずっと目にしていたのは「ひげおじさんの征露丸」であり、ラッパのマークなんぞどこにも無かったのです。CMの洗脳効果、恐るべし。……でも、「ラッパのマークの〜」と言いながら、結局実際は「元祖征露丸」ばかり買っていたわけですから、大幸薬品にとってCMの効果はまるでなかったとも言えますが。

 また、大幸薬品は2005年にも和泉薬品工業を相手取って訴訟を起こしていますが敗訴。この現状を踏まえると、「正露丸糖衣キョクトウ」が大幸薬品の何かを侵害していると裁判所に認めさせるには、「正露丸糖衣キョクトウ」にラッパのマークでも付いていない限り無理なのではないかと思えます。そして実際、ラッパのマークは付いていなかったので、大阪地裁は棄却したようです。

 こうして実情を知ってみると、裁判所の判断がおかしいのではなくて、大幸薬品が「正露丸」という名称を自分のものであるかのように振る舞っていることの方がおかしいように思えてきます。

 まあ、私は現在「せいろがん」と名の付く薬を使っていないので関係ない話ですが、久々に興味をそそられるニュースだったので。

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2012.9.20「文房具:プレミアムCDノート シルキー」

 散々迷ったのですが、結局、アピカのプレミアムCDノートを買ってしまいました。買ったのはA6とA5の方眼、シルキー(赤色のやつ)。
 今使っているツバメのクリームセクションノートに不満は無かったのですが、文房具屋に寄ると試し書きができて、それでシルキーの紙にゲルインクボールペンで書いてみると存外書き味が良かったので、つい買ってしまった。

 余談ですが、A5の方眼シルキーは店頭には置いてなくて、取り寄せてもらったのですが(店によって対応が異なるかもしれないが、1冊から取り寄せ可能だった)、その際店員が注文用紙の品名に「紳士なノート」と書いたのが印象的でした。正式名称を知らない人だと、あれがノートの名前だと勘違いしてしまいますよね(笑)

 分厚いノートは段差ができて書きにくいのですが、そこはもう、ダイスキンを置くなりしてなんとかします。
 シルキーは、万年筆だと裏抜けするという評判をよく聞きますが、ゲルインクボールペンだとそういうこともありません(万年筆使いはクリーム上質紙を選択した方がいいのでしょう)。同じくゲルインクと相性のいいコクヨの澪よりも書き味が良く、紙もしっかりしていて文句ありません。油性を使っていた頃は紙質なんてどうでもいいと思っていましたけど、ゲルインクのペン先はなかなか神経質で、紙質の良し悪しに敏感なんですよね。書き心地のいい紙に出会うと嬉しくなってしまいます。
 表紙はハードカバーでないノートとしてはかなり丈夫なものを使っており、意外と高級感があります。私は実用重視で見た目をさほど気にしませんが、それでもこのノートの表紙はなかなか上品でいいと思いますね。

 プレミアムCDノートを買った人が「このノートに何を書こう」などと言っているのを見て、「ノートなんか実用品だろ、『何を書こう』じゃねーだろ!」と馬鹿にしていましたけど、今ならその気持ちも分かります。実際手にしてみると、この上品なノートを雑記用として使うのは畏れ多いような気がします。結局は雑記用として使うのですが、今までの雑記ノートのように、気軽にカバンに放り込んで持ち歩く使い方は、今のところあまりしたくないです。そういう役目はモレスキンやツイストリングノートでいい。高級感がありすぎるのも、実用品としては良し悪しですね。……単に私の根性が貧乏臭いだけかもしれませんが。

 このノートには標準で薄いビニールカバーが掛かっていて、これを取るとより高級感が増し、表紙の手触りを楽しめたりもするのですが、汚れやすくもなるので、掛けておいた方がいいような気がします。

 A5のノートは雑記用に使うとして、問題はついでにうっかり買ってしまったA6の方。全然考えてなかった(笑) 昔からA6のノートは、便利そうだと思って買っては、使い途が無くて途中で放置され、最後には計算用紙やメモ片など、チラシの裏と同じ扱われ方をする運命を辿っているというのに。

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2012.9.19「文房具:THE DESIGN MIND COMPANY ノートブック」

 LIHIT LAB.のブランド、THE DESIGN MIND COMPANYのノートブックが売っていたので購入。
 モレスキンと同サイズのSサイズと、A5ノートの横幅を減らした大きさのLサイズがありましたが、今回購入したのはSサイズ。


↑左がモレスキン、右がTHE DESIGN MIND COMPANY ノートブック

 要するにツイストリングリングノートのモレスキン版みたいなノートで、厚手の表紙、ゴムバンド、裏表紙のポケットと、モレスキンそっくり。
 リング部分はツイストリングノートよりも改良されていて、従来のツイストリングノートはノートの上下を引っ張ってリングを外す仕様でしたが、このノートでは押しボタンが付いていて、それを押すだけで外れます。
 リフィルは定番の無地、方眼、横罫、横罫高級タイプにダイヤリーの他、トレーニング用や旅行用など、ピンポイントで使い方の決まっている変わった物もあります。

 難点は、最大収容枚数が60枚と(モレスキンと比べてしまうと)やや物足りない点と、紙幅が狭い点。もともと紙幅がモレスキンよりも狭いのですが(モレスキン8.9cmに対し、このノートは8cm)、リング穴の分、さらに1cmほど使える幅が狭まります。


↑モレスキンの上にリング穴の分ずらしてリフィルを置いた図

 これはもしかすると、横にして使った方が使い勝手のいいノートなのかもしれません。実はコレ、幅が狭い分、横にしたときめくりやすいのです。ただ、そういう使い方をするなら、リフィルに無地か方眼を選ぶ必要がありますが(横罫で縦書きという手もありますが)。

 特に使い方を考えずに買ってしまったのですが、横にして使う外出用メモ帳と考えると、意外と便利かもしれません。硬い表紙のおかげで立ったままでも書きやすいですし。

 直接関係ないですが、このシリーズのノートパッドも、出たら買ってみようかなと思っています。……使い道決まってないですけど。

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2012.9.15「雑文:ネット上で転がっている資料を書いているひとのはなし」

 去る9月1日。アクセス解析を見たら、私のサイトのページビューが2900もあって戦慄が走る。
 このサイトの普段のページビューは300程度。twitter上でbotが定期的に私のサイトを紹介しているらしくて、その時だけ700程度になります。1000を越えること自体がごく稀にしかないというのに、2900という数値は異常過ぎます。悪い予感しかしません。

 慌てて原因を探ってみると、悪意のある晒しに遭ったわけでも嘲笑の的になっていたわけでもなく、単にツイートをまとめてページを作成できるtogetter上で、小説を書くのに役に立つ資料をまとめたページにリンクされただけでした。
 冷静になってアクセス解析のログを確認し直すと、確かにサイト全体のページビューは増えていますが、実際にレポートを読んでいる人はさほど増えておらず、単に「どんなページなんだろ」と確認のために飛んできて、すぐに閉じた人が圧倒的に多かったようです。

 あまりに多くの人に読まれているようなら、それなりの対処が必要かなとも思ったのですが、これなら現状維持のままでよさそう、ということで、この件は一件落着となりました。

 そして今日、再びアクセス解析を確認してみると、9月5日を境に閲覧者が急激に減っていて、結局170ページビュー程度に戻っていました。どうやら例のまとめページからの訪問が途絶えてしまったようです。何かあったのかな? と、そのまとめページに行ってみると、既に閉鎖していました。

 9月1日前後に開設して、たった5日程度で閉鎖。一体何があったのかと調べてみると、どうやら一部の人から批判が起き、その影響で閉鎖してしまったみたいです。
 togetterのページに寄せられた批判コメントの原文はもう確認できないので確かではありませんが、twitter上のログやgoogleのログ等から推測すると、「他者が書いた文章に対して『転がっている』と書くのは物書きとして無神経ではないか(そのページは「物書きに役立ちそうなウェブに転がってる資料あれこれ」というタイトルが付いていました)」「資料が偏っていて役に立たない」「togetterでなく別のところでまとめて欲しい」みたいなコメントが寄せられたらしいです。ページ管理者は、こうしたコメントを削除したらしく、削除された人達がtwitter上でその不満をツイート。そういった一連の出来事に嫌気が差した管理人が、まとめページ自体を閉鎖した、といった経緯のようです。

 私のところのアクセス解析のデータから推測すると、そのまとめページには1000人以上の利用者がいたのではないかと思われます。それだけの人数が利用していたら、何か言ってくる人が出てくるのは必然です。この程度のクレームで潰れるようではwebページの管理人は務まりませんが、たぶん本人としては身内向けにまとめページを作っただけのつもりで、こんなにたくさんの利用者が訪れるとは想定していなかったのでしょう。

 ちなみに「ウェブ上に転がっている資料」を実際に書いている当人としては、「転がっている」という表現に特に不快な感情は抱きませんでした。むしろ、私は価値ある情報をあえてweb上に「転がしている」わけですから、的確な表現だと思いますね。失礼でもなんでもなく、事実そのまま。
 この程度のことで不快に感じる人は、おそらく資料を提供する側にはいないでしょう。そんなにプライドが高いなら、そもそもネット上で情報の無料公開なんかしてない(笑) むしろ利用する側だから「資料を提供してくれている人に対して悪い」という感情が働くのではないかな、と思います。
 しかしそういう理屈なら、例のまとめページだって「情報を提供する側」なわけですから、不快感を与えるコメントをするべきではない、ということになりますけどね。これはもしかすると、他者の無神経さを指摘することで、逆に己の無神経さを露呈してしまった、ということなのかもしれません。

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2012.9.11「文房具:ダイスキンにカラバリ登場」

 久々にダイソーに行ったら、レダータイプノートブック(ダイスキン)の新型が売っていました。

 色は白と赤、サイズはA6とB6がありましたが、今回はA6の白のみ購入。従来のダイスキンと異なるのは表紙の色と、バンドが太くて丈夫なものに変わっている点、あと、紙質も変わっていますね。以前のダイスキンはかなりざらざらして、少しクリーム色っぽい紙でしたが、新型は白くて若干ざらざらが少ないです。紙の色は好みがあるでしょうが、全体としてみると、以前のダイスキンよりも改良されていると言えそうです。
 改善されたとはいえ、やっぱり紙質はざらざら気味で、細字のゲルインクボールペンなどは引っかかりが気になって使えませんが、105円でこの品質なら充分すぎるでしょう。


↑左が新型、右が旧型。紙の色の他、手触りも若干異なる。どうでもいいが、新旧ダイスキンを押さえているのはモレスキン(方眼罫)。

 ついでに来年のダイヤリーノートも購入。サイズは一番小さいもの(A7より一回り大きい)。少なくとも2年前から売られていたものと同タイプですが、購入したのは初めて。年間計画表、見開き1ヶ月、見開き2週間の他、後ろにはこの手のダイヤリーには定番の路線図や年齢早見表なども完備。胸ポケットに入るサイズのダイヤリーで使いやすそうなのを探していたのですが、まさかダイソーで見つかるとは思わなかった(笑)

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2012.8.29「映画:"The Dark Knight Rises"」

『ダークナイト・ライジング』を観ました。映画観るより『アーカム・シティ』を買ってプレイした方が私には合ってるんじゃないかとも思ったのですが、映画の割引券が余っていたので、人の少なくなった公開終了間際の今頃を狙って。

 それで感想なのですが、ノーラン監督のバットマンシリーズは、『バットマン』をなるべくリアルに描くことをウリにしてきたはずでした。だから、バットマンやヴィランの能力や設定、ガジェットなども、なるべく現実的な路線でやってきたわけです。
 しかし、本作はいかにもハリウッド的なんですよね。無茶苦茶な設定とありえない展開、どうでもいいどんでん返しなど、今までのリアル路線はどこへ行ったのかという内容。それならいっそ、ストーリー展開もハリウッド的なシンプルなものにすれば、それはそれで楽しめるのに、こちらは無駄に複雑で、その上雑という。

 特に問題なのが、敵役が1作目のラーズ・アル・グールの残党という点。『ビギンズ』のラーズ・アル・グールは、特に悪役として面白いキャラでもなければ、ゴッサムシティを滅ぼすという大義に魅力があったわけでもなかったわけです。その残党がそのまんま出てきてたって面白くなるわけないだろう、と。
 たとえば、ベインはデント法で捕まって、刑務所で拷問を受けたためにマスク無しでは生きられない身体になり、だからデント法を潰すためにラーズ・アル・グールの残党と協力して活動するとか、そういうシナリオにすれば、デント法の光と影を演出でき、この作品のカラーにも合った内容になったのではないかと思うのです(そもそも、あれだけ犯罪者の巣窟だったゴッサムシティがデント法ひとつで平和になったという設定自体がわけわかりませんが。しかもこの設定のせいで、ラーズ・アル・グールの残党がゴッサムシティを消し去ろうとする動機も不明瞭になる。犯罪の巣窟だから潰そうという目的でしたよね?)。でまあ、ベインとラーズの残党の目的が必ずしも一致していない、などの要素を絡ませてやれば、結局は同じ展開になるにしても、もっと魅力的な内容になったと思うのですけどね。せっかくベインのような強烈なキャラクターを使いながら、ラーズをトレスするだけの使い捨て悪役にしている点は本当に勿体ない。でまた、そのトレス元のラーズに魅力がなかったのだから特に酷い。

 あと、バットマンが冒頭で既に引退状態なのは明らかに失敗だったと思います。おかげで、ベインと戦って引退し、それから復帰(Rised)するシーンの印象が薄れてしまっている。なにしろ、ベインに背骨を折られずとも、既に杖突いていましたからね。『ダークナイト』の時も書きましたけど、主人公に魅力がなかったら、悪役の魅力も半減なのです。クソ強いバットマンの背骨を折ったからベインの印象は強烈なわけで、杖を突いて足を引きずった隠居ヒーローの背骨を折っても意味がない。

 2時間55分という長尺な割に、一応最後まで観させるだけのデキであることは間違いありません。いろいろ酷い展開や設定の連続に「こりゃないぜ」と何度も思いましたが、それでも不思議と退屈はしませんでしたから。
 しかし、ひとつひとつの要素がちぐはぐで、何がしたいのかよく解らない映画でもありました。ヒーローもの映画として開き直るわけでもなく、かといってリアルな路線でもなく。
 バットマンファンが観たらまた別な感じに映るのかもしれませんけど、私の印象としては普通のハリウッド映画、という感じです。
 もっとも、私は最初から大して期待せずに見に行きましたので、損した気分にはなりませんでしたけどね。だいたい期待通りではあった。ただまあ、ノーラン監督の作品にしては無理に派手にしようとしているな、という感じがして、それがまた失敗している印象があったのが予定外といえば予定外でしたが。もう少し知的な雰囲気の漂う作りになっているのかな、と予想していましたから。

[2012.8.30 追記]
 書き忘れていましたが、キャットウーマンは突出して良く描けていました。誰にも媚びずに自分の都合だけで行動し、スパイ活動から体術までこなす一匹狼(助手みたいなのはいましたが)。……本来この心意気と手際と強さが、主人公のバットマンに必要だったのではないかと思えてならないのですが。ノーラン版バットマンは、いくらなんでもヘタレすぎなんですよね。いつまで経っても覚悟が決まらず、自分はヒーローじゃないと逃げ回る。だったら最初からコウモリのコスプレなんかするなよ(笑)

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2012.8.21「文房具:ノートの使い方、決着編?」

 リヒトラブのツイストリングノートを購入して以来、ノートの使い方について、散々悩んできました。
 ツイストリングノートは、一般的なルーズリーフよりもコンパクトかつページの差し替えが簡単なので、普段はリフィルだけ持ち歩いて、後で一冊のノートにまとめるなどの融通が効きます。また、メモ帳サイズのリフィルが挟めるのも便利。
 ただし、ページが差し替えられるという利点は、見開きで使い辛い、裏が使いにくい、という欠点と表裏一体です。
 ノートは、見開きで使える、書いたものが確実に残る、書いたものが必ず時系列順に並ぶ、などの利点がありますが、こちらも欠点と表裏一体です。

 で、結局どうなったかというと、メモ帳としてツイストリングノートを使い、普通のノート(現在はツバメのセクションクリームA5を使用)は雑記ノートとして使う、という形に落ち着きました。これはそうしようと考えてそうしたわけではなく、なんとなく使っている内にそうなった、という感じです。

 これだけでは全く意味が分からないでしょうから解説すると、とりあえず何か書きたいことがあったら、まずはツイストリングノートのリフィルに書く。で、書いている内容が発展してきて、見開きを使う必要が出てきたり、それなりにちゃんと書き残す必要が出てきたら、雑記ノートに移行する、という形。
 で、最終的に書いたことを清書して長期保存する必要のあるものは、ルーズリーフに書き写してバインダーに綴じます。
 単純に言えば、雑記メモ帳(ツイストリングノート)→雑記ノート(ツバメセクションクリームノート)→保存ノート(ルーズリーフ)の順に重要度が上がっていくわけです。メモの段階で明らかに長期保存したい、となると、ツイストリングノートから直接ルーズリーフへと移行することもあります。なんだか三審制みたいな仕組みですが(笑)

 同じことを何度も書くことになるので、二度手間、三度手間じゃないかとも思えますが、使っている内にそうなったのだから、たぶん私にとってはこの方法が合っているのでしょう。
 とりあえずツイストリングノートに書く段階では、要らなければ破棄してもいいので、ノートを使うよりも気楽に書けます。変なことを書いても消せない、ということにはならないですし。幸い、6mm横罫のリフィルがうんざりするほど余っているので、惜しみなく使えるというのもある(5mm方眼、5mm横罫派なので、勝手に付いてくる6mm横罫リフィルは余計だったりする。余らせるのも勿体ないのでメモ用紙として使っているうち、現在のスタイルが確立した)。

 結果的に、買ったノートやリフィルが全て無駄にならない仕組みになったので、私としては満足です。しかし、端から見たら超非効率なやり方に見えるでしょうね。理屈で言えばツイストリングノートだけで成立する仕組みですから。日常的なメモ類を綴じたツイストリングノート→もう少し重要なノートを綴じたツイストリング→長期保存する必要のあるノートをまとめたツイストリング、といった感じで。

[2012.8.25 追記]
 ツイストリングノートは、従来のノートやルーズリーフという概念ではなく、ページ差し替え可能なメモ帳と考えるのが一番合っているような気がします。メモ帳サイズは当然として、A5やB5も「でかいメモ帳」だと考えると、どう使うべきか見えてくる。そう思うのは私だけかもしれませんが、もし使い方で迷っている方は参考まで。

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2012.8.3「パソコン:さようならGoogle Chrome、使いにくいぞOpera」

 前々からGoogle Chromeを使っていると、度々システムを巻き込んでハングアップすることがあったのですが、最新のアップデート直後から100%ハングアップするようになりました。Chromeの設定画面にすら入れない。
 いい加減我慢の限界を超えたので、この機会に別のブラウザに乗り換えることに。
 といっても、Chromeの快適さに匹敵するブラウザとなると選択肢は多くなく、Operaくらいしかなかったり。

 Operaはかつて、ライブドアから提供されるようになるまでは使っていたブラウザでした。あの時なぜ乗り換えたかはもう覚えていませんが、完全有料化になったか、無料版の使い勝手が悪くなったか。ともかく、何かがあってSleipnirに乗り換えました。その後、HDDクラッシュなどのトラブルが何度か起き、その度にSleipnirの設定をいじるのが億劫になってIE7に乗り換え。Chromeは正式リリースから早い段階で使うようになって、現在に到ります。
 ちなみに、私のブラウザ遍歴はIE→JustView→Opera→Sleipnir→IE→Google Chrome。FireFoxは何度か試用したことはあるのですが、どうも馴染まない。

 記憶によると、Operaはタブブラウザの走りだったと思いますが、今ではどのブラウザもほぼ同じようなインターフェイスになっていますね。

 そんなわけでOperaをインストールし、ブックマークを追加しよう……としたのですが。
 ……ブックマークバーが使いにくい。

 Google Chromeは、ブックマークバーを右クリックすれば、直接ブックマークバーを編集できました。しかしOperaは、いちいちブックマークメニューを開かないと編集できない上に、作成したフォルダを表示するには、編集画面でフォルダアイコンを右クリックして、「ブックマークバーに表示する」の項目にチェックを入れなければなりません。
 しかも、そうしてブックマークバーに登録したリンクは、ブックマークバー上からでは編集はおろか削除もできない。表示順すら変えられない(バー内の表示順は変えられるが、フォルダ内の表示順は変えられない)。
 さらに、ブックマークバーにフォルダを置くと「フォルダ内のすべてを開く」という、罠としか思えない項目があって、鬱陶しいことこの上ない。あの機能を使っている人っているのか?
(註・これに関しては、standard_menu.ini内の、
Item, M_DOCUMENT_POPUP_MENU_BOOKMARK_PAGE = Add to bookmarks, -2, "hotlistid"
Item, SI_IDSTR_HL_OPENALLURLS = Open link, -2, "hotlistid"
という2行を削除することで消えることが判明。不具合が生じる可能性もあるので自己責任で)

 そもそも私がGoogle Chromeに乗り換えたのは、アドレスバーに検索ワードを入力したら自動的に検索エンジンにかけてくれるのと(これは現行のOperaでもできる)、ブックマークバーの取り回しが良かったからなのです。IEは7から8になる際にChromeのことを研究したらしく、以前に比べればだいぶ使いやすくなっているのですが、Operaの旧態依然とした面倒くさいインターフェイスはどうしたことでしょう。あまりの面倒くささに、Operaを使うのをやめようかと本気で思った。しかし、他に選択肢もない。いまさらIEやFireFoxのような遅くて重いブラウザは使えん。

 ブックマークバーの整理さえ終わってしまえば、あとは大きな問題なく使え、ブラウジングもChromeほどではないにしろ、問題のない快適さで使えるのですが(パソコンへの負担は、Operaの方が圧倒的に軽い。Chromeは動作を軽快にすることを優先しており、それなりに負担をかける)。

 一番いいのはChromeがクラッシュしなくなることなのですが、もう長いこと直っていない不具合で、その度にいろいろ試してみても改善しなかったので、あまり期待が持てないんですよね。

[2012.8.5 追記]
 Operaは一部の日本語を中国語として認識するようで、読みづらい、汚いフォントで表示されることがあります。
 他にもっといい方法があるのかもしれませんが、とりあえずの改善方法としては、設定→詳細設定の文字別フォントで、中国語の繁体字、簡体字の項目のフォントをMS Pゴシック、MSゴシック等に変えてやればOKです。

[2012.8.10 追記]
 ブックマークバーのフォルダをダブルクリックすると、フォルダ内のリンクが全部表示されることが判明。この機能邪魔。なんとか削れないものか。

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2012.7.31「映画:バットマンを知らない人によるバットマン映画評」

『バットマン』、『バットマン・ビギンズ』、『ダークナイト』を観る。この時期にこれを観る理由は想像の通り、つまり『タークナイト・ライジング』を劇場で観るかどうかを判断するためです。
 信じられないかもしれませんが、実は映画のバットマンを観るのはこれが初めてです。当時、あんなに巷で大評判だった映画を完全スルーしておったのですよ。

 ちなみに、私の知っているバットマンはゲームの『アーカム・アサイラム』のみ。あれは本当に良くできておりました。作品の雰囲気やキャラクターの個性を活かしつつ、ゲームとしてもしっかりした作りでしたし、バットマンを知らなくても引き込まれるストーリーや演出も好感触。特にジョーカーの声優がえらい頑張っていたのが印象的でした。日本語字幕では、せっかく味のある言い回しのセリフを端折って表現していて、勿体ない感じがしましたね。さすがスクエニのローカライズと感心しました(笑)
 あと、キャラクター図鑑みたいなものがあって、あれを読むだけでかなりバットマンの世界を理解できるようになっていたのも嬉しい配慮でした。ゲームのボリュームはやや少なめですが、あれだけ内容が濃ければ文句なし。

 さて、本題。最初に観たのは『バットマン・ビギンズ』。世間では結構評判の高い映画みたいなのと、ゲームのデキが良かったので(これは直接関係ないですが)、そこそこ期待して観たのですが……なんだか退屈な映画だなあ、というのが正直な感想。
 前半は主人公がバットマンになるまでの話を描いて、後半はバットマンになる過程で修行を付けてくれた師匠格のラーズ・アル・グールとの対決を描いているのですが、遅々として進まないストーリー展開や、ラーズ・アル・グールの組織がなぜかニンジャ部隊なこと、ラーズ・アル・グールとバットマンとの確執に、いまひとつ興味の持てるような演出がされていないこと、なにより、敵役のラーズ・アル・グールやスケアクロウに魅力が欠けているのが非常に不満。スケアクロウって、『アーカム・アサイラム』では大活躍だったのに。この映画はバットマンの苦悩を描く作品のはずで、ならばスケアクロウは敵役として格好の材料だったはずなのです。なのにあんなに適当に使い捨てるなんて信じられん。
 あと、ヒロインとの関係もイマイチどうでもいいんですよね。なんだか知らないですが、全てにおいて中途半端な作品のように感じる。そのくせやたらと長い。

 この映画で面白かったのは、バットマンの装備の開発や調達方法。あと、実際使ってみて、欠点が露呈したり等の実験、開発秘話みたいな部分。あれはそこそこ現実味があっていいですね。
 あと、スケアクロウの出自や特殊能力が現実味のある方向で設定されていたのも、それ自体はいいアレンジだと思います。バットマンと同様、なるべく現実味のある方向で描く方針のようで、それはいい。ただ、彼が単なる変態研究者だった時の方が活躍して、スケアクロウになった瞬間ザコ化するのはいただけないのですがね。

 あまりに期待はずれだったので(期待が高すぎたのか?)、もうバットマンの映画を観るのはやめておこうかと思ったのですが、続編の『ダークナイト』は『ビギンズ』より遙かに世評が高いので、やはり押さえておくことに。
 ……この『ダークナイト』を観てやっと気付いたのですが、『ビギンズ』と『ダークナイト』って、クリストファー・ノーラン監督の作品なんですね。
 さすがはフィルム・ノワールでデビューした監督なだけあって、犯罪者の描き方がやたらと魅力的なんですよね。冒頭の銀行強盗のシーンからしてすさまじいですが、マフィアとジョーカーとのやりとりがまた素晴らしい。弱小勢力のボスであるジョーカーが単身、マフィアの幹部会議に乗り込み、対等に渡り合おうとするシーンはシビレました。……アクションシーンや脅迫ビデオ、尋問シーンなどを差し置いて、ここを評価する人は珍しいのかもしれませんが。

 その一方で、バットマン、ゴードン、デントの正義の味方三人衆の描写があまりにも魅力がなさ過ぎる(笑) 正義の無力さを強調しすぎるあまり、彼らが『ゴジラ』でいう自衛隊のような位置付けになっているんですよ。ジョーカーのライバルとして、三人がかりでも全く釣り合っていない。

 たぶんノーラン監督は、バットマンの存在に否定的な見方をしているんじゃないかと思うのです。たった一人で犯罪者を片っ端からしばき倒したところで、それで犯罪がなくなるわけでもなく、むしろそういう独り善がりな正義はテロリストと変わらない、と、醒めた目で観ているような気がする。で、それをそのまま描いてしまっているんですよね。だから正義のヒーローを魅力的に描けない。
 でも、バットマンを描いた作品で、バットマンを魅力的に描いていないのは致命的だと思うのです。バットマンが魅力的だからこそ悪役や脇役が光るわけで、肝心の主人公がコレでは映画全体が台無しになる。

 いっそこの映画は『ジョーカー』という、ジョーカーを主役にしたフィルム・ノワールにした方が良かったんじゃないかと思えます。そうすれば現状のように、無理に正義の視点から作品を描く必要がなくなり、ノーラン監督お得意のダークでリアルな世界観でバットマンを描くことができたと思うのです。
 魅力的でも何でもなく描かれたヒーローを中心に据えて、その矛盾点や苦悩を延々と描くくらいだったら、魅力的な犯罪者を中心に描いて、その視点から間接的にバットマンのヒーローとしての矛盾点や苦悩を描いた方がよほど良かった(結局この映画は、あれだけバットマンを無力なテロリスト扱いしながら、最後には「守護者」としての称号を与えるという無理のある展開にしていますよね。ジョーカーを主役にしたフィルム・ノワールとしてバットマンを描けば、バットマンを無理に賛美する必要がなくなり、むしろバットマンをよりリアルに、かつ魅力的に描けたと思うのです。特にノーラン監督なら、正義の主役としてバットマンを描くより、敵役としてバットマンを描くほうが魅力的なバットマンを描けるはず。たとえば船の爆破シーンも、バットマン側から描いている本作では、なんだかわざとらしい「正義」を描いているように見えましたが、ジョーカー側から描けば、完璧に計画された天才的な犯罪が理不尽に失敗したシーンとなり、逆に人間の「正義」や「良心」をリアルに描いているように見えると思うんですよね)。

『ビギンズ』より長い割には、途中で飽きることなく観続けられるのは、ひとえにジョーカーのおかげでしょう。

 最後に観たのは『バットマン』。1989年のティム・バートン監督のやつです。むかし、マクドナルドでプラスチック製のカップなどプレゼントしていたのを覚えています。父親は熱心に観ていたようですが、私は興味なかったんですよね。

 この映画は、実際古い映画ということもありますが、けっこう演出が古くさくてわざとらしいですね。ただ、バットマンのヒーローとしての描き方や、ジョーカーの敵役としての描き方のバランスは良くて、ノーラン監督の作品よりも「大人の鑑賞するヒーローもの」としての完成度は高いように思います。バットマンはミステリアスで格好良く、でも超人ではないので打たれ弱かったりするところもちゃんと描かれていますし、シリアスなバットマンと、ジョーカーのバカっぽくもイカレた犯罪者っぷりの対比も見事です。あと、ウェインの両親を殺したのがチンピラだったときのジョーカーで、そのチンピラジョーカーを薬品槽に突き落としてイカレさせたのがバットマンという、両者の複雑な関係も面白いところです。

 三作観たところで結論としては、結局私と最も波長の合う作品は『アーカム・アサイラム』だった、ということでした(笑) もしかすると、現在公開中の『ダークナイト・ライジング』を観る暇があったら、『アーカム・シティ』を買って遊んだ方がいいのかもしれない。
 ただ『アーカム・シティ』は、以前体験版をプレイした感じではイマイチで、それで購入を控えたのですよね。『アーカム・アサイラム』の体験版は、ちょっとプレイしただけで「これはイケル」と確信したのですが。

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2012.7.27「文房具:使用上の注意を良く読み」

 ツイストリング・ノートを雑記用にしばらく使っていたのですが、やはりどうしても見開きで使いづらかったり、ページが切り離せることが、かえって思考を妨げるような感じがするので、結局、ノートに戻すことにしました。メモ書きや、調べた情報をざっとまとめたりするだけならツイストリング・ノートで問題ないのですが、どの程度の規模になるかわからないことをごちゃごちゃ考えているときには、ページが切り離せないノートの方が適しているように思うのです。私は、ですが。

 アピカのプレミアムCDノートが気になるのですが(紙質や製本等に不満はないのですが、分厚いのが私にとっていいのか悪いのかが判断つかない)、手元にツバメのA5セクションノートがあるので、とりあえずこちらを使用。使い切ってからまた考えることに。

 ツバメのセクションノートの表紙は紺色で、黒いペンで字を書くと読みにくいです。そこで白色ペンを使うことになるのですが、マジックインキのホワイト1.2mmをガシガシ振ってから試し書きしてみると、透明な液しか出てこない。
 どうなっとるんじゃいと、ぶんぶん振ったら、手にべっとりとインクが付くほど溢れてきました。出なかったり出過ぎたり不安定すぎるぞ! と文句をいいつつ、ペン軸や手に付いた白インクをティッシュで拭き取り、とりあえず表紙に日付を書く。

 そこでふと辺りを見回すと、見事に白インクが飛び散っていました。机周りはガラス戸付きの棚を使っていて、飛び散ったインクのほとんどはガラスに付いたので、これを取るのは容易なのですが、問題は液晶モニターとスピーカー、それからMotif-Rackについたもの。

 あまりの事態に呆然としつつ、手元のペンを見下ろすと、ペン軸には図入りで「ご使用前に図のように持ち(親指でキャップ部を持つ)、よく振ってから〜」という注意書きがあったのでした。……うん。知ってたよ。キャップ外したまま振ったら大変なことになるってことはさ。「黒い面にも、透明のものにも、クッキリ鮮明に」という宣伝文句がなんかムカつくぞ(笑)

 液晶モニターはLGのW1942TQで、これはまあ安物なので最悪使い物にならなくなっても構わないのですが、スピーカー(ヤマハ MSP5 1本2万2千円くらい)とMotif-Rack(12万円くらい)は洒落にならないのですけど。

 それから一時間ばかり、水とティッシュとふきんを動員して、落とせるだけ落としてみたところ、ガラスや机、それから液晶モニターに付いたインクはきれいに取れたものの(液晶モニターは諦め気味だっただけに意外だった)、スピーカーには若干白い跡が残り、Motif-Rackの黒い部分に付いたものにいたっては、取ろうとすると傷が付いて余計に見栄えが悪くなるので諦めました。
 汚れがめちゃくちゃ目立つわけでもなく、機能に問題はないので気にしなけりゃいい話ではあるのですが、結構ヘコんでおります。そのスピーカーでPocupine Treeの"The Incident"を聴いて後悔中(笑)

 不幸中の幸いは、ガラス戸付き棚を使っていたことですね。普通の棚だったらどれだけ恐ろしいことになっていたか。
 あと、あれだけ机の周りのもの広範に飛び散った割に、文房具やペン立てに全く被害がなかったのも妙な偶然でした。ペン立ての後ろにあったMotif-Rackには付いて、なんで前にあるペン立てには付かなかったのか。むしろ逆だったら良かったのに(笑) ペン立てなら汚れも取りやすかったし。

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2012.7.22「本:ケータイ小説が売れる理由」

 かつて『恋空』の評論を雑記で書いた……はずなのですが、ボツにしたのか、見あたりませんね。けっこう真面目に書いたものだったのですが。
 概要としては、おそらく実体験を基にしているであろう部分と、読者の興味を惹きそうな極端な不幸話をうまくミックスしており、意外と読者を掴む工夫がされている作品である。ただし、安易に登場人物を殺したり、病気にしたり、不幸話で客を惹くのは誉められた手法ではなく、志のある作家志望は真似しないで欲しい、といった内容でした。

『恋空』を皮切りに、ケータイ小説が書籍化して売れていた頃、なぜあんなものが売れるのか、というのが議論の対象になったことがありました。私は最初、ケータイ小説は作者と読者の距離が近くて、読者の意見が作品に直接反映されやすい点に注目して、いわゆる「身内」が買っているだけではないか? と思っていました。しかし、その意見を披露したところ、それでは説明が付かないくらい売れている、という反論を受けて、確かにそうだと思ったわけです。
 その時は結局「わからない」ということで終わったのですが、数年経った今頃になって、突然、まあまあ説得力のありそうな説を思いつきました。

 それを思いついたのは読売新聞を眺めていたときだったのですが、新聞は、なぜか被害者のプロフィールや遺族のコメントなどを無駄に報道しますよね。あれは何をやっているかというと、要するに情報操作なわけです。悲惨な事故、夢のある子供の将来を奪った事故(事件)への怒り、そんなものを演出するためにやっています。どうしてそんなことをする必要があるかというと、需要があるからです。
 そう考えると、たとえばテレビでも、24時間テレビを筆頭に、どこの誰とも知らない人の不幸話を披露して感動させようという番組は常に需要があります。女性向け雑誌には、不倫話、嫁姑戦争話などを扱った専門誌まであります。その延長線上にケータイ小説があると考えると、割と納得がいくのではないでしょうか。
 世の人々の一定数は、悲惨な不幸話を求めているのです。そしてそれは、どういう形態でも構わないのです。井戸端会議でもテレビでも新聞でも漫画でもケータイ小説でも。
 つまり、ケータイ小説という形態だから特別売れているのではなく、不幸話だから売れるのです。そして、不幸話が売れるのは今に始まったことではなく、昔から一定の需要があり、何ら驚くことではないのです。

 ケータイ小説が売れる理由を考えるとき、私をはじめ、ほとんどの人はその形態に意味があると考えます。それはケータイ小説を、新しい何か(どこぞの誰かのように「新しい文学」などとは口が裂けても言いたくないのでこう表現しておく)だと思うからです。それで、短い文章だから馬鹿でも読めるからとか、どこでも気軽に読めるからなどの仮説を立てたり、若者文化やケータイ文化との関連を調べたりとかするわけです。しかしそれは、形態に意味があることを前提にした考え方です。「もしそこに意味がなかったとしたら?」という、当たり前の反証を見落としているのです。

 別にこれが真実だ、絶対正しいなどと吹聴する気はないですが、なかなかシンプルで、その割には説得力のある説だと思いませんか? 面倒な経済論や文化論や文学論を一切展開する必要もないですし。自分で言うのも何ですが、新書一冊費やしてごちゃごちゃ書いているケータイ小説論より、よっぽどイケてると思います(笑)

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2012.7.20「映画:『BRAVE HEARTS 海猿』と『テルマエ・ロマエ』」

 映画館にて『BRAVE HEARTS 海猿』と『テルマエ・ロマエ』を同時に観る。映画館に行くこと自体久々ですが、邦画を観るのもずいぶん久しぶりのような。何気にどちらも漫画原作ですな。『海猿』はだいぶ原作とは異なる展開になっているらしいですが。

『BRAVE HEARTS 海猿』は、メロドラマの部分がかったるいのと、前作(註・ここでいう前作とは『LIMIT OF LOVE 海猿』のこと。この文章を書いた時に『THE LAST MESSAGE 海猿』の存在を知らなかった)で外国人に指摘されたという「時間を争うクソ忙しい時に長演説するなよ」という問題("LIMIT OF LOVE"のDVDのコメンタリでそう言っていた)をまたやっていますが(あれがいいと思っているのかね?)、総じてテンポも良く、絵も迫力があり、特に救難活動中の演技は迫真に迫っており、このシリーズとしては安定して高品質なデキになっています。前作までの映画を観て、期待するレベルには充分届いています。
 人員や海上保安庁の装備などは、例によって本物の協力があって調達していると思われますが、事故ったジャンボジェットやコンテナ船はどうやって撮ったんでしょうね?

 要救助者を全員救助することを「奇蹟」と呼んだり(彼らは、予定通りに事が進みさえすれば全員救助できるように目標を立て、訓練し、計画を練っているはずで、奇蹟が起こらないと全員救助できないような計画を立てたり、訓練をしているわけではない)、女性キャラがいちいちうっとうしかったり、主人公が不必要に熱血ぶったり、ライバル(?)が不必要に対立を起こして見せたり(軍隊や警察ならまだしも、救助活動のエリート部隊で、低レベルな「お前嫌い」オーラを出す先輩という存在は、どうも変な感じがした)など、気になる点はありますが、全体としてあれだけデキが良いなら、あまり文句を言うこともないかなとも思います。と言いつつボロクソに言ったような気もしますが(笑)

『テルマエ・ロマエ』は、正直言って全く期待していなかったのですが、意外に良かったです。特に古代ローマパートのデキがすさまじく、セットにしろ役者の演技にしろ、ハリウッドに迫る勢い。
 日本パートもあれはあれですごくて、方言丸出しで何言っているかさっぱり分からないやりとりとか、おじいちゃん達のフガフガ言ってて聞き取れないセリフとか、映画的にセリフが聞き取れないのはダメかもしれませんが、あれはあれでいい。
 あと、映画のオリジナル要素で感心したのは、ハドリアヌス帝がルシウスの風呂に手を加えたという演出ですね。最初あのシーンを観たとき「なんで皇帝陛下が大衆浴場でルシウスと謁見してるんだ? 意味分からんこのシーン」と思っていたのですが、まさかハドリアヌス帝がルシウスに対抗意識を燃やしちゃって、あんな演出をかますとは思いませんでした。芸術肌のハドリアヌス帝の性格をうまく現した、あの映画の中でも白眉のシーンでした。
 その他、小物や登場人物が漫画に極力似せてあるのは面白かったです。最初の銭湯にいるおじいちゃんとか、ケロリンとかにゃんこのシャンプーとか。

 問題は、変におちゃらけ過ぎているシーンがある点。ルシウスが溺れて日本に行くシーンで、いかにもギャグ的な演出が入るのですが、あれは完全に滑っていて、見るに堪えませんでした。
『テルマエ・ロマエ』は登場人物みんながクソ真面目であるからこそ笑えるわけで、ふざけたシーンを入れてはいけないのですよ。監督だか演出だか脚本だか知りませんが、彼はギャグを理解していない。ふざければ人は笑うと勘違いしている。あれは完全な蛇足です。この手のギャグで良かったのは「バイリンガル」の字幕だけですね。

 あと、ヒロインがうっとうしい。方言丸出しの演技とか、ダッサイ格好をした漫画馬鹿の演技とかは良かったのですが、ルシウスに色目を使うようになって、ローマに飛ばされた直後から、途端に薄っぺらい理屈を捏ねる鬱陶しいだけの馬鹿女に。……『海猿』もそうでしたし、洋画でもそういうことがよくありますが、なんで映画って、うっとうしいヒロインを出したがるのでしょうね。
 あのキャラは安直に恋愛にもって行かないで、漫画に執念を燃やす女と、風呂のことしか考えていないクソ真面目男との職人的な出会い、という形で描いた方が良かったんじゃないかと思います。「かっこいい」から一目惚れ、じゃなくて、完全に「漫画のネタ」としてしかルシウスを見ていなくて、でも一緒にいて、風呂のことに真剣に打ち込む姿を見るうちに別の感情が浮かんでくるとか、そういう風にした方が絶対面白かったし、この作品の方向にも合っているし、うっとうしさもなくなって良かったと思うのですけどね。

 その他、ルキウス・アエリウス・カエサルを完全に悪役にして「あいつが僻地に行って死ななきゃ歴史が変わってしまう」みたいな展開になるのも、なんだかヒドイ感じがしました。もっと純粋に、ハドリアヌス帝を助けるためにオンドルを建てるという方向にした方が良かったんじゃないですかね。まあこの点は、この映画を観るほとんどの人は気にしないとは思うのですけど。
 これに関連して言えば、あのショボイ戦闘シーンは必要だったのでしょうか。今までせっかくハリウッドとタメを張るくらいリアリティのあるローマを再現しきっていたのに、あのしょっぱい戦闘シーンのせいでメッキが剥がれてしまったような気が。あれは要らない。

 以上、不満はありますが、それでも想像以上に良くできた映画ではありました。漫画人気にあやかって作りました、みたいな映画なんか、たいがい観る価値ゼロのどうしようなくヒドイものばかりですから、それから考えれば、問題はいろいろあるにしても、これだけやってくれれば充分でしょう。

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2012.6.30「文房具:ペンホルダー付きリングノート」

 文房具屋を物色していると、新製品コーナーに怪しげな商品を発見する。

 これはもしや、ツイストリング・ノートのパクリ商品ではないですか!? PILOTめ、やりおるわい!
 ……と、一瞬割と本気で思ったのですが、ダイソーじゃあるまいし、こんなモロパクリ商品を大手メーカーが出すのは考えにくいと冷静になり、よく見てみると、表紙に"PILOT + LIHIT LAB."の文字が。つまり、OEM商品なわけですね(追記・OEMというよりはコラボ商品という位置付けらしい)。
 名前はペンホルダー付きリングノートで、サイズはB5、A5、メモ帳。色は黒、青、ピンク、緑の4種類。

 この商品が本家と異なる点は、ひとつは見たとおり表紙が不透明であることですが、機能面での差はこちら。 

 B5とA5サイズのみですが、ポケットが付いています(片側のみ。なお、当然ながら写真のふせんは付属しない)。コレが欲しかった人は結構いるんじゃないでしょうか。すでに貼り付けるタイプのポケットを自分で買ってきて取り付けて使っている人も多いでしょうね。
 かく言う私もこれは地味に欲しかった機能です。でも、本当にポケットが欲しかったのはメモ帳サイズの方で、こちらがポケット無しだったのは残念。まあ、必要なら自分で貼り付ければ良いんですけど。 

 もうひとつの違いは、ペンホルダーが付いてくること。これも欲しかった人はいるでしょうね。私は特に必要としていませんが。

 なお、数量限定で油性ボールペンのREX GRIP 0.7 黒が付いてきます(軸が何色でもインクは黒)。芯はBSRFなので、つまり普通のPILOT製油性ボールペンですね。せっかくだったらアクロボールを付ければいいのにと思うのですが、コストの問題でダメだったのでしょうか。ジェットストリームからシェアを奪ういいチャンスだったと思うんですけどね。

 私の近所ではたいがい置いてあって、入手に困ることはないツイストリング・ノートですが、取り扱っていない店もまあまあありましたし、ルーズリーフと異なる特殊な綴じ穴(国産のたいがいのダブルリングノートと同じ規格ではある)のせいで購入を躊躇していた人もいるかと思います。PILOTと提携して販路を拡大することで、これからメジャーなノートへとなっていくかもしれませんね。
 そうすれば、メモ帳サイズにもポケット付きが出来たり、クリアファイルやインデックスのリフィルがラインナップされたり、ダイヤリーが追加されたりと、より便利になっていくかもしれません。

 ……しかし、また6mm罫リフィルが増えてしまった(笑)

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2012.6.22「文房具:ツイストリング・ノートを横にして使う」

 ルーズリーフはページの入れ替えが可能ですが、見開きで使えません。ノートは見開きで使えますが、ページの入れ替えはできず、冊数が増えてくると大事なメモがどこにあったかわからなくなりがちです。

 私は、普段のメモ書きはノートにして、特に残しておくべき情報はルーズリーフに書き写す方式を採っています。
 しかし、ルーズリーフを使っていて常々不満だったのが、見開きで使えない、という点です。2ページに渡る情報を残そうとすると、表と裏に書くことになります。たいがいの場合、それで問題ないといえば問題ないのですが、見開き2ページで書いた方が読みやすいことも確かです。
 見開きで使えてページの入れ替えが自由なノートはないのかねと贅沢な不満を抱いていたのですが、ふと、5mm方眼罫を使っている今なら、ツイストリング・ノートを横にして使えば、それが可能だということに気付きました。
 私が普段使っているA5サイズを横にして使うと、A6の見開きと同等の容量で物足りないですが(普段のノートとしてはいいかもしれない)、B5ならB6の見開きとなり、ちょうど良さそう。
 というわけで、LIHIT LABのツイストリング・ノートのB5サイズを買ってきて、使ってみることに。

 普段使っているページは見せられたもんじゃないので、このノートは撮影用に作成しました(笑)
 横にして使うと、リフィルを挟んだまま書いてもリングが手に当たらない、という利点もありますね。

 ルーズリーフのバインダーノートではなく、ツイストリングノートでなければならない理由は、リングノートと同じく360度開くことが出来(横にして使うなら特にこの点は重要)、メモ帳サイズのリフィルを挟むことが出来るからです。
 コクヨのスマートリングなら、ルーズリーフを使って360度開くことが出来ますが、メモ帳を簡単に挟めるのがツイストリングノートの強みですね。

 一時期、賢い人のノートの作り方みたいなのが流行して、ノートの左端や下に後で書き足せるように空欄を作っておく、という技が紹介されていましたよね? ツイストリングノートならそんな工夫は必要なく、書き足しはメモ帳サイズのリフィルに書いて一緒に挟んでしまえばOKです。超便利。

 こうなると、ツイストリング用のインデックスが欲しいですね。3Mの686-S(フィルムふせん)でも貼り付ければいい話ですが、できれば丈夫な厚紙のインデックスを挟んで使いたいのです。もし出たら私は買います。ツイストリングノート用の穴開け器があったと思うので、自作すればいいような気もしますが。

[2012.6.24 追記]
 インデックスは贅沢な要望ですが、それより切実な願いとしては、B5とA5サイズのクリアファイルのリフィルが欲しいです。クリアファイルが挟めるようになれば、ルーズリーフ規格のバインダーを使う理由がなくなって、完全にツイストリング・ノートに移行できるのですが。

[2012.6.26 追記]
 雑記用のノートとして使っていたエトランジェの5mm方眼A5ノートの紙面が尽きたので、今後はツイストリング・ノートの5mm方眼A5を使おうかなと思っています。
 ページの着脱可能なノートを雑記ノートとして使うのは気持ちに非常に違和感があるのですが(ルーズリーフを清書用、整理用として使ってきたので、ツイストリング・ノートを書き殴っていくノートとして使うのはものすごい抵抗がある)、理屈で考えれば、普通のノートを使うより遙かに便利なんですよね。ページの追加が可能だから、コーネル大学式だかなんだかのように追記用の余白を用意したり、使用するページ数を予測して空けておいたりする必要はないし、出先にノートごと持っていく必要がなく、リフィルだけ持っていって、後で本体にバインドすればいいだけだし。
 結局耐えきれなくなってアピカのPremium CDノート(紳士なノート)あたりを買ってしまう可能性もありますが、とりあえずしばらくは違和感を無視して使ってみようかと思います。

 問題は、ツイストリング・ノートを買うと標準で付いてくる6mm横罫のリフィルが大量に余っていること(笑) 方眼タイプのは白と黒しかなく、他の色を選ぶといらない横罫リフィルがどうしても付いてくるんですよね。最悪走り書き用に使いますが、なんだかもったいない。

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2012.4.24「雑文:ジャンクフード評論家その2 SUBWAY編」

 こんばんは。ジャンクフード店評論家の涼格です。Hello, Again.
 皆さんはジャンクフード、ガツガツ食ってますか? 私はほとんど行ってません。ダメじゃん評論家。

 さて、そんな私のジャンクフード評論第二弾……なのですが。実は前回のジャンクフード評論の記事を書いたのは2006年で、現在ログを公開していないことに気付いてしまいました。
 再掲載するには情報が古いですし(撤退したウェンディーズの情報や、モスのアボガド山葵バーガーを紹介したりしている)、なにしろ私はジャンクフード屋に本当に行かなくなってしまって、その記事に付け加えることもできないという。評論家としてどうなんだそれは。
 というわけで過去のことは忘れて、明日のジャンクを見つめることにしましょう!

 そういうわけで第二弾。今回は最近ふらりと立ち寄ったSUBWAYをご紹介します。
 先述の通り私はジャンクフード屋に行かなくなって久しいのですが、とある某寝屋川の某ビバモール(某付ける意味はあるのだろうか)の文房具コーナーでボールペンやノートの鑑賞を満喫した後、昼飯を食うためフードコートへ行きました。
 このフードコートにはファーストキッチンがありまして、久々にあそこのポテトを食うかなあと思っていたのですが(ファーストキッチンはポテトとデザート類がうまい。バーガーは少なくとも6年前の時点では肉の味が不足気味でイマイチ)、もうナウでヤングな若者でもないんだし、昼飯をポテトとフロートで済ますのはどうかねと、オトナの毅然とした態度を発揮してこれを却下。

 とんかつ屋で店が泣くほどキャベツを盛って食うか? などと思案していると、奥の方に見知らぬ店を発見したのです。それが今回ご紹介するSUBWAY。
 いままで私は、この店はドトールやスターバックスのようなコーヒー屋だろうと思い込んでいたのですが、よく見るとサンドイッチ専門店だったのですね。メニューを見ると、ジャンクフード屋の割には野菜多めであっさりした印象だったので、今回の昼はここに決定。

 この店はサンドイッチをカスタマイズできるのが特徴で、パンの種類(ホワイト、ハニーオーツ、セサミ、ウィート)、有料追加トッピング、野菜の量(増やしたり抜いたり)、ドレッシングを選べます。たぶん初めて訪れた人の多くは「パンの種類はどうなさいますか?」「トーストしますか?」などといろいろ訊かれて大混乱に陥るのでしょうが、抜かりのない私は店先にあったチラシを5分ばかり穴の開くほど確認してばっちり予習してから注文へ。
 今回頼んだのは、アボカドベジーのウィート(トーストする)、ピクルス抜き、レタス・オリーブ多め、わさび醤油ドレッシング。あと、オーブンポテトのS(プロヴァンス風ハーブ)を注文。飲み物はフードコート内でタダで飲める水。ピクルスは食えないわけじゃないのですが、私は梅干し以外の漬け物が嫌いなんですよね。だいたいサンドイッチやバーガーの味と合ってないような気がする。

 さて、今回注文したアボカドベジーなのですが、肉が一切入っていないサンドイッチなのです。高カロリー高脂肪が信条のジャンクフード屋にあるまじき食い物(笑) ベジーデライトならアボカドも入っていないのですが、それではあまりに寂しいのでアボカド入りで妥協。ジャンク屋に行って肉なしサンドイッチ頼むなんてどうかしてるぜ! と、自分で頼んでおきながらかなり不安だったのですが、しかしこれ、そもそもパンがうまいので、野菜しか入ってなくてもいけるんですよね。サンドイッチでこれだけうまいものを食ったのは初めてかもしれない。ドトールのミラノサンドも、2回しか食べたことがないものの、なかなかおいしかったのですが、SUBWAYはワンランク上です。

 そして、あまりにヘルシーすぎるので、ついでに頼んだポテトなのですが、これがまたうまい。ポテトはどこのジャンク屋でもだいたいうまいのですが(昔は油ギトギト塩振りすぎのひどいポテトが多かったですが、今はマクドナルドやロッテリアでもまともなものを出します)、SUBWAYのは今まで食べた中でも一番うまいです。ちなみに私のポテトうまいランキング過去1位は今は亡きウェンディーズ、2位はモス、3位はケンタッキー。まさかウェンディーズのポテトを抜くほどのものにこんなところで出会えるとは!
 SUBWAYのポテトはオーブンで焼いて作っているそうで、つまりは油少なめのヘルシー志向になっているのですが、私にとって問題なのはヘルシーかどうかではなく、油で揚げないことでじゃがいも本来の味わいが楽しめるという点に尽きます。しかも、中はふっくら、外側はカリカリしているという。

 こんなところでうまいジャンクフード屋に出会えるとも思っていませんでしたが、さらに驚きなのが、これがアメリカ発のチェーンだということです。確かに野菜やドレッシングを細かくオーダーできるシステムなんかはアメリカ的(スターバックス的というか)ではあるのですが、あんなに野菜や低カロリーをウリにするアメリカ発ジャンクフード屋があるということ自体が驚きです。

 残念なのは、SUBWAYチェーンの多くは駅前に集中しているようで近所にない、ということ。近くにあれば贔屓にしても良かったのに。

 本編とは関係ないですが、某寝屋川の某ビバモールには幸せの黄金たい焼きというたい焼きフランチャイズの店があって、ここの黄金あんたい焼きがうまかったりします。安納いもをつかったあんが特徴で、スイートポテトのような味。小豆やクリームやショコラ、期間限定味などいろいろ種類がありますが、惑わされずに黄金あん一択、しかも1匹だけ買って(食えるなら何匹買ってもいいですが)その場で食べるのがお薦めです。
 この店で感心したところは、以前は普通にたい焼きを売っていたのですが、最近買ったらバリ(たい焼きを焼くときに余った皮)を一緒に紙袋に入れてくれていたことです。商品そのものはバリをきれいに取っているのですが、取ったバリを別添えしているわけです。こういう細かい工夫をして進歩しようとしている跡が見られる店は好きです。

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2012.3.12「病気:インフルエンザとヨーグルト」

 インフルエンザに罹りました。B型。この冬はすでに2回風邪をひいていて、一度目は12月上旬、『スカイリム』発売日に発病し、マルカルス脱獄作戦の頃に完治。
 二度目は2月初旬で、うなじのあたりのリンパが腫れるだけで、他に症状はありませんでした。
 そして今回、最初はただ喉が痛いだけで、熱もないので風邪だと思っていたのですが、1日安静にしていたところ、症状が緩和するどころかやたらと咳が出始めるように。ハチミツ柚子茶を飲んでも全く効かず、咳止めを飲んでも何の効果もなく、24時間咳が出っぱなしで寝られない状況が2日続いたので、絶対風邪じゃないと確信。ネットで調べてみると、日曜に営業している奇特な診療所が近くにあったので行ってみたところ、検査でインフルB型と診断されました。最後にインフルエンザに罹ったのは15年くらい前のことで、その時には診断キットはなかったのですが、最近は簡単にインフルエンザかどうかを診断できるキットがあるんですね。便利になったもんです。
 というわけで、タミフルを処方してもらって、2日ぶりに寝られたところなのですが、病を押してまでこの雑記を書くには理由があります。重要な情報の告知があるのです。

 というのは、実は私は明治ヨーグルトR-1が好きでして、昨年11月頃から毎日食べていたのです(笑)
 それまでもいろいろ銘柄を変えつつヨーグルトを食べていたのですが、リニューアルしたR1が結構おいしくなっていたんですよね。
 ところが、1月末頃に「とくダネ!」とかいうどこぞのバカニュース番組で「R1食った子供がインフルに罹らなかった」と報道した結果、突然入手が困難になりました。その時点で銘柄を変えても良かったのですが、同時期に新発売したブルーベリー味がおいしかったのと、なんで脳なし馬鹿のせいで好きなヨーグルトを食えないのかという思いと、馬鹿に食わすくらいなら俺が買い占めてやるという意地から奮起して、週に一度、開店直後のスーパーでダッシュして、馬鹿女共にガン飛ばしつつ奪うようにして大量買いしておりました。
 だいたいこいつらは、ヨーグルトを食った途端にインフルに罹らなくなるとでも思っているんでしょうかね。そんなに罹りたくないなら予防接種でもした方がまだ現実味があると思うのですが([2012.4.20 追記]予防接種は罹る率を下げるというよりは、症状を緩和するためのものらしい。詳しくはよくわからないですが。私は予防接種は受けたことがないです)。ヨーグルトを2ヶ月食い続けるのと同じ値段で、予防接種を2回(2回受けると抗体のできる確率が上がる)受けられるんですけどね。

「とくダネ!」で紹介されたのがドリンクタイプだったのか知りませんが、2月当初はみんなドリンクタイプに群がっていたので私は余裕で買え、2週目にはハードタイプの存在が認知されてきたものの、自分の頭で物を考えられない人々の目には、ブルーベリー味は別のヨーグルトに見えたらしく、ノーマルR1を奪い合っている傍目で、私は余裕でブルーベリー味を7個買いしていました。
 買いだめしていた分は今日無くなってしまったので、今後は買いやすいヨーグルトに変えようと思いますが、それはともかく。
 つまり、私は4ヶ月ほどR1を食っていたことになるわけですが、その結果、15年くらいぶりにインフルに罹ったわけです(笑)

 そういうわけで、私の地域に住む賢明なる皆様、特定銘柄のヨーグルトを食することによる抗インフルエンザ効果はこの程度のものですから、是非とも意味のない醜い争いは止めて、私にR1ブルーベリー味を残しておいてください(笑)

 余談ですが、私はR1を抗インフル目的で食ってなかったので、この事実に気づくまでにずいぶん時間がかかりました。冷蔵庫のR1がなくなって「そもそもなんでこのヨーグルトを買うのにこんな苦労してるんだっけ?」と、タミフルを飲んで布団に潜り込みつつしばらく考えて、ようやく思い出した。

[2012.4.20 追記]
 R1の売れ行きもだいたい落ち着いてきて、現在はお一人様2個までなどの制限付きでなら買いやすくなっています。
 現在私はダノンのBIO、脂肪0砂糖不使用にハチミツ柚子茶の素を混ぜて食べるのがマイブームとなっております。脂肪0にしているのは別に健康やカロリーがどうこうという理由ではなく、単に両方食べ比べたら脂肪0の方がおいしかったからです。
 1ヶ月前までは大きいパックに入っている砂糖不使用ヨーグルトを食べていて、明治やトップバリュ(イオン)、Dプライス(ラ・ムー)など、いろいろ試してみたのですが、大きいパックで買うと、不必要によそい過ぎてしまうんですよね。それで結局、砂糖不使用で小分けしているBIOに落ち着いています。

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2012.3.4「雑文:大学生数学基本調査」

 日本数学会という組織が、大学生5000人を対象に「大学生数学基本調査」なるものを行ったそうです。必要な資料は全てこちらから閲覧できます。

http://mathsoc.jp/comm/kyoiku/chousa2011/

 もともと「数学界」という狭い世界で生きている学者連中が、「近頃の大学生は基礎的な数学の知識もない」という偏見に説得力を持たせるために行われた調査であるため、彼らが望んだとおりの結果が出ています。その結果、マスコミが「大学生の24%が平均を理解せず」というような見出しを付ける羽目になり、それを鵜呑みにした連中がネット上で呟いているわけですが。

 日本数学会の人達は、純粋数学を扱う分にはそれなりの頭をしているのでしょうけど、現実の問題に対して論理的に思考し、データを収集して解析する能力には欠けているようです。そしてもっと重要なのは、そうした自らの欠陥に気づいていないことです。
 問題文や調査結果を読めば分かりますが、彼らは彼らの常識が正しいと思い込んでおり、文学や社会科学、保健衛生などの学部を軽蔑していることが伺えます。そして、これら学部の連中に対して自分達の常識を押しつけ、「あいつらはこんな簡単な問題も解けない」と言っているわけですが、彼らのやっていることが植民地主義の思想と変わりないという、文化系の学問をやっているなら「常識」である事実には気づいていません。
 確かに文学部の連中は数学ができないかもしれません。数学の作図問題の解き方や証明で使う文体を知りません。しかし、サイードの『オリエンタリズム』くらいは読んでいるわけです。彼らが文学者を「数学が出来ない」と馬鹿にするのであれば、私は彼らを「サイードも知らない」と馬鹿にします。
 いずれ、この調査結果からわかることは、数学ができることと論理的思考ができることとは必ずしも関係はない、ということです。日本数学会をして、こんな意味のないデータ取りをして、役にも立たないレポートを書いているのですからね。

 ざっと結論は述べたので、以下は細かい話。
 問1-1は「大学生の24%が平均を理解していない」という言説の根拠になっている問題。
 しかし、問題を読むと、この問題が不正解だったからといって「平均を理解していない」とは必ずしも言えないことは一目瞭然です。
 というのは、問題文に「100人の身長を測って平均を取ったら163.5cmでした」と書かれていたからといって、それを鵜呑みにするべきではないからです。小数点第二位以下をどう処理したのかを明記していない以上、「この結果から、100人の身長を足すと163.5cm*100=16350cmになる」ことを「確実に正しい」と言えるはずがありません(1人なら0.01cmの誤差でも、100人分になると1cmの誤差になることを考えれば無視できない)。この問題に素直に○をつけていいのは、実際に身長など測ったこともない数学界の連中や高校生までの話。数学界の「常識」がいかに現実に即していないかを表している問題と言えるでしょう。
 平均の概念を理解していないと確実に言えるのは、選択肢1と3に○を付けた人だけです。

 問1-2は、数学ではなく受験国語の問題。つまり、受験で使われている悪文を読み解く問題ですね。本来、こんな馬鹿な文章は、誤読するのが悪いのではなく、書いた方が悪いです。こんな報告書を提出したら即書き直しを命じられるでしょう。
 この手の馬鹿な文章を読むのが専門である法学や、馬鹿な問題の作成や解き方を教える教育学部、馬鹿な文章を「馬鹿だ」と言うのが専門の文学の正答率が低いのはちょっと残念かもしれません。ただ、このデータはエリート大学も馬鹿大学も含めての学部別のデータなので、あまりアテになりませんが。ここは国Sの文学、教育学、法学だけのデータが欲しいところですね。 

 問2-1は、数学界の文法を知らないと正解にしてくれない問題。当然、数学科や、受験で証明問題をやった人しか解けませんし、解けなくてもいい問題です。だいたい、まともなデータ解析能力の持ち主なら、国Sですら41.2%しか正答してないというデータを見れば、「問題に問題がある」可能性を真っ先に疑うでしょう。調査の趣旨から言っても、国立大のエリートの正答率がこんなに低いなんて異常ですからね。結果が異常なら調査の仕方そのものを疑うのは科学の鉄則です。
 こんな問題を平気で出して、もっともらしく分析するあたりが日本数学会の常識の無さ(もしくは科学的思考能力の無さ)を露呈していると言えます。数学ばかりやっていても必ずしも論理的思考は鍛えられないことの証明でもありますね。

 問2-2は、日本数学会が論理的思考のできないことを露呈した問題ですね。何が「重要」かは主観的な問題で、客観的な正解はありません。従って「(1,-3)を通る」「(2,0)を通る」「(3,1)を通る」などの馬鹿な回答でも、事実でありさえすれば正解とすべきです。
 問題文が馬鹿なせいで回答者も混乱したらしく、正答率はかなり低いですね。準正答率を割り出すことによって正答率を水増ししていますが、私の目はごまかされません(笑) 国Sですら54.9%しか正答しないような問題は「問題が悪い」ことを真っ先に疑うべきです。

 問3は、数学の作図問題でもやらない限りは必要のない無駄知識。突然出題されて答えられなくても、調べて納得できれば充分だと思うのですけどね。
 数学の作図問題における「定規」と言えば、基本的に目盛りのないもののことを指しますが(目盛り付き定規を使った作図問題もある)、日常における定規には目盛りが付いているものです。というわけで、当然のように「目盛りを使って三等分する」という現実的な答えを書いた人がたくさんいて、それを日本数学会は「実測派」と名付けて「不正解」にしているわけですが、思い上がりも甚だしい行為です。彼らが本当に数学者であるなら、目盛りの有無をあえて記述しなかった(白紙回答を避けるためにそうしたらしい。つまり「目盛りを使って三等分にする」という回答が来ることを予測しながら、問題の穴を放置した)以上、目盛りを使う手段は「現実的な解決手段」として尊重すべきです。この程度の論理的思考もできない頭の固い人間が他者の論理的思考能力を批判するとは間抜けな話です。
 ちなみに私は、三等分の仕方の概要は思いついたのですが、それを実現する過程で絶対必要な、平行線の引き方が思い付きませんでした。模範解答では平行線の引き方を説明しておらず「定規とコンパスで平行線を引く」となっています。そんないい加減な書き方でも正解にするのなら、もっと多くの人が正解してたような気がする。
 ちなみに、ある線分Aに平行な線を引くには、線分Aに適当な点を2つ取って円を描き、円と円の交点を結んで垂線Bを引き(これはさすがに知ってた)、さらに垂線Bから同じ手順で垂線Cを引けば、AとCは平行になります。分かれば簡単ですが、普段コンパスなんか使わないですから、10分で思いついて、かつ説明文まで書けとなると厳しいですね。

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2012.2.22「文房具:ツイストリング・ノート搭載」

 1月23日の雑記にてカバーノートについて触れましたが、使っている内に中身がいくつか入れ替わったのでご紹介。

 ノートはLIHIT LABのツイストリング・ノートA5+メモ帳サイズのリフィル追加。
 左は、上から電卓(AURORA HC131)、カッターナイフ(ミドリ CLミニカッター)、ふせん(3M 682S)、15cm定規(クツワ)、シャーペン(ぺんてる GRAPH1000xSTEIN 0.5mm+ハイポリマーフォープロ HB)、消しゴム(トンボ MONO KNOCK3.8)、ハサミ(レイメイ ペンカット)、三菱鉛筆 パワータンク0.7mm、ぺんてる スリッチ0.25mm(ブルーブラック)、スリッチ 0.4mm(ブルーブラック、赤)、修正ペン(ぺんてる ノック式修正ペン)、クリップ(ダイソー)。

 一番大きな変化は、ノートにLIHIT LABのツイストリング・ノートを使用していることです。
 私はダブルリングノートが好きでないので(リングが手に当たって書きにくいので)、以前はあまり注目していなかったのですが、これをコンパクトなバインダーノートと考えると、カバーノートに入れるには都合の良いノートなのではないか、と思ったわけです。
 前回紹介したときに複数のノートを入れていた理由は、アドレス帳など、出先で必要になる情報が書いてあるメモ帳と、その場でメモするためのノートの二種類がどうしても必要だったからです。
 でも、バインダー式のコレなら、一番後ろにアドレス等を書いたページを挟んでおけばいいだけ。しかもこのノートは、こんな使い方もできるわけです。

 ツイストリング・ノートにはメモ帳サイズがあるのですが、穴のピッチが共通なので、異なるサイズのリフィルを挟めます。というわけで、メモを取りたくなったとき用に持ち歩いていた名刺サイズのカードや、メモ用ふせんも必要なくなる(ページに直接糊で貼り付けなくても、メモ帳サイズのページを挟んでやればいい)。紙類が減ったので、大幅にスリムになりました。

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2012.2.12「ゲーム:"The Linear RPG"」

 FLASHゲームの"The Linear RPG"をプレイ。検索すれば簡単に見つかるので、URLは省略(というより、どこが本家なのかよくわからなかった)。
 使うキーは←と→だけという、超シンプルなRPGです。進むと背景のテキストがスクロールするようになっていて、クリアすると最後まで読めます(ただし英文)。テキストがちゃんとチュートリアルから始まっているところが笑える。

 プレイして数秒は「これ、もしかして線に沿って進むだけかよ! すげえ!」と、あまりの不毛さに興奮したのですが(『E4』のS4モード世界ランク1位は伊達ではない)、この棒人間は線の上を移動するとHPが減少し、ゼロになると力尽きてしまうのです。つまり、ただ進めばいいってものではなく、安全なところを行ったり来たりしてLv上げしないとクリアできないのです。意外とちゃんとゲームになっていたりします。

 ネット上の反応を見ると、このゲームは一本道RPGを皮肉ったものとして扱われ、「日本の一本道RPGはつまらない」とするための論拠になっているようです。
 しかし、私はコレこそRPGの醍醐味を見事に再現したゲームだと思ったんですけどね。RPGの面白味の半分以上はLv上げにあると思いませんか?
 どうしても突破できなかった壁を、特訓の末に乗り越えるのがゲームというものです。アクションゲームなら反復練習、パズルゲームなら脳髄を絞りつつ試行錯誤するわけですが、RPGの場合はLv上げや装備の充実によってそれを行います。
"The Linear RPG"は、ちゃんとLv上げしないとクリアできないバランスになっており、また、クリアに必要なLv上げ作業にかかる時間も適切です。つまり、意外と良質なバランスのゲームだと言えます。

 一本道だろうと箱庭だろうと、RPGであろうとなかろうと、ゲームにとって最も重要なのは操作性とゲームバランスで、この二点をクリアしている"The Linear RPG"は、こう見えて結構良ゲーです。
 日本のRPGがつまらないのだとすれば、むしろ"The Linear RPG"にあるものが欠落しているからだと私は思うのですけどね。行き詰まることが全くないゲームバランスとか、操作性やシステムがやたら複雑な割に、それが面白さに繋がっていないとか、ムービーばっかりでプレイヤーが操作する機会が少なすぎるとか(かといって、ムービーにQTEを挟むのはホントやめて欲しい。あんなストレスが溜まるだけで何の意味もないものを採用する開発者の気が知れない。せめて音ゲーを参考にして、ボタンを押すタイミングがわかりやすいインターフェイスと、ボタンをタイミングよく押すことで爽快感や達成感を生むような仕様にして欲しい。QTEがクソな原因の10割が、ボタンを押すタイミングがいまいちわからんインターフェイスのせいで、『パラッパラッパー』や"Guitar Hero"タイプのインターフェイスを採用しさえすれば一気に面白くなると思うんですけどね。ついでにアクションと音楽を同期させて、ギタコン操作も可能とかにすればウケると思うのですが。だいたい『スペースチャンネル5』をリリースしているセガが、未だにクソQTEゲーを作っている理由が私にはわからん。あれこそQTEの理想型でしょう。自社のゲームすらも研究してないのかね、彼らは)。

 ただ、最近私は日本のRPGをほとんどプレイしていないので、本当に日本のRPGがつまらないのかはよくわからないですが(体験版でプレイしたのはいくつかありますが)。最後にプレイした『テイルズ・オブ・ヴェスペリア』は面白かったですけど、あれはちゃんとサブクエストもそこそこ充実してましたから、ゲーム全体として一本道というほどではない気がします。あれを一本道というなら『オブリビオン』や"Fallout 3"だってメインクエストは一本道ですからね。深淵の暁に荷担してデイゴン卿を召喚したりはできない("New Vegas"のメインクエストはマルチシナリオでしたね)。また、一本道だから面白くない、ということでもないはずです。むしろ、マルチシナリオのゲームの方が珍しい。

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2012.1.31「雑文:The cheese is a lie.」

 はじめに言っておきますが、これは単なる馬鹿話です。しかも、誰でも思いつくであろうネタ。タイトルを見ただけでネタバレ全開ですが。

 10年前くらいに流行した、"Who Moved My Cheese?(チーズはどこへ消えた?)"という本をご存知でしょうか。迷路の中で大量のチーズが置かれているチーズステーションCを発見して、そこで暮らしているネズミと小人がいて、食っていたら当然チーズが無くなってきたのでネズミは他のチーズを探しに迷路へ出掛け、小人は既得権益にしがみついて「危ないことをするよりも、待っていればそのうち沸いて出てくる」と問題を放置しておく……といった話。
 この本はめちゃくちゃ売れたらしく、便乗本や、著者本人による二匹目のどじょう本まで出たのですが、ほとぼりも醒めた今頃になって"I Moved Your Cheese(チーズは探すな!)"という本が去年の末頃に出ました。読んでないのですが、『消えた』は、変化が起きたら考えるよりとにかく行動しろ、というタイプの内容でしたが、『探すな』はどうやら、迷路そのものを疑い、自分から変化を起こそうとする内容のようです。より積極的に行動しようというわけですね。

 それを見てふと思ったのですが、『消えた』は迷路がそれほど危険ではないことが前提になっているんですよね。考えているよりも意外と現実は危険ではないから、思い切って行動してみろ! という話。それはたいがいの場合正しいのですが、もし迷路が"CUBE"だったらどうなんだろうと(笑)
 動物的本能だけで迷路へ冒険に出たネズミさんは、さっそくワイヤートラップにひっかかって五体バラバラに。後にチーズステーションを出てやってきた小人さんに発見される。そのとき、どこからともなくアナウンスが聞こえるわけです。

"Hello, and, again. Welcome to the Aperture Science Computer-Aided Enrichment Center."

 よく見ると、壁の隅っこには"The cheese is a lie. The cheese is a lie. The cheese is a lie."とか書いてあったりして……って、いつのまにか"CUBE"から"Portal"になってましたけど。しかし、GLaDOSのアナウンス付き"CUBE"って怖すぎるぞ(笑)

 もういっそ、『消えた』のネズミと小人、『バター』のネコとキツネ、『あった』のアリとキリギリス、『探すな』のイレギュラーネズミと、オリジナルも便乗キャラも総出演でAperture Scienceの凶悪三次元立方体迷宮に挑むとか、そういう話を書いたら面白いかもと思って、しばらく一人で盛り上がってみたのですが、実際に作品にしようとすると、どう考えても収集が付かないですな、これ。

 それだけの話。

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2012.1.23「文房具:カバーノート選び」

 大学ノートを鞄に入れて持ち歩く際、常々気になっていたのが、背表紙が擦れて破れたり、ページがめくれて折れたりすることです。文房具に気を使い出すようになった高校の頃からの悩み。
 大した問題ではないので我慢しつつも、どうにかならんのかと思っていたのですが、去年の秋頃に気づいたのです。カバーかけりゃいいんじゃないかと。気づくの遅すぎ(笑)

 探してみるとノートカバーは結構あって、100円ショップにも転がっています。ビニール製、布製、ポケットやファスナー付き、2冊収納可能タイプなどなど。

 その中で注目したのは、コクヨのシステミックとキングジムのノートカバー。ノートが2冊と文房具やカードなども一緒に収納できる、ビジネス用のノートカバーです。
 システミックは、カバーの外側にポケットがあって、ゴムバンドで閉じるタイプ。この手の商品の先駆けらしい。
 キングジムのノートカバーは後発だけあって、システミックを参考に改良されていることが伺えます。レザータイプとマグネットタイプがあって、レザータイプはファスナーと、Todoリストにもなるベロが付いていて、マグネットタイプはファイルホルダとTodoリストボードが付いているのが特徴。

 さんざん悩んだ末、システミックのA5(300円で投げ売りしていたので試しに買ってみた)と、キングジムのマグネットタイプA5を購入。
 これでノートの携帯はバッチリだぜと思ったのですが、実際使ってみるといろいろと問題が見つかりました。

 システミックは、外側にポケットが付いているのですが、中の物が落ちたり、厚い物を入れるとノートが書きにくかったりと、意外と役に立ちません。また、バンドで緩く閉じているだけなので、鞄の中で他の物がカバー内に入り込んでノートが折れることがあります。結局、多少丈夫で、2冊収納できる布製カバーくらいの機能しかない。

 キングジムのマグネットタイプは、ペンがカバー内部に保護される作りで、かつ端をしっかり閉じるので、ノートをほぼ完全に保護してくれるようになっています。システミックの弱点を大幅に解消したつくり。
 ToDoリストボードは、写真では分かりにくいですが、クリアホルダーのように透明なカバーがかかっていて、中に貼り付けた付箋を保護する仕組みになっています。

 しかし欠点もあって、Todoリストボードを支える物がなく、挟み込んでいるだけなので落ちることがある点と、マグネットを使用しているので、磁気カードなどと一緒にして鞄に入れるのが恐ろしい点。マグネットの扉はすごく使いやすいんですけど、これは盲点でした。また、ふせんなどを一緒に収納すると書きにくくなるのはシステミックと一緒。これはどのノートカバーを使おうが同じことですね。

 一見すごくコンパクトに必要なものをまとめられて良さそうなのに、使ってみるとなんだか違和感がある。もしかすると私は、この手のノートカバーを使う資格がないのかもしれません。おとなしく普通のビニールカバーをかけるか……と半ば諦めつつも、理想のノートカバーがあるかもしれないと未練たらたらで文房具屋を彷徨う日々。

 ……と、ある日、意外なものが目に付いたのです。それはレイメイのダブルファスナーカラーマルチカバーノート。これは全面ファスナーで閉じるタイプのノートカバーで、ノートカバーというよりは、ノートの入る筆箱みたいなものです。

 実はこの商品、ノートカバー選びをしている最初の段階ですでに存在を知っていたのですが、全く無視していました。こんなもんノートカバーじゃないだろと。
 しかし、実際にノートカバーを使っていてわかったことは、ノートカバーに物を収納するとノートが書きにくくなる、ということでした。
 いろいろ収納できるノートカバーが欲しい。でも、収納するとノートが書きにくくなる。そこで気づいたわけです。ならば、ノートを使うときにノートをカバーから取り外せばいいのではないかと。
 私が欲しいのは、ノートを持ち運ぶ際に汚さないで済む手段であり、ノートと文房具をコンパクトにまとめておける収納なのです。開いてすぐ書ける必要なんか全くない。ということは、意外とこの「ノートの入る筆箱」こそが、私の理想に合っているのかもしれない。

 というわけで、ついに完成した理想のノートカバー……というかノートキャリアバッグがこちら。

 右の白いA5ノートは、ダイソーで買ったダイアリーノート。小さいのはエトランジェ・ディ・コスタリカのTRPメモライト。
 左は、上から順に名刺サイズのカード、ふせん、小型カッターナイフ、定規、スリッチの赤とブルーブラック、スティック型消しゴム、修正ペン、パワータンクスマート、シャーペン(タプリクリップ)、はさみ(ペンカット)、メモ用ふせん、メモパッド。あとは必要に応じて、キングジムのカバーノートから抜き取ったToDoリストを突っ込みます。もはや、これに足りないのは糊くらいなもの。ペンカット)、メモ用ふせん、メモパッド。あとは必要に応じて、キングジムのカバーノートから抜き取ったToDoリストを突っ込みます。もはや、これに足りないのは糊くらいなもの。
 現状ではちょっとダイアリーノートが厚すぎてパンパンになっていますが(それでも余裕はある)、今後はダイアリーをTRPメモライトと同等サイズに変えて、ノートはエトランジェのNB-23-02を入れようと思っています。

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2012.1.19「Xbox360:"Fallout: New Vegas"DLC第四弾"Lonesome Road"」

 スカイリムでアルドゥインを倒し、ウルフリックを血祭りにして伝説となった運び屋は、再びモハビ砂漠へと帰還する。
 というわけで"Fallout: New Vegas"DLC第四弾、"Lonesome Road"が配信されたのでプレイしました。タムリエルから帰還したばかりなので、頻繁にアイテムの選択時にボタンを押し間違えてしまい、なかなか大変です。

 本DLCは、本来プラチナチップを運ぶはずだった運び屋ユリシーズとの直接対決を描いた内容で、"Fallout: NV"のオープニング直前の、語られなかった物語が明かされることになります。
 舞台となるThe Dividは、今までのDLCと異なり、いつでもモハビと行き来できます。難易度は最難。プレイヤーキャラが限界まで育っていることを前提にした難易度です。
 The Dividへと向かう道をひたすら踏破する、ほぼ一本道な内容。FPSに近い。横倒しになったビルの中やハイウェイなど、瓦礫の廃墟を旅する"Fallout"らしい雰囲気はあります。ボリュームは、これまでのDLCと同じく約6時間。

 雰囲気としては、グッド・スプリングスからベガスへの長い道のりを歩いたゲーム序盤にやや近くて(ただし、街やサブクエストはないですが)、なかなか緊張感があっていいです。今まで育ててきた自慢のプレイヤーキャラで長い道のりを制覇する、ゲームの最後にふさわしいDLCでしょう。

 弾頭破壊やユリシーズのログ集めなど、コレクター系のイベントがたくさんあるのですが、なにしろ辺り一面瓦礫の山で見通しが悪い上に高低差があり、結構大変です。ポスターを全部見るというチャレンジもあったのですが、それはもう、面倒な上にあんまり見返りがなさそうなので遠慮しておくことに。
 新アイテムや新Perkは実用的なものが多いですが、要するに高性能な武器を敵も使ってくるわけで、なかなか厳しいです。しかし、真に恐ろしいのは高性能兵器を使ってくるグール兵ではなく、アボミネーション系の敵。半ば人間を辞めたインプラントしまくり改造人間の運び屋がレムナントアーマーを着込んでいても2撃で死亡するという恐ろしい攻撃力を誇ります。ターボなどの、普段使いどころのないクスリにも出番があるくらい厳しい状況に追い込まれることもしばしば。

 ユリシーズとの邂逅については、身に覚えのないことでぐちゃぐちゃ言われるのがちょっと残念なのですが(ユリシーズさんはプラチナチップを届ける以前に運び屋が受けた仕事について文句があって、度々「自分のしたことを思い出せ」と迫るのですが、プレイヤーはその仕事にノータッチだから、思い出すもなにも、本当に知らないんですよね)、同じ道を歩いてきた者同士が最後に戦うというシチュエーションは、真のラスボスとしてはなかなかいい感じでした。
 また、ひたすら目的地に向かって歩くだけの内容にも関わらず、ED-Eとの絡みもあって、意外とシナリオも良かったりします。

 このDLCと同時に、武器を中心にいろいろ追加されるDLCも発売されたのですが、どうなんでしょう。"Lonesome Road"をクリアしてしまったら事実上、使いどころがないんですよね。変な武器もあって楽しそうではあるのですが。
 というわけでまあおそらく、本作のプレイはこれで完結。あとは仕上げにフーバーダムでさくっとリージョンとNCRを追っ払って、それから再びタムリエルに伝説を築きに戻るとしましょう。

 ……しかし、スカイリムも主要なクエストは一通りこなしてしまったので、現在はカジートで再プレイ中だったりします(いろいろ細かいところで不具合が出始めたので、やり直したくなったのもある。シャウトが取れなかったりとか)。ブレトンだと、あまり種族専用の対応をされなかったのですが(プロローグと、美食家なりすましのときくらいか)、カジートでプレイすると、要所要所で猫呼ばわりされてちょっと面白いです。そもそも、カジートがドヴァキンというシチュエーションそのものがシュールすぎる(笑)

[2012.1.21 追記]
 触れるのを忘れていましたけど、削除されるんじゃないかと思っていたシーンについて。どうやらノーカットで入ったっぽいです。人体欠損は元から規制されているので、本来なら大変なことになっていると思われる仏さんが無事で、そのため少しユリシーズとのやりとりに違和感がありますが、日本的に過剰に厳しいアレをアレするのはちゃんと残っていました。
 しかし、これがOKなら、なんで"Fallout3"のメガトンがダメなのかがよくわからんですけどね。

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2012.1.12「映画:『スプライス』」

 映画『スプライス』をDVDでレンタルして鑑賞。この監督の作品はチェックして、劇場でやっているなら観たいと思っているのですが、いつの間にか公開されていますね。2009年の作品だそうです。
 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の作品ということで、大きな期待と大きな不安を抱いて観ました。……というのは、この監督は明らかに低予算の小規模な作品の方が得意だと思うんですよ。この映画の予算がどの程度かは知りませんが、なんとなくこの監督にしては掛け過ぎに見えたので。

 ストーリーとしては、遺伝子組み換えで新しい生物を作る実験をしているバカップルが、みんなに黙って人間の遺伝子を使って実験したらマズイのができちゃったという感じのよくあるパターンですが、ちょっと面白いのは、その新生物を子育てするシーンがあったりすることです。単なるクリーチャーもののホラーとしてよりも、性や幼児教育にまつわる人間のドス黒い部分を強調しているわけですね。クリーチャーよりも人間の方がエグいという。
 本来ならこの映画は、クリーチャーなんか出さなくても成立する作品です。ただ、そのまんま児童虐待と近親相姦を絵にしたら発禁を食らうので、ホラー映画(なのか? 全然ホラーではないですが)の皮を被ってやっている、という感じ。

 感想としては、なんだか中途半端な作品に見えました。まさしく「スプライス(つぎはぎ)」といった感じ。『カンパニーマン』は、様々なジャンルを横断して「どこに飛んでいくんだこの作品は」と思わせながらも、最後はベッタベタのスパイ物としてきっちり終わらせるという凝った作りでしたけど、この作品はクリーチャーものとしても科学ものとしても児童虐待ものとしてもイマイチなんですよね。切り口として目新しさもないですし。特にカナダには"Re: Genesis"というバイオテクノロジーもののTV番組があって、あのディティールを見慣れてしまうと、この作品のお粗末なラボの描写はちと辛いモノがあります。いっそ、もっと低予算でチープか、SF的にぶっとんだ描写だったら気にならないのに、あれじゃ粗だけが目立つ。あと、科学者らしくないバカップルの行動も興醒めですね。イカレているのは構わないのですが、科学者なんだから医学的処置を施すときくらいは科学的に物事を考えて欲しいんですよ。熱が出たら水風呂って(笑)
 余談ですが"Re: Genesis"は1シーズン目は文句なく、2シーズン目も面白かったのですが、シーズン2ラストの強引な展開以降、精細を欠いてしまって残念な作品でした。最後は打ち切りみたいな終わり方でしたし。無駄に人を殺すとろくな作品になりませんね。

 人間だろうとクリーチャーだろうと、ダメな親からはダメな子供しか育たないという、そういう話としてはまあまあなんですけど、ヴィンチェンゾ・ナタリの作品にしては余計な説明ゼリフが多すぎて酷かったです。「自分の家系を調べてみろ」とか「人間の子供だったら自由にできないからクリーチャーにしたんだろ」とか。そんなセリフいらねえよ! 観客はバカじゃないんだから、母親から虐待を受けてた話をしていたのはちゃんと憶えてるんですってば。ジェレミー・ノーサムの微妙な口元の笑みだけで全てを語っていた、超渋いナタリ映画はどこに行ったんだ! タバコを吸うだけの描写にあれだけ多くの情報を詰め込みまくっていたハイセンスさをどこに落とした! こんな野暮ったいのはナタリ監督の映画じゃないっ(笑)

 というわけでなんでしょう、この監督らしくない作品だなあと思いましたね(ただ、登場人物の行動にいまいちリアリティを感じないのは"CUBE"と共通した欠点ではあります。あの作品、出口が見つかりそうになったときに仲間割れしてましたよね。何の進展もないときならともかく、あのタイミングであれはまずありえないです。『カンパニーマン』の脚本はブライアン・キングでしたから、もしかするとナタリ監督は人物描写が苦手なのかもしれない)。この題材ならもっとハイセンスな作品にも仕上がっただろうに、残念です。私は『ショート・サーキット』を観て心を洗ってきます(笑) ジョニー5は肩に殺人光線を背負っているから、ドレンより危険だと思うんですよね。

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2012.1.5「音楽:Evil WingsのMyspaceがあった」

 何年もの間ずーっと探しているEvil Wingsの"Brightleaf"なのですが、実は今までどんな曲が収録されているか全然知らなかったのです。
 しかし、今日も懲りずにどこぞの中古CD屋に在庫でもないかと検索していたら、MyspaceにEvil Wingsがあるのを見つけました。

http://www.myspace.com/evilwingsband

"Brightleaf"の曲もいくつか聴けるので聴きましたけど、聴かなきゃ良かったですよ。ますます欲しくなったんですけど(笑) このアルバムがEvil Wingsの最高傑作という噂だけ聴いていましたけど、確かにこれはすごい。演奏のキレと歌のヘタさのバランスが極まっているじゃないですか!
 普通、ヴォーカルがヘタだとバンドとして非常にまずいのですが、Evil Wingsの場合、あれこそが持ち味なのです。あれで上手だったらむしろつまらん(笑) もっともこの人はギターを弾きながら歌っており、しかもライヴでも全く同じクオリティが出せるので何気にハイテクなのですけどね。でまあ、この歌のヘタさが"Brightleaf"の曲ではより前面にフィーチャーされて素晴らしい変さを誇っているわけですよ。

 Myspaceで動画や曲を無料公開できるなら、いっそAmazonでMP3販売してくれないですかねえ。需要がどれだけあるのか知らないですけど、DL販売ならあんまり売れなくても損はないと思うのですが。
 ライヴCDの音源が去年の夏頃にMP3販売を開始したので、ついでに他のアルバムの音源も販売してくれないものかとちょっと期待しています。"Kite"も入手し損なっているので、販売開始したならついでに買ってもいいかなと思ってます。

 まあ、そういうわけで、(まずないでしょうが)再販されるか、中古CDを入手するか、DL販売が開始されるまでは、しょうがないのでMyspaceで曲を聴くことにします。

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