[2012.7.10]注釈追記
[2012.6.2]補足追記
[2011.12.1]改稿
小説は「登場人物(キャラクター)」「舞台(セッティング)」「視点(ビュー)」「話の流れ(ストーリー)」「因果関係(プロット)」という、5つの要素によって構成されている。この5つの要素はすべて密接に関連しており、作品を設計する上では、全ての要素を同時進行で組み立てていくことが多い。
この中で区別が付きにくいのはストーリーとプロットだろう。ストーリーは出来事を時系列順(もしくは作品中で語られる順)に並べたもので、プロットは出来事と出来事との結びつきを表している。
●ストーリー(話の流れ)
1.高校生のAは夏にクラブの合宿で海に行く。
2.海辺の学校に通うBと知り合いになる。Bと話すうち、彼も地元の学校で同じクラブに所属していることを知る。お互い2年後に全国大会の舞台で戦おうと誓う。
3.夜、クラブの仲間と浜辺で花火大会をする。ガラス瓶にロケット花火を入れて点火したりして悪ふざけして怒られる。
4.2年後、Aは再び合宿で海辺に戻ってくる。Bのクラブと一緒に練習することになる。
5.再会したBが手強くなっているのを知り、Aは朝早くに一人で特訓をすることにする。そのとき、砂浜に捨ててあったガラス瓶に躓いて転び、足を挫いてしまう。
●プロット(因果関係)
Aが1年の夏にガラス瓶をポイ捨てして、それを3年の全国大会出場直前の練習中に踏んでケガをする。(註)
さて、小説業界(?)においては、上記で言う「プロット」とは別に「作品全体の設計図」という意味で「プロット」という言葉を用いることが多い。要するに上記の5要素を総合したもので、誰がどこでどういう筋書きで話が展開し、どういう結末を迎えるのかという作品の未来像を明確に示したもの、ということになる。以下では混乱を避けるため、「プロット」という言葉は「小説の設計図」という意味のみで用いる。
プロットは必ずしも必要ではないし、きれいに作る必要もない。たいがいはノートに書き綴った構想メモの固まりのようなものが、その人にとっての「プロット」ということになるだろう。
■テーマ
擬人法の批判。擬人法は人間の思考を他の動物や無生物に押しつけるが、そこに葛藤があるわけでない。人間の考えを他のものに押しつける残酷さを表現する。
主人公の性別を不明なままにする。できれば読者が自然と自分をあてはめて読んでしまうような形にしたい。→主人公の設定を空洞化
■おおまかな流れ
人形を擬人化しようとして失敗し、人形を破壊してしまう話。
■具体的な流れ
1.人形を人間に対してするように、ひたすら話しかける。
●人形の名前を聞いたり、出身地を聞く。
●私の学校の友達の話などをする。
2.話すネタが尽きて黙り込む。なぜ人形は答えてくれないのかを考える。
●嫌われているのか? → その割には笑顔でいる
●しゃべれないのだろうか?
3.あまりにも無反応なので、叩いてみたりする。エスカレートしてカッターナイフでめちゃくちゃにする。
4.母親が来て怒る。私と人形の関係と、私と母親の関係の類似から、私は人形のように微笑む。
●私が人形の気持ちを理解できないように、母親も私の気持ちを理解できない
■注意事項
絶対人形を擬人化しない。主人公の主観を通してのみ人間であるように描写するが、実際に人形が喋ったりということはしない。
主人公が本気で人形を人間だと思いこんでいるように見せつつも、どこかで「あれは人形なんだ」ということはわかっている感じにする。
この主人公の性別はどっちなの? と聞かれるような作品には絶対にしないこと。
これは、私が実際に書いた作品の前段階として、ノートに書き込んだものを整形したもの。5000字程度の短いもので、かつ字数制限などの制約もないので、「設計図」と呼べるほど厳密に書かれていない。
そもそもこの書き込み自体、実際に本文を書きながらメモったものに過ぎず、最初は「人形を擬人化しようとして失敗し、破壊してしまう話」ということしか決まっていない内に書き始めている。
プロットを作ってから小説を書くという手順は理に適っているように見えるので、多くの指南書では推奨しているし、本レポートも以下にその方法の例を紹介するのだが、基本的にこの手の方法は、やりやすいパターンを自分で作るしかなく、他人の創作パターンを知ってもあまり役に立たないということと、私自身、最初からきっちりとプロットを組んで書くことは滅多にない、ということは念頭に置いて欲しい。
自己啓発本を読んで、その通りに実践したら必ずしも成功者になれるわけでもなく、そもそも書かれている通りに実践するのは困難であり、時に有害ですらあるのと同じことである。自分にとって使えるところだけ拝借しよう。
(註)
2年前に捨てたガラス瓶を踏んで怪我するのは不自然、といった書き込みを某所で見つけたので補足。実際に伏線を張ったりする際の参考になる話題だとも思うので。
捨てたガラス瓶と2年後に踏んだガラス瓶は、必ずしも同じ物である必要はない。単にガラス瓶を捨てるシーンと、後にガラス瓶を踏むシーンを書けば、読者の方で勝手にそこに因果を感じるものだからである(実際、本項のストーリーには「あのとき捨てたガラス瓶を踏む」などとは書いていない。プロットの項ではわかりやすくするため「それを〜踏んで」とは書いているが)。
同じ物とする方がドラマチックだが、偶然すぎる分リアリティには欠けるため、本項に突っ込んだ人がいたように「おかしい」と言い出す読者は必ず出てくる。それでもあえて同じ物にするかどうかは作者の考え方次第である(リアリティを追求しすぎるとそれはそれでつまらない)。捨てたものと同じ銘柄のガラス瓶を踏むとか、その程度にしておくという手もある。
余談だが、私は「ここに因果関係がありますよ」といった目印を書かない作品の方が好みである。読者が気付かないならそれでいいや、くらいの突き放した感じでやってくれている方がいい。なので、捨てたガラス瓶と同じ銘柄だとか、そういった描写は必要ないと思っている(映像作品でロゴマークをさりげなくチラ見せする程度の演出ならアリだと思うが、小説でそれをわざとらしくなくやるのは難しい)。
ただ、そうするとせっかく張った伏線が本当にスルーされてしまう可能性もあるので、想定する読者や状況に応じて、うまいさじ加減を見つけるといいだろう。最終的には好みの問題で、正解はない。
プロット作成例を紹介する前に、もう少し実用的で補助的なことを紹介する。プロットの作り方そのものではなく、プロットを発展させるためのひとつの方針である。
プロットを組んでいて行き詰まった際には、小説の5要素を書き出してやると、不足している要素がわかりやすい。
たとえば、美少女幽霊が登場する学園ドタバタラブコメディを書きたいとしよう。このままでは単なる妄想の域を出ないが、それでもとりあえず各要素別に書き出してやると、少し具体的な方針が見えてくる。
●登場人物
美少女幽霊
●舞台
学園(話の流れから必然的に決まる)
●視点
●話の流れ
学園生活ドタバタラブコメディ
●因果関係
埋めていくと、視点、因果関係が抜けているのが分かる。視点は映像作品のカメラワークに相当する。詳しくは3-1.人称(視点)についてにて。
因果関係は、この時点では小説全体のオチを考えることになる。(Aだと思っていたら)実はBだった、といった形式になる。後で変えても構わないので、まずはざっと埋めてみよう。
●登場人物
美少女幽霊
●舞台
学園
●視点
高校生の男子生徒からの一人称視点
●話の流れ
学園生活ドタバタラブコメディ
●因果関係
幽霊は実は男子生徒の生き別れの妹
ある要素を決定すると、他の要素も必然的に決まってくる。また、何が不足しているかもわかりやすい。
●登場人物
高校生の男子生徒(視点人物・幽霊の兄)←視点・因果関係からの要求
美少女幽霊(男子生徒の妹)←因果関係からの要求
●舞台
学園(高校)
●視点
高校生の男子生徒からの一人称視点
●話の流れ
学園生活ドタバタラブコメディ
1.男子生徒と妹が生き別れる。
2.男子生徒と美少女幽霊が出会う。
3.幽霊が男子生徒の生き別れの妹だと発覚する。
(因果関係を活かすためには、出会ってすぐ妹だと発覚するよりは、ある程度話を進めてから、何か劇的な展開から発覚した方が面白いだろう。そういうストーリーを組む必要がある)
●因果関係
幽霊は実は男子生徒の生き別れの妹
こうやって、要素同士の関連から必然的に要求されるものを書き出していけば、自分の思いついたものがどの程度のもので、完成させるには何を考えなくてはいけないかが見えやすくなる。
それでは実際にプロットを作っていくことにしよう。その際にまず必要になってくるのは、「主題」の決定である。
「主題」は「作者がやりたいこと」と「作者が読者に訴えたいこと」という、ふたつの要素がある。
「作者がやりたいこと」というのは、たとえば「宇宙戦艦同士の大規模な艦隊戦がやりたい」などという、漠然としたアイデアのようなものである。
「作者が読者に訴えたいこと」というのは、たとえば「戦争はむなしいものである」などという、メッセージのようなものだと考えればいい。
やりたいことというのは手段で、訴えたいことは目的だと考えてもらえば分かり易いだろう。目的と手段が決まって、はじめて明確なヴィジョンを描くことができるようになる。たとえば「京都駅に行く」という目的地が決まっていても、徒歩で行くのか、電車で行くのか、車で行くのかという手段が決まっていなければ全く動き出すことはできないし、逆に「電車で行く」という手段だけ決まっていても、目的地が決まっていなければ意味もなく右往左往するだけになってしまう。
手段だけ決めてさんざんうろついたあげくに目的を発見するというプロットの構成の仕方もあるので、本当は絶対に目的・手段ともに最初から決めないといけないわけではない。が、ここではそういう特殊なやり方ではなく、あくまで基本的な手順を踏むことにする。
[2012.6.2 補足]
ここでは「主題」を「作者がやりたいこと」と「訴えたいこと」の二つに分類しているが、実際には「訴えたいこと」は必ずしも必要ではない。「やりたいこと」こそが目的で、その「やりたいこと」のひとつに「訴えたいこと」があったり無かったりする、というのが本当のところだろう。訴えたいことをあまりに意識しすぎると、プロパガンダや道徳本のような内容になりかねない。
そもそも、作者に「やりたいこと」がなければ小説を書こうという気にすらならないわけで、プロットを書く段階で「主題はどうしよう」などと考える人はたぶんいないだろう。
この項はできれば書き直したいのだが、そうすると全面改訂になり、以下のプロット例も全部破棄することになるので、ここで補足するに留めて、このまま残しておく。
主題が決まったら、その主題をやや具体的にしてみて、どういう話を通じて、その主題で決めたやりたいこと、訴えたいことを実現するのかを考える。
要するに二題噺だと考えてもらえばいい。「やりたいこと」を使って、結論が「訴えたいこと」になるような話を作ればいいわけである。
たとえばここでは、たまたま先ほど例に挙げた「宇宙戦艦同士の大規模な艦隊戦がやりたい」「戦争はむなしいものである」という主題を両立できる話を考えてみる。
大規模な艦隊戦の爽快感と戦争のむなしさというメッセージは矛盾した主題であり、普通に両立させるのは難しい。
両者を同時に成立させるのが難しいのだったら、たとえばこういうのはどうだろう? 最初、主人公は艦隊の隊長に抜擢され、自分の指示一つで全軍を操り、敵を次々に撃破していくという爽快感を描いていく。しかし物語中盤で、脱走兵や亡命者の乗った船を撃破するという命令が与えられる。目標の船には、かつての同僚や友人が乗っているのである。いままでただ爽快に、何の悩みもなく指示されたように敵を撃破していればよかったところに、このような葛藤が与えられるわけである。こうすれば、前半は大規模な艦隊戦の爽快感を出し、後半は戦争のむなしさを考えさせるストーリーになる、というわけである。前半での爽快感が、後半の影をより一層濃くする効果も期待できる。
まとめると、こんな感じ。
主人公は精鋭を募った強力な宇宙隊を指揮する司令官として、任務を着実にこなしていく。
しかしそのうち、脱走兵や亡命者の乗った船を撃沈するという任務が度々来るようになる。同胞を殺す仕事に、疑問を持ち始める主人公。そんな中、ある撃沈を命ぜられた船に、かつての戦友や友人が乗っていることを知る。主人公は葛藤する。
まだ話としては固まっていない状態ではあるが、なんとなく完成時のイメージができるようになってきた。
だいたいのイメージが決まったところで、いよいよプロットを仮組みしていく。
まずはこのような表を作成して、先に作ったイメージを、表の中に組み込んでいく。
場所 |
登場人物 |
事件 |
|
10 | |||
20 | |||
30 | |||
40 |
この表が使いにくいという場合は、各自使いやすいものを作ればいい。ちなみに数字が10刻みになっているのは、途中で間に別の事件を挟みたくなった場合に、「15」などと数字を付けることで容易に行えるためである。
例として作ったイメージを表に当てはめてみると、こんな感じ。
場所 |
登場人物 |
事件 |
|
10 | 主人公は精鋭を募った強力な宇宙艦隊を指揮する司令官として、任務を着実にこなしていく。 |
||
20 | しかしそのうち、脱走兵や亡命者の乗った船を撃沈するという任務が度々来るようになる。同胞を殺す仕事に、疑問を持ち始める主人公。 |
||
30 | ある撃沈を命ぜられた船に、かつての戦友や友人が乗っていることを知る。 |
||
40 |
こうして表にして並べてみると、明らかにこの話の流れには説明不足な点があることに気づくだろう。
たとえば10の「任務を着実にこなしていく」というのが、一体どのような任務をいくつぐらいこなしているのか、という疑問や、30の「ある撃沈を命ぜられた船に、かつての戦友や友人が乗っていることを知る」の場合、なぜそのことを知ったのか、そもそも軍からは知らされていなかったのか、また、「主人公は葛藤」した後、結局その船を撃沈したのか、わざと逃がしたのか、
それとも一緒に亡命してしまったのか……
これら問題点は逐一メモし、それに対するコメントや解決方法を、思いつくままにメモに書き足していく。
●10「任務を着実にこなしていく」→任務はいくつぐらい、どんなもの?
→作品全体の分量が決まったところで調整する。あるいは初任務だけ細かく書く。→司令官に抜擢されて初任務で大戦果……というシーンを冒頭にしたら面白いか?
●30の「ある撃沈を命ぜられた船に、かつての戦友や友人が乗っていることを知る」→どのように知った? 軍は公表してなかった?
→すぐに決めなくてもいいところ。ある程度煮詰めながら自然な方法を決めていこうか?
●そもそもなぜ亡命するのか?
●「主人公は葛藤」した後、結局どうした? →考えられる選択肢。
1.軍の命令に忠実に、船を撃破→しかしその後、それを悔やんだりする。
→悔やんだ後、どうした?
2.命令に背き、逃がす→この選択肢の場合、話的にはその後発覚して軍法会議にかけられたりしないと面白くない。
3.戦友と共に亡命する→この選択肢は、「戦争はむなしいものだ」を伝えるには不適切な選択に見える。だいたいさんざん敵を殺すだけ殺して、都合が悪くなったら逃げてのうのうと暮らすような考えの主人公って魅力あるのか?
今のところ候補は1か2。いずれにせよ、「戦争はむなしいものだ」のニュアンスを含ませる工夫が必要。そのまま使ってもダメそう。
●「葛藤する」ためには、それなりに友人が主人公にとって大事であることを描写する必要がある。友人とのエピソードは必須。
...etc
↑参考資料・実際のノート。クリックすると拡大します。
これらの仕事は頭の中でやってしまってもいいのだが、できれば大学ノートでも用意して、ボールペンで書いていくのがおすすめ。書けば後で読み返したとき、自分が何を疑問に感じ、どんな理由でその場面を選択したか、という軌跡がわかる。こういうのは結構、煮詰まったときのヒントになったりするものである。
また、書くことによってより自分の意志が明確、理論的になるという利点もある。
このようにある程度一人会議をやったところで、煮詰められた成果を再びプロットとして作り直してみる。
とりあえずこのような作業を繰り返し、作ってみたのが以下のようなプロットである。
場所 |
登場人物 |
事件 |
|
10 | 国境付近の宙域 |
主人公 |
主人公が所属する特務艦隊は、政府高官の護衛任務中に突然敵の奇襲を受け、旗艦を沈められてしまう。指揮系統が寸断され混乱する艦隊を主人公と主人公の先輩がなんとかまとめ、敵艦隊を追い払い、政府高官の乗る船の護衛に成功する。 |
12 | 上官のデスク |
主人公 |
上官に報告する主人公と先輩。 |
15 | 式場 |
主人公 政府高官 |
先の護衛任務での活躍に対し、政府から主人公へ勲章が授与されることとなった。 |
20 | 上官のデスク |
主人公 |
主人公の艦隊に、敵の報復部隊を哨戒する任務が命ぜられる。 |
30 | 国境付近の宙域 |
主人公 |
哨戒任務中。と、一発の砲弾が主人公の艦をかすめた。それと同時に動き出す敵艦隊。交戦許可が降りるが、圧倒的に不利。先輩が殿を務めると言い、その場に踏みとどまるのを残して、主人公はなんとか帰還する。 |
35 | 主人公の部屋 |
主人公 |
主人公が仮眠を取っているところへ、先輩がやってくる。艦を撃破され少し怪我をしたが、脱出し、無事に帰還したらしい。 |
40 | 宿営地・主人公の部屋 |
主人公 |
任務中の宿営地にて、主人公の部屋に先輩がやってくる。先輩は戦死したと報告されていた主人公の戦友を連れてきた。 |
50 | 国境付近の宙域 |
主人公 |
次の日、先輩が脱走したことが知れ、主人公の艦隊に追撃命令が下る。渋々主人公は追撃を開始し、国境付近で先輩達の艦に追いつくが、かつての上官である先輩を攻撃するということで、士気も上がらない。 |
60 | 本国宙域 |
主人公 |
特務艦隊は本国の防衛艦隊を突破し、本国へ向けての電波放送が可能な宙域まで到達し、今回の事件の全容が公表される。 |
70 | エピローグ |
現政権は崩壊し、敵国とは停戦交渉が持たれる。 |
これでとりあえず、小説が書けなくもない段階まで煮詰められたのではないだろうか。
以上、プロットを作成する流れの一例を紹介したが、小説のプロットを理解するには、最初から自分で作ろうとするよりも、すでに完成している誰かの作品をプロット化して分析した方がわかりやすい。作曲するときにコピーから入ったり、絵を描くときに模写から入るのと同じことである。
プロット化するときの手順は、プロットを書く手順と同様、人それぞれ好きなやり方で構わないが、登場人物、舞台、視点、話の流れ、因果関係の5要素が、どう関連して構成されているかを注目して分析すれば、テクニックを盗みやすくなるとは思う。