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0.本レポートについて

[2013.1.30]文章の修正
[2013.1.29]初稿


文字精錬研究レポートとは何か

 読んだ人が好きに解釈すればいいと思っていたので、今までずっとはしがきだか注意書きらしきものを書かなかったのだが、書き手の言い訳を読むのが大好きという人もいるので(つまり私)、いまさらだが書いておく。

 本レポートは、小説を書く上で役に立ちそうな情報や技術を、なるべく内容を絞って紹介することを目的としている。本来、小説の書き方を一から丁寧に紹介するなら、原稿の書き方からアイデアの練り方、物語の基本構成、設定の作り方、比喩表現についてなど、書くべきことはたくさんある。しかし、そういう情報は小説の書き方を紹介している本やwebページによく書かれていることなので、ここで取り上げる必要はないだろうと考えて省略している。そういう懇切丁寧で面倒な指導は他の人に任せ、私はいいとこ取りをして楽しようというわけである。
 また、なるべく机上の理論ではなく、実際に小説を書いている人が役立てやすい形で紹介しようとしている。

 目的の詳細は、ひとつは、素人作家同士の議論で悩んでいる人に対するヒントの提供。初心者が小説を書いていると、小説をわかったような気になっている人から「視点がブレている」だのなんだのと余計なアドバイスをもらい、混乱することがある(私の場合、三人称小説の地の文に登場人物の独白を織り込んだシーンを書いたことに対して注意されたことがある。今読み返しても視点処理的には全く問題のないシーンで、指摘としては的外れだが、自分の文章の下手さに悶絶する)。そういう人のためのガイドとして役立てばいいなあというもの。

 ふたつめは、何か技術的な向上のきっかけとなる刺激が欲しい人向けの読み物としての役割。

 最後に、現在ヘタクソな小説を書いている人を、どう指導すればそこそこのレベルまで底上げできるのか、という実験と、実験をフィードバックしたものの提供。つまり、小説指導の方法を模索するためにレポートを書き、また、その模索の過程で生まれたものをレポートに盛り込んでいる。正直言ってこの目的については達成が覚束ないが、その苦闘の中で得たものの中には、誰かの役に立つものもあるだろうと思って掲載している。


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