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2014.11.26「イオン フランス製A7メモパッド」

 イオンに買い物に行くと、文房具コーナーでイオンがフランスで製造しているというノートを売っているコーナーを見つける。イオンは謎のドイツ製ノートとか、夢ノートとか、たまに変なオリジナル文房具を発売しますよね。
 ノートは横罫だったので私には用無しでしたが、A7サイズの方眼ブロックメモが一緒に売られているのが目に付きました。



 見た目は安っぽいデザインですが、中身はグレーの方眼罫で、やや厚めの紙質。ぱっと見だと白ディアっぽい感じがしなくもありません。
 いくらなんでもロディアのOEMなんてことはないと思いますが、結構掘り出し物っぽい? ということで試しに買ってみることに。

 買って帰って真っ先にやったのは、ミシン線に沿って紙片を破くことでした。ロディアならきれいに切れるはずですので。そして案の定、この謎のイオン製フランスメモ帳はきれいに破けませんでした(笑)
 紙質を白ディアと比較すると、なんとなくイオンの方が厚手な感触で、罫線の色は少し薄め。裏抜けしないことを売り文句にしていたので万年筆で試し書きしたところ、確かに抜けず。マッキー(油性ペン)でもほとんど抜けない。裏移り、裏抜けに関してはロディアと同等です。

 総じると、表紙のデザインと、ミシン線に沿ってきれいに破けない点を我慢できるなら、悪くないメモ帳だと思います。ロディアより50円ほど安いですし。
 裏抜けしないのが最大の利点ですが、こういうメモ片って、裏表使う人はそんなにいないような気がするのですが、どうなのでしょう。

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2014.11.25「ゼブラ デルガード」

 ほとんど使いもしないものでも、良さげな新製品が出るとつい買ってしまうのが文房具ジャンキーの哀しい性。
 今回はゼブラのシャーペン、デルガードを購入。早朝にホームセンターに出掛け、文具新製品コーナーをなんとなく覗き、シャーペンなんかろくに使ってもいないのになぜか買ってしまった代物です。

 写真は不要だと思うので省きますが、見た目はほぼクルトガで、大丈夫かよコレという雰囲気が醸し出されています。そして、折れないことを謳い文句にしているシャーペンなのですが、そんなシャーペンは各メーカーから出ており、そしてどこのもやっぱり折れるので、さらに大丈夫かよコレという雰囲気が醸し出されます。しかも名前がダサい。ゼブラのネーミングセンスは酷くて私は好きです(笑) ……まあ、折れないシャーペンに関しては他社も酷いですけどね。オレンズとかオレーヌとか。

 で、実際このシャーペンがどうやって芯が折れないようにしているかというと、バネが仕込まれていて、余計な力が入るとペン先が引っ込む仕組みになっているのです。折れないと言ったってどうせ折れるんだろ? と、無駄に挑戦的な気持ちを込めて思いっきり筆圧かけて書いてやりましたが、本当によほどのことがない限り折れません。芯を長めに出して、かなり寝かせて筆記すれば折れますが、通常の筆記で折れるほど寝かせることはまずないはずです。
 あと、力を入れると芯が引っ込むのですが、引っ込みすぎて書けなくなることはなく、ぎりぎり少し芯が出るところで止まるようになっているみたいです。これはぺんてるのorenzが頑張って実現しようとしていた機構に近いですが、デルガードの方が明らかに良くできています。もっとも、orenzは0.2mmという変態仕様なのに対し、デルガードは0.5mmのみなので、単純な比較はできないですけどね。

 シャーペンの芯が折れない機構は各メーカーが知恵を絞って試行錯誤していますが、折れないということなら現状では間違いなくコレが最強でしょう。ただ、バネでペン先が引っ込むのが欠点になる場合もあり、筆圧の高い人だとペン先が浮き沈みして気持ち悪く感じるかもしれません。結構筆圧をかけないと引っ込まないので、さほど筆圧の高くない人なら問題ないのですが、筆圧が高くないなら折りもしないから、折れない機構なんか必要ないんですよね。こういうシャーペンが欲しい人はだいたい筆圧が高い人なわけですが、そういう人は折れない代わりにぐにゃぐにゃした筆記感で書くことになるわけで、となると、この機構は優れているのかダメなのか、判断に困るところがあります。
 対処法としては芯を短く出すことで、そうすれば引っ込む量も少ないので、ほぼぐにゃぐにゃ感はなくなります。しかし、短く出したらそもそも折れないような。

 第一印象ではすごく良さそうなシャーペンなのですけど、実際使い込むことを考えると、果たしてこれで本当にいいのか疑問に思わないではありません。もっとも私はボールペン派なので、そもそもなんでシャーペン買ってるんだという話ではあるのですが。5mm方眼にゲルインクの0.4mmを使っているから、もうシャーペンの0.5mmじゃ太すぎるんですよね。メモ片もそれに合わせて小さめのものばかり置いてますし。0.3mm版が出たら、もしかしたら出番があるかもしれません。

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2014.11.23「ホームページビルダー19のコックピット宣伝が削除される」

 サイトを引っ越しした際、ホームページビルダーを2001(V5.00)から19にアップデートしたという話を雑記に書きましたが、その際、サイト転送時に毎回コックピットの宣伝が出て操作を邪魔し、ふざけるなジャストシステムということを書きました。消すことはできるのですが、わかりにくい操作が必要だったのです。

 実はあのとき、あまりのクソ仕様に憤慨した私は、ジャストシステムに意見・要望を送れるページから、あれは無料版アプリが有料版を買ってもらいたくてやる嫌がらせと同じで、お金を払って買ってくれた正規ユーザーに対してやるものではない。せめて宣伝は初回のみ表示にするか、次回から表示されないようにするボタンをわかりやすく表示して欲しいという要望を出したのでした。
 名前や住所、メールアドレスを書く欄が無く、無記名で送ることになったため、変なユーザーがわめいているだけと取られて改善されないんじゃないかと思っていたのですが、どうも11月5日版のアップデートで、コックピットの宣伝関係が全て削除されたようです。

 調べてみると、あの宣伝は前のバージョンから出ていたみたいなので、少なくとも1年くらいはあの仕様のままだったのですね。それが今になって削除されたとなると、私の要望がきっかけになったようにも思えます。もしくはバージョン19が発売されて、にわかに同様のクレームが集中したのか。いずれにしても、1ヶ月もしない内のえらく早い対処でした。
 ジャストシステムの信用にも関わる問題だと思っていたので改善されたのは喜ばしいですが、もし、私の要望がきっかけで改善されたのだとすれば、私が黙っていたらそのままだった可能性もあったわけです。そう考えると、こういう問題があったときは面倒くさがらずにメーカーに伝えた方がいいのかもしれないと思うのでした。もっとも、ただ文句を言えばいいというものではなく、書き方も重要だと思うのですけどね。クレームの文章は小説や作文の添削などと似ていて、かなり神経を使う、難しい類のものですし。

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2014.11.2「メモ帳終了」

 雑記ノートより手軽に文章が書けるんじゃないかと思って試しにやってみたメモ帳ですが、仕組みなどいろいろ考えていくと、結局雑記ノートとさほど変わらないものになるようだったのでやめました。記事はこちらの雑記ノートに移植。

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2014.10.30「"Civilization: Beyond Earth"」

 Steam版。"Civ V"は未プレイなので比較できないが、"IV"を正常進化させた感じの内容。舞台は宇宙進出後の未来になっており、今までのように人間の歴史を過去から振り返っていくタイプではない。"II"の追加MODにあったSFみたいな感じ。
 テクノロジーの陳腐化や宗教の概念がなくなり、代わりに、人間の進化の志向を「エイリアンとの調和」「サイボーグ化」「純血主義」から選択することで、固有の建造物やユニットを使えるようになったり、他文明との関係に影響を与えるようになっている。今までよりもすっきりした感じに。
 戦闘関連では、都市に耐久力と自衛の遠距離砲撃機能が備わったことで、必ずしも都市防衛用のユニットが必要で無くなり、ユニットがスタックできなくなっている。

 文明、ユニット、建造物、テクノロジーの名前などが一新されているため、覚えるまで何回かプレイする必要があるが、覚えてしまえば従来のCivシリーズそのもの。むしろ煩雑だった部分がすっしきりして、だいぶプレイしやすくなった印象がある。

 問題は、終盤になると交易路の再設定が面倒くさくなってくる点と、動かしたいユニットがあるのに、勝手に別の未行動のユニットの行動選択画面になることがある点。
 交易路は、特に問題がなければ同じ設定で継続し続ける設定があってもいいと思う。ユニットについては、プレイヤーが既にユニットを選んでいる場合、別のユニットに勝手に移らないように仕様変更して欲しいところ。

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2014.10.29「"Defense Grid 2"」

 Steam版。旧作360版は、360の処理が追いつかないのか、エンドレスモードでフリーズしていたので、前々からPC版でやりたかったゲームではある。予約特典で前作の無料ダウンロード権が付いていたので、フリーズを気にすること無く、心置きなくエンドレスモードをプレイした。

 前作からの大きな変更点は、空からの敵がいなくなったことと、ミサイルタワー、テスラタワーの仕様が変更されたこと。また、コマンドタワーが無くなった代わりに土台タワーが登場した。土台だけ建造すれば格安で敵の進路を邪魔することができ、その上にタワーを建ててコストを支払うと、火力アップ、ステルス敵の探知、撃破スコアアップのどれかを付与することができる。
 また、クリア時にランダムで各タワーの強化パーツが手に入り、それを装備することでタワーの性能を自分好みに変化させられるようになった。ガンタワーを強い敵を優先して狙うようにしたり、化学弾を装着して追加ダメージを与えたり、射程を伸ばしたり、など。
 このタワーの強化パーツはいい変更ではあるのだが、入手がランダムなため、揃えるのに時間がかかることがあるのが難点でもある。というのは、有用なパーツを全部揃えないと、スコアアタックの詰めができないからである。タワーディフェンスの醍醐味はスコアアタックなのに、それをやるために何度も関係ないプレイを強いられるのはいただけない。

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2014.10.28「メモ・小説の歴史」

14-16c ルネサンス
 ギリシャ・ローマの古典研究。
16-17c バロック
 誇張され、凝った装飾の多用、劇的な効果。
17c 古典主義
 ギリシャ・ローマの古典を理想とする考え。均衡と調和。厳格さ。
18-19c ロマン主義
 古典ラテン語に対して、口語体であるロマンス語で書かれた文学。
 理性・合理主義に対する反動から、感受性、主観に重きを置く。
19c 写実主義(リアリスム)
 現実を空想ではなくありのまま捉えようとする主張。
 自然主義はゾラの提唱で、小説が自然科学の実験になると考えていた。
20c 実存主義
20c 構造主義

1293 『神曲』ダンテ ルネサンスの先駆者 叙事詩
1534 『ガルガンチュワ物語』ラブレー ルネサンス
1605 『ドン・キホーテ』セルバンテス 近代小説の始祖・ロマン主義
1759 『トリストラム・シャンディ』スターン
1774 『若きウェルテルの悩み』ゲーテ ドイツ古典主義
1839 「モルグ街の殺人」ポー 探偵小説
1857 『ボヴァリー夫人』フローベール 写実主義
1865 『月世界旅行』ジュール・ヴェルヌ SF
1867 『資本論』マルクス
1880 『実験小説論』ゾラ 自然主義
1885 『小説神髄』坪内逍遙
1888 『緋色の研究』コナン・ドイル
1905 『我が輩は猫である』夏目漱石
1915 『変身』カフカ
1922 『ユリシーズ』ジョイス
1943 『存在と無』サルトル 実存主義
1953 『消しゴム』ロブ=グリエ ヌーヴォー・ロマン
1962 『野生の思考』レヴィ=ストロース 構造主義
1966 『言葉と物』フーコー
1971 『零度のエクリチュール』ロラン・バルト

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2014.10.19「サイト引っ越し」

 初めて家にネット回線を引き込んで以来、ずっと使い続けていたケーブル回線がサービスを終了するとのことで、それに伴いサイトを引っ越しすることになりました。狭い地域のみで展開しているケーブル回線は、利用者が少ない分、回線が安定していて気に入っていたのですけどね。
 引っ越し先の忍者ツールズは、以前からサブスペースとして利用していたものですが、ファイルサイズの上限が3MBなので、動画や音楽ファイルなどは置けません。そういうこともあり、コンテンツを一旦整理しています。
 実際のサービス終了までにはまだ時間があるので、しばらくは以前のサイトも残ります。ただ、更新はこちらのみになります。

 サイトのアドレスが変わるのも困りますが、ずっと使っていたメールアドレスが変わるのが一番問題で、あらゆるアカウントとメールアドレスとの紐付けをいちいち直さなければなりません。

 忍者ツールズが古いホーム・ページビルダーのFTP転送ソフトに対応していないので、14年振りにホーム・ページビルダーを19にバージョンアップしたのですが、これが細々と不満が多く、なんとかして旧バージョンに使い勝手を近づけようとしているところです。ページ転送しようとする度にコックピットの宣伝が出たりしますし。無料版アプリじゃあるまいし、1万以上するソフトで使う度に広告出すのやめろジャストシステム! 広告が出ないようにする方法はあるのですが、わかりにくいです。悪意すら感じます。
 一方、ウェブアートデザイナーはバージョンアップして使いやすくなりました。私が使っていたのは2001(V5.00)でしたが、このバージョンのウェブアートデザイナーは2048ピクセルまでの画像しか扱えませんでした。当時はそれで充分だったのでしょうけど、今となってはデジカメで高画質撮影したデータは2048ピクセルを越えますから、使いづらかったのですよね。それが改善されたのは有り難いところです。

 スタイルシートやHTMLは手打ちできるので、ホームページ・ビルダーなんか必要ないと言えばないのですが、ページ数の多いサイトの管理をするには便利なんですよね。ページのレイアウトを確認しながら作業できますし。

 そもそも忍者ツールズがいつまで時代遅れとも言えるサイトスペースのサービスを続けるかが不透明ですが、ともかく、今後はこちらでサイト運営を続けていきます。

[2014.11.23 追記]
 ホームページ・ビルダーのコックピットの宣伝が、11月5日のアップデートで削除された模様。

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2014.9.3「ChromeがDirectWriteに対応して字がジャギる」

 要件はタイトルで出尽くしてしまっていますが。
 私はWindowsのフォントの汚さに絶望して、MacTypeを導入しています。Windows上のほとんどのフォントを劇的にきれいに表示してくれるソフトで、おかげでフォントがMSゴシックでも全然問題ないわけです。
 Windowsで字をきれいに表示する場合、メイリオを使うという手もあるわけですが、メイリオはあんまり好みの字体じゃないんですよね。微妙に使いにくい気がする。

 そんなわけで快適な電脳ライフを送っていたのですが、ある日突然悲劇が訪れました。Google Chromeで表示されるフォントの大半が、ジャギジャギして読めたものじゃない有様になってしまったのです。
 一時的な問題かと思ってしばらく放置していたのですが、3日経つともはや我慢できなくなり、調べてみることに。
 すると、どうやら最近Google Chromeがアップデートして、DirectWrite APIに対応するようになったらしいのですね。これはフォントの描画を行うAPIで、これによりWindowsのフォントは昔よりはマシになるわけです。
 しかしどうやらまだ実装直後で動作が不安定なようで、私の環境ではきちんと動作していないようです。その上MacTypeの仕事を邪魔してくれた結果、MSゴシックがハイデフ対応のモニター上に、生の姿で表示されてしまった、ということなのですね。

 原因がわかったので速攻でDirectWriteはオフに(アドレスバーに"Chrome://flags"と打ち込んで、"DirectWriteを無効にする"を有効化)。かくて邪神は眠りに就き、再び世界に平穏が戻ったのでした。

 こうした余計な機能が追加されたついでに、Chromeの64ビット版の安定版がリリースされたようなので、32ビット版から乗り換えることにしました。現状では英語サイトから手動でインストールする必要がありますが、インストールそのものは簡単で、設定等はそのまま引き継げます。今のところ、64ビット版になったことによる恩恵がどの辺にあるのかは全然わからないですが。

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2014.8.15「カ・クリエ A4/2」

 カ・クリエは去年、A4の1/3サイズというのをウリにして登場したノートで、A4サイズのプリントを三つ折りにして貼り付けられることでした。A4の1/3より少しだけサイズが大きいため、プリントがはみ出ないのです。
 罫線は5mm方眼。色は薄い水色でさほど邪魔になりません。糸がかりのしっかりした製本に上質な表紙を使っていますが、紙は書きやすいものの、若干薄めで裏抜けしやすいです。万年筆はもちろんダメですが、水性染料の0.5mm以上でもやや危うい感じ。低粘度でない油性か水性顔料を使うのが良さそうです。
 私は試しに2冊購入し、現在、データ取り専用のメモ帳にしています。ガソリンの給油量や価格、走行距離を控えたりなど。こうした用途の場合、横のスペースはさほど必要ないので都合がいいのですね。
 ただ、ノートにプリントを挟むでもない私としてはさほど魅力的でもなく、特に必要ないサイズのノートだなという印象でした。

 そんなカ・クリエがこのたび新発売したのがA4/9というサイズ。これだけ聞くと何なのかと思いますが、要するにA7サイズのメモ帳です。メモ帳サイズになってしまうとカ・クリエの利点はオミットされてしまうので、このブランドで出す意味があるのか疑わしい気もしますが、よほど売れたのでしょうね。

 A4/9サイズの発売自体は私の興味を惹くものではなかったのですが、それに関連して調べてみると、どうもA4/2サイズが去年の秋頃に発売していたようなのです。
 A4の1/2といったら、要するにA5です。5mm方眼ノートの選択肢が少なかった数年前ならともかく、今なら5mm方眼のA5ノートなんてその辺にごろごろあるわけで、いまさら画期的でもなんでもありません。しかも480円+税と高め(プレミアムCDノートが96枚で900円+税)。大多数の文具屋もそう思ったのか、今までA4 1/2サイズノートを売っているところは見たことがありませんでした。
 しかし、私はその、画期的でもなんでもないA4/2のカ・クリエが欲しかったのです。A4/3を買った当時から、出たら買おうと思っていました。

 なんでこんなものが欲しかったかというと、このノートは糸がかり製本のノートの中でも、結構きっちりフラットに開くノートなんですよね(たぶん枚数が少ないから。糸がかり製本のノートは分厚いのが多い)。そして、枚数が40枚であんまり厚くなく、表紙のデザインが落ち着いていて使いやすく、カラーバリエーションが豊富で色分けができる。ひとつひとつの要素はさほど珍しくないですが、全部叶えてくれるノートは意外に少ないです。

 新発売でもなく、主要な文具屋で見つからない文房具を探すのは大変で、取り寄せるかネットで買うのが賢明ですが、今回はそうする前に、平和堂の文具コーナーを覗いてみることにしました。この手の大型スーパーは、新製品を什器とセットで購入し、それが売れずに残っていることがままあります。予想通り、リングノートタイプのA4/3サイズとA4/2サイズがセットになった什器の中で、お目当てのA4/2が売れ残っていました。
 というわけで、本日の戦利品のご紹介。

 ……意味ないだの興味を惹かないだのと言いつつ、ちゃっかりA4/9も買っていたり。しかもツイストリング化済み(笑) なお、このツイストリングは通常のものではなく、フォトアルバムとノートパッドのSサイズに使われている、ワンプッシュでリングを外すことができるタイプのものです。持ち歩いて使うなら通常のものの方がいいです。不慮のワンプッシュでバラバラになりますので。

 それはそれとして、これだけシンプルで上品な表紙のノートは珍しくないですか? A4/2が欲しかったのも、興味も意味も無いA4/9をうっかり買ってしまったのも、大部分はこの表紙の魔力のせいなのですよね。できればA4/2にも、写真のA4/9と同じ黄色の表紙も出して欲しいんですけど、売れてなさそうなんで無理でしょうね。むしろ廃番しないことを祈る方が先か。

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2014.8.14「ゲーム:AL/MI作戦完了」

 艦これ夏のイベント、AL/MI作戦が完了しました。今回は戦績を残してあるので、とりあえずそちらを紹介。

E1
青葉改 山城改 愛宕改 高雄改 龍驤改二 飛鷹改
消費資源 5799/5051/4449/1475 修復81

E2
青葉改 山城改 扶桑改 酒匂改 龍驤改二 飛鷹改
消費資源 15474/8114/10910/5936 修復157
※酒匂は電探3積み。航戦に載んだ瑞雲が全滅してボスから逸れることがあったので、途中から瑞雲を零偵に変更。3戦目に予告なく潜水艦隊が来ることがあるので、3戦目は輪形陣固定。重、航戦は三式弾装備。

E3〜5
第一艦隊
三隈改 金剛改二 比叡改二 赤城改 瑞鶴改 翔鶴改
第二艦隊
夕張改 ヴェールヌイ 夕立改二 時雨改二 最上改 熊野改
E3 消費資源 4253/2118/3246/4080 修復43
E4 消費資源 7141/1942/3023/3824 修復67
E5 消費資源 9049/1283/3531/1472 修復68
※三隈は瑞雲ではなく零偵搭載。瑞雲だと落とされまくってボーキが減るので。E4のみ戦、航巡に三式弾装備。第一艦隊は夜戦をしないため、三式弾を装備しても火力キャップに引っかかってさほど意味がなさそうだが、代わりに主砲を35.6cm連装砲(ダズル迷彩)などにして命中率アップを期待。どの程度効果があったかはわからないが。

E6
大和改 武蔵改 利根改二 筑摩改二 北上改二 加賀改
消費資源 65108/37281/54760/4613 修復214
※装備は大和(46x2、夜偵、32号電探)、武蔵(46x2、零観、32号電探)、利根(3号砲x2、六三四瑞雲、照明弾)、筑摩(3号砲x2、六三四瑞雲x2)、北上(艦首魚雷、5連魚雷、甲標的)、加賀(烈風x2 烈風改x1 彩雲)。道中の空母姫艦隊では航空優勢が取れないが、ボス艦隊では取れる。

合計消費資源 106824/55789/79919/21400 修復630

 結局、作戦の中核であるはずのMI作戦は、資源は消費するものの比較的楽で、前哨戦のAL作戦の方がはるかに厳しかったです。
 E2にしろE6にしろ、問題になるのは敵の新型航空機で、あれが異様な命中率で一撃大破させて来ます。これといって対処法もなく、キラ付けしてお祈りするしかないのも厄介なところ。
 E6は、ゲージを削りきるまでの厳しさはE2と同じようなもので、索敵値確保で装備を制限されることと、道中の夜戦か新型航空機で大破されやすいことが問題でした。ボスに行きさえすれば、ボス艦隊自体はさほど強くもない。ただ、E2は、最終形態になってもボスがさほど強くなるわけではないのに対して、E6はボスが2隻なるんですよね。1隻はダミーで倒しても意味なし。この戦艦姫の戦闘力はめちゃくちゃ高いわけでもないので、2隻になってもどうってことないですが、HPが高いのでなかなか落とせなくなります。運良く旗艦に攻撃が集中すれば楽勝ですが、私は結局全滅させるまで何度も周回する羽目になりました。こういうゲームバランスは勘弁して欲しいです。

 今回のイベントは、連合艦隊での出撃が目玉だったはずなのですが、E6をやった後だと印象が薄れてしまいました。あれは蛇足だった気がしますね。従来の方式で攻略がより面倒(難しいのではない)になっただけの最終ステージはいらなかったです。連合艦隊での戦闘は派手で面白かっただけに、今イベント最後を飾るのがE6というのは心底残念でした。

 現在未回収の艦は大鯨(2隻)と早霜。MI作戦のボスドロップで見つかるそうなので、残り時間はミッドウェー島付近をうろうろしようと思います。

[2014.8.17 追記]
 E4周回で早霜回収。3日かかって、消費資源は21170/6112/12860/13146 修復134。出撃回数は数えてませんが、消費資源から計算すると50回くらい。結構消費しましたが、大型建造と比べるとどうってことないです。潜水艦の命中率が妙に高く、結構大破帰還させられましたが、E5やE6を周回するよりは何倍もマシというものです。
 あとは大鯨2隻のみですが、これはイベント終了に間に合わなくても入手可能な艦艇ではあります。ただ、E3を周回するのは圧倒的に楽なので、できれば今のうちに集めておきたいところ。
 今回のイベントのいいところは、MI作戦のボスドロップが良質な点です。レア艦がごろごろ手に入る。ほとんど持っている身としては、さほど恩恵に与れないメリットではありますが、E4周回中にあきつ丸3隻と三隈1隻を入手したのは悪くない成果だったといえます。ちょうど大発はもう1つ欲しかったところですし(3つは多すぎでしたが)、改にしたらレア装備を持ってきてくれますし。
 持ってない艦があるなら、今のうちに集めておく方が良さそうです。

[2014.8.18 追記]
 E3にて大鯨1隻目。消費資源8910/2815/6644/5784 修復43。そろそろボーキサイトが自然回復しそうな量になりつつあります。

[2014.8.19 追記]
 E3の攻略時は、航空優勢を取るのを諦めて空母に艦攻を載んでいたのですが、空母が攻撃できなくなっても、航空優勢を取って戦艦や重巡に昼連撃をさせた方がS勝利の確率は高くなるようです。というわけで現在、第一艦隊は航巡を抜いて戦x2、正空x4(1隻は戦闘機x3と彩雲。他は戦闘機x2、艦攻、彩雲)にしています。この編成だと一番上のルートに行くことがあり、ボスが4戦目になる場合がありますが、それを差し引いてもこの方がいいです。特にS勝利がほぼ必須となるレア艦回収時には。

[2014.8.21 追記]
 E3を周回していてふと思ったのですが、ボス手前で逸れる条件には、艦艇保有枠の空き4隻以下、装備保有枠の空き19以下というのがあるかもしれません。何十周も安定してボスに行っていたのに、保有枠ぎりぎりで出撃して、途中でドロップした途端、ボスから逸れたので。

[2014.8.22 追記]
 大鯨2隻目ゲット。これにて全艦揃ったことになり、イベント海域の攻略も終了となります。
 2隻目確保に使用した資源は31587/24893/18988/20323 修復172。1隻目はかなり早くに手に入りましたが、2隻目はそうもいかず、かなり時間と資源を食いました。周回数は50周くらい。早霜も50周程度でしたし、レア艦のドロップ率は2%くらいなんでしょうかね?
 イベント開始前には7万あったボーキサイトが1万まで減ったので、大鯨を確保する前に尽きるんじゃないかと冷や冷やしましたが、なんとか持ってくれて助かりました。

 だいぶ資源を消費しましたが、燃料と鉄鋼はもともとカンストに近かったのでまだ余裕があるのですよね。弾薬、ボーキサイト、修復は、通常の出撃には差し支えないものの、イベントがあると足りなくなる可能性があるので、また備蓄に励もうと思います。

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2014.7.16「文房具:白ディア登場」

 文房具屋に立ち寄ると、BLOC RHODIAの白バージョンが売っていました。というわけで12番をお買い上げ。なんだか雪山のようで北欧のメーカーっぽい感じがしますね。
 なんでも80周年記念の商品だそうですが、たぶん限定発売というわけでなく、80周年に合わせて新色を投入した、ということなんですよね?

 今回の白ディアですが、若干安くさかった今までの表紙から代わり、半光沢の白に銀ロゴの上品な感じになっております。母国フランスではどういう位置付けなのか知りませんが、Rhodia製品は日本では輸入品ということもあって若干高級品というイメージがあります。値段のわりにあの安っぽい表紙はどうなのよと常々思わないではなかったので、この表紙の質感は好ましいように思います。
 しかし、それ以上に重要なのが、罫線の色がグレーであること。

 Rhodiaといえば紫罫線が良くも悪くもトレードマークになっていたところがあったのですが、まさか主力商品であるブロックメモの罫線の色をグレーに変える日が来るとは思いませんでした。経営者が変わったのか、株主に突き上げられたか(笑) もっとも、限定品でグレー横罫の商品はあったみたいなので、全く新しい挑戦というわけでもないようですが。しかし、80周年記念に出したブロックメモの新色がグレー罫というのは、なかなか衝撃的じゃないですか? 横罫はともかく、方眼罫は目立たない色の方が絶対いいです。紫Rhodiaファンにとっては残念な変更なのかもしれないですけどね。

 色の濃さはリヒトラブの方眼罫と同じくらいですが、罫線が若干太い分、少し濃いように見えます。リヒトラブの方眼罫を問題なく使っているなら気にならないはず。マルマンの愛用者なら結構濃いと感じるでしょうけど。
 なお、文具好きには周知の事実ではあるでしょうが、海外の文具は個体差が大きいことが多く、この白ディアも個体によって罫線の濃さにばらつきがあります。なるべく薄いのが欲しい場合は選んで買うといいでしょう。私はRhodiaがグレー罫というだけで大満足で、包装されたのを買ったために全く選別してないですが。

 あと、他の個体がどうだったか確認していませんが、私が買ったものは表と裏で方眼罫の縦軸が2mmズレてます。横は揃っているので、たぶんエラー品でしょう。日本のメーカーでこんなもんを出荷することは稀ですが、海外のメーカーではわりとあります。神経質にエラーチェックをするよりは、とりあえず出荷して、エラー品はその都度交換すればいいという考え方なのかもしれません。まだ使ってないですし、購入店に言えば交換してくれるとは思いますが、特に問題ないのでこのまま使います。
 メモ帳として使う分には表裏両方使うこと自体があまりないですし、表裏使うにしても揃っていないといけない理由はほとんどないですが、気になる方や揃ってないと困る使い方をする場合には注意した方がいいかもしれません。まあしかし、そこが問題になるなら素直に日本のメーカーのを使った方がいいと思いますけどね。

[2014.7.28 追記]
 その後何店舗かで白ディアを見かける度にチェックしましたが、表裏で線がズレているものはありませんでした。色ムラやキズは海外製品の特徴ですが、さすがに線ズレが日常茶飯事ということはないみたいです。

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2014.7.15「雑文:恥晒し大会! ボツ記事総集編!!」

 この雑記を読んでいる人がどのくらいいるか知りませんが、約二ヶ月ほどの空白がありました。この間サボっていたかというとそうでもなく、記事を書いてはボツにしていました。
 こんなつまらん雑記にボツとかあるのかよと思われるかもしれませんが、意外と厳しい脳内編集会議があったりします。比較的軽い記事でも、1本仕上げるのに5時間はかかっていたりします。それでこのクオリティなのだから恐ろしいものがありますが。

 そこで今回は、ボツ記事をあえて晒してみることにしました。こういう自滅的な企画はなかなか面白いような気がしません? 他人の失敗や恥を覗き見るのは楽しいもんですよね。晒される私はちっとも楽しくないですが。

 というわけで一本目〜


 本日、私の世界観を大きく揺るがす事実が発覚しました。どうも私がいままで「口頭向け」もしくは「高等向け」と受け取っていた言葉は、「荒唐無稽」であった可能性が出てきたのです。

 そもそもその事実に気付いたきっかけは、ネット上のとある動画で誰かが「こうとうむけ」と発声したのを毎度のごとく私の脳みそは「高等向け」と受け取り、「イッちゃったレベルの人間にしか理解できないもの」という意味で解釈したわけですが、そもそもそんな言葉は本当にあるのかとふと思い、google様にお伺いを立てようとしたわけです。そのとき、当然のごとくキーボードで「こうとうむけ」とタイプしたわけですが、その瞬間、「あれ、これって荒唐無稽のことだったのか?」と思い至ったわけです。

 荒唐無稽というのは古代中国の書物である『荘子』と『書経』を由来とする言葉で、根拠のないことや、そうした発言のことを指します。
 私は、この言葉の存在は小さい頃から知っていました。小学、中学生時代の私は古代中国史が好きだったため、この言葉が春秋戦国時代の書物に由来するものだということも知っていたのです。実際に『荘子』や『書経』を読んだことはないですけどね。

 しかし、なまじ知っているだけに、この言葉が口語表現として「デタラメ」程度の意味で気軽に使われる場面を想像できなかったのです。なにしろ思想・政治書を出典とする言葉ですから。
 また、いままで「高等向け」「口頭向け」と私が捉えていた言葉は、今から思い出してみても、四字熟語らしい発声をしていなかったように思うのですよね。
 四字熟語には独特の発声のリズムがあると思うのですよ。荒唐無稽もそうですけど、四字熟語は二字熟語が組み合わさってできた言葉ですから、発声の際も前半と後半で対になるようになると思うのです。

 文字として「荒唐無稽」という言葉は知っていたけど、今までずっと発声される「荒唐無稽」のことを「高等向け」と捉えていたよ、という記事の書きかけ。
「高等向け」ってどういう意味なんだろ? とググってみて実は「荒唐無稽」のことだったと知った衝撃のままに書いてみた記事だったのですが、1日置いてから改めて読み返すと、この記事本当に面白いか? と疑問に思うようになり、ボツにすることに。もし1日置かずに勢いのまま仕上げていれば、アップしていたかもしれません。そして後で読み返して「つまらねえ」と思い、かといって消すほど害のある記事でもないから放っておくか、となるところでしたね。それはそれでよかったのかもしれませんが。

 二本目〜


 去年、とりあえず一通りプレイした"GTA V"でしたが、1年放置した後、突然再プレイしました。その理由のひとつは、映画館で『メルトダウン』が上映されていることを知ったからです。
 日本版の映画館は、テレビでやっているアニメが上映されているだけなので行く意味が無いのですが、オリジナルではちゃんと映画が2本上映されているそうなのです。日本版では自粛だか規制だかで削られてしまったのですね。『メルトダウン』は規制されていないため、日本版でもゲームの進行に合わせて上映されるようになるのですが、なにしろ日本版だとテレビ番組しかやってないという認識なので、ちゃんとチェックしておらず、見損ねていたのです。

 再プレイのついでに、今まで挑戦していなかったゴールドメダル70獲得、アンダーザブリッジ、ナイフエッジ、スタントジャンプの全クリア、達成度100%、あとついでにデス数ゼロ、リトライゼロ(ミッション中に失敗したらロードしてやりなおすだけですが。このゲームはタクシーから降りた瞬間に車にはねられて死んだりするので、ノーセーブクリアとかはさすがにマゾ過ぎる)、友達付き合いもちゃんとするプレイに挑戦することにしました。スタントジャンプなどの面倒くさいのをいちいち全制覇するプレイはあんまり好まないのですが、今回は再プレイということもあるので、のんびりやろうかと。

 まず、再プレイのきっかけとなった『メルトダウン』ですが、ダメ映画のダメ要素を凝縮した、驚愕のつまらなさを誇る映画でした。ストーリーの掴みにくい構成、つまらん会話、無意味でチープなアクションシーン、CG合成モロバレの背景、受けを狙って滑りまくるメタ台詞など、あまりにもダメ映画の要素満載で、そこに笑いを見い出せてもよさそうなものなのですが、これが全然笑えないんですよね。つまらない映画を狙って作って、本当にどうしようもないものができあがっているわけですから、これはものすごい完成度を誇ると言ってもいいような気がします。壮絶につまらないですが。ただ、前作のリバティシティの風景はちょっと懐かしかったですね。
 この映画、ゲーム中では「四つ星級の面白さ」という見出しで、褒めてるのかけなしているのかわからない記事が出ていましたが、実際のところゲーム内ではどういう評判だったのか、気になるところです。ソロモンやマイケルの進退に関わる点でもありますし。……もっとも、マイケルはあの映画の制作に直接関わってないですけど。殴ったり殺したり空港内でカーチェイスしてただけで。

 次に、トロフィー関係のチャレンジですが、まあ、イライラするだけで何の見返りもない挑戦でした(笑) この辺はRockstar Gamesらしいというか、このメーカーのゲームって、この手のチャレンジにはだいたい見返りがないんですよね。本当に心底暇人のためのやり込み要素になっている。いいことだと思います。
 ただ、ナイフエッジをやっている時は、なんとなく『エースコンバット』とかを思い出してノスタルジーに浸っていました。自分が実はベテランパイロット(ゲーム限定)だったことを思い出させてくれるというか。

 あと、意外と一番気になっている精神科レポートなのですが、今回2回通しプレイし、その間に6回レポートを見たのですが、全く同じ状況でクリアしても、クリアごとにレポートの内容が変わりました。「プランC」直前データから2回、同じ手順でクリアしてみたのですが、それでも結構レポート内容に変化があったのです。具体的には、最後から3行目の部分、おそらく変質者ミッションに関わりのあると思われる文章が「友達作りが得意。悪い友達」から「注意散漫で、新しいことを試し、新しい人と出会い、新しいトラブルを起こしたがる!」に変化。次の100%達成に関係すると思われる部分は「物事を成し遂げることが好き……恐ろしい!」から「諸処の問題以外にOCDもあるようだ」に変化。この辺は「プランC」のプレイに関わりの無い部分なのに変化しています。
 つまりあのレポートは、金の使い方や変質者ミッションのクリア状況などのプレイ状況に応じても変化しますが、同じ条件の場合でも、ランダムに文章が何パターンか用意されているようなのです。

 なお、レスターの暗殺ミッションと、売春、風俗関係のチャレンジのみ行っていない状況でクリアした時の、いわゆる私が普通にプレイした場合の最終的な診断はコレ(ルートは宝石店「巧妙」、メリーウェザー「船」、FIB「巧妙」、大強盗「派手」、最終章「プランC」。好みで言うと大強盗も巧妙の方が好きですが稼ぎが全然違うので)。

少し悲劇的で… 矛盾だらけの問題を抱えた事例だ。
典型的な日和見主義者!
ひどい決定がなぜ正しいかという理由を見つけることが大好き。
過度な寛大さ… 精神的に不安定に違いない。
時折、奇妙な説教を始めるが… 笑ってしまう。
女性に対して礼儀正しい… 彼女達やその夫たちを殺さなければの話だが。
イカれた家族に忠実。これがスタートかもしれない。
投機を楽しんでいる。
無差別殺人話をでっちあげる… 作り話だと思いたい。
財産権を尊重する時もある…もちろん他人に対してはしない。
ヨガをやっている。もちろん同時に破壊行為もな。
とにかく過度な運動はしない。
注意散漫で、新しいことを試し、新しい人と出会い、新しいトラブルを起こしたがる!
諸処の問題以外にOCDもあるようだ。
恐ろしい。

 1行目は文章こそ違いますが、毎回ややこしいケースだとか、どう考えていいかわからんなどの表現になっています。一回だけ「すごいな… 本物の反社会的人間だ」となったことがありますが、その時のプレイ方法で異なったのは、FIB襲撃時に上空から侵入するプランで行ったこと。つまり、派手なプランをたくさん選ぶと表現が変化するのかもしれません。
 2行目も毎回ほぼ同じ。意志力がイマイチ、「譲歩」と言えばこの人など。「皆の長所だけに目を向けようとするが、悲惨な結果を生む」という文言の時があったので、プラン選択時の人員決定あたりが絡んでいるのでしょうか? 毎回、宝石店襲撃時にハッカーとドライバーは安いメンバーを選ぶのですが、全部プロで固めたら文章が変わるかもしれません……もう一回やり直すのは結構しんどいなあ。
 3行目は変質者ミッションのクリア数でほぼ間違いなさそう。「時折、彼の偽善をひしひし感じる」「倫理基準はとうの昔に崩壊している」などのバリエーション有り。
 4行目は、今回の診断の文言だとわかりにくいですが、使った金の額。あまり使わないと「金を見せびらかすのが好き」、使うと「金遣いが荒すぎる」などと出ます。
 5行目はランダムミッションで善人面した数、悪行を行った数。売上金強盗を行ったり犯罪者に手を貸したりすると「傲慢」などと言われ、そういうことをしないで手助けばかりすると今回のような文章になる。「時折信じられないほど道徳的になる」みたいな文言だったこともありました(記録し損ねて正確な文章がわかりませんが)。
 6行目はストリップバーや商売女の利用回数。0回でも「モラルはあるようだが低すぎる」みたいな書かれ方をすることもあります。1回でも商売女を買うと「女を道具のように扱う」みたいな表現になる。
 7行目は、マイケルの家族ミッションに関係があるのかと思っていたのですが、友達と遊んだ回数かもしれません。ほとんど遊んでいないと「家族思い」程度の表現なのですが、頻繁に遊んでいると「家族との時間を作っている… しかも彼らを殺そうともしない… 進展の兆しだろうか?」などの表現に変化しました。
 8行目は株式の利用状況。まあ、だいたいのプレーヤーはレスターの暗殺ミッションで稼ぐでしょうから、似たり寄ったりの表現になっているはずです。他は「賭に出るのが好き」など。
 9行目は「恐ろしいほど視野が狭い」などの表現もあったことから、自動車事故の回数から来ている可能性が高いです。このゲームで事故ゼロを目指すのはキツいので、ゼロの時どういう表現になるかを確かめるのは難しそうです。
 10行目は盗んだ回数。今回の「財産権を尊重する時もある…もちろん他人に対してはしない」の文言は、これだけ読むと盗みまくっているように見えますが、実は1回しか盗んでおらず(FIB襲撃ミッションで消防士プランを選んだため、ミッション攻略過程で盗んだ消防車が窃盗回数にカウントされた)、同じ盗み回数だと「一部の泥棒と比べれば、そこまで悪い泥棒ではない」などの表現になることもあります。盗んだ回数が多いと「財産などのことになると、ゾッとするほど他人に対して冷酷になる」などの表現に変わります……が、私は普通にプレイしていてこの表現になったことがないです。意図的に盗みまくって、ようやく出てきた。
 11行目はヨガをプレイしたかどうか? この行は結構パリエーションがあるのですが、重要なのはヨガをプレイしたかしてないかで、他のアクティビティは関係なさそうです。
 12行目はスポーツをプレイした回数(トライアスロンなどがカウントされるかどうかは不明)。友達付き合いで結構テニスやゴルフをしていても「過度な運動はしない」などと書かれるので、運動中毒的なことを言われるには相当回数プレイしないとダメそうです。あまりプレイしていないと「怠惰」などと書かれます。
 13行目はおそらく、変質者ミッションで知り合った人数。ここで知り合いが少ない的なことを書かれたことはないです。
 14行目は100%クリア達成状況。少ないと「物事を終わらせることはできない」的な言われ方をし、多いとA.D.D.だのOCDだのと診断される。要するに100%に近づくほど反社会的人間になれるわけです(笑) あとは「リストが好き」「物事を成し遂げることが好き……恐ろしい!」など。
 15行目はたぶん完全ランダム。イカれてるだのフロイト先生助けてだの。

 以下雑感。ネタバレなどもあるので、未プレイの人は注意。
 
 再プレイして感じたのは、やはり"GTA IV"に比べると操作性が良くなっている点です。"GTA V"も完璧とまでは言えず、時折思い通りに操作できなくて、それで死亡することもあるわけですが、それでもだいぶ改善されており、おおむねストレスなくプレイできました。スタントジャンプで視点が変わるのだけは勘弁して欲しかったですけど。ヘリだの飛行機だのゴルフだのテニスだのと、いろいろやれるわりに、どれもそこそこの操作性でまとまっているのは、なかなかすごいことだと思います。普通はどこか雑になるものなのに。

 去年のプレイでは全然気付かなかったのですが、IAAの面子に前作に出ていた謎のペーパー氏が混ざっていましたね。結局前作では何者かよくわからなかったのですが、まさかあんなところでこっそりと正体が明かされていたとは(笑) 前作では大物っぽい役割だったのに、今作では前線に出ているものだからちっとも気付かなかったです。

 そういえば通算10回以上クリアしているわけですが、結局今まで一度もプランA、Bをプレイしていないです。これからもプレイしません。なんであの状況でケチな金持ちや腐れ政府の犬に荷担する必要があるのか、さっぱりわからん。トレバーやマイケルに愛着があるわけではないですが(そもそも"GTA V"の登場人物は死んでも因果応報な奴らばかりですし)、さほど切羽詰まっているわけでもないあの状況で「殺せ」と言われてもなあ、という気がしてならない。ちゃんと分け前をくれる仲間と、仕事の報酬を寄越さない金持ちだったら、どう考えたってケチな金持ちを殺すでしょうが。これが"Fallout NV"的選択肢で、つまり師匠も金持ちもFIBも全員殺して、フランクリンがロスサントスの影の支配者になるとかだったら、まだプレイしがいもあるのですけど、フランクリンの性格からするとそれもないよなあという気がします。あいつは紛れもなく悪人ですけど、仲間を売るようなタイプでもないと思うんですよね。そういう性格なら最初からFIBに絡まれているマイケルを助けたりしなかったと思いますし。
 ただ、もしトレバーやマイケルがお互いを殺そうと持ちかけたのだとすれば、引き受ける可能性はあるような気がします。たとえば、FIBがマイケルにトレバーを殺すよう依頼し、その手伝いをマイケルがフランクリンに依頼した、もしくはどうしようかと相談してきたとすれば、例のA、B、Cプランを選択する余地が出てきそうな気がします。ただまあ、このシナリオだとマイケルはさらなるクズ野郎になってしまいますが。

 何度プレイしても結局よくわからなかったのは、冒頭の銀行強盗が最初から罠だったのかどうかです。銀行強盗の際にドジったせいで死んだふりをすることになったのか、最初からわざとドジって殺されるフリをする筋書きだったのか。たぶん前者だろうと思っていたのですが、それだとあそこまでトレバーと反目する必要がない気もするんですよね。

 これはダメ記事の典型。書きたいことが多すぎてまとまりがつきません。というわけでボツにして、情報として価値があると思われる精神科レポートについてのみ、過去ログにある"GTA V"の記事に追記しました。

 次の『スカイリム』の記事の書きかけも、同じ理由でボツにしたものです。


 2年ほどご無沙汰していたスカイリムに、再び戻る機会を得ました。ただし今回は360版ではなくsteam版。ようやく導入したsteamがどんなものなのか試すために『スカイリム』を購入してみたのでした。
 今までsteamを利用したことがなかったのは、決済方法がなかったからです。クレジットカードを持っておらず、バニラVISAやVプリカなどは手数料が高いし、VISAデビットカードは作るのが面倒(UFJの口座はあるのですが、UFJのVISAデビットは作りたいと思えるサービス内容ではない)。やりたいゲームは360でプレイできたので、無理してどうにかする必要は無かったわけです。
 しかし最近、WebMoneyがマスターカードとして使えるプリペイドカードを発行し始めました。従来のWebMoneyウォレットとは別物で残高の移行はできないようですが、この方式なら必要なだけチャージすればいいので比較的安全です。新しく口座を開く必要も無いですし、オンライン決済に使うだけならこれで充分。
 というわけで試しに作ってみたのですが、作ってみたからには、これがsteamの決済で使えるのか試したくなるわけで。『スカイリム』はプレイ済みですがDLCは一切購入していなかったので、レジェンダリエディションを買えば金額的にもさほど無駄にはなりません。
 WebMoneyカードの海外決済手数料は4%。クレジットカードは1.63%、VISAデビットは3%くらいみたいなので割高と言えますが、もともとsteamのゲームが割安なことを考えるとさほど気にならないところ。

 決済は特に問題なく済んだのですが、ダウンロード時にトラブルがあって、途中で失敗し、再開もできなくなりました。データを一旦消去してダウンロードし直すことで無事に完了しましたが、原因は不明。たぶんダウンロードしながらブラウジングしていたのが影響したのだろうと思われます。

 さて、この『スカイリム』導入は、無駄にハイスペックだった私のパソコンの処理能力をフルに使う初めての機会でもありました。構成はWindows 8(64bit)、Core i7 3770、メモリ16GB、GeForce GTX 650 1GB。Win8発売記念セール時に割安だったので買ったのですが、ここまでのスペックを必要とするようなことは全然やっていなかったので、若干もったいない感じはしていました。
 このスペックだと『スカイリム』はUltraで問題なく動きます。私はさほどグラフィックの緻密さを重視していないこともあり、360版と比べて大差があるようには見えませんでしたが、360版だと地面の草の表示が遅延してにょきにょき生えていたのが、最初からちゃんと生えていたりする点はいいところではあります。
 それよりも顕著なのはローディングの速さ。360版は最初は快適なのですが、プレイ時間が長くなってくるとローディングが長くなってきます。steam版だとずっと快適なままで、これがsteam版をプレイして最も嬉しかった点です。

 気になったのは、たまに大音量でノイズを発生させつつフリーズすることがあること。おそらくサウンド関連の不具合で、同時に複数の音を鳴らそうとして処理がおかしくなっているっぽい挙動。web上の情報を調べつつサンプリングレートその他をチェックしてみましたが、改善しませんでした。もっとも、360版でも長時間プレイしていると原因不明のフリーズが起きることはあったので、膨大なデータを扱うゲームなだけに、。この辺は割り切るしかないような気はします。

 長い前置きはこのくらいにして、今回のプレイについて。
 前回プレイしていたときの記憶はいい感じに忘れていたので、なかなか新鮮な気持ちでプレイできましたが、かなりキツいプレイを強いられました。というのは、ずっと武具を鍛えずにプレイしたからです。
 付呪や鍛冶によって強力な武具が作れることは覚えており、スキル上げはしていたのですが、武具を鍛え直さないとろくな数値が出ないことを忘れており、その上付呪もスキル100になってからでいいやと、使っている武具に付呪することは一切なくプレイ。その結果、Lv36まで無印鋼鉄の鎧なんか着てプレイしている始末でした。
「弱いから楽勝だろう」とコメントされたロストナイフ洞窟の盗賊退治に出掛け、盗賊6人に一斉に襲いかかられて逃げ帰ったことで、さすがにマズイと思い直したのですが、その反省から何をしたかというと、鋼鉄シリーズからオークシリーズに武具を一新しただけ。結局全く鍛えなかったためにさほど防御力も攻撃力も上がらず、結局3人以上の盗賊相手には逃げ回るしかなく、盗賊の居そうな砦は避け、洞窟にも近寄らず、安全な街道ばかり歩くという、ある意味でリアルな冒険者気分を味わうことになりました。
 そのままLv46になり、片手武器や重装スキルが80を越え、デイドラシリーズで装備を固めてもちっとも戦闘が楽にならないので、さすがにこれはおかしいと気付き、鍛造の付呪を付けた鍛冶服を着て武具を鍛えることに。するとどうでしょう。今まで盗賊の影におびえつつ旅をしていたドヴァキンが、突然無敵の英雄になったではありませんか(笑)

 お前はWebMoneyカードのことが書きたいのか、Steamのことが書きたいのか、360版とPC版の『スカイリム』の違いについて書きたいのか、プレイ感想を書きたいのか、どうなんだ!
 出たばかりのゲームや映画、小説などの場合、それについて言及するだけでも情報価値が高いので、無理矢理でも折り合いを付けて完成させるのですが、GTA Vにしろスカイリムにしろ、もう昔のゲームなので、ただそれについて書くだけではあまり意味が無いのですね。だからいろいろ詰め込みたい、でも詰め込みすぎるとまとまらない、で、もういいやとなるわけです。

 四本目〜


 私は100分de名著を毎週視聴してはいません。ただ、親が毎月テキストを購読しており、その度に『罪と罰』は持ってないかだの、『旧約聖書』は持ってないかだのと言うので、貸したり、ない本は本屋で注文したりといったことをやっているので、その存在は知っていました。
 また、何の本の時だったかは覚えていませんが、何回か番組は観たことがあって、その際には特に何も印象に残ることはありませんでした。

 あるとき、貸した本を返してもらいたくて本棚を探していると、『100分de幸福論』という、特番だったらしいもののテキストが目に付きました。目に付いた瞬間は、スピリチュアルな本の好きな親の好みそうなタイトルで心底軽蔑したのですが、扱っている本のタイトルに驚きました。井原西鶴の『好色一代男/女』とフロイト『精神分析入門』はまあいいとして、アダム・スミス『国富論』、ヘーゲル『精神現象学』。なんという恐ろしい書名が並んでいるのでしょう。
 この二冊は有名なので書名を知っている人は多いでしょう。しかし、読んだことのある人は少ないはずです。まあおそらくこの特番を観た人で、本当にこの二冊を読破した人はほとんどいないでしょう。私も読んでいません。あまりの読みにくさに放り出し、解説本で済ませた類のものです。
 実際テキストではどうなっているのかと開いてみると、テレビで観た時の印象よりも、ずっとまともな内容に見えました。当然一般向けに書かれていますし、「幸せとは何か」というテーマに沿った解説になっている分、多少変なバイアスがかかっていますが、大学の講義レベルの内容とさほど変わらない気がします。実際に大学で講義している人が書いているんだから、そりゃそうなのかもしれないですが。

 テレビで観た印象だと、この番組はさほど難しいことはやっていません。寝っ転がりながらでも理解できる程度の中身です。しかしテキストは大学の初学者向けの講義レベルの内容はあります。要するに大学の一般教養レベルと言えばいいのでしょうか。専門外の人でも理解できるように書かれてはいますが、ちゃんとテキストと課題本、それから必要に応じて周辺の知識も仕入れてこないと理解できない程度には高度です。
 たぶんこのテキスト、大学生が解説本として利用しているんじゃないでしょうか。下手な講義や解説本よりも分かり易いですし、入門としては最適です。

 しかし、特番とはいえクソ読みにくいヘーゲルを扱うくらいなら、是非ともレヴィ=ストロース『野生の思考』を取り上げて欲しいところです。もしくはソシュール『一般言語学講義』。

 100分de名著のテキストが、テレビ番組を観た印象よりもわりとガチだった、という記事の書きかけ。
 情報としては、100分de名著は大学の初学者向け解説本として使えるかもしれない、ということだけ提供すれば事足りるのですが、それだけだと雑記の記事としては物足りないので、いろいろ味付けしたいわけです。しかし、そうするといろいろ冗長でつまらん文章が混ざってしまってどうにもうまくいかないのでボツにしました。実際この記事、ちっとも面白くないじゃないですか。誰だよこれ書いた奴は。

 五本目〜


 ロブ=グリエの『消しゴム』を読む。
 この作品はかつて、図書館にあった古い本で読んだのですが、今回は光文社古典新訳文庫の中条省平・訳のものを購読しました。

 これを再読するきっかけは、ネットで山下澄人についての文章を読んだことです。
 それは、彼がこれまでにないタイプの作家だと褒めている文章だったのですが、私の印象では、確かに表面的には斬新に見えますけど、その実、単に文章を細かく裁断してシャッフルしているだけで、さほどすごいわけでもないように思いました。そもそもこの手の技法なら『トリストラム・シャンディ』がすでにやっていますし、意識の流れ技法ならジョイスがいますよね。

 しかし、山下澄人の作品を読んで私が真っ先に思い浮かんだのは、スターンやジョイスではなく、ロブ=グリエの『消しゴム』でした。全然違うだろと言われそうな気もしますが、ロブ=グリエを読むくらい文学に造詣がある人なら、どこに共通点を見い出したかは理解してもらえるような気もします。
『消しゴム』は、当時としては画期的だった、謎解きを放棄した推理小説という形態を取っていますが、今となってはこの手の小説はごろごろあるので、特に問題なく読める部類だと思います。序幕があり終幕があるという、演劇のような古典的な形式で書かれていますし、前衛小説の代名詞である「ヌーヴォー・ロマン」に名を連ねる作品とは思えないほど読みやすいです。
 一方、山下澄人は見るからに前衛的な書き方をしていますから、どこが似てるんだということになるわけですが(同じロブ=グリエなら『迷路のなかで』などのほうがより近いように見えるはず)、『消しゴム』もよく見れば、視点人物の切り替えと時系列の操作という同じ技術を使っています。山下の場合はより細かく裁断しているから目立つわけですが、『消しゴム』ではむしろ目立たないように使われています(序幕だけは多少技術臭さが目立ちますが)。ぱっと読んだだけでは、同じ事件を複数の視点で描いているだけのように書かれており、単なるザッピング技法にしか見えないわけですが、同じ事件をそれぞれの視点で少しずつ異なって描くことで、少しずつ叙述の信用性を失わせ、だんだん何が事実で何が妄想なのかが判断できなくなっていくような書き方になっています。

 この作品の何がすごいかというと、ほとんどの作家がこの手の効果を出すとき「俺はすごい技術を使っているんだ」と言わんばかりの読みにくい文章を書いて読者をうんざりさせますが、『消しゴム』は信じられないくらい読みやすいのです。読者を混乱させるような書き方は一切していませんし、そもそも謎解きの部分なんか、最初から答えを提示しています。主人公は死体の存在しない殺人事件を捜査するのですけど、死体がないのは、そもそも被害者は殺されておらず、殺されたように偽装しているだけということが、主人公が登場する以前に書かれています。推理小説なのに、読者が頭を悩ます部分が最初からないという。かといって『刑事コロンボ』のように、探偵役がどうやってその正解にたどり着くかを楽しむ要素もほとんどありません。オチにしたって、だいたい予想が付くように書かれていますし。推理小説でありながら何のミステリーもサスペンスも存在せず、なのにそれが「ある」かのように読ませるのはこの、一見誰でも書けそうなザッピング技術によるものなのです。

 もともとフランスはストーリー性を放棄した作品を得意とするお国柄ですが、それだけに退屈な作品も多いのですよね。小説にしろ映画にしろ。それをこれだけ読ませるものに仕上げる技量は凄まじいものです。しかもそれが、全然技術臭くないというのがすごい。

 この小説の面白いところは、読んでいる時の読者の興味の中心は、主人公がどうやって謎を解くかとか、どういう結末に到るか、といった部分になりがちですし、それに対してこの小説は、なんだかんだ言ってある程度の満足感を与える書き方をしているのですが、読み終わった後に多くの読者にとって一番印象に残るのは、おそらく全く本筋に関係ない、トマトを四角く切るシーンか、消しゴムを買うシーンだという点です。思い返すと、どうでもいいシーンばかり印象に残っている。
 反小説や反物語などといって、ストーリー性を破壊した小説や、時系列や視点が無茶苦茶な小説を書くのは簡単ですけど、平凡なくらいにストーリー性も構成も備えながら、読者の記憶からそれらを消してしまうことで「反小説」とする手腕は、そう簡単に真似できるものではありません。

 山下澄人が物足りなく感じるのは、彼は小説の技術の蓄積について、おそらく無知なんですよ。自分がやっていることにはすでに先輩がいる、ということを知らずに書いている。せいぜいカフカの「変身」や安部公房の「砂の女」あたりまでを読んで小説を知った気になって書いているから、技術的に中途半端なくせに「俺はすごいものを書いているんだ」という傲慢さが目立つ、無駄に読みにくい作品ができあがるのです。
 彼が、自分が前衛でもなんでもないということに気付けば、仮に作家としてのレベルが現状のままでも、もっと謙虚になり、娯楽性と芸術性のバランスを取った作品を書くでしょうし、それによって作品の質が向上すると思うのです。野蛮で無知なことが作品にとってプラスになることもありますけど、彼の場合はマイナスになっていると思うのですよね。読んでいて残念な感じがする。
 では、どのレベルで折り合いをつければいいのかというと、『消しゴム』かな、ということになるのです。『トリストラム・シャンディ』や『ユリシーズ』は、文学界に燦然と輝く先駆者であり偶像ではありますが、「僕が考えている『斬新』なことは、すでに変な作家が徹底的にやってるんだな」と悟るためのものであり、真似はしたらダメだと思う。
 もっとも、『消しゴム』レベルの作品が書けるなら誰も苦労しないですし、私もそこまでのものを求めてはいないのですけど。

 要は、山下澄人なんて文学のことをちっとも知らないくせに文学を馬鹿にして「画期的」なことをやっていると思っているだけのクズだよ! 『トリストラム・シャンディ』や『ユリシーズ』を読んで出直してこい! と言いたい記事(笑)
 書評や文学について書いていると「こんなものを書いている暇があったら自分が小説を書くべきなんだよなあ」という気になって、途中でやめてしまうことが多いです。この記事はそのひとつ。
 この記事は途中でやめたわけでなく、一応完成しているので、このままアップしても良かったのかもしれないですが、何か気が進まなかったんですよね。結局今日、ボツ記事という形とはいえアップしてしまいましたが、こうして読み返してみても、やっぱりなんだか気が進まないです。
 そもそも私は文学小説なんかどうでもいいんですよね。勝手に誰にも読まれないゴミ小説を書いて滅んでおけばいいと思う。ただ、娯楽小説の質が低下するのは困ると思っているのです。たとえばアメリカのラヴクラフト(クトゥルフ神話の人)なんかは娯楽小説家ですけど、彼はフローベールとかを読んでるんですよ。そういうこともあって、化け物がどうしたという内容の小説でも、文学の観点から見て興味深い点がいくつかあるんですよね。日本の娯楽小説家はそういうのがあまりにもなさすぎなんですよ。『ドン・キホーテ』も読まないで、似たようなことを低レベルで再現して「画期的」とか思い込んでいるようなレベルばっかりなんです。せめて自分のやっていることには先駆者がいるということを知って、そこから技術を学んで書けば、それだけでもだいぶマシなレベルの作品が書けるはずなのに、無知なままでいいと思っている。なぜなら文学小説と娯楽小説は別物で、娯楽小説を書く上で文学から学ぶものなんかないと思い込んでいるからです。確かに日本の「純文学」に学ぶべきものはないかもしれませんが、『ドン・キホーテ』とその子供達にはあるはずなのです。
 とまあ、この件について書こうとするといつも熱くなるわけですが、さんざん盛り上がった後に思うのです。他人のことなんかどうでもいいから、自分が小説を書こうよ、と。だいたい他人がつまらん小説を書いたところで、本当に私は困るのでしょうか。何にも困らないんですよ。新しく面白い小説が生産されなくても、昔の面白い小説を何度も読んでいればいいですし、日本の創作物のレベルが落ちたなら、海外の映画やドラマや小説を楽しめばいいだけですし。そう思うと、こういう記事を書いても意味ないよなあ、という気がするわけですね。
 ……こうしたことはあんまり書きたくないわけで、だからボツにしているわけですが、今回は恥晒し企画なのであえて書いておきます。

 六本目〜


 青空文庫を使って調べ物をしていたら、夢野久作の『ドクラ・マグラ』があるのに気付く。

 私はあまりミステリーやサスペンス小説を読んでいません。シャーロック・ホームズシリーズですら大学卒業後に読んだくらいなもので。そんなわけで日本探偵小説三大奇書も一冊も読んでいなかったわけですが、いろいろ評判を聞く作品ではあるので、せっかく読めるものなら読んでみようかと。

 ネットで調べると、角川文庫だと二冊に分冊されている程度の分量で、挫折したとの声も聞かれます。なので、ちゃんと読めるのか心配でしたが、そこまで大変でもなかったです。
 この作品を読むのが大変な理由はおそらく、中盤に挿入される資料群だろうと思います。この資料が作品の半分くらいを占めるわけですが、初読だとどこに注目して読めばいいかわからず、集中できないのですね。
 ではどうすればいいかというと、読み飛ばすことです。いっそ資料の部分を全部飛ばしてしまえば、分量も半分以下になり、ぐっと難易度も下がります。その方法で一旦最後まで読んでから資料の部分を読み返しても遅くはないです。
 これは『白鯨』の鯨の蘊蓄部分などでも使える手ですが、つまらん部分は飛ばしてしまえばいいのです。小説を端から端まで精読しなければならない義理など読者にはありません。飛ばしながらも一旦最後まで読んで後に再読すれば、どこに注目すればいいかわかるので格段に読みやすくなるはずです。

『ドグラ・マグラ』は、精神病棟の病室とおぼしき場所で目覚めた主人公が、自分のことを一切覚えておらず、それを思い出すために医者と会話したり資料を読んだりする作品です。
 主人公や医者が殺人事件に関係していることからサスペンス小説としての体裁を取っているわけですが、どちらかというと安部公房的な不条理小説の色合いが強い作品じゃないかと感じました。この作品を読んでいて真っ先に連想したのは、ドン・デリーロの戯曲"THE DAY ROOM(邦題「白い部屋」)"でしたし。
"THE DAY ROOM"は、主人公の病室に次々と患者や医師やらが訪れて会話をする劇なのですけど、訪問者はことごとく隣の病棟の「デイルーム」にいる精神病患者で、自分を医師やらなんやらと思い込んで、こっちの病棟に迷い込んでくるらしいのですね。しかし、そう説明して「精神病患者」を退場させた医師が、やっぱり次にやってきた医師に「精神病患者」として退場させられていくわけです。余談ですがこの戯曲、私が高校の時に文化祭でやりました。時間等の都合で少しシーンを削ったりしましたが。

 探偵小説ではあるのですが、なにしろ推理の根拠となる情報が、頭のおかしい連中の証言と彼らの用意した資料だけなので、何の信頼性もありません。なので、推理小説だと思って読んだ人は肩すかしを食った気分になるでしょう。

 この作品が扱っているテーマや仕掛けは多くの作品が扱っているので、その中で比較してしまうと分が悪いように思います。なにしろ同世代の作家にフランツ・カフカがいますからね。先輩だと『トリストラム・シャンディ』のスターンとか、ゴーゴリとか。そしておそらく夢野久作は『ドン・キホーテ』や『トリストラム・シャンディ』あたりを読んでいないと思います。その辺が読んでいて食い足りない原因だろうという感じがしました。

 夢野久作が『ドン・キホーテ』を読んでいたらなあ、という嘆きですね。これを書こうとした理由、およびボツの理由は五本目と同じ。

 その他、ル・マンやニュル、サッカーW杯について書いた記事などがありましたが、何度も推敲した挙げ句消してしまい、晒すこともできません。
 これら記事をボツにした理由は、GTA Vやスカイリムの記事と同じで、何が書きたいかの焦点が定まらないからです。これらをネタにして書きたいことはいろいろあるのですが、ありすぎてまとまらないんですよね。試合内容についてはもちろんですが、毎日徹夜した結果ぶっ倒れたとか、ネタには事欠かないのです。しかし、それらを使ってうまく仕上げようとすると、なかなか難しいわけで。

 ……あ。去年のボツ記事も見つけました。ついでなので七本目〜


 Bonsoir tout le monde. ミーはジャンクフード店評論家の涼格ね。皆さんはジャンクフード、ガツガツ食ってますか? 私は……ええとそうそう、月見バーガーは2回食いましたよ! もったいぶって期間限定にしないで、通年出すんだマクドナルド! もしくはエッグマックマフィンを以前のように昼にも出せ!

 ……実際の話、最近はジャンクフード屋よりコーヒー店に行くことが多くなっています。前はドトールに数回行っただけでしたが、チェーン店だとコメダ珈琲、星乃珈琲に行ったり。
 注文が呪文のようだという伝説のスターバックスにも突撃し、初めて呪文を唱えましたよ! 「えーと、スターバックスラテのトール、ホットで」「マグカップでお淹れしましょうか?」「え、あ、はい」
 私くらいの達人になると、呪文を唱えずともマグカップを召喚できるわけですよ。

 ショット追加したいとかソイミルクにしろとか贅沢言わなければ、スターバックスは怖くないよ! あからさまに「早く頼めようすらバカ」と無言の脅迫をしてくる以前の(今でも?)マクドナルドの方がよっぽど注文難易度は高いから。

 それはそれとして、どうやら下界では、私がコーヒーを嗜んでいる間にハンバーガー総選挙なる番組を放映したテレビ局があったらしいですね。例によって親が録画したものを早送りで見ましたが、マクドナルドもドムドムバーガーもファーストキッチンも不在という、なかなか謎の総選挙でした。要するに、こんな馬鹿な番組には出たくないということで不参加だったんでしょうけど。
 代わりに、一度ゼンショーとの契約切れで日本から撤退して、東京で再出店しているウェンディーズが参加していました。以前の全国チェーン展開しているウェンディーズならともかく、今のウェンディーズは新参のフレッシュネスよりもマイナーじゃないですか。いいのかこれ。
 哀れなのはロッテリアで、モスやフレッシュネスといった、ジャンクの中では高級志向の連中に混ざって、なぜか無謀にも参戦していたのです。ドムドムやマクドナルドと戦っても劣勢なのに、なんでこんな連中と競おうと思ったのでしょう。案の定ランクインせず、ただいるだけの存在となっておりました。

 超不定期に書かれるジャンクフード評論家。これはたまたま観たハンバーガーランク付け番組にかこつけての記事です。
 呪文を唱えずにマグカップを召喚した話はなんとかして採用したかったわけですが、それにかこつけてコーヒーチェーンの比較を書いてみるとイマイチで(そもそも当時、まともな比較が書けるほどには通っていなかった。今だと多少はそれらしいものが書けるかも……書けないかも……)、バーガー選挙の話を書くと、やっぱりそれもイマイチで、かといって召喚した話だけ書くのもなんだかなので、ボツになりました。

 以上、目を覆うばかりの酷い記事のオンパレード、いかがでしたでしょうか。もっと酷いボツ記事もいくつかあったはずなのですが、あまりにも酷すぎるのは残す価値もないということで即ゴミ箱行きの削除となるため、残念ながら残っておりません。そうした記事も残しておけば、もっと恥ずかしく楽しい記事になったのにと思うと残念です。
 しかし、正直に言うと、今回の記事が本当に面白いのか、または何かの役に立つのかはさっぱりわからないのですけどね。自分で読むと腹立たしくも恥ずかしいだけですし。

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2014.4.26「ゲーム:艦これ春のイベント攻略完了」

 艦これにて23日より開放されたイベント海域ですが、本日朝に攻略完了しました。……今回はミッドウェー海戦かと思ってましたが、E-5の島の形状や「ピーコック島」という名前からすると、ウェーク島攻略戦だったみたいですね(開戦時に日本軍が占領し、大鳥島と名付けていた)。まあ、このゲームは某太平洋戦争とは直接は関係ないので、時系列的なことは考えない方がいいのでしょう。

 例によって、ここに攻略情報を求めに来る人はいないとは思いますが、一応攻略概要など。
 今回は編成や索敵値などによりボスルートを確定できる海域だったので、ルーレット羅針盤にイライラさせられることもなく、そういう意味では楽なイベントでした(というかむしろ、去年の夏のイベントなどの運ゲーっぷりが酷かった。今回のイベントのような仕様の方がいい)。
 また、ほとんどの海域が戦艦と空母という強力な編成でボスルートを確定できる海域が多く(つまり駆逐艦などを強制的に入れる必要が無い)、敵のゲージも時間回復しない(何時間も張り付いてないと攻略できない仕様は問題だったので、これもこうあるべきだと思う)ので、そういう意味でも楽だったと言えます。……E-4までは。
 ちなみに、E-1とE-2は重巡x3、戦x1、正空x2。E-3は金剛型戦艦x4、正空x2でクリアしました。

 E-4は今回唯一駆逐艦がいないとクリアできない海域で、かつ、潜水艦祭りと潜水艦祭りの間に戦艦と空母の混ざった極悪艦隊が潜んでいるという一見酷いマップですが、深刻なダメージを与えてくるのがその戦艦空母艦隊のみなので、駆逐艦にダメコンを積んで大破進撃すれば楽勝だったりします。実際ダメコンを使うことはほぼないです(1回だけ使用)。編成は駆x5、航戦x1で、駆逐艦は爆雷、ソナー、ダメコン。航戦は46cm砲x1、カ号x2、ダメコンでした。

 問題はE-5で、道中がボスラッシュかつ単縦陣の艦隊がいる点と、某ウェーク島基地ボスには前回イベントのボスが随伴しており、こいつがHP400もあるせいで、運が悪いと攻撃が全部前回ボスに集中し、今回のボスにダメージを与えられないのです。さらにこのボスが基地ボスなため、装甲が150あり、三式弾持ちか大和型でないとろくなダメージが通らない。なおかつ、このボス艦隊の制空戦力がやたらと強力で、空母2隻に戦闘機を7〜8スロット積まないと航空優勢が取れません。つまり航空優勢を取ろうとすると、空母1〜2隻が一切攻撃できなくなる。空母を3隻編成にすると、うまく分配すればそれぞれに艦攻などを搭載できますが、空母が道中で大破して撤退しなければならなくなる可能性が高くなります。

 というわけで、考えられる編成は次の3通り。

1.空x1(烈風x3、烈風改)、戦x5(46cmx2、三式弾、偵察機orダメコン)
 ボス戦で制空権が取れないので、偵察機を外してダメコンを積む手もあり。空母を旗艦にし、戦艦全部にダメコンを載むと途中で退却する確率はぐっと下がる。ただし、ボス戦で昼間に二回攻撃できないのはやっぱり痛い。

2.戦x4(46cmx2、三式弾、偵察機)、空x2(烈風x3、烈風改)(烈風x3、流星改orダメコンor彩雲)
 ボス戦で制空権を取れる代わりに、空母が1〜2隻攻撃できないパターン。空母を1隻旗艦にし、もう1隻にダメコンを積むと道中撤退の確率が減るが、そうすると空母が2隻とも一切攻撃しないことになる。

3.戦x3(46cmx2、三式弾、偵察機)、空x3(烈風改、烈風x2、流星改)(烈風x2、流星改、彩雲)(烈風x2、流星改x2)
 手数が最も多い。戦艦が減るため、ボスに大ダメージを与える確率が下がる。また、空母が大破して退却することになりやすい。この点は、彩雲や流星改をダメコンに変えることで対処できる。もしくは空母だけでも1-1を2〜3周してキラ付けするか。

 全部試しましたが、結局、途中までは加賀改(Lv91)、大和改(Lv74)、武蔵改(Lv79)、金剛改二(Lv98)、長門改(Lv93)、大鳳改(Lv80)の戦x4、空x2(加賀以外ダメコン装備)で削り、最後は全艦キラ付けした金剛改二、大和改、武蔵改、加賀改、大鳳改、瑞鶴改(Lv97)の戦x3、空x3(全員ダメコン無し)で止めを刺しました。
 陣形は、単縦陣、輪形陣、輪形陣、単縦陣(ボス)。2、3戦目で輪形陣を使っているのは、単縦陣だと被弾大破が多く、単横陣だと火力がなさすぎて敵を倒せず、かえってダメージを食らうことが多かったからです。制空権を取ればこちらだけ戦艦が2回攻撃できることもあり、単縦陣だとオーバーキル気味なんですよね。輪形陣だと、ダメージを抑えつつ敵艦を撃沈するには充分な火力が出せるのでちょうどいい感じ。

 支援は軽空x2、戦x2、駆逐x2で、ボス戦支援に行かせてました。道中支援は何度か使ってみたのですが、コストの割りに効果がイマイチだったので、途中からは使わず、最後のゲージ破壊の際だけ念のため出しました。

 艦これと言えば、ひいひい言ってイベントボスを倒しても、その後にレア艦ドロップ求めての高難易度海域を何十周も周回する地獄が待っているわけですが、今回はラッキーなことにE-3攻略中に谷風をドロップしました。というわけで、前回の矢矧のようにドロップが追加されない限りはこれにてイベント海域攻略は終了です。

 攻略に使用した資源は燃50000、弾40000、鋼30000、ボーキ10000、高速修理200。ほとんどはE-5で使っているはずです。なにしろ大和型2隻+支援艦隊を出したので、1回の出撃で1000以上の資源が飛ぶ。


 そういえば、前回更新時にはいなかったはずの大和や大鳳がいつの間にか今回のイベント攻略艦隊に組み込まれていたりしますが、大鳳と大和は1月〜2月の間に、デイリー任務をこなしつつ大型建造をやっている内に建造成功しました。大鳳は30回くらい、大和は40回くらい回しています。未入手だったあきつ丸はこの際に入手。
 ビスマルクは、実は今朝、デイリー任務のついでにイベント攻略で余った資源を突っ込んで回したら3回目で出てきました。先月からの総計では14回目。大鳳や大和に比べれば、だいぶ早くに出てきてくれました。
 今朝のビスマルク入手により、現在入手できる艦艇は全て揃いました。あとはLvを上げるなり勲章を集めるなりするだけ。

 ちなみにケッコンカッコカリですが、北上改二を上限突破させています。今回のイベントではまるで出番無しでしたが。現在Lv99なのは大井改二だけで、次点は金剛改二、飛龍改がLv98ですが、課金して上限突破させる気は今のところないです。回避や索敵や対潜値が多少上がっても、このゲームではさほど効果があるわけでもないですからね。ただ、レベルキャップに達してしまうと、経験値がもったいなくてその艦艇を使うのをためらいがちになってしまうので、精神衛生上は上限突破させた方がいいような気もします。
 しかし、単にレベルキャップ開放に課金するかどうかとは別に、ケッコンカッコカリという名称が、より問題をややこしくしている感じもあります(笑) なんだかまずいフラグが立ちそうな気がしてならない。

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2014.2.27「文房具:ぺんてるorenz」

 一ヶ月ぶりに文房具屋を覗いてみる。私の主戦場であるボールペンとノート類で特にめぼしい新製品はなかったですが、リヒトラブがSMART FITシリーズを拡充して、いろいろ増えていたのが目を引きました。使い道を絞ることで機能性を出しているシリーズなので、衝動買いするとろくなことにならないため、その場では買いませんでしたけど、欲しかった機能のものもいくつかあったので、今後購入することがあるかもしれません。

 もうひとつの注目商品は、ぺんてるのorenz。0.2mmシャーペンで、芯を金属パイプが保護することで折れないようにしているという、久々にぺんてるらしい尖ったコンセプトのシャーペン。
 芯を短く出せば、どんなに細いシャー芯でもまず折れないわけですが、短く出せば出すほど、書いてはノックしの回数が増えて面倒です。しかしorenzは、筆記すると徐々に金属パイプが引っ込んでいく仕組みになっており、長いことノックせずに筆記し続けられるのです。
 サンプルで試し書きすると、本当に自分の筆跡かと疑うほど細くてきれいな字を書け、かつ、全く折れないという夢のような書き心地だったので、実際に購入してみることに。

 さて、この画期的な夢のシャーペン。うまく使えば驚くほど細かくきれいな筆跡で書き続けることができるのですが、筆圧をかけると芯が砕けます(笑) 芯が折れることはないんですけど、ボリボリと砕けて粉が出るのですね。砕けても書き続けることはできるのですが、ゴミが出ますし、ものすごく芯を消費します。
 結局、0.3mmシャーペン以上に弱い筆圧で書かないと使い物にならず、0.3mmで挫折した人には全く向かないです。

 芯が砕けるのは欠点と言えば欠点ですが、見ようによっては、これは筆圧改善シャーペンだとも言えます。余計な力が入ると芯が砕けて報せてくれるので、自分がどこでどのように無駄な力を入れて筆記しているかがわかってきます。砕かずに使おうとすることで、長時間筆記しても疲れない、最適な筆圧を身につけることができるわけです。……まあ、そうなる前に投げ出す可能性も高そうですけど。

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2014.1.14「文房具:サクサ上位版登場」

 いずれは出ると誰もが思っていたであろう、エアロフィットサクサのスーパーグルーレス(フッ素コート)版とチタンコート版が、ついに登場しました。価格はスーパーグルーレス500円、チタン700円。フィットカーブは400円、700円ですから、フッ素コート版はサクサの方が100円高いですが、サクサはグルーレス刃なので実質的には安いと言えます。3D刃(フィットカーブのグルーレス仕様)搭載のフィットカーブプレミアムチタンは900円ですからね。

 スーパーグルーレスやチタンの利点は、耐久性向上や、のりが付きにくくなるという点よりも、錆びにくくなるという点の方が大きいかと思います。通常の使用でハサミに錆が付くことはあまりないですし、水分が付いたら拭けばいいわけですが、とはいえ、水場に近いところや湿度の高いところで頻繁に使うということであれば、コーティング版の存在は有り難いと言えるでしょう。もっとも、こうしたコーティング版を買う人の多くは、単なる文具マニアかブランド志向であろうとは思いますが。かく言う私もチタンコーティングの色合いがカッコイイから買っているだけです。メーカーの思うつぼです。ええ。
 ちなみに、見た目重視ということなら、フィットカーブのフッ素、チタンコートの方が高級感があります。サクサはちょっと質感が安っぽい。

 サクサとフィットカーブだと、グルーレス性能と切れ味はサクサの方が上なのですが、性能を重視しすぎて結構重めのハサミになっているのですよね。フィットカーブもまあまあ重いですが、サクサはさらに10グラムほど重い。その点をどう考えるかが選ぶ際のポイントになりそうです。単に刃先も使えるハサミとして使うならフィットカーブの方がいいですが、ガムテープから段ボールからポリ袋まで、なんでも一本で快適に切りたいならサクサでしょう。ガムテープと紙しか切らないなら、無印エアロフィットのグルーレス刃の方が軽く、切る際の抵抗も少ないです。

 フィットカーブにしろサクサにしろ、これら新型ハサミの最大の利点は、刃先でも切れるという点だと思います。ハサミを使っていると、刃先を使いたい場面が結構ありますからね。次に、フェルトやポリ袋、段ボールなどもそこそこ切れるという点ですが、この辺は専用のハサミを使うという手もあるので、必須とは言えない部分です。しかしまあ、布用ハサミをいちいち出さずにフェルトが簡単に切れるのは、何気に便利ではあるのですけど。私としては。
 フィットカーブとサクサの性能差が出てくるのは、ポリ袋などの薄い物を切るときや、プラスチックカードなどのそこそこ硬くて厚みのある物を切るときです。フィットカーブは普通の比べれば厚い方ですが、サクサの無骨とも言える刃と比べると分が悪いです。デザイン的にはフィットカーブは優雅ですけどね。
 フィットカーブ最上位のプレミアムチタンは、グルーレス性能と切る際の抵抗を少なくする3D刃搭載なのが特徴。サクサやフィットカーブは、薄い物を切ることを想定していることから刃の合わせがきつめになっているようで、刃を開閉する際の抵抗が大きいのですね。しかしプレミアムチタンの3D刃は、グルーレス性能を向上させる副作用でこの抵抗も少なくなっており、無印エアロフィット並の軽快さになっています。900円という価格から趣味性の高い代物とは言えますけど、使いやすいと言えば使いやすいのも事実です。

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2014.1.7「ゲーム:艦これイベント海域周回終了」

 イベント終了直前の本日、ようやく長波がドロップしました。年明けからずっとE-3を周回していたので、7日かかったことになります。

 1日には、もはや戦艦を修理する資源もなく、中破したら他の戦艦を使っていたのですが、5日には戦艦も全滅。そのため正規空母、重巡、雷巡x3、イオナという編成で周回。
 コンゴウのせいでいちいち誰かが大破し、燃料と鉄鋼が常に枯渇している状況。イベント終了も差し迫っているので、課金して資源を調達したろうかと思い、実際6日夜には購入手続きまでしたのですが、こういうときに限ってDMMのシステムが不具合を起こして、購入できないという。

 資源がなければどうすることもできないので、艦隊を遠征に出して7日深夜は終了。5時に起きてデイリー任務をこなした後、遠征艦隊が持ってきた資源でE-3周回を行っていたのですが、また夜になったらシステムが落ちるかもしれないし、手持ち資源でダメだったら今のうちに課金しておくかなーなどと思っていた矢先、ボスS勝利で長波が出てきたのでした。さすが課金できない詐欺と呼ばれるゲーム。課金しようとすると、あらゆる手段を講じて邪魔してくるぜ(笑)

 イベント海域で出ずっぱりだったイオナはLv62になり、このまま残留して欲しいくらいの主力艦になってしまいました。

 これで、現状ドロップで入手できる艦艇は全て揃いました。あとは大型建造で建造するしかないですが、こちらは資源が自然回復量を上回ってからやろうと思います。とりあえず大破した戦艦の修理が先。

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